カテゴリー:ヴィンテージのメガネ

まさかの完売
ヴィンテージのメガネ

18.07.10

80年代、日本のサングラスです。レンズは当店で変えました。個人的な好みですが、基本はグレーのレンズを使いません。理由は単純で、顔が怖く見えるからです。

ただし、このフレームに関しては、絶妙なパステルカラーでして、ビシッと感が0ですから、ブルバキとしては特例で、レンズはピリッとしたグレーでバランスを取りました。取れていないかもしれませんが、バランス取ったつもりです。

色違いも販売となりました。ちょっと驚きです。ブルバキを始めたばかりのときに、シルエットの似たようなフレームが直ぐに販売となりましたから、広義のダサい感じが、カッコいいの最前線になりつつある予兆なのかもしれません。

アモール
ヴィンテージのメガネ

18.07.10

60年代のと、80年代のアモールを並べてみました。

光学的に、フロントに傾斜が付いている必要があります。ただし、周辺の年代のフランスおよびドイツのフレームは、アモールでなくても、そこに美意識が過剰に向けられたような形跡がありまして、頬に突き刺さるくらいの、必要性を超えた角度を成しています。日本人だから突き刺さるというのも一理ありますが、おそらく外人でも擦りはしていると思われる角度です。

フロントバーから角度が変えられれば良かったですが、共に強烈に硬くて断念です。特に80年代の方は、強く掴んでメッキが剥がれるのを恐れ、早めに諦めました。よって、鼻盛りです。

イッセイのライセンスで2年くらい前にアモールが出ましたが、今のところ2人だけです。街と店頭合わせて拝見したのが。ということで、まだまだボストン等々の丸っこいのが根強いですが、それ故にアモールであれば、見る人に新鮮さを提供出来ます。

南の風
ヴィンテージのメガネ

18.07.03

先週の仕入れの中から。Nikon の Southern Wind です。

とりあえず、名前がキザでカッコいいです。正直、そのネーミングセンスとフレームデザインの強烈さが合わさって、笑えるかなとネタで仕入れてみました。

ですが、土日でお客様と掛けたりしてみて、本当に、冗談ではなくカッコいいのでは無いか?という風になっています。今回の仕入れで、一番かもしれません。

80年代のbmxとmtbに乗っていますが、それに合わせると抜群に良いです。たしかに、歩行時に自転車無しで、このサングラスですと、時代錯誤のテクノ感が出ます。ただし、あれらのスポーティな自転車と合わせると、程よく子供っぽくていい感じです。それこそ現代的なキザさが抜けて良いです。モトクロス用のゴーグル風のデザインですので、流石に競技ではないのにバイザーヘルメットを被るわけにもいきませんから、キャップ等々と合わせると、bmxアドベンチャーコスプレが出来て面白そうです。

フレームはポリカ製で、実際はマリンスポーツを意識して作られた商品でした。水に浮くらしいです。

 

ガラス枠入れ
ヴィンテージのメガネ

18.06.29

お持ち込み品。神戸から。ガラスの度付きで枠入れしました。もちろん、ノンコートのクリアです。

左右のレンズの形が著しく異なるので、形の良い左を反転させて右にも使用して整えております。円自体の非対称さは、その時代の味ということで。

温めるとレンズが枠で回転するくらいの、ギリギリのサイズ感を狙いました。リムが切れることは無いと思います。一応持ち込んで頂いた際に、リム切れの可能性があることはお伝えします。必ず熱と力を加えて入れますから、切れることも無きにしもあらずです。その辺りは、加工やそれ以前のレンズ選定の段階で相当注意して対処しているとは思います。

綺麗に仕上がって何より。

 

レストア
ヴィンテージのメガネ

18.06.23

在庫品のネジ抜き案件。蝶番に緑青が浮いており、ネジを外す際に中で折れていた物を修理。ようやくストックに収まりました。

磨いてみて、想像以上の綺麗さでした。70年代の品です。

女性用かなとも思っていましたが、割と厳ついです。男でも良いかもしれません。

高島屋の金時計付近のグッチの広告を毎日見るのですが、個人的にはその感じで掛けたい気はしています。柄のニットに紺のジャケット着て、ラッパのデニムにローファーでコレのような。コスプレでも何でも良いです、そんな感じの格好がしたいなと、この眼鏡を見て思いました。

 

