クリップオン
メガネのはなし

18.06.02

久々に作りました。クリップオンです。

ブルバキの黎明期にはお世話になりましたが、昨年はほとんど作らずでした。色々理由はありますが、一つはクリップフレームの品質の安定しなさがありました。とりあえず、今年の感じは良さそうです。

偏光板ではなくて、プラの1.60で染色をして作りました。その変更で、結構作りが良く見えるようになったのは良かったです。CR-39の場合は、レンズ生地に粘り気がなく割れやすいので、穴を開ける場合は使用不可です。脆くて、捻れると割と簡単に亀裂が入ります。屈折率1.60の平面を使用します。ですからその変更で、ちょっと値段は高くつきます。

仕上げが綺麗なフレームですと、クリップフレームの仕上げの荒さが目立ちますが、USSであれば、むしろそれが合わさって非常にカッコよく仕上がるのも発見でした。

サービスで、マイナスネジに変更です。メガネフレームが舶来品ですので。カルティエのサントスをイメージしております。

トムフォードの鼻盛り
修理とメンテ

18.06.01

トムフォードの鼻盛り。相変わらず多いですね。アジアンフィット的な物も出ていますが、それ以前のフレームで不調を訴える方が多いです。

レンズサイズは、全般的にやや大きめ。トムフォードのメガネは、おそらく70年代くらいのデザインがメインです。黒のフレームをよく見ますが、このグラデーションの茶色は、それこそ70年代のオプチルのディオールやダンヒルのような、妖艶な雰囲気を醸し出しています。色味は結構好きな感じです。

そもそもTのマークがなければ、一瞬70年代のフレームに見えなくも無いです。

最後は、バネに注油して終わりです。

カザール
ヴィンテージのメガネ

18.06.01

カザール感が抑え目なメガネです。でもカザールです。

女性で、化粧品等々付きやすいですから、コーティングは超撥水系の機能重視で。緑の反射光です。

カザールは、90年代に入りますと、SPXに似たよく分からない樹脂が使われていたりします。加工となると、レンズサイズはアセテートと同じで加工すれば良いです。

問題は鼻盛りの時でして、オプチルに似た反応をします。チップがくっつかない時があります。今回は、アセテートのようでして、無事に乗せることが出来ました。良かったよかった。

お先に失礼します。
営業案内

18.05.30

19時半くらいに、これを書いています。ここ最近、来客が続きまして、先週末から終電付近の帰宅を連発しておりました。ありがたいです。

今日は、すみません、遂に暇なんでもう閉めます。また週末お待ちしております。

土日はイギリスから荷物が届いていますから、それも初出し出来るかもしれません。

現在の興味
雑記

18.05.28

名古屋から新栄まで歩いている時に、途中で日動画廊さんを横目にします。何故か、今日は絵が眼に飛び込んできました。

写実絵画、風景画です。建物等の輪郭が、ぼかしているのか何なのか、幻想的までいかなくとも、妙に浮遊感が漂っており、その表現も好きでした。それともタッチが特殊なのかイマイチ判別出来ませんでした。

価格をみて、2019年なら…という感じです。先日の銀のメガネといい勝負でした。もっとするかと思っていました。昨日、一昨日と終電が続きまして、頭にモヤがかかっていましたが、拝見して一瞬でモヤが晴れました。気分が乗ってきたので、ようやくこれを書いています。

穴畑三千昭さんという絵描きさんでした。私より10コほど上です。いまから10年経ったときに、この絵に匹敵する美しさを生み出さないと同じ地点に立てないと考えますと、いまの足場もまだまだですし、辿りつけるのか不安にもなります。ただ、絵は美しく、何も考えなければ癒されます。

いまの店に何か絵を飾るとなると、抽象画の方が合うかなオシャレかなカッコいいかなと考えていました。ですが、自分がメガネを販売するときと同じですね。その制約条件は取っ払えば良くて、美しいと感じるかどうか、その条件で判別すれば良いわけです。むしろ、例えば銀のフレームと感覚をリンクさせるのであれば、美しいかどうかという、その基準で選ぶべきだなと思い始めました。

おかげさまで、ある程度什器も揃いましたし、来年は頑張って絵でも買うかもしれませんし、やっぱりビビってやめるかもしれません。

今日の帰りも、横目で見るのが楽しみです。

巻き手はSPMです
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

18.05.25

スターリングシルバーの在庫増やしました。巻き手のタイプです。利益還元ということで、この前のツーポと合わせまして、強烈な銀無垢のメガネたちが見られる機会を提供します。

