カテゴリー:雑記

ようやく買いました
雑記

19.01.11

店舗のハンコをようやく作りました。今までは、伝票も領収書も全部手で書いていましたが、場所が確定しましたし、その場所で一年以上続きましたし、新年早々思い立ちましてハンコでも作りました。店の名前、住所、電話番号が一緒に記載されて、尚且つ変更不可能な物があるという事が、妙に嬉しかったりします。普通の店の場合は、オープン前に準備しているものでしょうね。ということで、普通以下のことでも、ブログに書くくらい喜んでしまいます。毎日楽しいです。

もともと新栄で開店する際に、シャチハタの古いタイプのスタンプ台を頂いていました。写真のそれです。おそらく、オールドシャチハタはメタルの蓋で、現行はエコのスタンスから樹脂らしいです。

折角ならオールドシャチハタを活用しようという事で、スタンプとインクが一体化してない物を頼んでみました。他の色もあったのか、指定しなくとも、まさかのクリアブルーでした。透明で、生成りっぽく変色させたかったけど仕方なしです。むしろ、まだこのプラスチックの台座の物も作れるんですね。それだけで良しです。

「正しい印章 明るい日本」

と、紙袋に印刷がありました。そういえば当店で飾っています、古い眼鏡屋の看板も

「正しいメガネで 明るい世界」

という文言です。やや壮大で胡散臭くて個人的にはかなり好きなフレーズだったりします。こういうフレーズにも、やはり流行り廃りがあるっぽいですね。

ほとんど何も出来なかった正月
雑記

19.01.07

大体正月といえば本を読み漁るか、眼鏡関連で見ようと思っていた映画を見るか、この二択で過ごすことが多かったですが、今年は殆ど何も出来ずでした。唯一、映画のファイトクラブだけは見ました。

まさにこれは、暇と退屈の倫理学の映画版ですね。結論が違いますが。アイデンティティの問題にも言及している感じですから、とにかく深くて面白い映画でした。ただし、ややバイオレンスですので、正月の平和ムードには合わなかったですね。色々反省です。

年末分は、大体加工し終わりました
雑記

19.01.07

年末分は全部完了です。年始分は、度無しは全部完了です。振り返りますと、ブログの更新もしっかり出来ないくらいでしたから、忙しかったかもしれません。ありがとうございました。

もうすぐブルバキは3年経ちます。新栄の店は1.5年です。3年前の今頃は、開店準備という名の手持ち無沙汰でして、ただただひたすらに悶々としながら、為すこともなくゴロゴロしていたと思います。

そのゴロゴロのときに、何を考えていたかなといいますと、『3年後に、どのような状態だったらブルバキを畳むか?』みたいなことを考えていたはずです。そういえば、そろそろその3年を迎えようとしていました。今まで忘れていたくらいですから、もちろん2019年も続投です。なんかもう、閉店みたいなブログになっていますが、ちゃんと続きます。これは、2019年も頑張るぞ!的な内容です。

機が熟すのを待っている状態なのか、惰性で続いているだけなのか、3年後にどうやって自分で判断するのか。どうやって見切りをつけるのか、続けられると判断するのか。丁度そのときは、「始めるのは簡単だ」みたいなことも各所から言われておりました。たしかに、その通りだなとも感じていました。それよりも続けることが難しいんですよね。これは多分、何事もだと思います。ならば続けるか続けないかの判断をしっかりとしようと、ぼんやり考えていた気がします。難しいが故に、ズルズルと引きずって、肉が削がれて骨が見える状態まで痩せ細ってはいかんですからね。

おそらく当時考えていたことは、金額による判断では無かったはずです。始める前から数字の精度を高めてもしょうが無いなと感じていましたので、ああいう状態なら止めるとか、ほにゃららの状態が続いたら止めるとか、そういうのだった気がします。先ほども書いた通り、いまこの時点でそれらを覚えていないということは、そもそも、やめる気が無いじゃんということなんですけどね。実際、メガネしか私には無いですからね。

今日から仕事始めの方が多いと思います。昨日は、その前に挨拶に来てくださった方が多くて嬉しかったです。ちょっと嫌な日常が始まる前に、ブルバキで束の間の安息を得ようとして下さる方がいらっしゃるということが、店の存続を保証してくれている気がしました。それを言うなら、年末の挨拶に来てくれた方もそうですし、普段店にも来てくださるのにイベントでも会いに来てくださる方もそうですし、ということは全ての来店が該当する気がしてきます。ただ、昨日は際立って「続けて良さそうだな」という実感を得られたのは間違いありません。そのときに、フワッと3年前の悶々を思い出した次第です。

