逆のやつvintage

22.06.22

3次元空間に縦横奥行のある物が投げ込まれさえすれば立体的だと言ってしまいますし、たしかにそうなんでしょうけど、なんだかもう一声欲しい気がします。ただ在るものと「立体だぞ!」と強調されたものとを分けたい気がします。そして後者を立体的と呼びたい欲がなんだか湧いてきます。

つい強調となりますと私なんかは、縦横奥行のパラメータを多く弄る方向に進みがちなんですけど、このフレームには驚きました。逆に、のやつです。一番カッコいいやり方のやつです。奥行と言いますか厚みと言いますか、そのパラメータを0にするという敢えての行為をする事で違和感を生み、強烈な存在感を放っています。平面的と評したいところですけど、見れば見るほど空間を占めていることに気づき、立体的だなあと思います。

80年代の日本のフレームです。

前も横もリベットが無いです。ぺったんこ感の演出に一役買っています。

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