カテゴリー:無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

元ネタに近づける
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

23.05.07

サンプラチナのツーポです。自分用です。度数を変えたので、これもレンズ交換をしました。最近続いた、緑の10パーセントでツーポイントメガネを作るという流れを自分用にも適用です。お客さんのを作っていたら、自分用にも欲しくなりました。

ついでに玉型変更です。

元々はボストンとティアドロップの間みたいな玉型で横幅46ミリでした。どうしようかなと悩みまして、元ネタに近づけつつ、元ネタよりレンズは小さくしてみました。レンズ横幅48ミリです。

なんとなく細長いの掛けたくなってきたので。メガネ的Y2Kといえば細長いフレームですよね。80年代のダンヒルのフレームをベースに、30年代のアメリカっぽいフレームのディテールを加えて、さらにサンプラチナに手彫りで装飾して、でも天地浅めで2000年っぽいみたいな、色々な要素が盛りだくさんで詰め込んで破綻する寸前みたいな感じが、それがけっこう良い感じなのではと思っています。

バージョン違い
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

23.04.29

ヴィンテージの金張りのフレームに施されている、ボシュロムのダイヤ柄を手彫りで再現してもらいました。

これは元ネタ。

これが手彫りの再現です。銀無垢のメガネに施しました。

違いの部分は、ブリッジのセンターをどうしよう問題がありまして、元ネタは朝日っぽいシンボルが真ん中に来ます。

トップ画像と比べてみてください。今回はセンターシンボル抜きでお願いして、※みたい部分がセンターにきました。それも良いですね。

 

フレームもフットワークも重くてもいい
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

23.04.12

この前の軽いTR90のメガネを運動用に作ったものの、、、。あれは球技とか町内会の運動会とか、第三者が居てもっとアグレッシブなスポーツの類いのときに、メガネの破損のリスクが高いときに使おうかなと。

何年前か忘れましたが、トム・ブラウン(デザイナーの)のランニングの様子が紹介されておりました。シャツにカーディガンを着て、超短パン(スラックス?)を履いて、エッサホイサと走っていました。それの衝撃たるや!検索してみてください。ウルトラカッコいい、走る事務員って感じです。

記憶違いで、トム・ブラウンはアシックスを履いていると思っていたんですけど、その写真ではナイキでしたね。パーフォマンスの意図も若干はあると思いますが、それにしましても自分と切り離せないし日常とも切り離していませんよ僕の服は、みたいなそんなメッセージが強烈に伝わりました。

その伝説を思い出したところで、そうだそうだと留まりました。やはりランニングも銀無垢のメガネだなと。私の場合は、1秒でも長く顔に銀を乗せていたいと、それは常々思っていますからね。

それと冒頭のあの画像、70年代のランニングブーム時における眼鏡の広告なんですけど、あの雰囲気でランニングしたいなという願望もありました。めっちゃ清々しくてカッコいいなと気に入っている広告です。だけど時代感もありまして、軽やか過ぎず男性も女性もちょっとゴージャスなんですよね。

スポーツだからティアドロップ型のメガネを選ぶという思考は、現代にはほとんど残っていないのでは無いでしょうか。その部分を再現したいなと。

結果、画像のあれを掛けて日々のランニングをすることにしました。ランニングの再開は4年ぶりくらいです。朝の4時半くらいだとまだまだ暗いですから、レンズの色は薄めでマロンの15%に交換しました。

本当はもうちょい何か書こうとしていたんですけど、一晩寝たら忘れました
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

23.03.22

気がつけば、金の価格が1グラム9,000円を超えていまして、ついに1グラム10,000円を突破しちゃうんでしょうか。凄い時代です。

ファッションの良いところでもあり、権威なき権威ということで、権威に靡かないでちょっとスカしているんじゃないの?というところでもあるんですけど、ゴールドを使えば使うほど物がカッコよくなる訳では無いので、より一層金を使ったメガネの製作から遠ざかるだろうなあという心持ちです。やや残念。何を作りたいか、それが念頭にあって、金の素材の持つイメージとか特性とか見た目がそれに合致する場合は、この値段でも避けずに挑まないといけない素材ではありますけど。確か2年前?に一度金無垢でブリッジパーツを金無垢で作成しました。あの時ですら、めっちゃ高いなあと思い、製作後に金価格が暴落したらどうしようとビクビクしていましたけど、今となってはあの時でも作り時でしたね。

