アーカイブ:10月2018

土曜日の営業は13時から
営業案内

18.10.19

明日の営業は、13時からにします。そろそろ名古屋に引っ越しというような、極めて個人的な用事があれこれ11月終わりまで続きます。ご容赦ください。年末は、もう少し営業開始時間が安定すると思います。

写真は、円頓寺で面白そうな市があるので名古屋に来ていただくなら寄ってみてはいかがでしょうか?というご提案です。私は今年も行けそうに無いです。どんな感じだったか、また感想をお待ちしております。

 

珍奇眼鏡1
ヴィンテージのメガネ

18.10.19

このタイプ、初めて手に入れることが出来ました。フランス製。一部、石等々の欠落がありますが、状態は良い方ではないでしょうか?50年代から60年代に登場します。おそらく50年代がメインです。各種図鑑でも、ページが割かれるゾーンです。

もっと凄い…。

着用の痕跡がありました。お金持ちが本気でパーティーで使用していたんでしょうね。一番ビックリさせた人が一番エライみたいな風潮があったのでしょう。

艶出しの磨きも大変でしたが、ストーンとその周辺にある鉄の粒々の欠落の補修が大変でした。はじめは躊躇っていましたが、やはりラインストーンの輝きが鈍いということで、思い切って超音波洗浄をしましたところ、予想以上に石等々が外れました。

取れた石と飾りの被せの一部。

これを、本日ようやく全て貼り終えました。銀の点々の飾りも、ペイントではなくて金属の被せです。

全体で2時間半くらい時間を費やしています。商品化させないといけない商品は他にも沢山あって、飾る為だけの商品に、こんなに時間を使ってはいけない状況かもしれないですが、やはりこの衝動は止められずでした。もちろん、欲しいと言われれば販売致しますけどね。自分が売れないと思っているだけで、意外にすぐ販売することもあります。

この眼鏡の材質はアセテートですから、型でぽこんと抜いて作れるものではないです。板から切り出して、ヤスリ入れて磨いてをひたすら行い、時間をかけて作られます。そしてさらに、仕上げに石等の装飾です。くり抜いた部分は、眼鏡としては面積が狭いのでそのまま廃棄だったかもしれません。かけられた時間もそうですし、材料の観点からも贅を尽くした感があります。

装飾に関しては、石の台座となる穴を掘る、金属の被せの為に溝を掘って、そこから飾りを乗せています。塗料でちょんちょんと筆でのせているわけでは無いです。割とここも手間がかけられており、光り輝くことが一番の主眼に置かれていることが窺えます。

今回ご紹介のものに限らず、珍奇眼鏡ということでボチボチ紹介も続けていきます。確かにそれらは、あまりの迫力に、まずは笑えます。でもその先がありまして、その笑える物、現代では意味を上手く与えられないような物が、確かに存在したということが大事だったりします。当時から大真面目に認識されていたかどうかは分かりませんが、いずれにしても作りは本気です。それが、半医半商の眼鏡という分野でも行われていたというのは、大変興味深いです。

ということで初めに紹介したのは、最近届いたというのもありますが、珍奇眼鏡界の女王のようなメガネにしました。向けられた努力が凄まじい、贅沢な一品でした。

BADA
修理とメンテ

18.10.17

バダの持ち込み。フラットレンズを後から入れてあったみたいですが、レンズが大きくてリムを捲ってしまっていました。レンズとフレームカーブのズレもあると思います。

テンプルを見る限り、そこそこ生地が縮んでいますので、リムが切れる前に修正出来て良かったです。最終的なたるみは、ヤスリで修正して、バフで磨きです。とりあえず、直す前の写真は撮り忘れました。

あぶ刑事モデルらしいです。掛けているのはバダらしいってのは小耳にはさんでいますが、これなんですね。バッキバキでカッコイイです。

私よりも大分若い方でした。街で会わないだけで、みんな隠れて生きていますね。

めちゃ良い
ヴィンテージのメガネ

18.10.17

ブガッティです。そういえば、載せるのを忘れていました。パロマと並んで、なかなかの珍奇眼鏡です。

単品ではパロマの方が斜め上の存在感があります。ただ、ブガッティの方が、シリーズ全体で見たときのおぞましさがあります。

どういう事かと申しますと、割とこのレンズの形のバージョン違いが存在します。当時売れたのかは分かりません。当時、この垂れすぎたレンズ形状が“カッコいい”という認識で受け入れられたのかも分かりません。分かっているのは、ブガッティは、ひたすらにこのレンズ形状を推していたということです。

