久々にヘビー級です。個人的に欲しい、羨ましい系です。
レンズが届くまで、空き時間でレストアです。ポチポチと緑青かなと思われる斑点がありましたが、無事に取れました。メッキの剥がれが無い、完璧なコンディションでした。
レジェンズで復刻もしておりますが、まさかの西ドイツでした。
18.06.19
久々にヘビー級です。個人的に欲しい、羨ましい系です。
レンズが届くまで、空き時間でレストアです。ポチポチと緑青かなと思われる斑点がありましたが、無事に取れました。メッキの剥がれが無い、完璧なコンディションでした。
レジェンズで復刻もしておりますが、まさかの西ドイツでした。
18.06.17
レストア完了です。直す前から、注目して下さった方もいらっしゃいました。ようやく綺麗になりました。メタル部分に擦れが多いですが、金張の目立つ剥がれはありません。良いコンディションだと思います。
眉部分の少しつり上がった女性らしいラインと、ブリッジ部分の厳つくて男っぽい感じが上手く合わさっています。とても綺麗です。
見どころは生地の色でしょうか。ベースの黒い生地と透明な赤茶の生地の間に、光沢のあるシートか何かを挟み込んであります。これがビロード生地みたいでして、艶かしい美しさだと思います。
テンプル真ん中に筋が見えます。今回はヤスリで磨き落とさず、敢えて薄っすら残し、つるんと今っぽくならないようにしております。
リムネジ交換、眉部分の穴の拡張、フレームカーブ調整等々、割と時間が掛かりました。どなたの元に渡るのか、今から楽しみですね。
18.06.12
更新が多いと暇がバレますが、折角の暇なので載せます。
ヴィンテージフレーム、イギリスです。根気の要る、ブロー・サーモント型のレストアを施しました。良い風合いです。
リム部分が金張かどうかは不明です。左右レンズが別体パターンで刻印なしでした。ただ、年代から、または実際の光沢から判断すると10KGFの気もします。
ブリッジ裏の面取りが綺麗です。
ですが、セールスポイントはデザインではありません。
サイズが良く、46□20で、腕が150ミリです。頭部がやや大きめの方、耳までの距離が長い方でも、ちゃんとしたフィッティングが実現可能です。例えば、ガラスレンズを入れた時の装用感が変わってきます。
カクカクしているので、デザインは好き嫌い分かれるタイプでしょうね。
18.06.12
フロント幅、およそ160ミリです。男の側頭幅と同じ位ですから、掛けると顔からはみ出すくらいに感じます。レストアと、カラーレンズの枠入れです。
トップの写真が分かりにくいですが、テンプルデザインに惚れぼれします。三角形の尖った方が外に向くようにデザインされています。フロントに向けて、膨らみを持たせてから、最後蝶番で窄ませて、緩急をつけています。生地のとろんとした柄と、このしなやかなカーブが合わさって非常に美しいです。フロントも、ただ丸く切り出した訳ではなく、カッティングが入っています。
作りは本気です。デザイン的に、この大きさのメガネは本気のオシャレメガネだったのかと言われますと悩むところですが、資料からは、どうやら本気っぽいことが伺えます。
もはや、しゃれおつメガネ店であれば大体所持しているであろう、邦訳「ファッションメガネ図鑑」より引用です。
60年代の説明のときに、ジャクリーン・ケネディ・オナシスの写真が使われています。また、このような大きくて丸いメガネを“Jackie O’-style”と表現しており、類似したフレームがあったことを示唆しております。(原題 FASHION SPECTACLES SPECTACULAR FASHION p.121)
写真奥の、ニコル・アルファンも相当カッコいいです。二人の髪型から服からアクセサリー含めて、衝撃的なかっこよさです。
実際、今回のフレームも、写真とテンプル部分で比較をすると、デザインが違います。写真の方は、緩急のない真っ直ぐなテンプルです。フロントデザインは相当近いと思われます。
今回これを仕入れしたのは、オブジェとして良いなという考えも半分くらいあります。ただ、この写真がずっと頭に残っていまして、極めて個人的な、カッコいい女性像というものがここにあるものですから、誰か本気で使ってくれないかなと、それも思っています。
18.06.11
フロントと、蝶番の合わせが合ってない謎のフレームのレストアです。コマがあっていますし、生地の模様やグラデーション具合も同一ですから、仕掛かり品だったのかもしれません。
初期段階です。
フロントの蝶番部分の幅が広すぎます。上1.5ミリ、下2.5ミリくらいはみ出ています。流石にここまで削って、合口を整えるのは初めてですから緊張しました。台無しになる可能性もあります。
まずは、電動カッターで荒削りです。チェーンソーアートみたいに、刃先をかすらせています。
