久々にALGHAのヴィンテージが入りました。たぶん5年か6年ぶり。ヒルトンクラシック名義の物を入れて以来ですね。これは共にサヴィルロウでした。
この2本の組み合わせが良かったです。この比較で初めて知れたことがありました。年代が微妙に異なっていることが分かります。しかも年代の違いで、金張の厚みが違うんですね。また、キャラット数が同じで、黄色みの調整が入っていることも分かります。
ALGHAって入っています。
となりに、14KT GF(Gold Filled)とも入っています。
まず丸のほうなんですけど、現行のイメージがありましたからロールドゴールド(RG)と思って何気なくテンプルを見たところ、GFの印字が目に留まりました。まさかと思ってフレームを観察したところ、ブリッジにもGFの刻印が。
サヴィルロウ名義で販売が開始された年代と照らし合わせますと、金張の標準の厚みとして1/20基準でした。なのでGFだけとか省略されているときは、とりあえず1/20なのかなと予想が立てられます。ちなみに1/10の厚みとなりますと、厚張とかいわれているみたいです。よりハイグレードなわけですから、1/10は刻印がまず入ると思われます。そんなこんなでGFだけのときは、とりあえず1/20と思っておきます。
次に、ボストンを見ていきます。
こっちは、ブリッジには 14KT RG の刻印です。デモレンズにバンっと“Rolled Gold”と記載がある通り、金張のロールドゴールドということです。
ロールドゴールドということで、金張の厚みが1/30ということが分かります。それがロールドの意味することです。金が少なくなっています。
それでテンプルを見ますと、テンプルには“SAVILE ROW CE” という刻印が入っています。末尾のCEは、ヨーロッパのJISみたいなあれです。ということで95年以降でしたっけ、それが確定します。90年も半ばになって、昔ながらの感じで金張でフレームを作っていたことにそれはそれで驚きました。
鼻パッドの芯は、ALGHAのALGHAのまま出しているときの芯と同じアスタリスクみたいなカシメの鼻パッドがついています。それと智の処理の感じを見て、ALGHA製かなと見当がつきます。ちょっと不安になって現行も調べてみましたが、現行はそもそも抱きの鼻パッドでした。構造から違いましたね。
ブリッジで色味を比べてみましょう。
丸の古い方が、黄色みが強いです。
丸が49ミリ、ボストンが48ミリです。銀無垢やサンプラチナで小さいサイズを定番でやっているので、このくらいのサイズが嬉しいです。ゆったりした丸とかボストンの隙ってなんか良いですよね。