カテゴリー:ヴィンテージのメガネ

好きなものから順に離れています
ヴィンテージのメガネ

18.02.06

ローデンストック、エクスクルーシブのセル枠です。今のローデンストックからは、想像もつかないデザインです。配色、生地使い、そしてスライドバネ蝶番の掛け心地。デザインと機能性が兼備されたフレームです。上品なカザールという感じです。

バネ蝶番部分に注油し、その上で何度か開閉を行い油を浸潤させて、最後はお湯で超音波洗浄をし、バネ蝶番の洗浄を行いました。ローダフレックスの精度の高さ故、特に異物の混入もなく、砂埃がパラパラと水に放出された程度でした。すぐに滑らかな開閉を取り戻しました。箱バネと違い、閉じるときにバネの力が一気に解放されない特徴があります。バネ切れを起こしにくいのも、ローダフレックスをはじめとしたスライドバネ蝶番の良さです。

流石に、このパターンのローデンストックは見たことがなく、私が相当気になっていたフレームでした。ゴールデンウィークまで残っていたらグリーンの35%くらいのカラーを入れてサングラスで使ってしまおうと思っていました。ですが無事に旅立ちました。コレクターとしては物寂しいですが、この良さを共有出来る、その嬉しさの方が断然勝ります。沢山メガネは所持出来ても、同時に使用することは出来ませんから、自分ではない誰かに渡った方がメガネとしても良いはずです。

 

あれこれしておりましたら、今日は2月6日です。あっという間に4日も5日も過ぎておりました。どっちか忘れましたが、どちらかが開業した日です。なので2年経ちまして3年目突入です。お陰さまで、変わらないペースで続けられています。ありがとうございます。3年目もこれくらいでいきます。今までに無い勢いで物が集まってきているので、見るだけで楽しいメガネの蒐集にも努めて行く予定です。その余裕もようやく生まれてきています。

観察
ヴィンテージのメガネ

18.02.04

ボシュロムのライセンスの眼鏡です。80年代、日本です。

今となっては、よく見かけるタイプの眼鏡だと思います。安心感はあります。使い手がイメージされていて良い部分がありました。分解していて、それに驚きました。

このタイプのメガネは、各ネジ止め部分が緩んで全体がガタガタすることが多いです。

もしくは、止め方がもう少し簡易的で挟んで固定するだけの場合もあります。その場合は、セル生地が縮んでしまうと、隙間が生じてネジを締めてもガタつきます。そうなってしまえば、間に何か挟み込んで対処になります。

ただ、こいつは違いました。

金属パーツの形で段付き加工がしてあります。フロントだけではなく、サイドにもテンプルの幅分削り込みが施してあり、ガタつき防止とネジの緩み防止が施されております。

また、ブリッジ部分について。よくあるパターンですと、片方でネジの2点どめ、左右で4点で固定しています。それでガタガタと回転が起こらないようにするのが多いです。

もう一度このフレームを観察しますと、同じく4点で固定(片側2点)で止めております。ですが、一方をブリッジから伸びる棒で止めることで、ネジが緩むリスクを減らしております。2点のうち、片方は絶対ガタつきません。ブリッジパーツの加工としては一手間増えるのでしょうが、それを怠っていません。

長く安心して使えるように、その意図が感じられます。正面から見たときに、ネジは左右で2本です。よりスッキリ見える効果もあります。

職人とも鯖江ブランドとも特に謳っていないフレームですらこの品質というところに、日本の眼鏡の良さが垣間見えます。

イギリスから
ヴィンテージのメガネ

18.02.04

イギリスからメガネが届きました。20本ほどです。写真のようなテレビジョンカットの施してある、レンズが内側に窪んだフレームがぼちぼち含まれております。おそらく、デザインから察するに60年代ごろでしょう。久々に、この辺りの年代のメガネを見ました。サングラスにすると、やっぱりカッコいいです。人類が宇宙を目指していた時代です。

イギリスで活動されていらっしゃる、日本の方から譲って頂きました。メガネのデザインをされているそうです。現在のメガネの為に活躍されている方の力にもなりますから、私としては販売にも力が入ります。

 

ツァイス
ヴィンテージのメガネ

18.02.04

ヴィンテージ、ツァイスのメガネ。サングラスで検討された方がいらっしゃったので、イメージしやすいように色のレンズを入れております。

横も良い感じです。ツァイスのロゴが入っています。これくらいのさり気なく同化している場合だと、自然に掛けられそうです。

 

