カテゴリー:ヴィンテージのメガネ

POP
ヴィンテージのメガネ

17.09.17

HOYAの当時の販促物手に入れました。古いお店で見つけて、交渉して何とか3枚のうちの1枚を手に入れました。

驚きだったのが、モデルさんが掛けているメガネです。実際にこれを在庫で持っています。てっきり、四角い玉型やそのデザインから、ローデンのカールトンのような位置付けのフレームだと勘違いしておりました。70年代当時は、この形はやんちゃな男のイメージです。POPでは女性がスポーティに、クリーンなイメージで掛けています。

現代の立ち位置から歴史を見てしまうと、どうしてもチープだったり至らないと感じたり、いろいろ劣って感じてしまうものです。だからこそ、その時代に想いを馳せる、本当になれる訳ありませんが、その時代の人間になったとして、どういう良さが見えるか?ということが大事になってきます。そして自分も、メガネに関してその部分がまだまだ至らないと痛感させられました。今の観点で見てしまってました。四角ければ男と、勝手に思い込んでいました。

 

 

お客さんのメガネ
ヴィンテージのメガネ

17.09.17

枠入れ完了です。70年代の日本のメガネ。作りはフランスです。レイバン、AOに寄せている感じがまた良しです。

プラスチックのグリーン、50%の濃度のレンズを入れました。良い感じです。イメージは、50年代くらいのパイロットグラスの色味です。

 

最近グッときたこと
ヴィンテージのメガネ

17.09.16

①デモレンズ色付き

第一昭和の時のポロ自体は、そんなに珍しくないと思います。ですが、このモデルは初めて見ました。それに、デモレンズの色がめちゃカッコいいです。薄いローズ。シルク印刷入っているので、カザールじゃあるまいし、そのまま使えません。それに、このフレームデザインですと、レンズは色無しで決着するのでしょうけれども、この組み合わせは最高でした。メーカーさんから、そのような色メガネとしての提案が伝わってくるのもグッときました。

②増永さんのティアドロップ

14Kの金張りです。そしてノミネジです。ガラスのレンズが入ることを想定して、レンズの脱落防止策が採用されています。

どうしてもレイバンが欲しいとか、そういう場合はしょうがないですが、なんかティアドロップが欲しいかなくらいの人にはオススメです。14Kの金張りは、アメリカ物の12Kの金張りに比べて、やや黄みがかり一層上品です。

そもそも、なんかティアドロップが欲しいかなという欲求が、今の時代は相当稀ですね。久々、自分がティアドロップでグッときましたので、勢いで入荷しました。

入荷します
ヴィンテージのメガネ

17.09.15

まだレストアが完了しておりませんが,

入荷しました。金張り数本、後はドイツフレームとかですね。天候が芳しく無いようですが、是非お出かけください。

お客さんのメガネ
ヴィンテージのメガネ

17.09.13

70年代のドイツ。サーモント。これの上位版は、ちょっと前に紹介したやつです。金張りで、プレスの模様が入ります。今回のタイプは、メッキでプレスの模様がありません。

つや消しのゴールドの感じを気に入っていただけました。確かに金張りの場合は、もう少し水分を含んだような上品な光沢になります。こちらは対照的にメッキのピカピカな輝きで、眉の黒と金のいやらしい組み合わせを引き立てています。結果、どちらも良いですね。

今後、これに茶色のガラスレンズが入っていきます。ますます楽しみです。

ツーブリッジのサーモント
ヴィンテージのメガネ

17.09.12

ローデンストックのサーモント。眉のカラーと、ホワイトの金張りが美しいです。サーモントの男臭さや野暮ったさが、良い具合に中和されております。移転してから初めて並べました。

この時に仕入れた物は、ほとんどがサーモントでした。ローデンは少なかったですが、その他ドイツメーカーの物は沢山仕入れました。特に日本では、70年代は本当によくサーモントが売れたんだろうなと垣間見れました。ローデンではない、ローデンのリチャード風のメガネも、そういえばまだ在庫ありますね。逆にそっちの方が、レンズが小ぶりで本家よりカッコいいのですが…。

おそらく、ローデンがオリバーみたいな位置付けの時代があったのでしょう。それに対してホヤがフランスのエッセルと組んでナイロールをぶつける訳で、堅牢さに対して軽さを推すその構図が面白いと思います。両者でデザインも全然違いますからね。

そういった面白さもそうですし、メーカーの営業さんにしても小売店にしても、人から直接当時のメガネ界隈の様子を聞けるのがこの辺りまでというのも、70年代周辺のメガネが好きで、結果なんとなくここに集まりやすい理由なんだろうなと思います。

ムッシュ用
ヴィンテージのメガネ

17.09.10

ディオールのサングラス。ムッシュとあるので男向けですが、どなたでもいけるデザインだと思います。むしろ、テンプル長135ミリなので、女の子のほうがジャストでしょうね。

