カテゴリー:ヴィンテージのメガネ

お客さんのメガネ
ヴィンテージのメガネ

18.03.15

ローデンの金張りです。

昨年末から、ツーブリッジがぼちぼち出ます。私自身も、少なくとも3年以上はエッセルのツーブリッジを掛けています。それを店で掛けていて、まさかカッコいいと言われる日が来るとは思っていませんでした。

 

この度は、薄い色のメガネというお題でした。ということで茶色を入れました。ただ、黄味がかった茶色です。レイバンのアンバーマチックみたいなカラーです。

普通の茶色でも渋くてカッコいいとは思いますが、レンズカラーとフレームの組み合わせがお父さん過ぎますので、ちょっとカッコいい感じに仕上げました。AOのスカイマスターのような、パイロットグラス系の形で、フレームがカッコ良ければ普通の茶色でも良いのでしょう。今回は、元々ファッションに振っていないフレームでしたので、カラー選択は慎重に行いました。

一抜け
ヴィンテージのメガネ

18.03.12

直近で仕入れたカザールの中から、これが一抜けしました。自分も、カザールの中で好き度が上位クラスなモデルです。薄い青色を入れて掛けているアレです。複雑でゴチャついた感じがたまりません。80年代の、四角の目のスーパーカブに似ていると思います。ちなみに青と水色の縦縞は、全部手でペイントしてあります。

ガーメンツとかニードルスとかに合わせたら、相当カッコいいでしょうね。一層、完成が楽しみな案件です。

カッコいいです
ヴィンテージのメガネ

18.03.06

加工済み。搭載レンズは、ガラス1.52のハードコートです。形は、米軍の支給品みたいなフレームですが、生地の色が野暮ったさを掻き消しています。透かすとよく分かります。70年代頃のドイツフレームです。鼻盛りもうまく付きました。いいメガネになりました。

変わり種
ヴィンテージのメガネ

18.03.05

ぷよぷよみたいな、変わり種メガネです。70年代のフランスです。

GF 14Kの刻印があります。ホワイトゴールド、14金張りは珍しいです。なぜかフランスのこのメーカーだけは、それがよく出てきます。

ややレンズは変わっていますが、金張りの仕上げであること、割智の精度が高くてネジが抜けにくいことを考えますと、もちろん本気のメガネだったと思われます。

お客さんのメガネ
ヴィンテージのメガネ

18.03.04

トレー頂きました。カッターマットより、断然良く見えます。

お客さんのメガネ。丸メガネをお探しでしたが、丸じゃない変わり種メガネとして、クラウンパントをご紹介致しました。初メガネで初ヴィンテージでして、クラウンパントの存在もご存知ではなかったので、一番良いお渡し方が出来たかなと思います。ちょっと変わっていて良いねという感想が久々で嬉しかったです。クラウンパントも、残念ながら記号化の波に浸食されています。

個人的に、この薄いタイプも好きです。この辺りの年代の、フランスなのかイギリスなのか、クラウンパント系のフレームは、形の良さ、生地の色、各種バランス、作りの良さ等々のフレームの持ち味と、そして一番大事なかけた時に顔の個性を全て奪わずに、そのひとに似合うかどうかが、検討されることが少なくなってしまいました。生地の厚さのみで良し悪しが語られることが多いです。確かに分厚いと物として存在感が増し、カッコいいとは思います。

 

お客さんのメガネ
ヴィンテージのメガネ

18.02.19

同一のお客さんのメガネです。当店でご購入していただきました。黒のコンビフレームは、松下幸之助さん風で好きでした。サンプラチナであったこともポイントが高い理由です。

両眼ともs-6.00くらいです。乱視はc-3.00 AX180なので、簡単に言えば上下に物凄く分厚いレンズです。それでも、ある程度のフレームサイズであれば、屈折率1.67でもスッキリと収まり良く枠入れ出来ます。アッベ数を重視するということで、屈折率1.60でも良かったくらいかもしれません。

こっちは、フレームが6カーブでちょっとややこしいです。強度数の場合は、レンズが大体1カーブくらいであがってきます。レンズ表面がほぼ平らです。

フレームカーブを落とすのにも限界があります。前回の増永さんのチタンフレームとは異なり、今回はある程度はフレームが触れます。4カーブくらいに落としました。レンズの薬研にも傾きをつけることで、リムに負担をかけることなく、レンズが入っています。

例えば、美観に拘るのであれば、カーブの深いレンズを選択する等々あります。それの方がこちらも加工しやすいです。リムとレンズカーブがピッタリ一致して、綺麗に仕上がります。ただし、それなりに値段も上がります。また、年齢的に老眼も2〜3年で考えられる方でしたので、普通の単焦点で済む方法で枠入れしました。