入荷
ヴィンテージのメガネ

18.02.03

100本くらい入れました。今からぼちぼち直していきます。

先日のドイツ分、あとはもう一発この後に海外から入ります。取り敢えずこの入荷たちで、すってんてんになりました。

お客さんのメガネ
ヴィンテージのメガネ

18.01.27

一年ぶりの再会です。豊橋時代に販売したメガネです。色々あって、その時は珍しくレンズ無しの伊達メガネで販売しました。基本は、度無しでも型崩れ防止でプラスチックレンズを入れてお渡しします。

くすみの除去と、鼻盛り、あとはブラウン50%のレンズを入れてサングラスで仕上げました。もちろん裏面マルチです。

このフレームは、自分が欲しかったのでよく覚えています。セルの柄が美しいです。茶色ではなく、カーキの様な色味です。柄の入り方は鼈甲風ではなく、ストライプっぽい柄の入り方です。それが、野暮ったくなりがちな大きめの四角のフレームを、スッキリとかっこ良くしているのでしょう。

また、フロントからテンプルにかけての角の落とし方が綺麗です。ゴツさを中和しています。

今見ても、相当ぐらっと来ます。いいフレームでした。

今回は、デモレンズの傷が入ってきて使い辛くなったカザールのレンズ入れ替えも行いました。変色してきたシリコンパッドも交換しています。

この振り幅があってメガネを楽しんでいらっしゃる、そういう方に渡って良かったなと思いますし、それのおかげで自分の欲求は抑えられています。行くべきところに行くという感じです。

OG風
ヴィンテージのメガネ

18.01.23

OG風という表現は、OGにもこのフレームにも失礼なんでしょうけど、それしか思いつかないのでお許しください。

スウェーデンのフレーム。個人的には、今回の中で一番かもしれません。久々にメガネで衝撃が走りました。物としてカッコ良く、似合うかどうか分からんですが、関係なしに掛けたくさせるデザインでした。サイズは48◻︎16-145で、テンプルに刻印が無ければ、60年代のOGで通りそうな雰囲気が出ています。

面の取り方、ボリュームの緩急のつけ方が綺麗です。特に智の部分が綺麗です。

検品完了しました
ヴィンテージのメガネ

18.01.23

ドイツからの荷物の検品が終わりました。

ペルソールです。レイバンもペルソールも、そんなに乗り気では無いのですが、このモデルは好きなのでやります。一本じゃ寂しいので、他に型違いで3本くらいあります。もちろんRATTIです。

レスカとペルソールがくっついた、欲張りセットみたいでいい感じです。鼻幅が広い、且つレンズがデカイのでガラスは諦めた方が無難です。形状的には、鼻盛りせずに、ゴーグルみたいにピッタリくっ付くくらいで掛けるとカッコ良いのでしょうが、殆どの日本人が無理っぽいです。鼻がパス出来ても、頬が当たりそうです。それにめげずに、何とかする予定で取っています。

根強い人気です
ヴィンテージのメガネ

18.01.19

レスカのお持ち込み。元々はG15系の、グリーングレーのレンズが入っていました。写真はレンズ変更済みです。グレーの50%、ハードコート、フラットレンズです。フレームカーブを落とすのに苦労しました。

実寸のレンズサイズが43ミリで、濃度80%くらいのレンズが入ると、シャネルズ感がどうしても出ます。良いか悪いかというよりは、好みです。一般的には、濃さを落とした方が使いやすいと思います。

鼻盛り前。実寸で24ミリ。日本人だと、18ミリ〜20ミリくらいまで詰めないと、かけられないでしょうね。

鼻盛り後です。19ミリまで詰まりました。これなら鼻に乗るでしょう。

テンプルの開き。一旦150ミリまで開いています。男性なら150ミリ〜160ミリくらいで収まることが多いです。初期値は120ミリでした。これだとおそらく、掛けた瞬間から下がっていたと思います。

野暮ったい感じが薄まって、程よいです。ミラーまでいかない、自然な光の反射です。

それにしても、どうやって販売しているのか気になりますね。それに、買ってちゃんと使えていない人が多そうです。皆さんどうしているのでしょうね。それが原因で、メガネが煩わしい物という認識になってしまうと悲しいです。作業しながら、いつも思います。

ツーブリッジ
ヴィンテージのメガネ

17.12.27

ツーブリッジ。ローデンストックのヴィンテージです。珍しく、黒の塗装で剥がれも無いです。

カッコよすぎるのがダメな風潮なので、ハズしのツーブリッジなのでしょう。ダサいイメージを払拭出来ていない眼鏡です。むしろその野暮ったさのイメージは変化しないまま、評価のみが変化したのは面白いと思いました。まさか、ツーブリッジが欲しいと人々が言い始めるとは、2年前には想像出来ませんでした。

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