今日も休みます
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23.09.08

土日は開けます。今日も子どもの熱で留守番です。

明日も休みます
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23.09.04

9月5日(火)は、月例の眼科さん出張のため店は休みです。

明日は休みます
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23.09.02

9月3日(日)は休みます。

セル手のサーモント
ヴィンテージのメガネ

23.09.02

ローデンストックが続きます。

眉毛の量が少なく、テンプルも厚みがないです。茶色のようなセルも透明感のあるものが使われています。そんなこんなでこのサーモントもさっきのMAYAと同じく威厳がドシンと出るサーモントではないです。きっちり真面目さんくらいな程よい堅さの印象付けができる1本です。セル手タイプのサーモントです。

こっちの方がレストアに時間がかかりました。

隙間の量が微妙に違います。ネジを外してみましたが、やはり左のネジ穴がセルで隠れています。右下方向に0.2・0.3ミリ程度だと思われます。とはいえ眉パーツのネジ穴から下方向の余白が1ミリもないので、穴を広げて対応するというのも何だかなあということになります。

そこでテンプル側から削りを広げてみました。これはこれで極薄なので慎重に削りを入れました。そしてあともう一押しという頃合いで、溝を削ってフロントと眉パーツの位置を合わせました。

眉毛がリムに掛かると、加工したレンズのコバが眉毛パーツに干渉します。無理やり枠入れすると、パーツが穴から切れてしまいます。とりあえず日本人は近視で凹レンズだろうということで、レンズ後面側だけ削り、リムにはみ出さないように処理しています。遠視や老眼で凸レンズの場合は、またそのときに削ります。

これは右レンズ側も行っています。ちなみに写真は左レンズ側で上が削る前、下が削った後です。

朝ドラの舞い上がれで、社長の右腕の笠巻さんがこんな感じのセル手のサーモントを掛けていまして、ちょうど良いなあと思っていたところでした。

Maya
ヴィンテージのメガネ

23.09.02

眉毛が乗っかっているサーモント型が、今に当てはめるとボストン型みたいなそんな時代がありました。何でもイケてるメガネは眉毛付き。

そして、スペースエイジデザインに乗っかって、面白いフレームがたくさんあります。

けっこう構造はギリギリな感じです。眉側の留めは、初期値で首の皮一枚です。

眉毛パーツは、特に上から引っ張るような物でも無いですし、リム全体の摩擦でズレず、ネジに全荷重が掛かる訳でもないです。なのでそういうものとして、やや取り扱いを気をつけるくらいな感じです。

それよりも、眉毛パーツ側の穴がギリギリなのが困りました。

初期値で余白が1ミリも無いくらいです。少しでも厚みと強度を足したいところです。

ツーポ用の穴埋め材を用いました。埋めたあとに、ピンポイントで穴を開けます。

元々はしいたけみたいなネジが入っていました。それの笠が収まるように、大きめの穴が空いていたのでまずは塞ぎ、ネジ径ピッタリの穴を開けました。ネジ径が1.2ミリで、現行のメガネの鼻パッドの取り付けネジと同じ径です。

上が新しいネジ。長いので、緩衝材の意味も込めて樹脂のワッシャーをはさみました。

商品化の為の修理で壊れてお終いパターンもあります。今回はうまくいきました。

眉毛がグラデーションになっているんですよね。それも軽やかでいい感じです。

資料
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

23.08.30

銀無垢のサーモントを作るに当たって、様々なフレームを参考にしたんですけど、そういえばこれもベースの候補にありました。最近手元に戻ってきました。

60年代と思われる、アメリカのサーモントです。これも眉と腕がアルミです。

フロント両端が、タートのアーネルっぽい落ち方をしています。結構珍しいフレームじゃ無いかなと思います。珍しいし、アーネルっぽいということで、デザインのベースにしようかなとかなり悩みましたがやめました。前も書いたと思いますが、色々あって、流行り廃りの激動を生き延びて現代に残ったサーモントといえば、レイバンのクラブマスターなわけですから、それに準ずるようなところからスタートさせました。それがシューロンのロンサーのアルミと、アートクラフトのアルミのサーモントでした。

あのときは特徴的な眉パーツの落ち具合にしか注目していませんでしたが、いまみると各パーツの処理に目が行きます。眉とかテンプルの輪郭がまっすぐはっきりしています。全体として、とてもかっちりした雰囲気に仕上がっているのは、おそらくそのせいです。

特にどうってことも無くて、この振り返りを元に銀無垢のサーモントを改良するってことも無いんですけど。この辺の処理一つでフレーム全体の雰囲気が大きく決定されてしまうものですね。

ダメな例
ヴィンテージのメガネ

23.08.30

何となく凹みが怪しいなあと思って寝かしておりましたが、これは進行してしまいました。色々な力が加わらないように、レンズを入れて無かったんですけどね。

結露みたいな、水っ気が出始めています。撮る前に拭いてしまったんですけど、生地に痕が残っています。酸っぱい臭いも出てきました。販売する前に分かって良かったなと、諦めるしかないです。

