カテゴリー:ヴィンテージのメガネ

入荷
ヴィンテージのメガネ

18.08.31

前回、前々回分のレストアがほとんど終わっていませんが、また入ってきました。順番抜かして、今回入ってきた黒のテレビジョンフレームをレストア。

黒は初めて見ましたが、妖艶で良いです。レイバンカラーのG15で作って、ウェイファーラーと比較すると面白いです。同じセルで同じレンズカラーのサングラスだとしても、与える印象がまるで違います。こちらは、スーツ寄りの印象です。大分落ち着いた雰囲気のサングラスに仕上がります。

テレビジョンフレームの場合は、リムの厚みから、レンズに色を入れないと野暮ったさが丸出しになってしまいます。それも良さですけどね。レンズカラーの有る無しで、ここまで印象が変わるフレームも珍しいです。

売れてる商品
ヴィンテージのメガネ

18.08.15

「何が売れてる?」

この質問は、業界人が集まるところへ赴くと、十中八九で聞かれます。店頭に居るときに、お客さんからも聞かれることがありますから、何とも不思議な質問です。

そもそも母数が少ないですから、頭ひとつ、有意差が出るようなカテゴリーが無いです。どれも売れていないと、いつも申し上げるのは、あながち嘘では無いです。

ただ、個人的に意外なのは、60年代付近の四角いセルフレームが、いまは1番売りずらい感覚があるということでしょうか。写真のフレーム達です。普通な感じなので、それなりに動くかと思いきや、ほとんど動きません。もっとデコラティブな物が動くか、ボストンの優しい雰囲気のメガネを買いに他所に行ってしまうか、という感じです。

服がゆるゆるにどんどんなっていきますから、そろそろ顔にはシャキッとした物を乗せたくなってきますけど、どうなんでしょうね。女性では、強烈なフォックスアイフレームが大きいブランドから提案されることが増えているのは、そのような傾向があるのではないかと勘繰っています。

良いです
ヴィンテージのメガネ

18.08.14

鼻盛りを施しました。全体の磨きと、型直しもして、レンズを入れております。七十年代の雰囲気を醸し出せるように、ブラウンの50パーセント、グラデーションです。

華やか過ぎず、優美過ぎず、程よいと思われます。とてもカッコ良い女性のサングラスが出来たなと、久々に感動しました。

順番飛ばし
ヴィンテージのメガネ

18.07.29

前回のイギリス入荷分のレストアが全く手付かずですが、2日くらい前の新規到着分で強烈に突き刺さる物がありましたので、順番飛ばしてレストアと枠入れです。

金属枠でトリミングしてある、テレビジョンフレームです。そして、恐ろしくフロントがヘビーな作りでして、立体的かつ曲線が滑らかでカッコいいです。ブランドは「MARY QUANT」です。女性に寄せたと思われる薄いピンク色が何とも不気味でいい感じです。

レンズカラーは悩みました。目が見えなくなる位の濃度で、分厚い生地のフレーム特有の間抜けさを打ち消すのがお決まりの方法ですが、フレームの風合いを活かして75%濃度のグレーにしました。

テンプルエンドに可愛らしいロゴが入っていますが、全体のゴツさ、強烈さを掻き消すには至りません。むしろ、フレーム自体の厳つさと、ロゴのかわいらしさの齟齬が非常に愉快です。

白バックで撮るとこんな感じです。レンズカラーはネイビーでも良いかもしれません。あとは#3とかも良さそうです。

ツーブリッジ
ヴィンテージのメガネ

18.07.24

ツーブリッジ、ナイロールタイプです。レンズカラーは、マスタードみたいな色で15%濃度です。

元々のデザインの由来は、補強する為の「二本の」ブリッジであるのにも関わらず、フレーム自体の強度は出にくいナイロールであるという矛盾が良いです。フランスの70年代のフレームです。この辺りから、ツーブリッジという構造が、見た目の為に選択されるようになったということでしょう。

日本人に合うように、フレームを弄らなくてはなりません。

掛けた時に、鼻パッドの先が鉛直方向に向くように修正です。

修正前です。テンプルに対して斜めに伸びています。メガネが前に飛び出しやすくなりますから、出来ればこの状態は回避したいところですし、今回もそこは直しています。

鼻パッドのネジも交換しました。このタイプのフレームは、鼻パッドがナイロン糸の玉止めです。今後のことも考えて、ネジに変更しました。ドリルで穴を拡張して、パッドも交換しました。

