カテゴリー:ヴィンテージのメガネ

ENA眼鏡
ヴィンテージのメガネ

17.06.05

恵那眼鏡さんのヴィンテージです。いまは「恵那眼鏡」と打ち出し、ブランド化を進めている感じがしますが、「 ENA」の控えめな感じが好きです。

ENAに限らず、そして眼鏡業界に限らず、そうせざるを得ない時代ということも分かりつつ、でも何となく感じますのは、背景が意図せず作られていて、物の後ろにぼんやり見えている位が、ちょうど良いかなということです。

いまは背景をまずこさえて、物よりも背景を前面に出して勝負をかけます。背景なのに前に出ちゃっています。それでも良いですが、それらの行為がいき過ぎると、物が置いてけぼりになってしまいます。それが心配です。物の良し悪しと、情報の良し悪しがすり替わってしまいます。あとは、見ていてちょっと疲れます。

物の説明なのか、前述のような作り込みなのか、明確な線引きは存在しません。私も、このブログ含めて作り込んでいると言えばそうですし、加減といいますか、心地よい程良さは何処にあるのか悶々としています。

ヴィンテージ眼鏡、入荷しています
ヴィンテージのメガネ

17.06.05

 

80本くらい入れました。今は順次レストア中です。デッドストックですが、型直し、磨き、クリーンング等々、並べるまでには手入れが入ります。

入荷の中で、特に資料的な意味で面白い眼鏡を載せました。入荷の中心は、70年代のドイツのサーモントです。渋いラインです。

竹内光学さんのセルフレームです。レンズサイズから察するに、50年代から60年代の頭でしょうね。サイズ44◽︎20で、男の人のジャストかやや小さめです。

アメリカンヴィンテージが好きな方ですと、この辺りの太いストレートテンプルを探されている人もいますね。タートの F.D.R. もそうですし、F.D.R. の弾が無さすぎてリバティオプティカルとかSROで探しているでしょうね。

日本も、このタイプのメガネを作っていたということに驚きでした。生地のコンディションがよく、販売するかどうか、まずそこで悩んでしまっています。他にも型違いで2本、このパターンはあります。

黒のセル枠は、ちょっと前に流行りましたが、そういうのは関係なく不変的な良さが潜んでおります。ジャストサイズ(PD≒FPD)の黒枠は今までかけた事がないので、自分も使ってみようかなと邪念が生じているくらい惹かれております。

入荷
ヴィンテージのメガネ

17.05.28

ちょっと入荷しております。写真のような、クレイジー系ばかりではありません。ご安心ください。

久々の、写真のようなおにぎり系メガネが入りました。前回は、ローデンストックのエクスクルーシブラインでおにぎり系だったので驚きましたが、今回はノーブランドです。生地の使い方が綺麗です。ど迫力で、なんだかんだ驚きました。

お客さんのメガネ
ヴィンテージのメガネ

17.05.22

カザールの643です。レジェンドで復刻しているモデルです。今回販売したのは、刻印が Germany のヴィンテージです。西ドイツの刻印も見たことがあるので、境目の時代に誕生したメガネだと考えられます。

デモレンズもありましたが、度付きレンズを必要とされているお客さんでしたので、コーティングで反射光を白にすることで、デモレンズ感を出しました。

お客さんは60歳を過ぎた男性です。ジャケット、スラックス、革靴、カザールという組合わせは最高にカッコいいでしょうね。今からお渡しが楽しみです。

最近の一押し
ヴィンテージのメガネ

17.05.06

ヴェンナーラインのオプチルフレームです。ヴェンナーラインは、後々カレラ社に名前が変わってしまいます。

60年後半から70年代にかけてのオプチル素材のフレームは、基本見つけたらコレクションしております。アセテートやセルロイドには無い、圧倒的な透明感と、インジェクションだからこそ出来る迫力のある造形がたまりません。特に、銀無垢等々でベーシックな物を揃えてしまいますと、どうしても反動で金属では絶対形成出来ないメガネに惹かれてしまいます。

大体オプチルフレームですと、その年代的にも、人類が宇宙を目指していた時代ですから曲線を使ったデザインが多いです。これは私が見てきた中では珍しく、直線的なカザールみたいな厳つさがあって、特に惹かれております。久々に心拍数が上がりました。

そろそろ、アイビーテイストの収まりの良いメガネではない新しい表現があっても良いかなと思っております。

入荷しております
ヴィンテージのメガネ

17.05.05

ゴールデンウィークもそろそろ終わりそうですが、入荷しております。ようやくレストア出来ましたので、今からある程度並べます。デッドストックでも、まずはクリーニングと型直しが必須ですね。そこから必要であれば諸々の直しなので、並べるまでには割と時間をかけております。

