カテゴリー:雑記

観た映画
雑記

17.05.10

映画を見ました。チアダンぶりでしたので、1ヶ月ぶりです。私にしては、ちょっとハイペースです。なかなか良かったので、ご紹介です。感動してウルウル泣くというよりも、自然にサラサラ溢れ落ちる感じの浸透力のある映画でした。

 

「ニーゼと光のアトリエ」

名古屋のシネマテークで、来週までやってます。今週は朝の上映で、来週は18時過ぎの上映です。あとは、刈谷で上映しているみたいです。

名古屋市美術館でアドルフ・ヴェルフリ展があり、その流れで気になったので見にいきました。詳しくは、アドルフヴェルフリとかアウトサイダーアートで調べると良いと思います。表現が難しいですが、要は無意識の領域を表現した絵です。

映画の内容は、精神のバランスが崩れてしまった方が、絵を描く、彫刻を作ることでバランスを徐々に取り戻していく過程と、その導入を巡っての病院内の医者同士の対立を描いています。精神外科のロボトミーを押さえておくと、映画の中の対立構造が一層よくわかって面白いです。

創る行為によって、自分自身を治しているという言葉が映画に出てきます。言葉にならない表現を、絵に託しているという感じです。確かに、ちょっとした悩みや仕事でのイライラなどを、他人に話したらスッキリするもんですからね。言葉に出来ず、蓄積すると爆発するもんです。

自分のメガネ販売を重ね合わせて考えておりました。もちろん、フレームのセレクト、検眼、フィッティング等々、これが本当のメガネだ!というものを伝えたくて始めました。そのきっかけは、怒りに近い感情だったのかなと振り返っています。その感情を、メガネを販売するというアウトプットで癒しているのかもしれません。他者の為に視力矯正やカッコよくなるためのメガネを販売しているつもりでしたが、自分の為に販売していたのかもしれません。それに付き合って下さるお客さんには、頭が上がらないなと、改めて感じた日でした。

ちなみに今池といえば、シネマテークからの中屋パンのあんドーナツのコンボは、もはや定番かもしれません。ですがやはりオススメです。

 

余談
雑記

17.05.06

ヴェンナーラインの、ちょっと高級なシリーズなんでしょうね。他にも、「ROYAL」の印刷があるヴェンナーラインのメガネを見たことがあります。

実は、店名の候補にありました「ローヤル」。結局やめましたが。他には「デラックス」とか。

70年〜80年にかけて、どんな商品でも高級ラインとなると大体ローヤルとかデラックスとかつきますよね。あの響きが好きで、最後の最後まで悩みましたが、店名とするのはやめました。最近は聞きませんね。ローヤルゼリーぐらいでしょうか。

高岡の喫茶店も、ローヤルボンボンの看板が残っております。ボンボンのメニューにも、「プリンローヤル」があって、現在もローヤルというワードが生き残っております。高級過ぎない感じが丁度いいんですよね。

未だ、ローヤルという響きには反応してしまいます。ちなみに、プリンローヤルは、プリンアラモード的なやつです。確かにローヤルなので、一度食べて見てください。

眼鏡すごいぜ!
雑記

17.05.06

香川照之さんの、昆虫すごいぜ!を拝見しました。1限目は見ておらず、この前が初めてでした。今日の深夜に再放送があります。

香川照之さんが凄すぎて、感動しました。自分を滑稽に見せるくらいに、圧倒的な熱量で昆虫の世界の素晴らしさを伝えていました。私には、もはや面白おかしく見えなかったです。すごかったです。勉強になりました。

愛知観光案内
雑記

17.05.01

ゴールデンウィーク明け、今年は13と14日といえば、愛知県ではおなじみになりつつある、森道市場があります。

ですが、私が推したいのは

「栄ミナミ音楽祭2017」

というイベントです。矢場公園を中心に、同じく13日と14日に行われます。これも毎年おなじみで、ゴールデンウィーク明けに行われています。そろそろ10年目かもしれません。

仕事を変えてからは行けていませんが、それまでは毎年行っていました。会場は沢山あるのですが、私は矢場公園の一択です。ロフトの前の公園です。昼から、コーヒーとか色々買って、ステージから流れる歌をぼんやり聞くのが毎年の楽しみでした。

しかも、今年も嘉門達夫さんが出ます。嘉門達夫→奥華子→バンバンバザールなので、個人的には相当ストライクです。バンバンバザールさんは日曜日の16時半スタートというのが、これもまた音楽祭では恒例となっています。エビフライの歌と、ハイエースの歌が最高です。いい曲ばかりですし、トークが面白いです。