ブルバキは、2019年も低空飛行を続けていきます。おそらく冬を越えたら、ヴィンテージ品の入荷だけでは無い、あれこれ新しい変化がありそうです。まだまだ頑張ります。

昨年は、お世話になりました。そして本年も、お付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。

本年もありがとうございました
雑記

18.12.31

お世話になりました。おかげさまで、終わりがけはバタついて、今になって締めの言葉が書けています。

一年で、かなり店らしくなりました。飾る棚も満足に無い状態でしたが、それっぽく整えることが出来ました。2019年は、店内空間よりも商品に一層の力を入れまして、メガネで楽しんでもらえることに、より注力いたします。

新年は、5日から開けます。4日も、年末分の加工を全て仕上げる為に店に居ると思います。接客は出来ないですけど、暖はとれます。

写真は、28日の骨董市で買った札です。見渡す限り無駄だらけの店の、渾身の自虐ネタです。

それでは、良いお年を。

年内最後の古書市でした
雑記

18.12.18

16日に、鶴舞の古書会館に行ってきました。日曜日の朝、店を開ける前です。

年間スケジュールを確認しますと、何だかんだで、2週に一度は何かしらの市が開かれています。思い立ったらすぐに行ける距離ですし(徒歩20分)、とりあえず通い続けます。

今回は収穫は少なく、暮らしの手帖という無難なピックアップとなりました。ブームが去ったのか、欲しい人に行き渡ったのか、格安で床に10冊ほど寝ていました。その中から1冊だけ。珍しく表紙が眼鏡なのに、眼鏡の製品テストの号では無いです。

冒頭の写真は、“シンプル対ゴテゴテ”というタイトルのエッセイです。田辺聖子さんが書いています。どうやら一世代前にも同じようなことが書かれています。終わらない、答えの出ない対決みたいですね。無印良品の誕生が1980年の頭だったはずなので、その頃はシンプルに勢いがあったのは間違いなさそうです。

この本だけピックアップしたのは、まさにこのエッセイの

「…人生のなつかしさはゴテゴテにある。」

という一文に心を持っていかれたからです。対立に対して、なつかしさを持ってくるという発想に感動しました。確かに、振り返りますと、ああだったなぁこうだったなぁ、今となっては笑えるなぁと、人生におけるゴテゴテのお陰で、現在が成立している気がしてきます。

予期せぬ来訪
雑記

18.12.14

東京から、はるばるお越しいただきました。インドに行ったことがないという、発想の転換が凄まじいです。以前、BSのとある番組で見かけて、面白いコンセプトで悔しいなと感じ、記憶に残っていました。また、妄想インドカレーという響きもキャッチーで悔しいです。例えば、“妄想メガネ・ブルバキ”ですと、ただのスケベ野郎みたいな響きですからね。

まさか名古屋で、そして自分の店で会えるとは思いませんでした。続けていると、面白いことが起こりますね。どんな味のカレーなのか、ますます妄想が止まりません。

今週は他にも、よそのお店からのご紹介で来てくださる方が多く、意外に見られてるなと感じました。ご紹介と言いましても、向こうもこっちも会ったことがなくて、何となくお互い認知している感じです。お笑いの吉本式だと、お店の歴で先輩後輩が決まります。ということは後輩に当たる私が、基本は挨拶に来いよと、思われているんでしょうね。

マスカットのような酸味とか云々
雑記

18.12.14

ブルバキから徒歩2分程の場所に、コーヒーの焙煎所があります。にわかに信じがたいと思いますが、ファミリーマートを越えて左折し、久遠寺で右に曲がるとあります。入り口のガラスから奥を覗きますと、デカイ焙煎機が見えます。

個人にも販売をしてくださるので、初めて買ってみました。袋がいい感じです。コーヒーまみれなので、店の匂いもいい感じです。土日休みでした。

 

「どんな味が好み?」

みたいに、まず聞いて下さりました。初心者に優しいお店です。この時点でリピート確定です。酸っぱいより苦いと答えて、おそらくブレンド?を買いました。

そもそものきっかけは、このミルを頂いたからです。扶桑軽金属のもの。明治村の帝国ホテルっぽくてカッコいい。メーカー名もゴツくてカッコいい。一回バラして、サビ取りだけしました。刃の調整とかあるんですかね。とりあえず、形として元には戻っています。絶妙なバランスが崩れたかもしれませんが、もう遅いです。

そういえば今年の骨董市では、ヴィンテージのミルを販売している方もいらっしゃいました。その時に、こういうのもヴィンテージの世界があるんだなと、感心した記憶が残っていたのも、きっかけとしてあります。そんな話を他人に言いまくっていたら、自分の元に偶然来たので使ってみます。

コーヒーの味はそこまで詳細に識別出来ないので、とりあえずいつも通り物から入ります。私が、大地の香りとマスカットの様な酸味が…みたいなことを言ったときは、大体分かってないです。