銀無垢のサーモントです。使用8ヶ月ほど。

ブルバキを始めたときから、ヴィンテージのメガネと銀無垢のメガネという二本立てでした。意味の割り振りがありまして、銀無垢には普遍性(普遍だから不変なのか、不変だから普遍なのか。鶏と卵的な問題がここにもあります)という担当を与えていました。それだけだと先程紹介の金も含めた他の貴金属も、不変な輝きを帯びているという性質から、その目的に適う素材ということになるんですけどね。いろいろあって、創業時から銀無垢を推す店になっています。

銀の経年変化となりますと、深みとか重厚感とか渋みとか、色々な表現があると思います。まずそれは煌びやかな雰囲気だけでは無いよというメッセージが、そこから読み取れると考えています。それは他の貴金属には無い良さですよね。

それで、その燻しの変化が銀無垢のメガネに起こったときに、全体としてどんな印象をもたらすのか?しかもそれが、かつて存在していたメガネからデザインを興したフレームだった場合にどうか?そこが肝です。例としては上の写真です。使用した痕跡が堆積する事で、ヴィンテージメガネよりも年数は浅いのにも関わらず、それに匹敵する重み(雰囲気の)がプンプンしていると思っています。

ブルバキは初めから、完全再現を諦めています。初めから諦めていることは、怠慢ではなくヴィンテージへの敬意からです。例えばヴィンテージの物自体がもつ雰囲気は、細部の検証と追及から逃れます。部分最適の総合は必ずしも全体の最適を形成しません。そうは言ってもいつでも部分から着手せざるを得ない人間の小ささに挟まれて、毎度毎度のことですけど苦しかったりします。

そこで、無垢とか手彫りとかの素材に良さを付加したり、眼鏡士としてフィッティング上の問題を取り除くことで、メガネそもそもの良さを足してみたり、覚えたての言葉を使えば新品とヴィンテージの脱構築をそこで図っています。でもまずは、細部の追求が全体の雰囲気の再現に対して思ったよりも近くない行為であるということから、そしてヴィンテージへの敬意から、銀無垢で何か作るときは始めから完全再現は避けています。

 

引き延ばす
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

23.03.03

IT TAKES TIME.

今年の2月に、ナイキとトム・サックスのコラボスニーカーが出ていました。そのキャッチコピーでした。ズバッと通る文言で、心に響きました。スニーカーは外れましたけど。ちなみに日本のウィメンズサイズの範囲なら、いまもサクッと買えるので羨ましいです。

これの日本語訳も良くて、

“「本物」になるには時間がかかる。”

でした。本物にカギ括弧がついているのもなんだか良いですよね。

本文からも引用しますと、

“…箱から出した新品の状態とボロボロになった状態の間にある素晴らしい時間を引き延ばすためのデザインになっている。”

ということが書いてありまして、伝えるのが上手なひとって本当にすごいなと思いますし、自分の伝え方の下手さを痛感します。

“素晴らしい時間を引き延ばす”こと、メガネにおいてそれを引き受けるために今までブルバキをやってきたんだなと、銀やサンプラチナの無垢もヴィンテージも、それだわーって、そんな風に手前味噌的に思ったんですよね。

 

まだ一年経っていないです。この前も載せましたけど。八ヶ月くらい経過してこんな感じです。同じ銀無垢でも、特にサーモントの変化はカッコいい気がします。

子どもによくトミカで殴られる為か、写真だと分かりにくいんですけど、左の智がガリガリに傷ついてきました。これも、どちらが自分にとって素晴らしい時間になるかで分かれますよね。綺麗に磨き直すのも良いですし、このままでもっともっと傷だらけにするのも良いですね。私はサーモントに関しては傷だらけにする予定で、古い軍モノの Emeco のアルミの椅子みたいに、あんな雰囲気を帯びたらカッコいいなあと考えています。

