先週まで治まっていた、手のブツブツが復活してしまいました。8月入っても、隙あらば19時くらいに閉める可能性があります。ご容赦下さい。
イヤホンが断線してしまい、買い替えました。前は、ソニーの5,000円くらいのでした。低音のズンドコ感が激しくて好きでしたが、断線してしまいました。せっかくならと、今回は6年ぶり位に1万越えをしてみました。手のブツブツが出てきたので、ヒーリングの為と言い訳しながらです。電車での癒しを求めています。
まずは、大きい家電屋の変化具合に驚きました。昨今のイヤホンというカテゴリーは、イヤホン専門店が出来る位の地位を築いたことは存じていましたが、名駅の家電店でも、ありとあらゆるイヤホンが置いてありますね。しかも、気にしない穏やかな心があれば、試聴機が使い放題です。私が大学入学したての頃は、試聴機という文化は知る限り無かったです。出来たばっかりのアップルストアで、値段を信じてアルティメット何ちゃらを勢いで買った記憶があります。
当たり前なんでしょうが、専門化すればするほど面倒くさいですね。ネットで調べるのがめんどくさく、いきなり店頭に赴いたものの、あれだけのメーカーと、種類と価格帯を一挙に見てしまうと、とりあえず諦めたくなります。数値化し難いものは、比較もし難く時間もかかります。なので今回は、6年前の記憶からシュアーにメーカーを絞り、その中でパパッと探すことにしました。広大なイヤホンコーナーを見た瞬間にそのように決めて、選別を開始しました。
試聴機を使い、初めてわかった私の残念な結果としては、1万円から先は、違いが分からなかったということです。1万刻みで4万円の物まで4つ試しましたが、より正確に記述するのであれば、何となくの違いがわかっても、1万円から先は、その違いで感動したり、良いと唸ったり出来なかったです。スタートの1万円の物で、遮音性と臨場感で良いなと感じ、そっから先は?の連発でした。もちろん、違いのわかる男でありたかったです。そして、あの時勢いで買ったアップルストアのアルティメット何ちゃらで初めて音楽を聴いた感動は、違いの分からない男のプラシーボ効果だったかもしれないと考えますと、切なかったです。
ただ、自分の商売に当てはめますと、必ずしも高ければ良いということでも無いです。諸処の要素が重なってあの値段ですし、一般の相場がどうあれ、入手ルートのお陰で低めに出来るのであれば、そのようにしているつもりです。
今、この瞬間感に、あらゆる年代のあらゆるデザインが並列しているという事と、それをどれくらいフラットに見られるのか?ということが面白いと考えています。メガネだけでは無くて、むしろメガネは新参者ですが、ヴィンテージの世界は古ければ古いほど価値があるとされています。残存数等々の希少性からすれば、確かにそうでしょう。ですが、過去の人が出来なくて現在の人が出来る、全部を並列させて見る贅沢が存在します。店としましては、それを重視したいと考えています。
自分の耳は違いが分からないのでは無くて、あの音が好きな耳であり、そういう個性だと庇う為に、自分の商売を持ち出してみました。
ちなみに、購入したのはシュアーのSE215です。この機種だけボディがスケルトンの青でした。見た目の時点で決まっていたのは確かです。その投影があって、他の3機種は価格的にも否定的な潜在意識があったのかもしれないと、いまは反省しています。小学生のときに所持していたゲームボーイはスケルトンで、マックがスケルトンのパソコンを出して革命を起こしたのを、憧れながら見ていた世代です。