暇な休日
雑記

18.12.07

新しい生活のリズムに慣れてきまして、昨日の休日は、念願の暇を手に入れました。午前中からずっと家で本を読んでいました。

それが、写真の『暇と退屈の倫理学』です。本屋さんで見かけて、まず題名でグッと来て買いましたが、多分お客さんに教えて頂いた本だったなと、書いていて思い出しました。

まず序章、〈「好きなこと」とは何か?〉という章題で、すでに読んでみたくなった方がいらっしゃるはずです。とにかく、通読しないと意味がありませんし、私のような浅学な者が掻い摘んで要約など拵えることは到底出来ない内容でした。ただし、今年で一番、いや読んできたものを思い返してみても、近年稀にみる感動を覚えた本でした。自分にとって大事な一冊になったと思います。

お店を構えて1年あまり、定常状態が実現されつつあります。そこに不安を感じていた時期です。居候の豊橋時代を含めて3年、荒波しかない毎日でしたから。その先に訪れる平静、まさにそれが本に出てくるハイデカーの退屈の分類に当てはまりました。退屈の第三形式です。何となく退屈というやつです。

そして、本に書いてあるダメな解決例、まさに大きな決断をするべきか、それともしないべきか考えているところでした。決断をしたところで、またその決断をベースとした定常状態が訪れるわけですから、長い目で見れば繰り返しているだけです。その永遠に終わらない循環によって疲弊し、自己喪失するところでした。

この本の題名は緻密でして、倫理学となっています。つまり、何を為すべきか、暇と退屈に対して、人間としてどういう態度で接していくのか?みたいなものがふんわりと提示されています。このふんわりさがミソだと思っています。通読すると分かります。

ジェネシス
雑記

18.12.04

『事物起源辞典 和田健次著 京文社書店 1936年』

先日、一年を締めくくる吹上の骨董市がありまして、例のごとく行ってきました。メガネ以外の古い物を見ないといけないな、という仕事の感覚です。特に骨董市は、年末は気合が入っていますから、私が拾えるようなものが少なかったりします。ただ、清濁合わさった中で、ギラついた目線を掻い潜りながらアレコレ見るのは楽しいです。

凄いものしかないとは言いつつ、基本的には出かければ何かを手にして帰ることを心がけています。あの吹上ホールに、山盛り物があるわけです。そこにまみれて、帰るときに手ぶらだとすれば、見つけれなかった自分の目を疑うようにしています。とりあえず何かあるはず。

その何かというものが2,3年前は、ちまこました民藝品だったり、どっかのお土産だったりしたものですが、いまは買わないことが増えました。昨今は、それらを骨董市にて手にすることが、好手として定石化されつつあります。そうなればもはや、オシャレな雑貨屋さんでかわいらしい物を買うのと、精神の構造は同じです。せっかくの骨董市ですし、そうなっちゃうと途端につまらないと感じる性格ですから、もう少し他の物を見つける努力をしています。何の為か、見失いつつはありますが。

ということで、初めて骨董市にて本を買ってみました。タイトルが良いです。創造主として、世界を掌握した気分になれます。時代的に、やや本気で、それに準ずるような意図があったかもしれません。

インスタにも載せた、眼鏡や眼鏡にまつわるエピソードも載っています。特に、蜻蛉メガネの流行に関しては、ブルバキ所蔵の組合の資料等々にも記載があり、どうやらホントにホントっぽいです。伊達メガネの歴史も中々古いというのは、眼鏡の本質を考える上で大変興味深いことです。

あれからじっくり読んでみて、「日曜日の始」の項目が、かなり衝撃的でした。

ヌーヴォー
雑記

18.11.30

新栄町の駅から直結で行けるヤマザキマザック美術館ですが、そういえば行ったことなかったので、昨日行ってきました。

 

ヤマザキマザック所蔵の、アール・ヌーヴォーの家具類が凄すぎます。浅井忠とリンクさせて展示しているはずですが、ヌーヴォーが強すぎて、感想は全部ヌーヴォーに持ってかれます。個人的には、ヌーヴォーが前に出過ぎ感も少々ありましたが、そうは見られるものではないはずなので、満足しました。

2.5メートルくらいある食器棚とか、どうやって運んだのか、送料だけでも相当でしょうね。そりゃ、ぐいぐい見せたくもなるでしょう。今まで他所でもガラス細工や標準的なサイズの棚は見たことがありましたが、ダイニングの部屋丸ごととかは初めてでした。圧倒されて腰抜かしました。

何となくですが、アール・ヌーヴォーのイメージは有機的で親和性が高くて柔らかい雰囲気がある等々でしたが、本気のヌーヴォーは、ちょっと尊大な感じで畏怖を覚えます。

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