商品ですし販売しますけど、ようやく一本入荷したところです。もう2本くらい、違う品番のレンズ形状が同じパターンを並べて、ブガッティの強烈さ、それで成立できた時代の凄まじさを感じてもらえるようにするのもありかなと思っています。

ちなみに、図鑑では90年代のブガッティが載っています。サーモントっぽいデザインですが、これはこれで凄まじいデザインに、この玉型が合わさっています。

実際掛けると、ほぼティアドロップのイメージです。レイバンに近い印象を加えることが出来ます。

明日は万全
雑記

18.10.16

ディスプレイ変更も進んでおり、大詰めです。レストアもぼちぼち進んでおります。

 

ちなみに、今回は70キロ地点で時間切れでした。まさに、ご紹介した峠を越えられずに終わりました。痛みから右膝が曲がらないのをほっておいたら、60キロ過ぎで右足全体が動かなくなりました。痛さのその先があるんですね。入力と出力がバラバラになってしまって、変な感覚でした。動かない動かせない。2年でかなり衰えていました。

悔しいという気持ちも無くは無いですが、それよりも罪悪感が割と。深夜2時くらいにリタイヤし、バスに乗って直ぐさま西尾のゴールに搬送されます。ゴール地は温泉施設で、大会の一番手よりも先に、温泉に入って飯を食って寝れちゃいます。

深夜3時半には、5×5メートルくらいのジャグジー風呂に、私一人でした。敗者のくせに、ほぼ貸切ジャグジーです。泡に身を任せて、身体浮かせ放題です。この罪悪感混じりの蘇生感が、いまも忘れられません。

ただこれで、成功も失敗も経験しました。あとはスタッフで参加すると、全ての視点で100キロウォークというものを捉えられるなと思い始めまして、今度はスタッフ参加の気分になっています。

16日は13時オープンにします
営業案内

18.10.15

明日は13時オープンにします。突然ですみません。レンズセミナーに行くことにしました。

インディビジュアル系の新商品の販売の話だけなら行かなかったと思います。ただ今回は、累進云々の統計データの発表とありましたので、聞いてきます。個人では、母数が足りないために、なかなか得られないデータかもしれませんので。

明日と明後日は休みです
営業案内

18.10.12

10/13と10/14の土日は、休みです。写真の通り、100キロウォークに参加してきます。

69.7キロから83.7キロの間が難所です。こんな感じで修行してきます。

クリアカラー
目のことレンズのこと

18.10.12

今回の目玉かもしれません。私的にはパロマピカソです(しつこい)。

界隈でいうところの40年代のフランスというやつです。実際には、第二次世界大戦があったりなんだかんだで激動の只中でしたから、60年代頭とか、20年くらい年代の幅がありそうな気はしています。デザインのバリエーションを、まだまだメガネの存在がネガティブな時代に沢山作っていたのかというと、手元に資料が無いので分かりかねますが、それは考えにくいなとも思います。

放射性炭素同位体の検査ではなくて、40年代周辺と指すときの根拠にあげられるのが、この蝶番の作りです。外付けで、カシメ留めするときのピンのツラを擦り切っています。それが美しくて至高云々みたいな話です。

ようやく、この辺りの商品もちらほら入ってきたから言えますが、メガネの道具としての見方をしますと、やはり良くは無いです。自分の商品だからこそちゃんと言いますが、少なくとも至高では無いです。緩んでいない状態であれば、現行のものと遜色なく使えます。緩みやすさや、緩んだときに難があります。

外付けの金具について。そもそも、プラスチック部分に段差を設けていないので、金属の駒がテンプルと噛み合っていません。何らかのきっかけで緩みはじめると、駒が上滑りしますから、テンプル全体がすぐにガタつきます。

ピンのツラについて。カシメタイプにおいて、緩んでしまった場合は、ピンの打ち直しを行います。50年代のアメリカ物とかは、よくこの処置を行います。ピン先が残っているので、それを潰して再度しっかりと止めることができます。

ただ、ツラが切ってある場合は、打ち直すことが出来ません。あまりにもぐらつく場合は、ピンを抜いて打ち直すという対処になりますが、なかなか時間とお値段がかかります。また、これが1番の問題で、一回り太いピンを打って再固定となりますから、生地に亀裂が入るリスクがあります。

