11月27日(日)は居ません。店は休みます。
2022/11/27は休みます
営業案内
22.11.25
242
ヴィンテージのメガネ
22.11.25
先日のドイツ仕入れから引き続き。カザールの242です。


この辺も、店を始めてすぐのときは日本から出てきていたんですけどね。めっきり日本からは出なくなりまして、それでたまたま声が掛かったドイツから仕入れました。

ツーブリッジなんですけど、ミリタリー感パイロット感ゼロです。しかも200番代は元々は女性用だったというところでレンズが小さめ、フロントが小さめです。小さめと言っても男用のカザールに比べてです。レンズ幅は51ミリでして、現行のボストン型とかのメガネよりレンズは大きく、それなりにゆったりとしています。いまの観点からすると、大き過ぎないメガネということになります。
ツーブリッジで程よくゆったりなので、掛けると意外にもふにゃふにゃ野郎な雰囲気が出まして、90年代のエイリアン系映画で初めに食べられちゃう人みたいな雰囲気も出ます。だけどカザールなのでちょっとだけ強いゴージャスな雰囲気もあって、このmod.242は本当に万能なおもしろメガネだと思います。
宿命なんですけど、テンプルが短いです。いつの決定かまでは分かっていないんですけど、ボクシング表記におけるテンプル長は、ネジ穴中心から先セルの先端までを指します。ですので、カザールは智が長かったり色々なので先ずはそこは気にせずの方が良いです。130ミリでも、普通の135ミリくらいの感覚です。でも確かに短いので、足りなければ先セルを替えて、延長するなりで対応します。
フロントの彩色が赤とか緑っぽいマーブルとかは良く見ましたが、今回はベージュでした。なんだかこの色も今っぽいです。
4年もの
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)
22.11.23
サンプラチナの丸メガネ。型直しのご依頼でした。販売して4年以上経過しています。




サンプラチナは色の変化はありません。ロー付け箇所が小さく黒くなるくらいです。全体にびっしりと小傷が入って、落ち着いた光沢を放っています。こういう感じも良いですね。
ネジも、摩耗で緩くなる等々は見受けられず、とりあえずクリーニングと注油で終わりです。
これは!!
ヴィンテージのメガネ
22.11.22
おそらく、marwitzと言っても、いまの日本では名無しフレーム扱いに近いと思います。名無しフレーム扱いなら、それの方が都合が良いかもと思い始めまして、今回のこのフレームは特に先入観無しにインパクトが強くて面白いと思ってもらえるんじゃ無いかなと思っています。
ハイブリッジで、輪郭は六角形で、でもレンズの玉型は正方形で、リム周りは奥行きが出るように削り込みしてあって、まさにブラウン管時代のテレビっぽいです。色々な要素を詰め込みまくっていまして、メガネ界のおせち料理みたいになっています。それでいて破綻せず、めちゃんこカッコ良いので仕入れてみました。

60年代後半から70年代前半くらいなんですかね。オプチル素材が出ている時代であれば、そっちで作りそうなくらいに削りによる手間が掛かっています。
レンズサイズが先ほどに引き続き良くて、48□24です。レンズは小さめで、ブリッジを広く取ってFPD稼いでいます。ブリッジは広めですが、キーホールみたいにキュッとした部分が狭いので、十分掛かります。
クリアレンズだと、正方形のナードな感じが際立って使いやすいかもです。テレビジョンカット系のフレームは、目が見えないくらいの濃いレンズを入れるとたちまちモードの極み的な雰囲気が出ます。そんな感じにイメージを振っても良さそうです。
ヴィンテージフレームも、しばらく見ているとそれなりに既視感だらけになったりするものなんですけど、久しぶりにこれは!!ってなった1本でした。自分用もどれどれと思って2本入れたんですけど、そのうちの1本、グレーの方が検品の結果ダメだったのでショックです。
872
ヴィンテージのメガネ
22.11.22
店で取り扱うのは初めてです。カザールのmod.872です。

玉型とかプラスチック部分のバージョン違いがあと2型あって、型違いの方はレジェンズとして復刻もあります。これは復刻されていないはずです。このmod.872はオーバルで、玉型も90年代感が強めです。しかもサイズは53□15なので、レンズとブリッジの関係だけでいえば、中間くらいのメガネサイズです。カザールにしては大きくないという方が伝わるかもです。