重い腰を上げたら
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

23.02.21

ブログにしてもインスタにしても、変わらずに置いておきたいものが作りにくいなあと思っていました。特に銀無垢のフレームたちと相性が悪くて、廃番の概念がない、ずっと継続している商品が都度の更新で流れてしまうんですよね。物自体はかなり不変性があるのに、例えばインスタ上では店主が食べたスイーツの投稿とか和菓子の投稿でいとも簡単にどんどん後ろに消えていっちゃいます。

ということで、いま店に有る銀無垢のフレームのみ載せたアカウントを作りました。@bourbaki1139_ag925です。

基本は廃番という概念が銀無垢の商品には無いですし、ブログやインスタでしばらく紹介が無いと“終わったのかな?”みたいになっちゃうので。図鑑のような一覧を作りました。

昨年末に銀無垢のサーモントが2種出来ました。それでメタルフレームの基本型みたいなところを、銀無垢でそこそこカバー出来たんじゃ無いかなと考えています。細かいバージョン違いでアレが、、、とか、今度はこの意匠で、、、とか、あれこれありますけど、とりあえず今年は新型というのは考えていません。継続のみです。

となりますと、ちょうどいい機会ですしここらでひとつ整理しておこうかなと考えて、あんな感じです。

綺麗にカッコ良く撮るのは本当に難しくて、撮ればとるほど自分が見えてくると言いますか、なんだか落ち込んできまして本当はサンプラチナ版もアカウントを作ろうと思っていたんですけど、重い腰を上げたら柔な心が折れたので一旦休憩です。

各1のみ
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

23.02.03

金無垢とサンプラチナのコンビフレームですが、各1本限定でおつとめ品にしました。

K18イエローゴールド

K18ローズゴールド

そんなこんなで、さっきの記事ではこれのデザインの基となった1930年代のフレームのことを改めて調べていたんですよね。時代に重きを置いたり、みなさまそれぞれ大事に思う箇所は違うと思いますが、とりあえずブルバキはヴィンテージの眼鏡屋ですけど何よりも質量重視です。

K18ローズゴールド使用部分。ブリッジのネジとワッシャーとナット、鼻パッドと鼻パッドどめのネジを含みます。

製作が2021年の夏で、そもそものきっかけは銀無垢のサーモント(眉がセル、眉が銀無垢ともに)の進捗が無く、それなら他に何か進めたいなあということで、銀無垢で作れなかったブリッジを一度でいいから他の貴金属で拝んでみたいという試みでした。

そこから、もう少しゆっくりゆったり開発が進むのかなと考えていましたら、予期せぬペースであれよあれよと新作として銀無垢のサーモントが2022年中に2型出来上がりまして、ちょっと色々アレなんで、珍しくアレします。店頭でのアレは初めてです。

¥330,000→¥230,000 (税込)

実験
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

23.01.29

昨日インスタに載せた、湯の素による温泉燻しです。これ面白いかも。

以前に使った銀黒とは別に、硫黄系の燻液も売っていますけど、温泉燻しの方が簡単にムラが出て、茶色や青色のグラデーションを付加できる気がします。確かにこのムラが、真っ黒にならずに茶色や青色で止まる感じが自然です。あれこれ燻して飽きたら、風呂に入れて本来の楽しみ方に還れば良いですしね。

サーモントもやり直してみました。

 

湯温をあげて、まさにお風呂くらいにしつつ、薬品の量を少なめにしたらこんな感じ。茶色〜金色みたいな、不思議な色合いになりました。私自身は元々エイジングガチ勢(真っ新から薬品を使わずに燻す派)でしたけど、この二つの感じはカッコいいと思いました。通常の使用では、まずこういった変化にはならないので、これはこれで銀無垢ならではの表現として良い感じですね。

