「何が売れてる?」
この質問は、業界人が集まるところへ赴くと、十中八九で聞かれます。店頭に居るときに、お客さんからも聞かれることがありますから、何とも不思議な質問です。
そもそも母数が少ないですから、頭ひとつ、有意差が出るようなカテゴリーが無いです。どれも売れていないと、いつも申し上げるのは、あながち嘘では無いです。
ただ、個人的に意外なのは、60年代付近の四角いセルフレームが、いまは1番売りずらい感覚があるということでしょうか。写真のフレーム達です。普通な感じなので、それなりに動くかと思いきや、ほとんど動きません。もっとデコラティブな物が動くか、ボストンの優しい雰囲気のメガネを買いに他所に行ってしまうか、という感じです。
服がゆるゆるにどんどんなっていきますから、そろそろ顔にはシャキッとした物を乗せたくなってきますけど、どうなんでしょうね。女性では、強烈なフォックスアイフレームが大きいブランドから提案されることが増えているのは、そのような傾向があるのではないかと勘繰っています。