カテゴリー:ヴィンテージのメガネ

なんちゃってその1
ヴィンテージのメガネ

21.04.09

前も載せたかもです。ちゃんと各所見て直して、商品化したついでに載せます。

日本製のリチャードもどきです。

ツーリング製でした。これに関しては、眉の色が違う、本体の色が違う(K14の金張りの為)くらいしか違いが見当たらないほど、正確にそっくりさんです。

このあたりまでは前も書いた気がします。眉パーツを取って、ネジの具合等も確認してみました。

リムネジもマイナスです。

パーツを取ってみると、ローデンストックのリチャードにあって、これには無いパーツがあります。ちょっと前の、耐磁のピンセットの写真と比べると分かります。ノミネジという、リムネジの横からスクリューにタッチして緩みを抑える、あのネジがありません。無い代わりに、単なる気持ち添えなのか微妙に効果があるのか分かりませんが、ちょんと軽くプレスした窪みがあります。それとも眼鏡屋に対して、新しくノミネジのタップ切っても良いよという合図だったのでしょうか。なんちゃってならではの謎の面白さが隠れていました。

現代で当てはめればタートのアーネルでしょうね。ローデンストックのリチャードがアーネルだった時代があったという証拠としても、大変面白いフレームなのでまた載せてみました。

もう一本手入れ
ヴィンテージのメガネ

21.03.24

ストレートテンプルで、雰囲気ややスポーティーです。レンズの形は先程と同じような紡錘形です。そこは、やや不気味な感じです。それが良かったりします。

作りとしては、ガーゴイルとか呼ばれている辺りに近く、フロントは厚みの無い、そしてブリッジ以外に起伏を設けていないデザインです。

濃い色のレンズを入れてサングラスとして提案するのは決定だなと、見た瞬間に考えていました。あとは、フロントのぺったんこな感じをどう活かすかということが気になります。

フロントがぺったんこに対して、レンズもぺったんこというのも、組み合わさった物のイメージとしては、フェイスガードみたいな一枚のフィルムが顔面にあるという感じになりそうで、それはそれで良さそうです。ポルシェデザインの、ポリカのサングラスみたいな。画像検索で、「オノ・ヨーコ ポルシェデザイン」で調べると、あぁーってなります。

とは言いつつ今回は、むしろめちゃくちゃ湾曲したレンズを入れてみました。横から見るとレンズの突出が目立ちます。有機的な、人間ではない何か別の生命体のような、ちょっとだけギョッとする雰囲気を足してみました。

手入れ
ヴィンテージのメガネ

21.03.24

かなり久々に、在庫化に向けて磨き等々の修正をしていました。半年ぶりかそれ以上です。お持ち込みの修正が続いていまして、それはそれで中々お目にかかれない物にも遭遇できるので面白いです。ですがやっぱり、自分で仕入れした物を触るのが一番面白いですね。

ということで久々のレストアですし、次にここまで時間が取れるのもいつか分からないので、直したかった順に着手しました。まずはこれです。あれほどちょっと前にヘルシーだなんだ言っていましたが、すみませんいきなりの真逆な感じでした。触っているうちにちょっと調子出てきて楽しくなってしまって、めっちゃ濃い紫のレンズにしてみました。完成度は高まったと思いますが、ヘルシーから一層遠のきました。

リムの余白の作り方と、削る面の設け方が独特です。

レンズの形は、紡錘形です。クチビルみたいな感じです。裏から撮るとよく分かります。

新たなる闘争の火種
ヴィンテージのメガネ

21.03.13

ヴィンテージ眼鏡の新しい仲間です。

アメリカ物の値段の高騰と、スニーカーに負けないくらい盛んになってきた個人売買の加熱で、値段が高いヴィンテージ=強くてカッコいい!を、ひっくり返すような物のお持ち込みがありました。

外国の囚人用らしいです。軍モノの次はそれかー。そうきたかー。

NYLONとバチっと入っています。ナイロン素材ということで素材の質感、加工の感覚としては現代の超弾性フレーム的な感覚です。それがカシメで作ってあるのが良いですね。フロントの形も、タートのカウントダウンみたいで何だか洒落ています。

お持ち込みして下さったかた曰く、中に芯が入っていると危ない環境の為、芯なしナイロンの眼鏡が支給されているらしいとのことでした。確かにそれはそうかもですね。喧嘩が起きれば武器になりますし、とりあえず針金の類はプリズンブレイクにも使えそうですしね。

合口開くのはちょっと難しいです。ナイロンはアセテートやセルロイドみたいに、ヤスリでゴリゴリ削れていかないですね。電動のカッターで溶かしながら削る感じで合わさる部分を削り、テンプルを開いてみました。そもそもフィッティングという概念が組み込まれていなそうなフレームであり、現代に、現代の日本人に合わせようと思うと一手間いります。

