カテゴリー:ヴィンテージのメガネ

ツーブリッジ
ヴィンテージのメガネ

17.12.27

ツーブリッジ。ローデンストックのヴィンテージです。珍しく、黒の塗装で剥がれも無いです。

カッコよすぎるのがダメな風潮なので、ハズしのツーブリッジなのでしょう。ダサいイメージを払拭出来ていない眼鏡です。むしろその野暮ったさのイメージは変化しないまま、評価のみが変化したのは面白いと思いました。まさか、ツーブリッジが欲しいと人々が言い始めるとは、2年前には想像出来ませんでした。

ちょっと追加しました
ヴィンテージのメガネ

17.12.22

ローデンの金張りのツーブリッジ等々、ちょっと入りました。あとはモレルとかです。

トロの黒のつや消しは、塗装の剥がれが無く、ノミネジもちゃんと付いています。ブリッジがカッコいいです。でも、それよりも個人的な感動は、一番上のニコンのサーモントです。

眉部分の2段面取りによる立体感と、カットリムの存在感が堪らないです。

そして、これは「TITEX-B」です。チテックスとは、ニコンが1981年に初めてフルチタンでフレームを組んで発売した時の、チタンフレームのカテゴリーを指します。

これの品番が800番代であり、初期のチテックスは480番の品番ですから、ちょっと後のモデルではあります。ですが、ニコンのサーモントのデザイン性と、チタンの加工の精密さに驚きました。全く古さを感じさせません。日本のメガネは、フルチタンのフレーム製造を世界に先駆けて成功させてから、主導権を握り始めます。その辺りの歴史を踏まえて眺めますと、より一層精悍に見えます。

ちなみに、”-B”というのは、チタンにニッケルを薄く巻いて、ロー付けをしやすくしてから組み上げたフレームを指します。当時、チタンのロー付けや複雑な加工、メッキ処理が困難だった為、表面を慣れ親しんだニッケルで覆うことで、前述の加工等々がしやすく、綺麗に仕上がるようにしていたようです。もちろん、”-A”も存在し、そちらは純チタンです。次はチテックスのAを拝見したいですね。

特に、凄く価格が高いとか、その他のヴィンテージ界隈で注目されているとかではありません。今の日本のチタンフレームの礎となったフレームが、結構カッコよくてビックリしたというだけの話です。

参考文献

「福井産地に於けるチタン眼鏡枠開発技術革新史 2014年」

新入荷
ヴィンテージのメガネ

17.12.19

日本製 K18 無垢 90年代です。

デザインが良く、無垢ものにしては珍しいなと思います。もっと、普通なデザインで出ることが多いです。いくらなんでも、ファッションとして取り入れにくい感じの物が大半です。

今ですと、金の量を減らす意味もありますし、顔に乗せたときの華やかさを抑えるために、フレームの形式として例えばナイロールにすると思います。下が無いフレームのことです。それか枠無しのツーポイントで、ウシジマくんみたいに大きくするパターンでしょう。

90年代は金の価格が落ち着いていました。平均価格を調べますと、10年間で2,000円を超えたことが一度も無いです。田中貴金属の金価格年次推移を見てみると面白いです。

それも時代背景にあり、48◽︎20-140という金無垢ながら大ぶりなフルリムのメガネが、量産品としてあったのだと考えられます。

90年代に入りますと、さすがに金属の鍛え方もしっかりしており、弾力性があります。コシみたいな、反らせたときのしなやかさが出ています。眼鏡として、ちゃんと使える物になっています。それもピックした理由です。

四角のメガネ
ヴィンテージのメガネ

17.12.11

このパターンが、ここ2〜3年はセルフレームでは一番好きです。大きめの四角のフレームです。

他所の壁を使って、他所の机の上で撮っています。多くのお客さんはサーモントはいけても、ここになると難しく感じるようです。野暮ったい感じが強く出すぎるのが原因でしょう。個人的には好きだから、出れば必ずピックしますけどね。やめられません。

ローデンストックの、ローダフレックス搭載のタイプです。エクスクルーシブというラインです。具体的に、いつ頃から”exclusive “の刻印が、筆記体から、現行のブロック体表記になったのかは掴めておりません。

スライドバネ丁番は、テンプルを閉じる時に、バネの力が一気に解放されない仕組みになっており、バネ切れに強いです。

写真だとほとんど分かりませんが、中の芯に、旧ロゴの”R”がプレスされており、ブランドのアピールが控えめな点が良いです。立体感や曲線の出し方もほどほどで良いです。装飾が無く、作りの良さや堅牢さが一番前面に出ており、長く使うことを想定した、いいフレームだと思います。

