カテゴリー:無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

さじ加減
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

22.02.07

燻しの加工をやってみました。この前のイベントでたくさんメーカーさんの在庫をお借りしたときに、アンティーク加工の商品を見てそれも良いなと思ったので。気になっていた、銀黒という薬剤を使っています。

今回試してみたのは、3年くらい前に仕入れた銀無垢の商品です。ブルバキのオリジナルが欠品していたときに、銀無垢のラウンドの見本としてメーカーの在庫を仕入れしました。手彫りとプレス模様の比較用としても使っていて、何となく見覚えある方もいらっしゃるかも。

店頭にあるだけでは、流石に硫化が足りないです。全体に黄色味がでるのが限界です。それだとテンプルの模様が分かりにくく物足りなさがあります。

この状態も綺麗でカッコいいですけど、加工します。

アマゾンにお試し版があって、それで買ってみようやってみようって雰囲気になりました。

塗料皿がいきなり黒くなります。塗った箇所も、いきなりゴングロです。インスタに動画載せておきます。たぶん10秒も経ってないです。

さすがに局部だけゴングロ過ぎてバランスがおかしいので、シルバー磨きのクロス版で拭きまくります。手彫りだと折角の切削面の鋭さが丸くなってしまうので、ブルバキとしてはそもそもエッジが丸いプレス模様のときにヴィンテージ加工をオススメしたいところです。

とてもカッコ良くなったと思います。磨きで調整するときに、どうしても好みが出てきますね。個人的には銀はピカピカ好きなので、黒ずみを消し過ぎてしまいました。良い塩梅で止めるの難しいですね。

遠くからでも柄が分かるようになりました。重厚感が出ていい感じです。

枯れ
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

21.12.05

銀無垢のカットリム、自分で使ってみて年明けでそろそろ一年くらいになりそう。

リム周りと鼻パッド周辺は何もせず、そのほかは手でスリスリ擦ったり、布のシルバー磨きで擦ったりしました。模様もしっかりと黒ずみまして、立体感が増しましたね。ともなって重厚感もさらに増しました。

以前に、手彫りとプレス模様と風合いの違いやら何やら書きましたが、使ってみてプレス模様ならではの良さも分かりました。まさにその、研磨剤入りの布で磨きながら、黒ずみをコントロールして自分好みに出来るところですね。

手彫りでももちろん布で磨くことは可能ですが、手彫りの切削の鋭さ、折角の角が丸くなってしまいます。なので手彫りの風合いを保存しつつ綺麗にしようと思うと、光沢液で一気に全部をピッカピカにするしか無いんですけど、プレス模様であれば始めから丸みがあるので、気にせず好きな箇所を狙って布で磨けます。これは楽しいですね。ハードに使ってゴシゴシ磨くという感じで、インディアンジュエリー等のシルバーアクセサリーに通ずる感覚で使い込めます。むしろ、使い込んで溝が浅くなった方がカッコいいみたいな価値観もありますよね。

黒ずんでフレーム全体に重厚感が出ますと、なんだかクリアなレンズのサッパリさが気になります。そこで、レンズを変えてみました。やっぱり色入れました。

アリアーテでは無い、他所のライトブラウン20%です。アリアーテの茶色だと親戚的な渋さが出ますし、フェアオークルのような色味だとシューティンググラスっぽくなり過ぎるなと。どっちも好きでやりましたが、今回はテーマを変えたいなと。ちょっと前のベージュのような色味で何か、調光が止まって色が抜け無くなったときの色のような曖昧でやや枯れた雰囲気が良いなと思って、これにしました。コップの底の麦茶みたいな色ですね。