シルエットのフレームでした。掛けられる質量のフューチュラって感じのデザインです。かなり気に入っていただけに残念です。

スーパー楕円
ヴィンテージのメガネ

23.08.30

ギリシャ製ってことだと思います。メーカー名やモデル名の可能性もなきにしもあらずなんですけど。

フロントの造形と質感、要所要所の作りからナイロンっぽい気がします。少なくとも磨いたときの手応えとしては、セルロイド・アセテートの類では無い何かです。テンプルに芯が入っていますが、フロントと同じ素材です。

ブリッジの山が綺麗です。谷が鋭く深いです。

 

レンズの形が本当にブラウン管テレビっぽいです。画面アスペクト比4:3みたいです。スーパー楕円っぽさもあります。

カシメが強く、生地が縮むに従って亀裂がすでに入った状態です。とりあえず2年くらい寝かしてみましたが、カシメの緩みは無く、亀裂の進行は無くて、テンプルのガタつきもありません。

星型のリベットあるあるです。ツクツクの先からピキッと亀裂が入りやすいです。

服の場合は、白色は怪しさの無い色なんでしょうけど、メガネは白が一番怪しい雰囲気が出る気がします。60年代か、70年代頭のフレームだと推測出来ますが、まさにスペースエイジデザインって感じを受けます。

これが元のレンズ。ガラスが入っていました。ガタガタなので、プラスチックレンズに変えておきました。

下の花壇に
雑記

23.08.25

ビル下の交差点に花壇が二つあるんですけど、そのうちの一つがこれで生い繁っています。

この小さい紫陽花みたいな花なんですけど、可愛くて、どれ見てもバイカラーでめちゃくちゃ綺麗で気分が良くなる花だなと思っていました。

昨年までは調べたい気持ちを抑えて、謎のかわいい綺麗な花くらいの認識でしたけど、好奇心に負け、今年になって名前を調べてしまいました。

ランタナっていうんですね。知りませんでした。世界の侵略的外来種ワースト100にも選ばれているそうです。なんだか、好きになってはいけない人を好きになってしまった気分です。やはり、知らない方が良いことってありますし、調べない努力も大事ですね。

でもほんとうにきれいで、もう一つ赤とオレンジのバイカラーも咲いています。気になった方は扉に入る前に花壇に注目してみてください。

49と48
ヴィンテージのメガネ

23.08.23

久々にALGHAのヴィンテージが入りました。たぶん5年か6年ぶり。ヒルトンクラシック名義の物を入れて以来ですね。これは共にサヴィルロウでした。

この2本の組み合わせが良かったです。この比較で初めて知れたことがありました。年代が微妙に異なっていることが分かります。しかも年代の違いで、金張の厚みが違うんですね。また、キャラット数が同じで、黄色みの調整が入っていることも分かります。

ALGHAって入っています。

となりに、14KT GF(Gold Filled)とも入っています。

まず丸のほうなんですけど、現行のイメージがありましたからロールドゴールド(RG)と思って何気なくテンプルを見たところ、GFの印字が目に留まりました。まさかと思ってフレームを観察したところ、ブリッジにもGFの刻印が。

サヴィルロウ名義で販売が開始された年代と照らし合わせますと、金張の標準の厚みとして1/20基準でした。なのでGFだけとか省略されているときは、とりあえず1/20なのかなと予想が立てられます。ちなみに1/10の厚みとなりますと、厚張とかいわれているみたいです。よりハイグレードなわけですから、1/10は刻印がまず入ると思われます。そんなこんなでGFだけのときは、とりあえず1/20と思っておきます。

次に、ボストンを見ていきます。

こっちは、ブリッジには 14KT RG の刻印です。デモレンズにバンっと“Rolled Gold”と記載がある通り、金張のロールドゴールドということです。

ロールドゴールドということで、金張の厚みが1/30ということが分かります。それがロールドの意味することです。金が少なくなっています。

それでテンプルを見ますと、テンプルには“SAVILE ROW CE” という刻印が入っています。末尾のCEは、ヨーロッパのJISみたいなあれです。ということで95年以降でしたっけ、それが確定します。90年も半ばになって、昔ながらの感じで金張でフレームを作っていたことにそれはそれで驚きました。

鼻パッドの芯は、ALGHAのALGHAのまま出しているときの芯と同じアスタリスクみたいなカシメの鼻パッドがついています。それと智の処理の感じを見て、ALGHA製かなと見当がつきます。ちょっと不安になって現行も調べてみましたが、現行はそもそも抱きの鼻パッドでした。構造から違いましたね。

ブリッジで色味を比べてみましょう。

丸の古い方が、黄色みが強いです。

丸が49ミリ、ボストンが48ミリです。銀無垢やサンプラチナで小さいサイズを定番でやっているので、このくらいのサイズが嬉しいです。ゆったりした丸とかボストンの隙ってなんか良いですよね。

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