この手のオプチル素材のサングラスは、もっと激しく宇宙的なデザインのサングラスが多く、コレクションにはいいけど、実際掛けるのはどうかな、、というものがそこそこあります。これは、これでも?割と控えめです。濃い緑のレンズとか入れたら、面白メガネ感が消えて、カッコいいモードな感じに化けると思います。

旧ロゴ、カッコいいです。

パーツ選定から感じること
ヴィンテージのメガネ

17.07.21

久々に、メガネのことを書きます。

レンズカラーが分かりやすいように、セーム革の上にのせてみました。フレームカーブを0にして、フラット(プラ)のグリーンを入れました。レンズサイズが大きいので、メガネ用に製造されていたとは思いますが、少し濃いめのレンズカラーにしてサングラスにすることで全体の印象を締め、バランスを取ってみました。鼻パッドは、チタンパッドに変更することで、ちょっとだけ今っぽい感じにしております。

80年後半から、90年頭にかけてのフレームです。

講釈垂れていますが、私的な見所は、写真の上から3枚目〜5枚目です。クラシックな感じを追求するために、智(テンプルの可動部)の作りが大事になってくるわけですが、スパルタ智が採用されることが大半のなか、これは一個智です。レンズ留めとテンプル留めのネジが別です。テンプルの開閉で、リムネジ(レンズ留めネジ)が緩まないようになっています。

この一個智をもう少し詳しく見たのが、4枚目と5枚目です。テンプルの開閉に関わる部分であり、パッと上から見える部分は、マイナスネジで綺麗に見えるようにしてあります。また、マイナスネジは、締め上げる時にドライバーが舐めるので締めにくい欠点があります。一方、ネジ頭のブロックが1/2と大きくなるため、プラスネジよりも潰れにくい利点があります。テンプルは、メガネを使っていけばどうしても緩みます。その都度ネジを締めますが、美観と耐久性を考慮したネジのチョイスが良いです。

それとは対照的に、5枚目のリムネジですがプラスネジが入っています。テンプルネジとリムネジがプラスとマイナスで使い分けているのは、今まででこのフレームとこれの玉型違いだけです。

リムネジは開閉しやすさを考慮して、ドライバーが滑ってレンズを傷つけないようにプラスネジが選ばれているのだと思います。ネジの頭は、プラスネジは1/4ブロックずつになるので、舐めると潰れやすいですが、レンズ交換の頻度は高くないため、ドライバーが滑りにくいプラスのネジを採用してある方が、こちらとしては大変助かります。

メガネの良さは様々にありますが、今回はパーツの選定から込められた意図を、妄想してみました。美観と耐久性と、加工のしやすさの3点かなと、個人的には思っています。個性を打ち出すというよりも、配慮に重きを置いている感じが、古い物には多い気がしています。

ウェイファーラー系
ヴィンテージのメガネ

17.07.03

レイバンではありません。従って、ウェイファーラーでもないです。

日本の80年代、ヴィンテージメガネ。今のガラスのレンズを入れてみました。度数無しなら、練り込み着色のG-15カラーがあります。今回は、フレームとレンズの組み合わせも、本物に寄せてみました。

綺麗に作りすぎて、ウェイファーラー感がもはや無いということもなく、絶妙な再現具合です。傾斜も少なく、日本人に合う設計です。その辺もありがたいです。テンプルのリベットが、フロントと同じ装飾無しのタイプである点も、80年代のヴィンテージのウェイファーラーと同じディテールだったりします。レイバンロゴのリベットは、90年代以降です。

ヴィンテージメガネもブランド化が進んでおり、なんだかなぁという感じに成りつつあります。そんな状況のなか面白いのは、本気で作ってあるなんちゃって系とか、ドイツの堅牢なフレームとか、個人的にはそんな風に感じています。

なんだかんだサングラスの選定は難しかったりしますし、服との合わせまでキッチリ視野に入れますと、何を選んでいいのか迷宮入りしてしまいます。ウェイファーラー系は、定番で安定していますね。何にでも合いそうです。

新旧の比較
ヴィンテージのメガネ

17.06.26

上:ニードルスのサーモント

中:ドイツの70年代サーモント(リチャード風)

下:ドイツの70年代ブロー

 

ニードルスのメガネは、早い段階から70年代のメガネのテイストを再現していて面白いと、かねてから思っていました。今回は、お客さんの持ち込みがありまして、じっくり眺めることが出来ています。

70年代の日本は、ローデンストックが席巻しており、ローデンストック社のリチャードや、それ風のメガネが多く存在していたそうです。真ん中に載せたようなメガネです。対抗勢力が、エッセルホヤ(Essel HOYA)のナイロールと、その方は仰っておりました。堅牢さvs軽さスッキリさという構図だったようです。

このニードルスのメガネの面白さはアレコレありますが、私的にはプレスの柄です。シワみたいな、なんとも言えないイケてないプレス柄です。

普通は、もっと洒落た柄を、ブラッシュアップの為に打つんですけどね。いま私が使っている、当時物のメガネと比較しても分かるように、そのまんまな感じがいいですね。

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