個人的に相当ささったので、とりあえずオススメしちゃうと思います。

展示会の注文分です
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

21.10.29

IOFT の注文分が届きました。今年は既に金無垢で財政を圧迫していますから、サンプラチナをちょい足し程度です。

昨年、確か腕の部分がk18のホワイトで発表されていたモデルだったと思います。素材違いで腕がサンプラチナバージョンが作られていたので、それを仕入れました。

70年代のオプチルっぽいなあっと思っていましたけど、やっぱりそうみたいです。何かしらのオプチルから着想して、こんな感じみたいです。クリアも良かったんですけど、柄なしのクリアブラウンも雰囲気良くて仕入れました。ディオールとか、ヴェンナーラインっぽさがあります。これのフロントはアセテートです。

横の真っ直ぐなラインが綺麗です。素材の光沢と色味が合わさり、堅くて透き通った感じが強いです。日本っぽい、寺社仏閣の建物っぽいパキッとした見た目で良いなあって思ったんですけど、どうでしょうかね。ロー付けの裏側までピッカピカに磨かれております。

茶色の方が、斜めからみたときのグラデーションが綺麗かもしれません。でも私は、いつも言っているルイヴィトンに就任してすぐくらいのマークジェイコブスの格好良さが忘れられないので、クリアのデッカい四角をいつでも推します。

さすがに、こんだけアセテートが分厚く、腕が幅の広いサンプラチナとなりますと重量がそこそこ。クリングスが始めから付いていますけど、金属の足つきのパッドじゃないと、確かにキツイでしょうね。

ちょい足しとか言いつつ、丸も仕入れました。この緑と、柄の淡いクリアブラウンもあります。腕の作りは一緒です。

比較
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

21.09.13

同じような条件で、SPMのラウンドのご注文がありました。比較すると面白いです。

上はガラスのフラット、ノンコートが入っています。下は色を重要視して、グリーンの濃さ10%のプラスチックレンズです。

上は38□27で、下は40□27です。ケーブルは両者とも165ミリでオーダーしました。

たまたまですが、お二方とも球面マイナス4.00くらいでした。そもそものレンズサイズが小さいというのもありますが、PDとFPDがほぼ一致したときのレンズの縁厚の参考に。

トップ画像にもしました、巻き弦の取り付け方の違いです。上に載せた、直のロー付けの方がヴィンテージっぽいです。また、上と下では巻きの回数がことなります。それによって、ケーブルの太さも異なります。掛け心地としては、径が太くて当たりが柔らかく、弾力性もより強いチューブによる取り付け(下に載せたタイプ)の方が良いです。

ヴィンテージっぽい組み合わせで突き詰めても良いですし、下のプラスチックレンズにチューブ取り付けの巻き弦を選ばれた方は、そのまま山にも登りたいということでしたから、やや機能性に振るのも良いですね。

よしなしごと
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

21.09.03

緊急事態宣言下は、ちゃんと暇になります。ということで、修正した在庫品を載せておきます。サンプラチナと金無垢のコンビフレームの、デモレンズを交換してみました。

グリーンの濃さ15%です。トップ画像もこれです。手彫りの彫金入りです。デイトジャストとミルガウスを混ぜた感覚です。

金無垢、K18のローズゴールドでも作っています。いつも通りの、ピンク系のフレームには青いレンズを入れがちなんですけど、今回もそうしました。ネイビーの濃さ25%です。

前回の宣言下でもそうでしたが、今回も店の改善をしておりました。作業場周辺なので、皆さんが見て分かる変化は少ないんですけど、照明をまた追加しました。作業机の交換もしていますね。ここに来て初めて動かしました。いま書いていて思い出しましたが、明日でここに移って4年ですね。4日がプレオープンでした。

もう一回載せます
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

21.08.24

現在進行形でガシガシ使っている、自分のカットリムの銀無垢も載せておきます。1ヶ月ほど前にも載せましたが、新品と並べて写せば良かったなと思い返していたところでしたので。夏のピークを過ごしたので、アレから更に硫化は進んでいます。半年経過くらいです。

