カテゴリー:雑記

そう言えばの話
雑記

17.10.27

ちゃんとオープンしてから1ヶ月過ぎていました。早いですね。

初の色メガネとか、サングラスとか、カラーレンズ初めてという方の一回目をブルバキで担当出来ることは、嬉しいですね。

意外に、フレームの形状よりもレンズの色の方が、中心から逸れることに抵抗があるかもしれません。レンズの色の選定は、時間をかけないと中々決めきれないと思います。でもそれは、時間をかける程、フレームをじっくり眺めたり、メガネを飛び越えて合わせたい服、掛けたい場所、会いたい人をイメージすることに繋がります。メガネだけに関わらず、そういうときが一番面白かったりします。なので、時間を掛けたら良いと思います。

度付きだからといって、自動的にクリアレンズを入れる訳ではありません。屈折率の選択だけでは終わりません。今まで意識をしてこなかったことに対して、逐一選択を迫られることは、煩わしいことと察します。ですが、最後はそれがメガネの楽しさに繋がると考えておりますので、ぼちぼちお付き合いください。

 

閲覧用
雑記

17.10.22

メガネの資料を久々に追加しました。

「建築写真文庫116 時計・貴金属・眼鏡店 彰国社 1960年」

2年以上、名古屋の古本屋で見つけられないかなと探しておりましたが、諦めてネットで買ってしまいました。

1960年ごろの眼鏡屋の様子が垣間見えます。また、商売の分析とその商売にあった配置や照明プランを仮説として載せていたり、図鑑のようであり、はたまたビジネス書でもあるような不思議な本です。そして、装丁がカッコいい。

今回、この本で店の内装以外に驚いたポイントは、店内の物量です。60年代も、結構在庫あるんですね。70年以降は大量生産の時代だから見劣りするとか、ヴィンテージの多くのカテゴリーで60年代以前を本物と見做す傾向が何となくある気がします。

それぞれに数だけでは無い、魅力がもっとあるはずということでしょう。

様式
雑記

17.10.21

様式について。

観葉植物があります。開店祝いで頂いたので、何とか1ヶ月を迎えたくらいです。

わたしは、朝顔を毎年育てるくらいで、観葉植物は未知です。観葉植物とかの水やり、適度にとか、1ヶ月に一回程度とか、曖昧なほど難しいです。サボテンも、不安に駆られて水をあげ過ぎ、腐らしたことが度々。

植物は言葉が返ってこないから難しいですが、対人でそんなこと言っていたらモテないですからね。商売の練習と思って、葉っぱをなでなでしながら、察する練習をしております。店内は、綺麗にしたとしてもホコリっぽい古い物が多いので、確かに緑の水っぽさは清潔でいい感じです。

頂いてすぐ、9月の異常に暑かった日に、不注意で日光を当て過ぎて葉焼けを起こしてしまいました。瀕死気味でしたが、やはり葉っぱをなでなでしながら水のタイミングを計り、なんとか持ちこたえました。

葉っぱの水々しさはある程度回復したのですが、シャキッと感が足りないので、これが肥料が足りない合図なのかと思い、肥料を買うことに。新栄だと近くにホームセンターが無いので、帰りの道中で買うことにしました。

流行りのライフスタイル提案型ショップなら、高くてもオシャレでストロングな海外の肥料が置いてあるだろうと、ボンヤリ思っていました。そこが甘かったですね。肥料は無いんですね。器とか道具は一杯あるのは何となく知っていましたが。

眼鏡屋において、いまの肥料に当たる物は、何が相当するのか考えさせられました。そういう自分も、足りない部分ありますからね。そうは言ってもどこまでが守備範囲か?という観点もあります。

ただ、スタイルとか様式というからには、必ずそれらを醸成するために時間を掛けてあげないといけない訳です。安心して時間をかけることが出来るように、不安となるものは取り除かないといかんですね。

本日の戦利品
雑記

17.10.18

本日は、ご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。おかげさまで、お世話になった人同士が、良い感じに繋がりそうです。

そして、骨董市で寄り道していました。すみません。

そのなかの一つ。陶器製のコンセントプラグ。かわいいので買ってみました。絶縁体が、陶器くらいしかなかったんでしょう。

どうしようも無い感じに汚かったです。ネジがサビ、テープが固着しておりましたが、メガネを直す要領で手を施しまして、まあまあ回復しました。

メガネも、例えデッドストックであろうと漏れずに当てはまるのは、時間を掛けてあげれば、その分だけやっぱり良くなるということです。そのリターンが嬉しいですね。古い物が好きな理由の一つです。

様になってきました
雑記

17.10.14

頂き物。のっぺりした置物と、壁以外照らせないスタンドライト。どちらも、意味の無さ具合がいいですね。それが一点ものではなく、ある程度のボリュームで作れたということが面白かったり、羨ましいところであります。自分のメガネにも通ずる、いい物を頂きました。ありがとうございました。