フルビュー
ヴィンテージのメガネ

17.12.08

フルビューの枠入れ。1930年代です。今回のお持ち込み品が面白かったのは、日本のメガネ屋から出てきたという、入手経路でしょう。

上の写真は、右レンズ(向かって左)が型直し後、左レンズ(向かって右)が型直し前です。共に鼻側がふにゃふにゃしていましたので修正しております。左右の形も異なります。当時はそれくらいの精度だったということでしょう。そのままレンズを入れるとみっともないですから、直した上でより形の良い方を片眼トレースし、反転させて左右に嵌め込みます。

ガラスのBR15%を入れました。

フルビューで気をつけたいのは、可動部、つまり智の部分の合わせです。もちろん、現代みたいに精度が出ているわけではありません。逆に、現行の加工機は0.05ミリ単位で正確に仕上げてきますから、その齟齬から上手くいかないところが生まれます。

ただのメタルフレームですから、他所で持ち込んでも割と受けてもらえると思います。ただし、フレームに負担をかけないように綺麗に仕上げるためには、まあまあ解消するべき問題はあります。無理矢理レンズを入れようとすると、大体ネジが舐めかかっているか、死んでいます。プラスチックレンズでも同様です。

カザール
ヴィンテージのメガネ

17.12.06

ツーブリッジですが、カザールのツーブリッジにはナード感が1ミリも無くて良い感じです。

フレームの時代としては、90年に入ってからの物ですし、反射光の色までこだわる必要もないです。ただ、カザールに関しては、デモレンズの風合いを出すために、その辺をこだわるのも面白いです。あとレンズで味付けするなら、青色光カットのミラータイプ、青く反射するレンズを使いますと、やんちゃ感が増します。

レストア待ち
ヴィンテージのメガネ

17.12.01

上がヴィンテージのメガネ、レストアが完了した商品です。デッドストックでも、型崩れ、かすれ、傷、汚れ等々があります。それらを検品してから販売しております。

下は、また入ってきた商品です。ようやく上が終わったタイミングで、またまた入ってきました。

もうレストアが追いつかないです。ご覧いただけますが、輝きが足りないかもしれません。その場で直して、イメージしやすいようにします。何卒ご容赦下さい。

お客さんのメガネ
ヴィンテージのメガネ

17.11.27

この線の細さで、この存在感は、このメーカー以外に、後にも先にも無い気がします。ブルバキのスタート時から温めていたヴィンテージメガネでした。

フレームカーブが深すぎて枠入れに苦労しましたが、無事に非球面レンズが入りました。レンズ面がほぼフラットになることで、よりシャープに、四角感が強まりました。さらに良くなりました。

ヴィンテージメガネ界隈では、この辺のフレームの評価が低いです。むしろこの辺こそ、もっとちやほやされるべきくらいに思っています。

 

シャドースリー(#3)
ヴィンテージのメガネ

17.11.25

ガラスの度なし、ノンコートのカラーレンズが取り易くなり、加えてシャドースリーの色味が仲間に入ったので、あれこれ遊ぶにはそこそこ嬉しい環境が整っています。

ということで、自分でも使ってみようかと思います。写真のような、黄味がかった緑です。レイバンの一般的なカラーレンズ、G15カラーは、灰色っぽい緑です。シャドースリー(#3)は、遠くからも緑と分かります。可視光線透過率も高めです。

80年代のヴィンテージ、複式跳ね上げがあります。これを使えば度付きのひとでも、ノンコートの有色ガラスが使えます。

型直しも磨きも相当時間が掛かった割に、思った以上に人気が無いので、自分で使います。

ツーブリッジ
ヴィンテージのメガネ

17.11.11

ローデンストックのツーブリッジが入りました。中央産業貿易が引っ張っていた時代です。

鼻パッドが、箱型ではなくて輪っか状です。これだと、現在一般てきな箱タイプよりもスッキリ見えます。可動の範囲は箱タイプのまま、カシメや抱きかかえ型のパッドの見た目でカッコいいです。加えて、汚れが溜まりにくいという、実用性も兼ね備えています。個人的に、一番好きな鼻パッドの形状です。

まさか、ローデンの特許だったんですね。だからどこも再現しないのか、残念。

_170831bk

pageTopLink