リムとテンプルはグレーのような茶色のような淡い色に。鼻パッドが前掲の銀無垢眼鏡のような青味がかった黒に変化しました。新品を久し振りにちゃんと見ましたが、リムの前面がピッカピカのチッカチカに光って眩しいですね。それはそれで素材の美しさや物の凄みが出て個人的には好きでしたが、比較すると大分落ち着いたのが良く分かります。リムが燻されて、セル巻きっぽく見えるのも良いです。全体に小傷が入り、光量が減って掛けやすくなっています。 重厚感出てきまして、大きなレンズのメタルフレームに対して見做されがちなオタク感が無くなりました。

最近、銀無垢等々の紹介ばっかりですね。何だかんだ工場を見学したということの余韻と言いますか、その出来事に引っ張られ過ぎてしまっているというのもあるんですけど。でも多分それよりも美しい、キレイ、銀ヤベーみたいなことだけで充分かなあ充分になりたいなあという気分の方がいまは強いからだと思います。またそのうちヴィンテージ連発で載せる時期が来るかもしれません。

銀無垢使用例
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

21.08.24

購入して頂いたものです。使用1年経過です。あれこれで曲がってしまったとのことで、簡単な型直しでした。

ハッキリとした黒には至らない箇所が出てきて、ちょっと青いのが出ます。このグラデーションがキレイです。特にこの方は、テンプルエンドのバチ先に、満遍なく青味がかかっているのがいい感じです。

店を続けてきて、あれこれ皆様の銀無垢の眼鏡(使用済)をメンテナンスしてきましたけど、これぞまさに経年変化のお手本みたいな、キレイな燻され方だったので載せました。シルバーアクセサリーのハッキリした陰影は、しっかり薬品を使って燻されて出来るもので、なかなかあのようには真っ黒に変化しないですね。

サンプラチナの新型
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

21.08.18

鯖江の工場見学のときに、サンプラチナの新作も仕入れしています。それがこれなんですけど、よりによって70年代デザインです。ブルバキの性癖には刺さりますが、他所はどうなんでしょうね。まだまだ日本のファッション的にはレンズは小さい方が優勢な気がします。工場からの提案が早いので驚きました。

ちなみに、工場は元気でした。私くらいの規模の店が心配することがちゃんちゃらおかしいって話なんでしょうけど、杞憂に終わりました。なんなら新しい工場建てていましたしね。

店頭在庫の写真です。ヴィンテージ品です。おそらく、この辺がソースとなって今回のフレームが生まれたのだと思います。この辺が好きですし、販売のメインの時代もこの辺りのヴィンテージ眼鏡屋なんですけど、コッテリ感が強くてちょっとねぇ、という感覚もわかります。コッテリとかギラギラとかキラキラは、日本のファッションが提示するカッコ良さから距離が開き気味です。

並べてみます。レンズの縦横比の違いもありますけど、比べるとさっぱりリファインされているのがわかります。レンズ以外のパーツが細い・コンパクトに変更されているのも要因でしょう。

各パーツの精度と磨き込みで、さらに軽やかな雰囲気が足されています。智の部分、一旦顔側に入って外に膨らむ、そのちょっとした曲線が効いています。きれいですね。

光の反射がかかっているというのもありますが、合口は分からないレベルまでキッチリ合わせて磨かれています。

一応、曲がる箇所の正解を載せておきます。

70年代のフレームをキッチリしっかり精密にリファインしたときに、カッコ良いかどうか、いやいやラフとか未処理のカッコ良さが大事な時代おいて、どれくらいその作業によってカッコ良さが失われるのか、どれくらい残るのかという風に言う方が正しいのかもしれませんね。物が好き眼鏡が好きな方向から入った人間としては書くのも悔しかったりしますが、まあでもその感覚も分かります。その残り具合がよく分かる、カッコいいフレームでした。

全貌
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

21.08.17

この前の、銀無垢とK14WGのフレームです。全貌を載せておきます。

およそ20年ほど前のフレームですが、至るところ全部に手を加えてシャキシャキにしている感じが今のトヨタの車っぽいです。レクサスやRAV4やC-HRを見るのに近い感覚をおぼえます。