古着のカレッジプリントのスウェットを着ていると、

「あなた、どこの出身?」

みたいに訊ねられることがあると聞いたことがありますが、これもそうかもしれませんね。

「おまえ、どこの出だ?」

と。

シルエット追加
ヴィンテージのメガネ

21.03.05

シルエットのメタルが面白いです。店の在庫をローラーかけたら、2本出てきたのでインスタに載せておきました。

正直、仕入れのタイミングでは「あぁ、シルエットだな。とりあえずピックしとくか」程度のテンションだったと思います。すっかり忘れていましたね。それがこうも変わるとは。きっかけは、お客さんが教えてくれたギーク(geek)という語のおかげでしょう。

めっちゃ眼鏡に詳しい、めっちゃファッションに詳しい、だけど今のファッションの観点からみてカッコいいかどうか微妙に判断つきかねる…くらいのこの感じが、めっちゃ個人的には今カッコいいなと、掛けていて気分良くて楽しいなと感じています。

ヘルシー
ヴィンテージのメガネ

21.02.22

セクシーよりヘルシーの時代というのをお客さんから聞きまして、上手いこと言うなぁと思っていましたが、いまのファッション業界のスローガン的な表現なんですね。ユニクロマガジンの新作が並んでいますが、そこに語句でヘルシーが使われており、ヘルシーがキーワードであることを改めて認知しました。

ヘルシーかどうかは分かりかねますが、80年代のスポーティー(死語?)でエネルギッシュ(死語?)な雰囲気を足したい気分は依然ありまして、そんな感じのフレームが片付けしていましたら出てきましたので載せておきます。横の白とピンクのラインが、インテリア界隈の「昭和レトロポップ」に通ずるところでして、アクティブなヘルシーさがある気がします。それか、歯磨き粉のアクアフレッシュ感、クリア感が全開な気がします。

ほんとうに大事なのは、ヘルシーよりたのしーですよね。はい、スベりました。以上です。

ヴィンテージ手前
ヴィンテージのメガネ

21.02.16

認識か言い方の違いだけで、ヴィンテージのセカンドハンドなのか型落ちの中古なのか、なんとも形容しがたい時代の999.9です。あと10年経てば、確実にヴィンテージのカテゴリーに入るのでしょう。

初期の頃とは伺っていますが、ツーリング以前・以降みたいなところは私は分からないです。それ抜きにしましても、チタンをゴリゴリ削って作られたおそろしく存在感を放つフレームでした。

リムの部分です。フランスの50年代のamorと同じ構造でフルチタンです。わたしには聴こえます、工場の悲鳴が。よく作ったなぁのため息が止まりません。

リムのネジを開くと、微妙に隙間が開いてくれます。これがレンズのサイズを見るときに助かります。閉じがピッチリ過ぎると、チタンみたいな素材は広げたときにメキッといきそうですからね。

リムがこんなにも分厚いチタンとなりますと、天地幅が時代を反映して浅めというのもあり、レンズが歪んでしまいます。それか上とか下の溝が抜けるとか。ということで球面-3.00位というのも考慮して、あのレンズの設計の場合はカーブ深めだよねというので勘で収まりました。カーブ指定云々もありますが、本当に必要なとき以外は、お値段高くなりますしレンズが高いとハッピー感が減るので、今回はピリッと勘を効かせてみた次第です。

これはお持ち込みだったんですけど、見て触って久々に欲しくなっちゃうパターンでした。

いまはこんな感じが気分だネ
ヴィンテージのメガネ

21.01.29

ごめんなさい、私だけかもしれません。

アクティブでスポーティーで金持ちっぽい感じの、80年代の良いところ全部みたいなフレームです。

ブリッジとテンプルは、当時のエアコンみたいな仕上げです。

クリスマスにプレイステーションのロゴのロンTを頂きました。そろそろ80年代〜90年真ん中ごろのコスプレちっくな格好も許される雰囲気なのかなと思いまして、超久々に在庫載せてみました。

ディオール
ヴィンテージのメガネ

20.11.04

とにかくフレームが大きくて、カーブもいっそのこと指定した方が仕上がりが綺麗ですからハイカーブレンズを選択、径大きめで更に偏心しまして何とかレンズが足りました。それは、度数とPD次第でもあるんですけどね。

背景を白にしてもやや分かりにくいですが、50/20のダブルグラデーションです。

コルベア
ヴィンテージのメガネ

20.10.19

復刻しか見たことなくて、本当にこの世に存在していたのか疑わしくなってきたタイミングで、持ち込まれました。本当に実在していました、ローデンのコルベアです。

お父さんと息子さんが一緒にご来店。お父さんが使っていた物を息子さんが継承というパターンで、物目線では一番良いパターンですね。

ヴィンテージで欲しい眼鏡は?と言われたら、ここ最近はうーんって感じでしたけど、今ならコルベアが欲しいですね。ツーブリ特有のこダサい感じが全くなく、ミリタリーにもダンディー系にも振りすぎてない感じが良かったです。

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