はじめから、この部屋を見て今の配置や置きたいものが頭に浮かんだわけではありません。大物棚を一つ勢いで買ってみたところから、自然に集まり始めた物や、たまたまその辺にあったものや、頂いた物を置き始めていたら、何となく形になりました。これをどうしても置きたい、こういう空間にしたいというイメージが予め無かったので、まさか最終的に、この店がこうなるとは思いませんでした。それ故に自分だけで作った感覚は無いですね。自分以外の要素が混ざった、ごちゃごちゃしているけど落ち着く感じだとは、自分は思っています。自分の好きな空間というものを、初めて持つことが出来ました。ありがとうございました。これからも、ごちゃごちゃさせていきます。それと居心地の良さが噛み合うように努めます。良い検眼には必須ですからね。

加えて、そろそろメガネも充実させないとですね。

なくす なくなる
雑記

17.10.10

なんとなくですが、なくすは喪失に対して悲観している感じであり、なくなるは喪失に対して迎合している感じでしょうかね。

紹介の紹介になってしまいますが、鷲田清一さんの本の一節を思い出しました。

「そうありえたかもしれないじぶんをつぎつぎと棄てていくことで、はじめて<じぶん>になるということ…(じぶん・この不思議な存在)」

悲しいのか嬉しいのかはそれぞれですが、結果として、そんなに悪いものじゃないってことでしょうね。

週二
雑記

17.10.08

完全にメガネの話ではありません。周辺案内です。

店から徒歩5分くらいの距離に、やぶそばさんという蕎麦屋さんがあります。店から西にCBCまで歩き、そこから北へ歩きます。錦通のコメダに向かう感じです。そしてコメダの先、喫茶山路(ここも抜群に良いです)を越えますと、その蕎麦屋さんがあります。

美味しくて、週二回行きました。木曜日と今日。もう節制です。そばの喉越しはもちろん、かき揚げの繊細さも惚れました。タレがしっかりとかかっていても、三つ葉のサクサク感が生きています。

そして、これは何も確認していないのですが、多分20年くらい前にパルコと松坂屋の間くらいにあった店じゃないかなと。店前にある看板に見覚えがあります。こじんまりとした、雰囲気のいい店だったと覚えています。立ち退きを迫られているとか何とかで、無くなる前に行こうという家族間の会話の流れだったはずです。

この前は、お客さんと食べ物と記憶の話になりましたが、それに近いなと、そんなことを考えながらソバを食べていました。

自分の脳みそに貯めてある記憶だけでは、忘却したり改竄したりして心許ないですし、ソフトでもハードでも保存したとして、それを引き出す行為ごと忘却してしまいます。ですから、自分とは別に、物とか店とかが存在してくれていて、それに接する度に、記憶がフワッと立ち昇るのは良いもんだなと感じました。

拝見しました
雑記

17.10.06

エルメスの手しごと展に行きました。店のエルメスの門は、一度も叩いたことないです。

実際の仕事を拝見すれば、そりゃ良いに決まっていますね。カレが欲しくなるようになっています。それこそ、吉田博の版画のようであり、あの版画を見たときの感動を身に纏う物で変換させたら、それはカレだなと思いました。

午前11時のオープンちょうどくらいで足を運びましたが、100人くらい人が居ました。平日にも関わらず。三連休は人の数が凄そうです。

ここが大事なところで、名古屋まで出るとブルバキまでは地下鉄で乗り換え無しの、たった3駅です。20分くらいですよ。

 

色覚
雑記

17.10.02

金城学院大学の広告が良かったです。色覚についてのやつです。地下鉄でお越しの際は、是非中吊り広告を見てみてください。

色覚もそうですし、味覚とか他もそうなんですが、同じ世界を共有できているかどうか、そもそもそんなものがあるのか、かなり疑わしくなってきます。

クオリア云々ではなくても、例えば乱視の未矯正で色が薄く見えてしまっていることは、それなりにあるケースです。気がつかなければ、その人にとっての世界は、他の人に比べて薄いままです。

でもそれは、そんなに悲観的なことでもなく、むしろ何気なく行われる共感とか同じイメージを共有するということが、結構すごいことなんだなと感じられるので、それなりに良いことでもあると思います。

いよいよ何屋か分からなくなってきました
雑記

17.09.29

テーブルクロス的な物を頂きました。打敷屋さんからです。70年代80年代のポップな感じの中に、急に荘厳さがきました。最高です。

改めて、凄いものは大きさに関係なく全てを引っ張りますね。大きさは50×50センチくらいの面積ですが、完全にこの一枚が空間を全て引っ張っています。それくらい強度があります。

この柄とか煌びやかさもあるのでしょうが、それよりも、職人さんが作ったものの威力みたいなものでしょうか?物から出る圧が違いますね。

メガネもそういうものでしたら、メガネが全体を牽引するはずです。シンプルでメガネとしてベーシックであろうと、そのメガネの圧が強すぎて、全体の均整が崩れるはずです。そこが良くて、そっからまた積み上げることが再開します。その時に、ようやく調和が見え始めるのではないでしょうか。

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