運良く、受け継いだ秘伝のネジ袋から、ぴったりのネジも見つかっています。

思い出に
ヴィンテージのメガネ

18.06.23

売れると思っていなかったので、気を抜いていました。とりあえず鼻盛り。鼻盛りと言いますか、頬に当たらないように鼻すじと頬っぺたのキワくらいにパッドが当たるようにして、顔とメガネに隙間が出来るように施しました。

もう少し飾っておきたい気もありましたが、使って下さるなら、それが一番良いですから。非常に美しい、素晴らしいメガネでした。

お持ち込み
ヴィンテージのメガネ

18.06.19

久々にヘビー級です。個人的に欲しい、羨ましい系です。

レンズが届くまで、空き時間でレストアです。ポチポチと緑青かなと思われる斑点がありましたが、無事に取れました。メッキの剥がれが無い、完璧なコンディションでした。

レジェンズで復刻もしておりますが、まさかの西ドイツでした。

艶あり
ヴィンテージのメガネ

18.06.17

レストア完了です。直す前から、注目して下さった方もいらっしゃいました。ようやく綺麗になりました。メタル部分に擦れが多いですが、金張の目立つ剥がれはありません。良いコンディションだと思います。

眉部分の少しつり上がった女性らしいラインと、ブリッジ部分の厳つくて男っぽい感じが上手く合わさっています。とても綺麗です。

見どころは生地の色でしょうか。ベースの黒い生地と透明な赤茶の生地の間に、光沢のあるシートか何かを挟み込んであります。これがビロード生地みたいでして、艶かしい美しさだと思います。

テンプル真ん中に筋が見えます。今回はヤスリで磨き落とさず、敢えて薄っすら残し、つるんと今っぽくならないようにしております。

リムネジ交換、眉部分の穴の拡張、フレームカーブ調整等々、割と時間が掛かりました。どなたの元に渡るのか、今から楽しみですね。

ジャストサイズの眉毛フレーム、腕長め
ヴィンテージのメガネ

18.06.12

更新が多いと暇がバレますが、折角の暇なので載せます。

ヴィンテージフレーム、イギリスです。根気の要る、ブロー・サーモント型のレストアを施しました。良い風合いです。

リム部分が金張かどうかは不明です。左右レンズが別体パターンで刻印なしでした。ただ、年代から、または実際の光沢から判断すると10KGFの気もします。

ブリッジ裏の面取りが綺麗です。

ですが、セールスポイントはデザインではありません。

サイズが良く、46□20で、腕が150ミリです。頭部がやや大きめの方、耳までの距離が長い方でも、ちゃんとしたフィッティングが実現可能です。例えば、ガラスレンズを入れた時の装用感が変わってきます。

カクカクしているので、デザインは好き嫌い分かれるタイプでしょうね。

大きい丸
ヴィンテージのメガネ

18.06.12

フロント幅、およそ160ミリです。男の側頭幅と同じ位ですから、掛けると顔からはみ出すくらいに感じます。レストアと、カラーレンズの枠入れです。

トップの写真が分かりにくいですが、テンプルデザインに惚れぼれします。三角形の尖った方が外に向くようにデザインされています。フロントに向けて、膨らみを持たせてから、最後蝶番で窄ませて、緩急をつけています。生地のとろんとした柄と、このしなやかなカーブが合わさって非常に美しいです。フロントも、ただ丸く切り出した訳ではなく、カッティングが入っています。

作りは本気です。デザイン的に、この大きさのメガネは本気のオシャレメガネだったのかと言われますと悩むところですが、資料からは、どうやら本気っぽいことが伺えます。

もはや、しゃれおつメガネ店であれば大体所持しているであろう、邦訳「ファッションメガネ図鑑」より引用です。

60年代の説明のときに、ジャクリーン・ケネディ・オナシスの写真が使われています。また、このような大きくて丸いメガネを“Jackie O’-style”と表現しており、類似したフレームがあったことを示唆しております。(原題 FASHION SPECTACLES SPECTACULAR FASHION p.121)

写真奥の、ニコル・アルファンも相当カッコいいです。二人の髪型から服からアクセサリー含めて、衝撃的なかっこよさです。

実際、今回のフレームも、写真とテンプル部分で比較をすると、デザインが違います。写真の方は、緩急のない真っ直ぐなテンプルです。フロントデザインは相当近いと思われます。

今回これを仕入れしたのは、オブジェとして良いなという考えも半分くらいあります。ただ、この写真がずっと頭に残っていまして、極めて個人的な、カッコいい女性像というものがここにあるものですから、誰か本気で使ってくれないかなと、それも思っています。

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