アーカイブ:11月2018

臭うメガネの最期
メガネのはなし

18.11.20

ペルソールが劣化で臭い始めたので、芳ばしさが出てからの耐久性を調べるために、折角なので自分で使ってみるとブログで書いた記憶があります。確か夏頃。

その結果が出ました。お店の床に落とした時に、リム切れしました。落としたことによる故障としては、初めて遭遇しました。かなりレンズは小さくしておりましたが、まさかの結末でした。

実際、結露が出るのはリムの眉部分でしたし、元々ペルソールのセルに不純物が多いのか、初めから気泡みたいなものはリム中に散見できたので、臭い始めた=重篤に痛んでいると、今回の検体では結論付けにくかったりします。

いずれにしましても、臭いです。そしてやはり耐久性に疑問が残ります。とりあえず今まで通り、臭うフレームは除外して提供致します。

 

急遽13時半オープンです
営業案内

18.11.20

すみません、ガスの開栓が12時過ぎになった為、13時半ごろにオープンします。10時から12時の予約だったのですが、12時過ぎにしか行けないとのことでしたので、遅れます。宜しくお願い致します。

リダン的なやつです
修理とメンテ

18.11.19

仕上がってきました。ブログ書いたような記憶もあったのですが、直近で見当たらないので、また書きます。なので、私としましては、それなりに新鮮な心持ちで書いています。

EYE VAN です。あのアイヴァンです。今のアイヴァンからは想像が出来ないのではなくて、今のアイヴァンが当時の意匠を忠実に汲んでいないということかもしれませんね。時代に添わすことは、それはそれでいいことですから。いずれにしても、凛々しくナードな雰囲気はありません。ローデンストックのカールトン、そのまんまです。そもそもカールトンは、ローデンストックのこのタイプのフレームの名称です。1メーカーの商品の名称が、フレームカテゴリーの一つを指すようになったと考えますと、相当流行ったことが伺えます。模倣したというよりは、カールトンタイプをアイヴァンのブランドで作ったという感じなんでしょう。

元々は、黒1色の2サイズ各3本ずつで、出てきました。ただ倉庫の環境と保管状況が悪く、メッキの痛み、鼻パッドの劣化と先セルの分解が進んでいました。

というわけで、先頭の写真が、再メッキして、各パーツを全て交換した状態です。せっかくなので、各サイズ1本ずつ、金と銀も作りました。まさに時計で言うところのリダンです。

普段、在庫品はそこまで手をかけることは無いです。古い、あの特有の風合いが消えてしまうのが主な理由です。基本は、再メッキせずに提供しております。

ただし今回に関しては、あまりにも初期の状態が悪いため、このような処置を施しました。また、アイヴァンのカールトンという点が面白いなと感じた点も見逃せません。ちなみに私も、はじめて知りましたが、この三色では光沢の黒が一番コストがかかります。艶ありで黒をしっかりと出すためには、下地をより一層綺麗に作ることが必要だからだそうです。勉強になりました。

ツーブリッジ、サーモント等々、70年代の雰囲気のメガネがぼちぼち注目されていますが、それならカールトンも良いです。ブリッジ部分がスッキリして掛けやすいですが、厳つい雰囲気は寧ろ強く醸し出せます。

南部鉄器入手
雑記

18.11.19

本日、ようやく通常営業を再開出来ております。

南部鉄器を頂きましたので、今年のお茶は美味しくなる予定です。検眼等々が長引く場合は、かなり気まぐれにお茶を出す時があります。その時をお楽しみに。

付属していた栞が、やや面白いです。関西風すき焼きを褒めちゃっています。岩手県なのに。

こんな風にフラットに感じられたら良いなと思いますし、それをトゲを出さず好きだと発信できるのは羨ましいなと思いました。

明日の日曜日は臨時休業です
営業案内

18.11.17

本日もご来店ありがとうございました。先週ご案内の通り、明日も休みと致します。

このままだと一向に終わらない、引っ越しを完了させます。来月には、ブルバキも安定稼働しています。個人的なことで、ご迷惑をおかけします、今しばらくお待ちくださいませ。