物の満足感が凄いです。指示書とかどうなってるんですかね。セルの切り出しと、中のメタル枠の正確さと、ネジ穴の為の爪の取り付け位置と全部が正確でないと、セル枠に対して均一に余白が出来ないです。このデザインでこの作り込み具合は、後にも先にもやっぱりカザールくらいかなと思います。物のパワーは凄まじいです。
おそらく、茶色の目が見えないくらいに濃いレンズを全面で入れるとカッコ良いと思われます。
291
目のことレンズのこと
22.11.21
商品名が「くもり291」で曇りにくいということで、291は福井でもあるなあとか思いつつ、HOYAの防曇コートです。インスタでハァハァ言ってたあれです。
曇にくさは予想を超えていました。私のマックスのハァハァで曇らなかったですからね。
基本的には各社とも防曇となりますと、それしかレンズにコーティングされないことになります。傷防止とかのハードコートとかも掛けられていないので、傷に弱いです。
防曇も、こんな世の中なので進化しました。第1世代は専用クロスで1日一回レンズを拭かないと防曇効果が持続できないとかでした。それが無いので、曇るのが一番煩わしいのであれば有りかなと。
あとは、メーカーさんの提案まで気づいていませんでしたけど、度付きで染色でノンコート(防曇のみ)で出せる唯一の方法です。レンズの反射光が真っ白になります。ヴィンテージのフレームに相性が良いです。それは盲点でした。向かって左のレンズが、ブラウン10%の染色です。右のクリアも両方、LED(昼白色)の白色を白色のまま反射しています。
ただ、現代におけるハードコートは生活で言うところのインフラみたいな位置付けでして、ハードコート無しのプラスチックの傷つきやすさは中々だと思います。曇ることが一番の主訴であれば是非。
250
ヴィンテージのメガネ
22.11.21
海外からの入荷は、あとはカザールとカザールに準ずるものです。時間があるときにぼちぼち載せます。
カザールのmod.250です。カザールの200番代で、一番好きかもです。これがリストにあったので、今回の仕入れを受けたと言っても過言では無いです。4年ぶりに入りました。待っていれば、まだ何とかデッドストックで出てくるもんですね。メッキも、塗装も、印字も全部かすれていないなかなかの美品です。
値段はまあまあいきまして、ブルバキではこれで最後かもとか思っています。もう本当にドイツでも見つからんのかなと思っています。





赤黒のカラーは初めて。力強くてカッコいいです。
出典が見つからないんですけど、岡本太郎が「個性的な物の方が、普遍的である」みたいなことを何処かしらで述べているはずです。とりあえず載っていた本が見つかっていないんですけど、カザールはまさにそれを体現できたメガネだと思います。初めてみると、斬新さとか、作り込み方の尋常じゃない感じとか、とにかく感動します。一度見たフレームでも、時間を置けば新しくまた見え始めたりして、常に鮮度を保っています。常に鮮度があるという普遍性を持ち得た珍しいブランドです。
カザールといえばヒップホップという方もいらっしゃるかもしれません。おそらくそれはレジェンズとして復刻がされている600番代のゴツいやつかと思います。特にヴィンテージのカザールで200番代となると、意外に線が細くて装飾もコッテリしておらず、イケイケ感が少なかったりします。それも良いんですよね。
「何掛けているの?」と聞かれて、カザールと答えたときに
「マジか!?」とか言ってもらえると、
ちょっとだけ気持ち良くなれます。あまりにもカザールとヒップホップが結びついて、実際のフレームのラインナップとは離れてイメージが固定されてしまっているので、そこをちょっと裏切るだけで人に驚いてもらえます。
ほかの仕入れもそんな感じで、ナードなのにゴージャスみたいなやや捻れた属性のカザールをチョイスしております。
入荷その2
ヴィンテージのメガネ
22.11.18
ティファニーのセルです。これも90年代とクレジットが付いていましたが、CEのマークはやはり無いので93年以前かと思われます。