ドイツの70年代が中心です。カチッとしたフレームだけでは無くて、写真のような可愛らしい、サングラスにオススメなメガネも入りました。お待ちしております。

3年ぶりに判明したこと
ヴィンテージのメガネ

17.04.07

アメリカかと思ったら、おそらくドイツだったというだけの話です。

先日販売した眼鏡です。個人のコレクションで持っていたものです。40◻︎20-125(レンズ横幅40ミリ、鼻幅20ミリ、テンプル長125ミリ)くらいしか無いので、相当小さいです。今のメガネのサイズに当てはめますと、小学生用のメガネと同じくらいのサイズ感でしょうね。

元々、古着屋さんにころがっていた物を直して所持していました。金張り(1/10 12KGF)で、金の状態はそこそこ良かったのですが、鼻パッドのアームの破損と、先セルの劣化があり、悩んだ末にまあまあの値段で買いました。3年以上前の話です。鼻パッドのアームは、現行のメッキのパーツをレーザー溶接で付けています。先セルも新品の透明に替えました。リムにもプレスで彫金が入った、綺麗なメガネです。

直してまで所持しようと思った理由としては様々あったわけですが、一番の理由はノミネジが搭載されていたことです。この雰囲気のメガネですと、スパルタ智が圧倒的に多いのですが、これは珍しく一個智でした。その一個智に、さらにノミネジ(レンズどめネジを横から止める役割の、非常に小さなネジ)が搭載されている物は、この雰囲気の物で見たことがなく、妙に惹かれたのを記憶しております。メガネのサイズは、自分の顔面ですと装用には小さすぎて、本当にただ持っているだけの3年でした。

(上はリムネジ。下はノミネジです。爪楊枝と比べると、相当小さいことが分かります。)

一個智にしてもノミネジにしても、工作機械の精度がいるようなパーツです。40年代ということは無いにしても、金張りの厚みとレンズサイズから60年代までの物だろうなと考えておりました。鼻パッドは、有色ですがベークライトでは無さそうというのも、判断の根拠にしております。

今日まで、金張りの記載形式などで、アメリカ物だろうなと思っていましたが、今日になってドイツと判明しました。ドイツであれば、ノミネジが搭載されているのも頷けます。

(このメガネのおかげで、ドイツと判明しました。)

お客さんのお持ち込みのメガネを、レストアしているときに偶然判明しました。店で各パーツを磨いていたのですが、鼻パッドの芯に打刻されているマークが、あのメガネの有色のパッドの裏についているマークと同じでした。真ん中が突き出したMのマークです。

結果、ドイツのマルヴィッツでした。これで自信を持ってお客さんにお渡し出来ますし、あれこれ勉強になったので良かったです。国とか年代の判断は中々難しいわけですが、ある程度の根拠の寄せ集めで判断を下す場合があります。

レンズでの変化
ヴィンテージのメガネ

17.03.31

ヴィンテージのジバンシイのメガネに、ちょっと変わったレンズを入れてみました。上下をカットオフです。黒柳徹子さんのサングラスを見て、真似てみました。

例えば初めからデモレンズが入っており、機械でトレース出来れば楽です。今回は何も無いところからのオリジナルです。手作業で上下をカットオフします。結構大変です。

まずは、通常通りレンズを機械で作ります。

上下をカット。水平を出すのが難しいです。

マルジェラとカトラーのサングラス、確か “Wrong Size” というサングラスだったと思いますが、あれのようなもう少しクレイジーなレンズも挑戦してみようと思います。

商品画像
ヴィンテージのメガネ

17.03.31

写真が綺麗に載せられない原因が掴めました。直せたっぽいので、ぼちぼち商品も載せようと考えております。

値札外しました
ヴィンテージのメガネ

17.03.29

私事ですが、この度値札を外すことになりました。結局、意地悪っぽくなりますが、そうではなくて外すことの理由はあります。自分で話してしまいますと、若干台無し感が出てしまいそうですが、やはりブログにてそれなりにご説明いたします。

値段が先に目に入ってしまいますと、その値段をもとに物を判断してしまいがちです。着けて、見て、触って、話して、さあ欲しくなりました、どうしましょう?という時に、値段の問題を考えて欲しいというのがあります。

そういう私も、開業してぼちぼちな財布事情でありまして、無意識的に買える範疇の金額の物しか見なくなってきているのは事実です。だからこそ、自分の店くらいは、一旦気にせず見られる、着けられる環境を用意しようと考えた末、外しました。

ただ、骨董的な言い値になってしまっては、皆さんに不安を与えてしまいます。かと言って、あまりにザックリな管理ではこちらの問題として不具合が出ますでしょうから、長らく悩んでいました。骨董と、通常の小売のフォーマットの中間を作るのに苦心しました。

ちゃんと、お客さんに尋ねられる前に固定した値をこちら側が持っており、商品と1対1対応させることが可能です。ですから、安心してお越しくださいませ。

 

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