その時期ですと、日中は半袖でもちょっと暑いくらいです。その年の最初の日焼けをしながら、心地よい音楽を聞いていると、どんどん日がオレンジになってきます。生い茂った木々の緑を眺めつつ、日中の暑さを労わるような夕暮れ時の涼しい風を受けながら音楽を聞いていますと、なんだかよい気分になれます。

ベンチがありますし、近所のおじいちゃんとか小さい子連れの家族とか年齢層が高めですし、落ち着いて聞けるのも良いですよ。豊橋や三河方面にも来て欲しいですが、今回は名古屋の味方をしてみました。

決定を下す際のルール
雑記

17.04.27

昨日の通過儀礼から引き続き。あれからあの映画館が気になり、 ネットで調べてみました。そうしましたら、映画館を続ける熱のこもったインタビュー記事にあたりました。それに、やはり隣の喫茶店は同じ経営であり、映画を見たもののみが利用できるという内容でした。

若干の後悔です。あのとき、駐車場でたじろいだときに、ネットで調べて入ることも出来たわけですが、それはしませんでした。しませんでしたと言うよりも、しないことが自分ルールになっています。

突然出会った衝撃を、そのまま受け止める為です。調べてしまうと、その感動がちょっと薄れてしまうんです。今の時代は、調べれば大抵何かしら引っかかります。誰かが先に見つけています。常連さんがいます。だからこそ、いま、何も知らなかった自分が見つけてしまった、さあどうする?という状態で判断を下したいなと思うわけです。

事前に調べてプラスのイメージを持つことは良いことですが、不意打ち感は薄れます。自分の物差しだけで、一切を排除して未知のものを測るということが出来なくなってしまったわけです。知ってしまうと、確認作業になってしまう部分がどうしても出てしまいますから。

そうは言っても、知った上で実際に体感することは大事です。このブログ自体が、まだブルバキに来ていただいていない方にとっては衝撃を薄れさせる作用を及ぼす事を鑑みますと、矛盾しているなとも思えてきました。

通過儀礼
雑記

17.04.26

昨日の休みは、春日井にいました。熊谷守一さんの展示を見に行きました。年始の岐阜のやつは見られなかったのでリベンジです。愛知県美術館の収蔵品ですし、見たことがあるやつもあったかもしれませんが、一挙に30枚くらいでしょうか、まとめて見られたのは良かったです。見ると心が空っぽになり、次第にポカポカ満たされるような、そんな絵です。ぜひ。

dav

ところで、この写真ですが、熊谷守一さんの絵とは関係ないです。文化センターの道中にて。名古屋のシネマテーク的なものを期待したら、完全にピンクでした。隣には渋い喫茶店があり、佇まいが良かったです。自分の実家周辺は、もう10年以上前に無くなっています。まだ営業しているところがあるのですね。

映画館でピンクを見るということをしたことが無いです。むしろ、今の時代は私と同じ20代だと、見たことがある人の方が少数派でしょうね。あと10年したら出来ないかもしれない大人の経験として、劇場で見ておこうと思って目の前まで行ったのですが、思いの外駐車場も満杯で、独特のオーラにビビってしまい、入らずに引き返してしまいました。チキンハートです。おそらく、今みたいにデジタルが発達していない時代は、連れ立って映画を見て、喫茶店でワイワイ感想を言い合いながら興奮を冷ますという青春があったのだろうなと妄想しつつ、断念しました。

 

通過儀礼という言葉があります。大人になる為のステップです。今回のケースに限らずそういうことに疎く、乏しくなってしまったなと思うわけです。そういう風になってしまった世代の私が感じるわけですから、その通りだと思います。ステップを超えた喜びを、誰とも共感しないまま何となく大人になった感じを、何となくイメージとして保持しているのでしょうね。

私は、メガネ屋として物を販売していますから、同じ20代までの方に感じるのは「ブランド品を買わない、一回も買ったことが無い」ということですね。買わないというステータスが産まれています。ここで指すブランド品とは、LVとか誰もが知っている感じの、名古屋的に表現すればミッドランドスクエアの1階に入っているブランドとかです。

その周辺のブランドを買いますと、遂に買ったったぞ的な、妙な達成感がありませんでしたか?買ったことがある方なら、ぼんやりでも分かるはずです。やはりあれも、通過儀礼のようなイベントとして大事だったんだと思います。

ひょっとしたら、そのような行為・物は、現代的にはカッコ良く無いのかもしれません。けれども、他者に委ねられ数値化されたカッコいい悪いに晒す前に、自分の達成感の有無みたいな心の問題があると思うんです。それを大事にしてみても良いかと思うんです。例え同世代にバカにされても、年長者には認めてもらえるのでは無いでしょうか。世代を越えて話をすることのきっかけにもなります。それから波及して色々教えてもらいました。私はそうだった、というだけの話かもしれません。

