キズ消し
修理とメンテ

18.10.29

ご要望により、リベットは逃して磨きました。リベット付近にピンストライプみたいなキズがありまして、それを磨き取るついでに全部バフ掛けしております。

AOは少々厄介でして、レッドドットと呼ばれる機構があります。

ネジ頭が赤く染められています。このネジが特殊ではなくて、蝶番が特殊です。蝶番にシリコンチューブみたいなものがピッタリと差し込んであり、それにネジが通してあります。それの摩擦や噛み合わせのおかげで緩まない、ネジが抜けにくいというシステムです。ただし、シリコンチューブがピッタリ嵌りすぎて蝶番から抜けないため、フロントとテンプルがバラせません。いざ、磨こうと思うと、フロントとテンプルが別れない場合は、不用意に他方が伸びているため、バフの機械に巻き込みそうになります。割と厄介だったりします。

とりあえず、無事に終わりました。レンズサイズが異常に大きいので、0.4ミリくらい小さくしました。経年変化による、フレームの縮みでしょうね。パツパツでキツかったので、レンズの取り外しにも苦労しました。

明日は休みです
営業案内

18.10.26

予告通り、明日の10/27(土)は休みです。受け取りも出来ません。何卒ご容赦ください。

参考品
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

18.10.25

展示会にて、個人的な注目商品です。

枠無しフレームの場合、プラスチックレンズのみ製作可能です。ガラスレンズを入れる余地がありませんから、いっそ、銀無垢特有のバチ先テンプルじゃなくても良いかなと考えてもみましたが、一旦保留にしました。いくらプラスチックレンズで軽くしても、装用感に関わりますからね。

サイドの、この滑らかな凹凸が堪らないです。実際にテンプルの開閉で力が加わりますから、プレスで厚く堅牢にして強くすることの意味は大きいです。尚且つ装飾的であり、最高に良かったです。

925シルバーとK14のホワイトの組み合わせでしたが、前回ご紹介した、同じ素材使いでツーポイントの物より、値段が段違いに上がっています。製作時期に依る違いが大きく、やはり金も銀もいまは相当高いということですね。鼻パッドをK14のホワイトに変更しなくても、標準装備のプラスチック鼻パッドで価格が上回っています…。

 

パターンについて
雑記

18.10.25

昨日は、東京に居ました。展示会です。

銀無垢に関しては、年明け、むしろ新年度になってから生産するかもしれません。ひょっとするとラウンドのみ、先に作って頂けるかもしれませんが、まだ不透明です。

彫金に関しては、持ち込みのパターンも出来るそうです。彫りの様式が異なりますから、完全再現というわけにもいかないのでしょうが、かなり近く、むしろ切削面の鋭さと深さから、より美しい装飾を施せる可能性が見えてきました。作業時間で価格が決定します。どれくらいの価格になるのかは分かりかねますが、相当楽しみですね。写真の通り、B&Lのパターンを復活させたい気分です。

水曜日は休みです。
営業案内

18.10.23

水曜日は休みです。東京に、メガネの展示会で行きます。

展示会初日、月曜日にはメガネベストドレッサー賞が発表されました。業界的にはお祭りムードですが、ニュースで全く見ないですね。まだまだ世間では注目度が低いのが残念です。

毎年、10月はメガネの新年です。昨年行けなかったので、今年はしっかりと、現在のメガネの状況を把握してこようと考えております。

土曜日の営業は13時から
営業案内

18.10.19

明日の営業は、13時からにします。そろそろ名古屋に引っ越しというような、極めて個人的な用事があれこれ11月終わりまで続きます。ご容赦ください。年末は、もう少し営業開始時間が安定すると思います。

写真は、円頓寺で面白そうな市があるので名古屋に来ていただくなら寄ってみてはいかがでしょうか?というご提案です。私は今年も行けそうに無いです。どんな感じだったか、また感想をお待ちしております。

 

珍奇眼鏡1
ヴィンテージのメガネ

18.10.19

このタイプ、初めて手に入れることが出来ました。フランス製。一部、石等々の欠落がありますが、状態は良い方ではないでしょうか?50年代から60年代に登場します。おそらく50年代がメインです。各種図鑑でも、ページが割かれるゾーンです。

もっと凄い…。

着用の痕跡がありました。お金持ちが本気でパーティーで使用していたんでしょうね。一番ビックリさせた人が一番エライみたいな風潮があったのでしょう。

艶出しの磨きも大変でしたが、ストーンとその周辺にある鉄の粒々の欠落の補修が大変でした。はじめは躊躇っていましたが、やはりラインストーンの輝きが鈍いということで、思い切って超音波洗浄をしましたところ、予想以上に石等々が外れました。