電動の砂消しで整えます。この時点で綺麗になってきました。
番手を三つ変えて、紙ヤスリでひたすら水研ぎです。何とか上手くいきました。
バフも、番手を二つに分けて施しました。とりあえず、販売出来る状態にはなりました。
60年代ごろの作りをしていますが、この手のレンズシェイプでは珍しく、サイズが46ミリです。FPDは68ミリです。トップの画像のように、濃いめのカラーを入れても、掛けたときに窮屈に見えないです。良いフレームだなと感じましたので、時間をかけて修繕してみました。
18.06.11
ゴールデンウィーク以来、ようやく暇です。伝票も片付いたので、在庫分のレストアをぼちぼちしていきます。
レストアしていないからか、どなたも反応して下さらなかったですが、レストア前の群で、個人的な一番は、この六角形のセルフレームです。デザインは、AOの70年代のサングラスっぽいです。見た目はインパクトありますが、掛けるとどうってことはないです。
メガネ人生初の、イスラエル製です。メーカー名だと思いますが、PYRAMID の刻印があります。
(外務省HPより)
18.06.10
ローデンのリチャードです。ようやく枠入れ完了しました。レンズは、ニコンのシーマックスです。古のフレームに、最新のレンズを詰め込みました。しびれます。
加工に相当時間がかかりました。サーモントであれば大体そうなんですが、どうやらリチャードは、一層眉部分とレンズが干渉しやすいです。そしてこの年代の特徴でありますが、フレームカーブはキツめです。よって現行の非球面レンズには合わないので、フレームカーブを落としつつ、レンズは薬研調整で折衷案を狙います。眉パーツの生地は縮んでいますから、ネジを外すとネジ穴同士がズレます。ドリルで穴を広げて無理なくフレームに止めます。
ぼちぼち大変なんですけど、今日は手が空いていましたので、その場で加工してお渡し出来ました。ニコンのプレカール加工がレンズに施されていなければ、もっと苦戦を強いられていたかもしれません。当時は、年配者だけが掛けていたというわけではなさそうなので、同様に縁が厚いマイナスレンズも入れていたはずです。もっと苦労していたのか、それとも加工の精度がそこまで出ていなかったので、細かくチェックしなくても良かったのか…。ちょっと謎でした。
とりあえず、上手く収まりました。やっぱりカッコいいです。
18.06.01
カザール感が抑え目なメガネです。でもカザールです。
女性で、化粧品等々付きやすいですから、コーティングは超撥水系の機能重視で。緑の反射光です。
カザールは、90年代に入りますと、SPXに似たよく分からない樹脂が使われていたりします。加工となると、レンズサイズはアセテートと同じで加工すれば良いです。
問題は鼻盛りの時でして、オプチルに似た反応をします。チップがくっつかない時があります。今回は、アセテートのようでして、無事に乗せることが出来ました。良かったよかった。
18.05.25
レンズカラーを、見本染色で特注しました。アリアーテトレスのダブルグラデーション(50/20)でも良さそうですが、万全を期して見本染色にしました。通常のグラデーションレンズと異なり、下半分に色味が残っています。通常のグラデーションは、下半分が透明です。
左の見本とほぼ同じです。毎度驚きます。
ダンヒルのオプチルです。ディオール、プレイボーイ等々とライセンス元が同じことから、70年から80年代にかけて、ブランドは違えど似たようなフレームがたくさんあります。メガネにするのであれば、金手のオプチルの方が、こちらとしては助かります。素材に形状記憶性があり、温めるとふにゃふにゃになって、そのまま置くと元の形に戻っています。腕までオールオプチルですと、頭部形状に合わせる時に、微妙な調節がしにくいです。
レンズサイズ+0.55㎜位でした。つっぱらず、ガタつかず、なかなか良いサイズを狙えたと思います。
18.05.17
久々に苦労しました。60年後半のテレビジョンカットのフレームです。
ガラスのノンコート、平面のG-15を積んでいます。あす、もう少し手直しして完成です。
フレームの溝が妙に深く、レンズを小さくすればガタつきますし、0.1でも大きければ入らない状況でしたので、苦労しました。度付きで、もう少しレンズに厚みがあれば、、、という感じです。加工する立場からも、嫌がられる要素があるので、昨今は見なくなった形なのかもしれません。製作も大変であることは間違いないです。だからこそ、テレビ型は魅力的です。
鼻盛りは、いつもとは逆で取り外しをしました。
かけた時のゴツゴツ感は消えたはずです。
掛け位置が下がって正しい位置に、またレンズを入れて眼が見えなくなり、ちゃんとカッコいい感じが醸し出されました。