鼻幅狭め
ヴィンテージのメガネ

18.02.13

日本のヴィンテージのメガネ。44□18サイズです。小さめです。

腕の長さが145ミリ程度ありますから、子供用というわけでも無さそうです。この長さはありがたいです。

瞳孔間距離が狭めな方や顔が小さい方には良いと思います。下のクリア部分の変色も少ないので、清潔感があります。多分、そこが一番のポイントです。

六角形
ヴィンテージのメガネ

18.02.06

自分が使う用に、いまはこの2本を検討中です。おそらく下のセル枠になりそう。テレビジョンカットの六角形の強烈さ。目の隠れるくらいの濃さのサングラスにすれば、カッコいいと思います。

OGのズークっぽい蝶番でしたが、大きさが違いました。ネジ頭の形状は同じっぽいので、ひょっとしたら製造は同じか、同じ所のパーツを使っているかもしれません。デザインの傾向からも伺える通り、お互いに近い年代、60年代ごろと思われます。使う際にはどっちでもいいことですけどね。

好きなものから順に離れています
ヴィンテージのメガネ

18.02.06

ローデンストック、エクスクルーシブのセル枠です。今のローデンストックからは、想像もつかないデザインです。配色、生地使い、そしてスライドバネ蝶番の掛け心地。デザインと機能性が兼備されたフレームです。上品なカザールという感じです。

バネ蝶番部分に注油し、その上で何度か開閉を行い油を浸潤させて、最後はお湯で超音波洗浄をし、バネ蝶番の洗浄を行いました。ローダフレックスの精度の高さ故、特に異物の混入もなく、砂埃がパラパラと水に放出された程度でした。すぐに滑らかな開閉を取り戻しました。箱バネと違い、閉じるときにバネの力が一気に解放されない特徴があります。バネ切れを起こしにくいのも、ローダフレックスをはじめとしたスライドバネ蝶番の良さです。

流石に、このパターンのローデンストックは見たことがなく、私が相当気になっていたフレームでした。ゴールデンウィークまで残っていたらグリーンの35%くらいのカラーを入れてサングラスで使ってしまおうと思っていました。ですが無事に旅立ちました。コレクターとしては物寂しいですが、この良さを共有出来る、その嬉しさの方が断然勝ります。沢山メガネは所持出来ても、同時に使用することは出来ませんから、自分ではない誰かに渡った方がメガネとしても良いはずです。

 

あれこれしておりましたら、今日は2月6日です。あっという間に4日も5日も過ぎておりました。どっちか忘れましたが、どちらかが開業した日です。なので2年経ちまして3年目突入です。お陰さまで、変わらないペースで続けられています。ありがとうございます。3年目もこれくらいでいきます。今までに無い勢いで物が集まってきているので、見るだけで楽しいメガネの蒐集にも努めて行く予定です。その余裕もようやく生まれてきています。

観察
ヴィンテージのメガネ

18.02.04

ボシュロムのライセンスの眼鏡です。80年代、日本です。

今となっては、よく見かけるタイプの眼鏡だと思います。安心感はあります。使い手がイメージされていて良い部分がありました。分解していて、それに驚きました。

このタイプのメガネは、各ネジ止め部分が緩んで全体がガタガタすることが多いです。

もしくは、止め方がもう少し簡易的で挟んで固定するだけの場合もあります。その場合は、セル生地が縮んでしまうと、隙間が生じてネジを締めてもガタつきます。そうなってしまえば、間に何か挟み込んで対処になります。

ただ、こいつは違いました。

金属パーツの形で段付き加工がしてあります。フロントだけではなく、サイドにもテンプルの幅分削り込みが施してあり、ガタつき防止とネジの緩み防止が施されております。

また、ブリッジ部分について。よくあるパターンですと、片方でネジの2点どめ、左右で4点で固定しています。それでガタガタと回転が起こらないようにするのが多いです。

もう一度このフレームを観察しますと、同じく4点で固定(片側2点)で止めております。ですが、一方をブリッジから伸びる棒で止めることで、ネジが緩むリスクを減らしております。2点のうち、片方は絶対ガタつきません。ブリッジパーツの加工としては一手間増えるのでしょうが、それを怠っていません。

長く安心して使えるように、その意図が感じられます。正面から見たときに、ネジは左右で2本です。よりスッキリ見える効果もあります。

職人とも鯖江ブランドとも特に謳っていないフレームですらこの品質というところに、日本の眼鏡の良さが垣間見えます。

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