大事に扱えば問題なしです。ただし、やはり古い物ですから、それなりの心構えが要るよという話でした。現行品に比べてなんでも勝っているわけ無いです。構造として消えた理由として、手間が掛かるから70年代に入って大量生産云々…とするのは早計でして、良くなかったことが解消されたから、ただ消えたという理由も当然あります。

なるべく現在を肯定するために、この変更はこういう点でアップグレードなんだという理解を、物の観察と現行品との対比、体験から行うことも、ヴィンテージの醍醐味の一つだと思います。

あとは、何と言っても見た目と風合いですね。フロントが黄ばんでやや生成りになっていますが、黄ばみが少なめな方だとは思います。レンズをやや青にして、補色の関係を活用してインパクトがあるようにしました。

想定しておりましたが
ヴィンテージのメガネ

18.10.12

謎のメガネ。ゴルチエに通ずるスチームパンクっぽさが良いです。大きさは38.5□27.5です。テンプル長は個体差があって140ミリ〜145ミリです。私がいつも掛けている銀無垢に近いサイズ感です。PD65くらいの人間がかけると、あんな風になります。

鼻パッドの足が、謎のバネ性を帯びていました。カッコいいけど意味不明です。

フレームの作りからすると確かに60年代くらいの粗雑さと、金属のしなやかさの無さ(その代わりめちゃ硬い)を読み取れますが、鼻パッドは新品のシリコンパッドに変えてありました。パッド足の構造からすると、真円のシリコンパッドの方が良さそうなので、販売するときはこちらで変えておきます。

割と親切設計でして、鎧智で横幅が稼いであります。フロントが狭くなる以上、少しでも横幅を稼いでくれるフレームはありがたいです。フィッティングに有利です。結局、ちょっと粗雑でも良いなと感じるフレームは、メガネとしての機能を果たす予感のする物が多いです。道具としての良さが滲み出ています。

ちなみにインスタグラムで、ヘンテコメガネと同時に載せて、一番いいねが稼げたのがこれでした。それも想定していましたが。

ただインスタの世界に於いては、カッコ良さよりもアートっぽさ(そもそもアートっぽさとは??)の方が上位概念っぽく扱われていますから、ひょっとしてどうかなとも思っていましたが、やっぱりダメでしたね。

週明けは直しで忙しそう
ヴィンテージのメガネ

18.10.10

終わり間際に、荷物が届きました。

今回は、全部良いです。掛ける為のメガネも、コレクションの為に買ったものも。インスタに載せた、パロマピカソのフレームは、まさか自分が所持できるとは夢にも思っていませんでした。強烈です。コレクションとして最高です。テンプルの印刷も生きている、完全な状態でした。ぜひ、眺めにお越しください。

 

このままでは、おもしろメガネミュージアムになってしまいますので、掛けるメガネとして個人的に響いたものを。

まずはNHSの水色です。東京のときも合わせて、通算で3本くらいしか見たことがないです。所詮はNHSですから、珍しいって訳でも無さそうですが、かなり久々に遭遇したなという気分です。なぜか、良い状態で出てこないイメージです。ピンクよりも頻度は少ないです。

デザインや色味が良いのはもちろん、加えてサイズが良いです。と言いますか、自分が掛けられるサイズで見たのが初めてです。ちなみに44□24-145です。年末までに売れなかったら、自分で使います。すでに、トリッカーズとトレンチコートに合わせたい欲が止まりません。

あとは、謎の一山です。まさかの四角です。不気味ですが、何とも憎めません。フレームの作りは非常に堅くしっかりしていますが、精緻さには欠けます。そこも含めて特に惹かれます。レンズも緩い四角ですし。

むしろ、例えば銀無垢のフレームのようなストイックさを加えてしまうと、この雰囲気は例え球型を真似しても崩れてしまいます。これはヴィンテージならではの、フニャッと感を楽しむべきでしょう。全体の雰囲気を保ったままの再現が難しい、固有性を持った良いフレームだと思います。

これから気候が良くなるにつれて、野外イベントが増えてきます。おそらくオシャレなイベントであれば、今は出店側も買う側もラウンドやボストンのメガネが多いと思います。まだまだツーブリッジ等の変化球を拝見することは難しそうです。そういうときに、この四角の一山メガネで参戦すれば、掴みはバッチリだと思います。良くも悪くも。誰にも引っかからないことと比べると、抜群に良いでしょうけどね。

_170831bk

pageTopLink