カテゴリー:雑記

椅子の修理
雑記

18.05.15

薄々感じていましたが、ゴールデンウィークに完全に露呈しました。いよいよ、店内で待つ時の椅子が足りていないです。

ということで、重い腰を上げて買ってみました。背中のアールが心地よいです。一昨日から置いています。これの年代は分かりかねますが、デザインが産まれたのは60年ぴったりだそうです。脚から脚へとしなやかに延びる、曲木の曲線に惚れました。スペースエイジ感があります。

肘かけが破損しておりますので、直しました。元々はビニール素材で釘留めをしておりましたが、ここはこだわって皮籐で巻いてみることにしました。ここ最近、鼻盛りが続いているので気晴らしです。

はじめは、解けたのを糸で留めてありました。何とかしようとした形跡がありました。長く大事に使っていたことが伺えます。

反対は巻きが生きています。年代的に、プラチックとか樹脂の地位がそんなに低くなかったのでしょう。拘っていないとかではなく、肘かけ部分だけ樹脂が使用されています。塩ビみたいなテープで、終端は釘留めしてあります。

 

そもそもこれが皮籐という名称であると知るところからスタートでした。

水に浸けます。張りがあって、曲げてもピンと真っ直ぐになる皮籐も、水が染み渡ると癖付けが出来るくらいにしなやかさを得ます。それで巻くだけです。

終端の処理は、巻き込ませて引っ張ります。木工用ボンドを噛ませて、緩み留めもしておきます。目一杯引っ張っても、全然ちぎれる様子が無いです。あとは、乾燥すれば締め付けが一層強くなり、一層しっかりとするみたいです。明日が楽しみです。

メガネもそうですが、修理は面白いです。長く大事に使っていると、物の特性みたいなものが滲み出てくる気がします。それを観察して、実際に触れることが今は何よりも楽しいです。やれる範囲の様相であれば、ジャンル問わずに節操なく修理に挑戦していたりします。

お知らせ
雑記

18.05.04

本日、そう言えば掃除機が壊れました。モップをかけて水拭きしておりますが、出入りも多く埃っぽいかもです。伝え忘れていました。ご容赦ください。

今日も営業しておりました
雑記

18.05.03

店終わって、21時半に書いています。事後報告だと意味ないですが、今日もやっていました。過去のブログが、4日の木曜日になっていました。間違えていましたね。信じて来て下さった方、ありがとうございました。

明日、4日の金曜日は通常営業です。ちなみに13時頃に来店の予告を頂いています。その時間帯は入店不可ではありませんが、重なればそちらを優先します。それだけお許しください。

帰還しました
雑記

18.05.02

骨董市から帰還しました。店開けます。

過去最大級に悶絶しました。セイコーのワンプッシュクロノ、プラスチックベゼル2本、ワールドタイマー初期、茶馬、久々にセイコーの60年から70年代のオールスターを見た気がしました。特にワンプッシュクロノのプラスチックベゼルで悶絶しておりまして、今回は見送りました。見送りましたが、心を会場に置いてきているので、気もそぞろでこれを書いております。

二つ目クロノの、ランデロン48を実際に触らせて頂けたのも良かったです。ヴィーナスは番号忘れました。恐ろしいくらいに上品でした。3年ぶりくらいに、蓄積された物欲と言いますか、色々使ってみたい欲が沸いてきました。様々な緊張が解けてきた感覚があります。

で、眼鏡は写真のものを買いました。骨董市で眼鏡を買うのは何年振りでしょうか。基本買わないです。

ジャンクの中にありまして、ケースが最初は良いなと思って手に取りましたが、開けてビックリでした。当時のSPMの手彫りです。切削面の角の立ち方、力を込めたときの跡のつき方から間違いないでしょう。何本もじっくり見る、または本物を使ってみれば、すぐ気付けるようになります。

おそらくフレーム形状から1920年頃の物と推測できますが、その年代の無垢の手彫りは初めて見ました。この手の時代の物は、割とゴロゴロ転がっていますし、使えない(装用感の悪さ)ので買わないですけど、無垢の手彫りにはやられました。私にとっては大事な資料です。

鼻の部分が折れて、紐で結んであります。直そうと思えば直せます。ただし、販売する気もありませんのでそのまま置こうと思います。

驚いたのは、智の部分です。爪智タイプです。爪が一切えぐれていません。SPMの硬さは本物ですね。コンパクトで直線的なデザインも素晴らしいです。これは、いつか再現したいディテールだなと思います。

ちゃんと、眼鏡の成果も挙げております。それにしても今回は、自分の好きなゾーンが多かった骨董市でした。みなさんもどうぞ。

いま読んでいるもの。
雑記

18.05.01

文芸誌というものを、初めて買いました。買った理由としましては、表紙の内容に惹かれたわけではなくて、数学の講演を聞きにいっている森田真生さんの「計算と仮説」を読みたくて買いました。総ページ数が10ちょっとなので、検眼で相手を待っているときにでも読んでみてください。特に、純粋計算批判としての認知科学の章は、面白いです。発展し続けているAIを、むやみやたらに怖がらず、フラットに接していく為の姿勢や態度の手がかりがある気がしました。

ただ、何だかんだで表紙の日記のリレーも面白いです。2017年のその時の自分と重ねながら読みますと、自分が悩んでいるときに他人もしっかり悩んでいるなと、妙な安堵感が得られました。みんな、いい歳でも悩んでいますね。悩んで良いんですね。