元々はこれです。

もちろん、ナイロン糸も交換してあります。何だかんだで結構時間がかかりました。その分、仕上がりも良いです。

お持ち込み
ヴィンテージのメガネ

18.07.20

フラットガラスの度付きです。ギラつき過ぎないというお題がありましたので、単層コートにしました。程よい青白い反射光です。ほぼ白ですけどね。

リムが細く、薬研も細くて枠入れは少々手こずりました。経年でリム切れが起こりにくいように、ガタツク手前の小さいレンズサイズを狙っております。

持ち混んで頂いた段階で、左リムの下側にたるみが。このふにゃふにゃ感は、熱し過ぎによるものでしょう。元々のレンズが入っていて購入した店で予め外していたのか、型直しでデモレンズ入れて、その時に熱し過ぎたのかどちらかでしょう。

撮る角度間違えました。比較しにくいですが、リムのたるみはヤスリ入れて取りました。綺麗に仕上がったと思います。一安心です。

ワンブリッジ
ヴィンテージのメガネ

18.07.13

トップバーとか言うかもしれません。ワンブリッジですと、ほとんどのフレームが該当しますし。

ツーブリッジの2本目が無い感じのデザインです。2本目が無いだけあって、ツーブリッジ特有の野暮ったさが薄れて、割と掛けやすかったりします。

平たくプレスし、さらにアールを付けてブリッジが付いています。それのお陰で剛性がちゃんとあります。捻れて使いにくい等々の、光学的に支障が出ることはないでしょう。この部分のしっかりさとデザインの良さが、同じようなフレームを比較した時の差です。

色無しで、普通のメガネとして使用の予定です。ニコンのシーマックス搭載です。今回は、フレームもレンズもニコンです。単焦点の一番いいやつ積んでいます。その新旧の融合感も良いです。

まさかの完売
ヴィンテージのメガネ

18.07.10

80年代、日本のサングラスです。レンズは当店で変えました。個人的な好みですが、基本はグレーのレンズを使いません。理由は単純で、顔が怖く見えるからです。

ただし、このフレームに関しては、絶妙なパステルカラーでして、ビシッと感が0ですから、ブルバキとしては特例で、レンズはピリッとしたグレーでバランスを取りました。取れていないかもしれませんが、バランス取ったつもりです。

色違いも販売となりました。ちょっと驚きです。ブルバキを始めたばかりのときに、シルエットの似たようなフレームが直ぐに販売となりましたから、広義のダサい感じが、カッコいいの最前線になりつつある予兆なのかもしれません。

アモール
ヴィンテージのメガネ

18.07.10

60年代のと、80年代のアモールを並べてみました。

光学的に、フロントに傾斜が付いている必要があります。ただし、周辺の年代のフランスおよびドイツのフレームは、アモールでなくても、そこに美意識が過剰に向けられたような形跡がありまして、頬に突き刺さるくらいの、必要性を超えた角度を成しています。日本人だから突き刺さるというのも一理ありますが、おそらく外人でも擦りはしていると思われる角度です。

フロントバーから角度が変えられれば良かったですが、共に強烈に硬くて断念です。特に80年代の方は、強く掴んでメッキが剥がれるのを恐れ、早めに諦めました。よって、鼻盛りです。

イッセイのライセンスで2年くらい前にアモールが出ましたが、今のところ2人だけです。街と店頭合わせて拝見したのが。ということで、まだまだボストン等々の丸っこいのが根強いですが、それ故にアモールであれば、見る人に新鮮さを提供出来ます。

南の風
ヴィンテージのメガネ

18.07.03

先週の仕入れの中から。Nikon の Southern Wind です。

とりあえず、名前がキザでカッコいいです。正直、そのネーミングセンスとフレームデザインの強烈さが合わさって、笑えるかなとネタで仕入れてみました。

ですが、土日でお客様と掛けたりしてみて、本当に、冗談ではなくカッコいいのでは無いか?という風になっています。今回の仕入れで、一番かもしれません。

80年代のbmxとmtbに乗っていますが、それに合わせると抜群に良いです。たしかに、歩行時に自転車無しで、このサングラスですと、時代錯誤のテクノ感が出ます。ただし、あれらのスポーティな自転車と合わせると、程よく子供っぽくていい感じです。それこそ現代的なキザさが抜けて良いです。モトクロス用のゴーグル風のデザインですので、流石に競技ではないのにバイザーヘルメットを被るわけにもいきませんから、キャップ等々と合わせると、bmxアドベンチャーコスプレが出来て面白そうです。

フレームはポリカ製で、実際はマリンスポーツを意識して作られた商品でした。水に浮くらしいです。

 

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