ブランド品もそう、男だと高級時計もそうかもしれません。あとはスポーツカーもそんな感じでしょう。スポーツカーという言葉は、まだ死語にはなっていないですよね??遂に買ったったぞ的な物も侮れないと、そんなことを、この看板から思い出させてくれました。

久々のよそで買い物
雑記

17.04.19

熱田のルカさんで花を買いました。花自体、買うのは一年ぶりくらいですね。東京にちょっとだけ居たときは、仕事の関係で毎週買うこともありました。未だ詳しく無いですが、花を買うことに抵抗を感じない男になれました。

花屋さんの、おまかせシステムというのは非常に面白いです。メインの花、好み、渡す相手などの情報をある程度投げると、綺麗に仕上がってきます。その仕上がりを待つワクワクさと、それぞれの花を個別に見たときにはなかった、包む人に依って造られた美しさの体験は良いものです。

メガネで言えば、レンズの提供に似ています。そう思いました。馴染みの定食屋とか、寿司屋とかもそうかもしれません。構造は同じっぽいですね。

三河観光案内
雑記

17.04.14

4月22日から。豊田市にて。ゴールデンウィークだと、人が多いかもしれません。

朝は豊田、昼は豊橋という流れが良いと思います。お待ちしております。

幻想的で良さそうです。個性が消去されている個性と言いますか、パッと見てスッと入る感じの絵というのが、最近は好きかもしれません。流行りのVR的な、没入感でしょうかね。VRは未体験ですが、恐らくそんな感じでしょうね。

 

 

偶然の一致
雑記

17.04.12

2ヶ月に一回くらい来てくださるお客さんの話。推定50代の方です。お客さんといっても、1年間で未だ買って頂いたことは無いのですが…。話が面白いので、若干楽しみにしています。

たまたま本の話になりました。自分はまだ読んでいない本の話です。その方が、

「これは本物だよ。」

と言いました。おそらくそうなんだろうな、と思いましたが、その方は何をもって本物と判定しているのか気になりました。それを質問してみました。ひょっとしたら、嫌味な質問と捉えられる場合もありますが、純粋な興味ということを汲んでいただいただき、即答をしてくれました。

「20年経っても読まれていたらじゃない?」

この回答というのは、自分自身に尺度のない回答にも思われますが、きっとそうでは無いのだろうなと感じました。

私のメガネの師匠も、

「今、この自分だけで、良いか悪いか判断するなんて恐れ多い」

みたいなことを仰っていました。だから古い物が好きなんだよねとも。年齢を重ねていくごとに、謙虚さを積み重ねていく姿勢が似ていまして、そのお客さんの回答にも深く感動をした訳です。

そんなこと言い始めますと、いま目の前にある物を良いとも悪いとも言えないし、古い物しか評価出来ないのでは?ということになります。

なので、そこまで厳密に判断基準として当てはめなくとも、今目の前にあるもので、何が20年後に残っているのか?ということは、常に考えるようにしております。

100分で名著
雑記

17.04.03

NHKの番組「100分de名著」ですが、今日から三木清さんの人生論ノートが題材になります。ちょうど、読みたいなと考えていたところでしたので入門として、文庫本を買う前にテレビとNHKテキストを見ようと思っております。

テキストをちょっと読んでみましたが、20ページくらい読み進めた段階で、すでに実感を持って頷いてしまった箇所があります。以下に綴ります。

 

メガネでも服でもそうですが、オシャレになりたいとかカッコよくなりたいとか可愛くなりたいと思って買うと思います。メガネは、視力矯正の側面は一旦無視して、ファッションの面だけに注目します。

では、それらを買い、身につけることによってオシャレさ、カッコよさ、可愛さを手に入れたとします。それは自身にとって成功なのでしょうか?または幸福なのでしょうか?この問いは、必ずしも成功=幸福とはならない、ズレから生じています。

「あれなら自分にも出来る」と思えるのが成功であり、「各人においてオリジナルなもの」が幸福であると、テキストでは書かれています。色々な文脈をすっ飛ばして引用していますので、納得感が少ないかもしれませんね。テキストを本屋で見てみて下さい。

オリジナルということを自己満足と捉えるのか自己肯定感と捉えるのか、どちらでもいいことですが、特にオシャレという言葉の意味するところが、様々なお客さんとお話しする中で分かれている気はしていました。幸福を目指してオシャレするのか、成功を目指してオシャレするのか、という差異だった訳ですね。だとしますと、ブルバキは、、、お店で聞かれたらお答えします。

_170831bk

pageTopLink