いずれも定着の仕方は普通で、指で10回くらいゴシゴシすると落ち始めます。

デカめ銀無垢パッドは、金型は出来ているみたいなので、おそらくもうすぐです。

隙間とは
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

23.01.16

肝はここの処理でした。テンプルと眉毛パーツの処理です。上の画像をみて、結果から申しますとほぼヴィンテージと同じ処理になりました。

ヴィンテージの蝶番部分を貼っておきます。

日本の美意識みたいなところで判断すると、この未処理の段差と言いますか眉とテンプルの切断は許しがたい部分になると思います。設計の段階でフロントからテンプルに向けて滑らかに繋がるように改編して、そのつなぎ目を合わせて精緻にきっちり仕上げるはずです。

今までは、そういう日本的な美しさに注目をし、一個智の美しさや面のあった美しさを味わうのも良いですなぁみたいな感じで、銀無垢のフレームやサンプラチナのメガネを紹介していたと思います。今回は一歩踏み込んでいます。もし先のように改編した場合に、得られる良さもあるんでしょうけれど、失われる良さもありますよねと。何なら失われる良さにフォーカスを当てて開発しましょうというのが個人的な狙いです。スローガンとしてはヴィンテージの再現、銀無垢でのアップデートなんですけどね。

今回の銀無垢のサーモントを載せます。

眉パーツとテンプルが別個のもので独立していたとして、その接点をどうするか?という問題があります。あれこれフレームを調べて銀無垢に適した構造を探りましたが、結果的にはヴィンテージと同じように眉とテンプルを用意しつつ、違うのは眉とテンプルを一切干渉させない構造にしたところです。たしか、0.3〜0.5ミリの範囲で、眉とテンプルの隙間をあける指示になっていたと記憶しています。テンプルは、硬いパラジウム合金に接地するようになっています。

いくら狙って微小な隙間を作るとはいえ、隙間なんです。これは出来上がった物を見るまで本当に不安で仕方がない部分でした。ヴィンテージのメガネではセルが縮んだりとか、そもそもの精度のこともあって隙間は乱発していますけどね。現代において銀無垢で作ればそれなりの値段になりますから、その値段で許されることか?みたいな自問自答は出来上がってくるまでずっとありました。

色々な角度から撮りましたけど、どうでしょう?ほとんど分からないと思います。一つはメーカーさんの隙間が微小であること、もう一つは隠さずにわかりにくくする工夫をしております。

今日に至るまで、隙間の事実を言わずに結構な方に見ていただいたんですけど、誰も気づいていないっぽいので成功したと思います。

隙間を目立ちにくくする工夫を考える上で、まず

そもそも隙間とは?

隙間と、どういうときに認識するのか?

つまり隙間と認識しやすい条件とは何か?

みたいなことを考えました。辞書で調べても、物と物の間くらいにしか記載がなく、隙間にしっかりと向き合った形跡がありません。そうなると自分で考えなくてはいけません。

隙間といえばなんですけど、私は実家の居間の引き戸を思い出しました。小学生のときは閉めが甘くて、隙間があいていると親によく怒られたんですよね。

そこで引き戸を観察して分かったことは、視線と直交する同一平面上に扉も壁もあると、隙間と認識しやすいということでした。例えば壁に枠みたいな囲いがあって、扉が枠よりも1ミリでも2ミリでも内側にあると、つまり扉と枠が同一平面上にないと、途端に微小な隙間を認識しにくくなります。ぜひ色々な引き戸を観察してみてください。

そこでさっきの3枚の写真を見て頂くと分かるのですが、眉とテンプルはどこから見ても段差があるようにしています。段差があって、眉とテンプルが別体ということを強調し、ヴィンテージっぽい感じの演出に一役買っています。それに加えて、もとは隙間をわかりにくくさせる意図を込めて、段差を強調しました。

ちょっと前に、テンプルのヤゲンのラインは何となく好みで入れたとか書いたと思います。まあそうなんですけど、一応隙間を分かりにくくするための意図もあります。もう一度、同一平面状に平らな面と面が並ぶと隙間と認識しやすいです。平らな机の上に、平らな下敷きと平らな下敷きが並んでいるのを想像すると、何となくそんな気がしませんか?そこで、一つを凸に、両方でも良いんですけど平面から飛び出ているような要素があると、隙間の認識が難しくなると思います。それでテンプル側をヤゲンのように凸にして、単純な平面にしなかったというのも一理です。