明日の土曜日は開けます
営業案内

18.11.16

当初の予定の通り、あすは営業します。ただ、検眼が2件入っています。その時は満足に提案出来ない可能性があります。ご了承ください。

商品お渡しは可能です。持ち込み、修理等々のご相談もお待ちしております。

カトラー
修理とメンテ

18.11.16

カトラーの有名なモデルが運ばれてきました。特有の鼻の作りですから、鼻盛りしないと不快でしょうね。眉間にフレームが当たりますし。

はじめはこんな感じです。

黒の鼻パッドで、元のイメージを損なわないようにしました。

写真だと分かりづらいですが、リム周りがガリガリです。レンズ枠入れ時に引っかいています。これもついでに修正です。ブリッジの逆反りも修正です。おそらく腕の開きを確保するためにブリッジから拡げたようですが、蝶番のコマから開いて、綺麗に直しています。

ちゃんと修理もしていました
修理とメンテ

18.11.16

お持ち込み、トムフォード。バネ切れと、コマ切れ、全体の白化と中々のダメージ具合です。最終的にはレンズも交換して、新品同様に戻すことを目指しています。

セルのヤスリとバフ掛けは、こちらで行いました。写真撮り忘れましたが中のセルは生きており、結構綺麗に復活しました。今は工場でバネの修理です。コマが切れていますから、箱ごと全部交換の為、中々高額になってしまいました。

というわけで、以上ご報告です。月曜日〜水曜日、朝昼夕と、どの時間帯も電話繋がりませんでしたので、ブログにて。

1週間、店閉めます
営業案内

18.11.11

名古屋に引っ越します。それにより、年末からは、より一層ブルバキは安定稼働をすると思います。いよいよです。

あれこれ加工やレストア等々の仕事で先延ばしにし過ぎまして、個人的なこと、書類仕事やら引っ越すそもそもの準備が全くの手付かずでした。今週は店を閉めてそちらに専念し、週明けに完璧な状態でお待ちしております。

ちなみに17日の土曜日は、実は店に居ますが検眼2組の予定です。新しい方に対して、満足にメガネの紹介ができない可能性が高いため、この日も休みと致します。ご容赦ください。

フロントが2枚
ヴィンテージのメガネ

18.11.09

セルの複式です。レンズ入れました。

外側:フラット ネイビー50% ハードコート

顔側:球面 クリア マルチコート

レンズの形状が違う組み合わせでの製作は初めてでした。以前、フラットレンズ2枚、しかもガラスで製作したことがありましたが、

・重すぎる

・レンズの反射が重なって使い辛い

という点が気になっていました。今回はプラスチックレンズを使うことで1個目を解決し、フラットレンズと球面レンズを組み合わせることで2個目を解決して(特に顔側は反射防止コーティング付き)、ある程度の使いやすさを確保しようという算段です。

とりあえず、製作で苦労しました。元々製造時は、フロントの2枚とも同じフレームカーブで製作していますから、どちらかを0カーブ付近まで落としますと、お互いを繋ぐ駒の箇所が合わなくなります。写真は撮り忘れましたが、駒のギザ一つ分、フラットレンズを積んだ方は横に伸びていました。

お互いのそり角を微調節して、合わせる作業が要ります。駒のオスメスの角度も異なってきますので、なかなかの手間です。

また、日常で気兼ねなく使おうとしますと、跳ね上げの肝となる2箇所のヒンジの修繕が必要でした。

径1.4ミリのネジ穴に、1.2ミリのネジが差し込んであり、度重なる開閉で(連続20回くらい)、ネジが浮いてきました。これではいけませんね。今回は、都合のいいマイナスネジが供給品で見当たらないので、ツーポイント用のプラスネジから、欲しいネジを作りました。

ネジ先のカットと、面取りをしています。切らないと、ぼちぼちはみ出します。

さらに、ネジ先を底付きナットで共締めです。開閉が堅くなりますから、そこは現代科学を駆使して、砥粒入りのオイルを注油しております。これだけやっておけば、脱落の心配ありません。

フロントのデザインは普通ですが、同じものが2枚重なるだけで、ここまで面白くなるというのも、このメガネの良いところです。これが、他人から見たときに、カッコいいのか変態的なのか分かりませんが、とりあえず掛け続けて「メガネが2枚の人」になりきったら勝ちですね。昨今のSNSなんかを見ていますと、カッコイイ人もかわいい人も数多居ますが、メガネが2枚で可笑しい人は居ないですからね。特に日本人の場合は、メガネで特異性が出やすい気がします。

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