とくに、日記という形式で依頼されている為だと思いますが、朝飯や昼飯を毎日書いている人は面白いです。当たり前のことですが、スゴイ人も人間だなと思いますし、そういう部分が最近は、まあまあ気になります。どんな人でもおおよそです。

先日の日報
雑記

18.04.24

先週の土曜日は、休んですみませんでした。おかげさまで、勉強出来ました。

数学における普遍性の変遷を辿る回でしたが、それは数学に関わらず当てはまるなと思いました。普遍性が時の流れとともに変わるというのも、何だか馴染みにくい話ではありますが、言われてみれば確かにそうだなあと気づきます。

また、店でメガネから話が逸れたら、その辺のことも喋ります。上手くここでかけるくらいに、自分でもしっかりと理解が出来ているわけではありません。ちょうど、自分の店に対してそんなようなことを考えている最中でしたので、納得が出来ていないだけかもしれません。

 

アブアブ
雑記

18.04.20

何故か、アニメ版の弱虫ペダルは見ています。自転車モノをです。漫画は読んだことが無いです。根気よく見続けたアニメはピンポンとそれくらいです。

久しぶりに、昨日は家で2ヶ月分くらいの撮りためたものを見ていました。とにかく凄かったです。様々な角度から。

登場人物の名前は覚えていませんが、ライバル校の主将がスプリントで興奮すると「アブアブ」言います。私のアブアブを聞きたいか?的なセリフもあったはずなので、卓球でいう「サーっ!!」的な、自覚のある掛け声なんだと思います。この時点でキャラ設定が際立っています。

その主将の回想シーン、まだキャプテンになりたての頃が映し出されます。チームをまとめる責務を負い、それをそつなくこなしていたところで、つぎのような感じで述懐します。

「最近アブアブ言って無いな…」

はじめは、そのシーンでかなり笑いました。アブアブが足りている足りていないがあるんだ…という引き気味の驚き混じりです。ただ、よくよく考えますと、このシーンはズシリと重い何かがあります。特に、このブルバキに当てはめますと、それは相当な重さです。ブルバキにとってのアブアブとは何か、そしてアブアブ言えているのかどうか…。

ちゃんと自分の主導権を自らが握り、その上で自己実現に向かって全力が出せているか、もしくはその機会が作れているかどうか。アブアブという響きの強烈さで隠れていましたが、そのセリフの構造自体は真理を突いている気がしました。そういう、ハッとする場面がちらほらあって、それで見続けているのだと思います。

生命の弾み
雑記

18.04.17

お客さんから、クルミを頂きました。初めて、硬いまんまのクルミを手に取りました。

割る器械が無いので、電動カッターで切削しました。脆く無いのでカッターの刃が中々通らずに苦労します。割ってからも、ご覧の構造ですから、スルンっと取り出せることもなく、どこまでも中の実を守る構造になっており、感動します。これからは、クルミを大事に食べることになるでしょう。

ちょっと前に読んだ、ベルグソンの「創造的進化」における、生命の弾みの考え方が、何となくこのクルミのおかげで分かってきました。

いきなりクルミが誕生したわけではなく、何かから進化したその結果として今のクルミが存在するならば、その過程の初めから終わりまで、ずーっと表面を硬く中身を取り出しにくくすることを目指して進化し続けてきた訳です。硬かったり柔らかかったりを世代ごとに交互に繰り返しちゃって、中途半端になっていないですし、そのリレーはよくよく考えれば凄いことですね。

そこまで考えますと、次はメガネ全体の弾みがどのように方向付けられているのか気になります。ブームともちょっと違いますね。メガネの理想は何だ?みたいな話ですから。

自分のメガネ
雑記

18.04.14

この前の、薄いミラーがカッコ良かったので真似してみました。

いつもは、レンズで茶色を提案するときはフェアブラウンと呼ばれる、グレーっぽい茶色を選択します。今回はフェアマロンの15%にシルバーミラーをかけています。マロンは同じく茶色ですが、結構赤が強いです。想像以上に赤いなという感想ですが、フレームの縁取りもそんな感じの茶色なので、今回は色合わせでたまたま良かったです。

ミラーの苦手意識がありましたが、これなら程よくギラついて良いと思います。カザールにミラーのレンズを入れたら、服とかでどう頑張っても凄い怖いひとになってしまうのかなと不安もありました。実際はミラーが薄ければ問題なくいけますね。

ピンクミラーも気になります。見た目もそうですし、理論的には、ピンクミラーだと暗いところで明るさを認識しやすくなるはずです。ゆくゆくはその辺も含めて試してみたいと考えています。レンズメーカーですと、ニコンがその辺を積極的に打ち出して販売しています。

 

マーベル展
雑記

18.04.12

名古屋市科学館のマーベル展、予想以上に良かったです。第二次世界大戦時のキャプテンアメリカのスーツが、カッコ良かったです。

なんで科学館なんだろと思っていましたが、最後の展示で分かります。それぞれのキャラの特徴を、現代の科学による分析をしたり、それの関連情報を紹介しています。

特に感動したのが、IBMの映画です。原子1個1個を完全にコントロールして映画を作っていました。題名を忘れましたが、そう言う時代なんだなと感心しきってしまい、2回見ました。撮れると言うことは、原子一つを取り出す行為が可能ということですから、電子顕微鏡の存在の時点で、その行為が可能なことは、ほぼ自明なことなのかもしれません。門外漢なので詳しくは分かりかねますが、それにしても驚いてしまいました。それに、巨大な企業の行う、本気の遊びにも改めて感心しきりでした。

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