のらりくらり書きましたけど。眉とテンプルの処理はヴィンテージとほぼ同等に再現出来ました。銀無垢で。眉毛とテンプルは、銀の塊と塊なので、それが衝突している様は(実際は微小な隙間)、非常にダイナミックで美しいです。メーカーさんとのやり取りでも、ひたすら迫力とか粗野な感じとかそういうのは伝えていたのですが、まさにこのヴィンテージのような一見すると単純な(実は単純じゃない)構造でしか生まれない良さが再現出来たと思います。リ・ウファンの関係項だったか、そういう作品を見たことがあるのですが、大きいものと大きいものの衝突ですよね、まずは。そういうメガネが遂に出来ました。

 

ビバノンノン
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

23.01.11

銀無垢のサーモントの完成連絡をうけて鯖江に伺った際に、銀の硫化ってほどほどに施すにはどうしたらいいか聞いてみました。燻用で出ている薬剤だと、黒が強いのでコントラスト強めでパキッとした感じが好きな方は結構なんでしょうけど。もう少し淡い感じの、自然な経年変化に近い風に黒ずみを起こしたいなと考えていました。

メーカーの社長さんのオススメは、やっぱり温泉だそうです。即答でした。つまり温泉の入浴剤で良いんだよと仰ったときに、なるほどなーと目から鱗が落ちました。それで買ったのが『湯の素』です。

硫黄が入っている入浴剤ならということで、パッケージで湯の素にしました。カッコいい。

あとは、インスタに載せた通りです。あっちの方が画像が綺麗なので。真っ黒になるんですけど、黒よりグレーという感じです。ムラがあって、多層的です。炎で炙って青っぽくなったような箇所もでます。確かに理想的な燻のマックス状態になります。

表面は、梨子地までいかない程度にマットになります。スマホのシリコンカバーみたいな感じです。

ある程度、銀は光沢も良さですからクロスで磨いています。一発目は銀用の柔らかいもので、二発目は銀も良いけどちょっとハードやで気をつけてや、みたいなクロスで磨いております。一発目の磨きでは磨いた部分にほんのりザラつきを感じたので、二発目で面を整えた感じですね。

一発目で止めても良いですし、この辺はお好みで。

リベット付近やブリッジ付近の変化は予想通り、かなりカッコ良くなりました。予想を越えたのはテンプルで、凸の薬研がスパッと光って、面は黒ずみが落ち切らず、落ち着いたトーンになります。終端まで伸びる線が強調されて美しいです。上がりたてのピカピカも荘厳でしたけどね。

今はまだ大きめな銀無垢の鼻パッド待ちですね。微妙に自分に合わせてちょくちょく掛けてみましたが、たまたま僕ならずり落ちないけど、不快です。この感覚は、ティアドロップくらいのフレームにガラスレンズを入れた感覚に近いです。

確かに、s-6.00の60径で30グラム前後で、銀無垢の眉毛の重さが25グラムくらいだったはずです。割と近い重さでした。なので僕の銀無垢のサーモントを掛けたときの実感と、自分の度数でガラスレンズを枠入れしたティアドロップ系を掛けた実感が繋がります。あくまで主観であって、全然科学的では無いんですけどね。科学的では無いんですけど、自分すらダメだったらまず出せないよなというのはいつも考えています。

モードオプティークのno.34から拝借。今のところmaxの大きさでもVSDは出来ないと言われつつ、とりあえずプラスチックパッドのVSDを取り付けると全然イケる感覚になるので、やはりガラスレンズが主流で、なおかつレンズサイズが54とか56の時代、70年代くらいのパッドの大きさに還ることを理想にしつつ、今はとりあえず工作機械のマックスパワーでどこまで大きい無垢のパッドが出てくるのか楽しみに待っている状況です。

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