取れた石と飾りの被せの一部。

これを、本日ようやく全て貼り終えました。銀の点々の飾りも、ペイントではなくて金属の被せです。

全体で2時間半くらい時間を費やしています。商品化させないといけない商品は他にも沢山あって、飾る為だけの商品に、こんなに時間を使ってはいけない状況かもしれないですが、やはりこの衝動は止められずでした。もちろん、欲しいと言われれば販売致しますけどね。自分が売れないと思っているだけで、意外にすぐ販売することもあります。

この眼鏡の材質はアセテートですから、型でぽこんと抜いて作れるものではないです。板から切り出して、ヤスリ入れて磨いてをひたすら行い、時間をかけて作られます。そしてさらに、仕上げに石等の装飾です。くり抜いた部分は、眼鏡としては面積が狭いのでそのまま廃棄だったかもしれません。かけられた時間もそうですし、材料の観点からも贅を尽くした感があります。

装飾に関しては、石の台座となる穴を掘る、金属の被せの為に溝を掘って、そこから飾りを乗せています。塗料でちょんちょんと筆でのせているわけでは無いです。割とここも手間がかけられており、光り輝くことが一番の主眼に置かれていることが窺えます。

今回ご紹介のものに限らず、珍奇眼鏡ということでボチボチ紹介も続けていきます。確かにそれらは、あまりの迫力に、まずは笑えます。でもその先がありまして、その笑える物、現代では意味を上手く与えられないような物が、確かに存在したということが大事だったりします。当時から大真面目に認識されていたかどうかは分かりませんが、いずれにしても作りは本気です。それが、半医半商の眼鏡という分野でも行われていたというのは、大変興味深いです。

ということで初めに紹介したのは、最近届いたというのもありますが、珍奇眼鏡界の女王のようなメガネにしました。向けられた努力が凄まじい、贅沢な一品でした。

BADA
修理とメンテ

18.10.17

バダの持ち込み。フラットレンズを後から入れてあったみたいですが、レンズが大きくてリムを捲ってしまっていました。レンズとフレームカーブのズレもあると思います。

テンプルを見る限り、そこそこ生地が縮んでいますので、リムが切れる前に修正出来て良かったです。最終的なたるみは、ヤスリで修正して、バフで磨きです。とりあえず、直す前の写真は撮り忘れました。

あぶ刑事モデルらしいです。掛けているのはバダらしいってのは小耳にはさんでいますが、これなんですね。バッキバキでカッコイイです。

私よりも大分若い方でした。街で会わないだけで、みんな隠れて生きていますね。

めちゃ良い
ヴィンテージのメガネ

18.10.17

ブガッティです。そういえば、載せるのを忘れていました。パロマと並んで、なかなかの珍奇眼鏡です。

単品ではパロマの方が斜め上の存在感があります。ただ、ブガッティの方が、シリーズ全体で見たときのおぞましさがあります。

どういう事かと申しますと、割とこのレンズの形のバージョン違いが存在します。当時売れたのかは分かりません。当時、この垂れすぎたレンズ形状が“カッコいい”という認識で受け入れられたのかも分かりません。分かっているのは、ブガッティは、ひたすらにこのレンズ形状を推していたということです。

商品ですし販売しますけど、ようやく一本入荷したところです。もう2本くらい、違う品番のレンズ形状が同じパターンを並べて、ブガッティの強烈さ、それで成立できた時代の凄まじさを感じてもらえるようにするのもありかなと思っています。

ちなみに、図鑑では90年代のブガッティが載っています。サーモントっぽいデザインですが、これはこれで凄まじいデザインに、この玉型が合わさっています。

実際掛けると、ほぼティアドロップのイメージです。レイバンに近い印象を加えることが出来ます。

明日は万全
雑記

18.10.16

ディスプレイ変更も進んでおり、大詰めです。レストアもぼちぼち進んでおります。

 

ちなみに、今回は70キロ地点で時間切れでした。まさに、ご紹介した峠を越えられずに終わりました。痛みから右膝が曲がらないのをほっておいたら、60キロ過ぎで右足全体が動かなくなりました。痛さのその先があるんですね。入力と出力がバラバラになってしまって、変な感覚でした。動かない動かせない。2年でかなり衰えていました。

悔しいという気持ちも無くは無いですが、それよりも罪悪感が割と。深夜2時くらいにリタイヤし、バスに乗って直ぐさま西尾のゴールに搬送されます。ゴール地は温泉施設で、大会の一番手よりも先に、温泉に入って飯を食って寝れちゃいます。

深夜3時半には、5×5メートルくらいのジャグジー風呂に、私一人でした。敗者のくせに、ほぼ貸切ジャグジーです。泡に身を任せて、身体浮かせ放題です。この罪悪感混じりの蘇生感が、いまも忘れられません。

ただこれで、成功も失敗も経験しました。あとはスタッフで参加すると、全ての視点で100キロウォークというものを捉えられるなと思い始めまして、今度はスタッフ参加の気分になっています。

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