オール925シルバーで作れれば申し分ないですが、素材の特性上、巻き手はSPMになります。色も変わらないので使用上は、ちょうど良いのかもしれませんね。

プレスの模様入りを、初めて在庫します。手彫りと見比べて貰えると嬉しいです。ようやく在庫を持って、そういった機会が提供出来るような、お店としての体力がついてきました。ありがたいです。

意外に困った
雑記

18.05.25

コピ・ルアックの豆を頂きましたが、私にコピ・ルアックの芳醇さを全開にさせる腕が無くて困っています。そろそろ2週間経つので、ガスが抜ける前に飲まなくては…。

コーヒーと考えると高いですが、無垢のメガネのてっぺんや、ヴィンテージメガネのてっぺん(何がてっぺんに値するのかは置いといて)を経験するよりかは断然安いので、そう考えますとメガネは高いですね。銀色の鼻パッドのてっぺんは、6万円くらいですからね。

s-5.00くらい
目のことレンズのこと

18.05.25

s-5.00くらいで、PD≒FPDであり、なおかつレンズサイズ44ミリのときの、丸生地と削った後の比較です。屈折率はガラスの1.52です。この条件であれば、まあまあ強い度数でも十分に薄いです。比重も他のガラスと比べると低く、アッベ数も高いので、低屈折率のレンズでよろしいかと思います。

仕上がりはこんな感じです。

イギリスのヴィンテージフレームに搭載しました。深い緑が綺麗です。

ダブルグラデーション
ヴィンテージのメガネ

18.05.25

レンズカラーを、見本染色で特注しました。アリアーテトレスのダブルグラデーション(50/20)でも良さそうですが、万全を期して見本染色にしました。通常のグラデーションレンズと異なり、下半分に色味が残っています。通常のグラデーションは、下半分が透明です。

左の見本とほぼ同じです。毎度驚きます。

 

ダンヒルのオプチルです。ディオール、プレイボーイ等々とライセンス元が同じことから、70年から80年代にかけて、ブランドは違えど似たようなフレームがたくさんあります。メガネにするのであれば、金手のオプチルの方が、こちらとしては助かります。素材に形状記憶性があり、温めるとふにゃふにゃになって、そのまま置くと元の形に戻っています。腕までオールオプチルですと、頭部形状に合わせる時に、微妙な調節がしにくいです。

レンズサイズ+0.55㎜位でした。つっぱらず、ガタつかず、なかなか良いサイズを狙えたと思います。

調子に乗りました
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

18.05.23

仕入れまで漕ぎ着けるのに、1年半かかりました。ついに、スターリングシルバーの、つまり銀無垢のツーポイントを入荷させてしまいました。多分、過去にも紹介したか、インスタで写真だけ上げたかもしれません。本当に、在庫にしてしまいました。オリジナルや別注ではなくて、メーカーさんの自社商品です。

テンプルのプレスも美しいです。ただ何よりもパッド足が至高です。14金のホワイトゴールドを使用しております。ブリッジと比較しますと、色味が異なるのが分かります。

そして、ここからが調子に乗ってしまって、じわじわと後悔しているポイントですが、鼻パッドも、無垢の14金ホワイトに変更してしまいました。銀無垢もありましたが、14金ホワイトなら色が変わりにくく、顔まわりが清潔に見えて良いかなと思いまして。素材合わせをしてみました。

元もとのプラスチックでは、やっぱり物足りないですね。ということで交換です。どこが眼鏡の美しさの限界なのか、それがただただ知りたいだけでして、カッコいいかどうかは分かりません。やれるところまでやり切りました。

このパッド、値段を知らずに注文しましたが、販売で6万円程でした…。流石にちょっとお腹が痛くなってきました。鼻パッドだけで、ちょっと良いメガネが度付きで買えます。

レンズの形が、尖りまくっています。レンズ形状は変更出来ますし、展示する前に変えようかなとも思いましたが、今さら、この厳つい感じも良いなと思い始めましたので、一旦そのまま飾ります。

美しさが含む普遍性が凄すぎてたじろぎました。それが四六時中身につけられると考えますと、堪りません。

ぜひ、見に来て下さい。

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