アーカイブ:6月2023

新パターン
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

23.06.09

彫金欲が再燃です。あれも彫りたいこれも彫りたい。

一昨年の銀無垢サーモントの開発決定から昨年末にかけての2連発新作完成まで、なかなか身動き取れなかったです。そこが一段落つきまして今年はどうしようかなと考えていた矢先に、年明けからポツポツと彫金の依頼を頂いておりました。それを眺めていたり、お客さんにお渡ししたときのリアクションを拝見しまして、自分も彫金欲が再燃した次第です。やっぱり彫金だなと。無垢の金属の塊、迫力とボリュームというムーブメントがこの2年ありましたけど、それが落ち着いて精緻で美しいの方に、またまた傾倒してきています。

 

ということで、彫金パターンの新ネタです。試しに作ってみました。

トップ画像では分からなかったはずです。今回は控えめに、フロント側は何も彫らずに、横だけでこっそり工芸性を足してみました。工芸性を足すんですけど、今までは唐草模様やヴィンテージのダイヤ柄でしたり、精緻な柄を入れて華やかさだったりたおやかさを足すことを試みることが多かったんですけど、その美しくて柔らかい感じがあまり付加されないような柄を選んでみました。素材と形状と柄と、三位一体でめちゃくちゃ堅い雰囲気でパキッとしてカッコいいです。基盤みたいな、直線的でいまにも線に沿って光が走り抜けるような、そんな雰囲気がカッコいいです。

このネタ自体はずっと寝かしていまして、ただそのときはテンプルが真っ直ぐで起伏のない物が店頭にありませんでした。潔い平面が用意できるフレームが、銀無垢もサンプラチナもありませんでした。構造のこともそうですし、この柄にたいしてはプレスの模様くらいが丁度良いのかなという考えもありました。手彫りで角がバリバリに立ったときに、果たしてカッコいいのか?みたいな不安があって躊躇していたわけです。

これがネタ元です。実は80年代のフレームの何かではなくて、30年代の金張フレームの柄を手彫りで再現しています。アール・デコもその前後らしいので、それを踏まえますとその極致みたいな柄だなぁと思えてきます。

寝かさずに、もっと早く手彫りで再現すればよかったですね。めっちゃカッコいい且つ、キラキラとエレガントな感じが殆ど付加されないので、どんなときも掛けやすそうです。でも手彫りで自分だけ工芸性を味わってこっそり嬉しいみたいな。そんな感じに仕上がりました。

明日は休み
営業案内

23.06.05

6月6日(火)は月例の眼科さん出張のため、店は休みです。

ペルソール
修理とメンテ

23.06.05

保管していて、枠が広がってしまったとのことで、型直しとレンズサイズの修正をしております。

印字も綺麗に残っているくらいなので、そこまで使っていないはずなのに蝶番がパタパタする、ネジを締めてもパタパタするということで、コマの具合も調整しました。

とりあえず、幅を140ミリまで戻してみました。撮り忘れましたが、生地が縮んで変形し、薬研とかレンズカーブの具合で腕が閉じることも開くことも共にあり得るんですけど、今回は開ききっちゃうタイプでした。180ミリくらい開いていました。

これくらいの幅にしておけば、平均な150ミリ〜160ミリの側頭幅で、程よくテンプルがしなり、バネによる密着感を味わってもらえるんじゃないかなと思います。

リム切れ寸前なのでは?というくらいにキツくて、レンズを割って取りたいくらいでしたけど、やっぱりレンズの純正の刻印は捨てがたいよねってことで頑張ってみました。

 

コマのガタつきは、何でなのかようわからんですね。そんなに使って無さそうですし、減ったとかそういうことでは無さそうです。

ある程度、蝶番をコネコネして隙間を埋めてみて、これ以上はコマ同士が水平に当たらなくなっちゃうなということで、ワッシャーを入れてみました。

そのままでは径が合わずに入らなかったので、ドリルでツンツンして穴を広げて、すぽっとワッシャーがハマるようにしています。

上の写真で、コマが5個重なっているんですけど上から1個目と2個目の間にワッシャーが入っています。

なんか引っかかっている感じもありまして、蝶番のあがきが優良可の良くらいなんですけど、ネジを締める手応えとガタつきの無さは優という感じなので、これで完了とします。

初の試み
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

23.06.02

サンプラチナのメガネをサングラス化してみました。フラットレンズのハードコート、フォレストの85パーセントでこんな感じです。

色レンズで35パーセントくらいの濃さまでは提案をしておりましたが、目が見えないくらいの濃いレンズの提案は、そう言えばありませんでした。

黄色のセル巻きに緑のレンズということで、ちょっと派手でやや面白いサングラスになるかと思いきや、けっこうカッコいいサングラスとなりました。

黄色のセル巻きがゴールドっぽく見えます。金に緑のレンズということで、結果的にレイバンを踏襲する形になりました。それでカッチョいいサングラスになったかもです。ジャケットに合いそうなサングラスです。

フラットレンズはカッコいいんですけど、そうで無くても良いかもですね。調光のグリーンがあるので、それにしといたら一日中かつ全天候いけますし、美観に全振りするのではなくて、少し使い易さに振っても良さそうです。

 

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