サイズは45□20です。フレンチヴィンテージやその周辺に近いサイズです。今っぽいサイズ感です。クラシックな雰囲気になる、セルでは小さめのサイズです。これが作られた時代、80年代後半から90年代頭となると、52□18とかもっとレンズが大きくてもおかしくないです。ティファニーの他に、アルマーニもこの時代はクラシックテイストで、当時としてはレンズが小さい、それが今となっては丁度いいサイズ感みたいなことが起こりがちです。
しかもストレートテンプルです。何だかんだストレートテンプルで太いと、それだけでカッコよく見えます。これも手元用だからレンズが小さくて、着脱しやすいようにストレートテンプルなんでしょうかね?用途と一体化しているかどうかまでは判然としませんが、ストレートテンプルだとカッコいいです。ストレートテンプルで企画してくれてありがとうです。
メタルの蝶番になっておりますが、これがフロントが狭いことに対しての対策として働きます。このメタルパーツの曲げを開いて側頭幅まで合わせれば良いので、フィッティングは簡単です。カザールの607とか、80年代のフレームにはよくあるセルフレームの蝶番への装飾方法なんですけどね。
金属はシャーリング加工がされていて、ピカピカではないです。生地の綺麗さを邪魔しない程度に光沢を放っている感じです。
生地の色も透明感もフレンチヴィンテージっぽくて、30年前もあの辺のクラシックは参照されていたんだなと感じ取れます。ティファニー名義なので、アメリカで言えばF.D.R.とかですよね。何度もおんなじこと言っちゃいますけど、時代はグルグル回っているんですね。
入荷その1
ヴィンテージのメガネ
22.11.18
久々に、海外の業者から仕入れてみました。手直ししながら、順次載せていきます。
ティファニーです。いまもありますけど、昔のティファニーのメガネの方が力んでいる気がします。ロゴのプリントとか、そういう感じではなくて、全体を隈なくデザインしています。この感じが好きです。
カルティエのメガネの勃興と同時期かと、推測です。さらに同じ時期のフレッドとかあの辺と同じように、ちょい高級なメッキフレームという位置付けだったのかなと思います。これも23Kの貴金属メッキです。テンプルのどこにもCEマークがないので、93年以前かと。ゴージャスで力んだ感じの同じようなティファニーでも、テンプルにCEマークが付いている場合があります。それらと比べると、割と初期のモデルなのかもしれません。

逆ナイロールのラウンドです。サイズは36□30ミリです。デザイン的には、リーディンググラス用によくある、鼻の下の方で掛けて通常の目線ではレンズが視界から外れるタイプかと思いきや、自然に掛けてレンズの上3〜4割あたりに目が入ります。近視系で普通に遠用で使うこと可能です。むしろ日本で販売するならそれの方が助かります。

このあとにもう一つティファニーを載せますが、それもこれもレンズが小さめでとてもクラシックなデザインです。80年代後半から90年代頭となれば、バブリーな時代でメガネもそれを反映して、レンズはめちゃデカイことが常です。同時期のカルティエもフレッドも、基本はレンズがデカイです。その為、作りや装飾やメッキ処理の力みと合わさると、ひとによってはtoo muchだったりします。
ということでこの感じであれば、今の日本のメガネの流れに沿いながら、でも実はちょっと外れているみたいなことが力まずに出来そうです。現代の感覚では、色はベージュとかオリーブとか暗めの中間色で、質感ならキラキラよりちょっとカサついていたりマットが喜ばれる時代なんでしょうけど。どこかしら1点だけ、そこを裏切るくらいが良いのかなと思いまして、キラキラなメガネを入れました。
ワールドワイド
雑記
22.11.16

うんうん間違いない、この味はワールドワイドだなと食べて確信です。昨日、海外のお客さんにレストランとして紹介をして、どーかなぁーとか夜も考えてしまって。万国共通にうまい、ユウゼンのあんかけパスタです。新しいメニューでカルボナーラにあんかけという、ナイキ×サカイみたいな、パスタ界もダブルネームでした。

今日は眼鏡作成技能士の合格発表の日で、無事に1級になれました。ということでユウゼンで、ということで追加トッピングの赤ウィンナーです。ひさびさに昼飯で1,000円越えていまして、少々調子をこいてしまいました。