バレていると思いますが、全貌を出すのを渋った訳ではなくてですね、デモレンズの加工で破損があって載せられなかっただけです。今日、ちゃんとツーポイント加工に適したレンズが届いて、無事に加工が終わったので載せています。ついでに見本染色にして青の具合を調節し、濃度も高くしてみました。コートは裏面マルチです。

度無しの1.60のレンズを発注するのを面倒くさがって、手元に転がっていたCR-39で加工したら案の定という感じです。締め込み時に変な力がK14のネジに掛からないように、ワッシャーとナットが乗る部分に平滑面を作ろうとドリルを入れて回していたところ、パリッと角ごと飛びました。ツーポは使用出来るレンズが決まっているのは、こういうことが起こらないようにです。店頭の試しがけ用で、パッとCR-39でツーポ加工することはありますけど、もちろん販売はしません。粘りが無くて硬くて脆い感じです。

詳しく見ていきます
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

21.08.10

この前の、インスタにパパッと載せたやつです。仕入れしました。セールスポイントとしましては、貴金属の使用量が多めという点ですね。それが、そのまんまデザインに現れておりまして、インディアンジュエリー的なドシンと響く良さとして見てすぐ分かるようになっているところが素敵です。まだ、貴金属類全般が今の地点から眺めると「閉店間際のタイムセールかな?」くらい値段が低い時代の製作品です。現在くらい原材料が高いと、こんなにもダイナミックなデザインのフレームが出てくることはまず無いので、金無垢仕入れた直後なのでややキツイんですけど、とりあえず手元に置いておきたいなということで仕入れです。

実際に、重さを計ってみます。

ブリッジと腕が925シルバーです。蝶番ネジと共締めのナットがステンレスなので、おおよそ18グラム使用です。ツーポのフレームで、金無垢のフルリム並みの重量があります。

ちなみに、ブルバキの定番925シルバーの一山シリーズを計ってみました。これも、蝶番ネジとナットがステンレスなので、大体の値です。

さすがにこれを超えることはありませんでしたが、まあでも今回のツーポは925シルバーのパーツだけで相当な重量です。

レンズ留めのネジと、パッド足がK14のホワイトゴールドです。それを搔き集めるとこんなもんの重量です。

すみません、金無垢のパッドは別売の物を取り付けております。標準装備ではございません。見本で取り付けたのは、素材合わせでK14のホワイトゴールドです。

全部でおよそ22〜23グラム程です。さすがにズシッと感があります。

インディアンジュエリーの作家で、アイザイア・オルティス(Isaiah Ortiz)という方がいて、こんな感じで幾何学的なインディアンジュエリーを作っていらっしゃるんですけど、そんな雰囲気があってカッコいいです。そしてテンプルエンドのカッティングが醍醐味っぽいです。重量バランスと摩擦による眼鏡の下りにくさへの配慮が漏れ出ていますが、デザインは野暮ったさが全くない仕上がりです。

余談ですが、眼鏡としては蝶番の造りが秀逸でした。削り出しているのか、とりあえずロー付けで無いことは確かですね。しかも合口のテンプルの断面まで配慮がしてあります。幾何学的に造られた面がピタッと合わるようになっています。

日本のファッション的には、ここまで作り込み過ぎると倦厭する傾向にありますけど、どうなんでしょうね。未処理のカッコよさみたいなものも分かりますけど、こういうのには求めなくて良いかなって思ってしまうタイプです。こういうゾーンでは、パフェみたいに良さをギュウギュウに詰め込んで置いて欲しいですし、甘さ控えめとかヘルシーとかの概念はここでは要らないからって感じで忘れて、ただただ光沢の美しさや処理の綺麗さに浸りたいものです。

あともう一つ余談としましては、レンズの形はブルバキで変えました。

元は、2000年前後くらいの天地浅めでシャープな玉型でした。色々悩みましたが、元の六角形を尊重して、六角形だけど天地深めの玉型に変えました。この青いレンズの玉型は、結構前にヴィンテージ眼鏡で紹介した70年代の謎のイスラエル製の眼鏡より借用しております。

_170831bk

pageTopLink