タートのお持ち込み。店では取り扱い無いです。そう言う意味では専門外ですけど、メガネとしては専門なので承ります。
上の写真は、ヤスリを入れて開きを増やした後です。フロント幅140ミリ程度ですから、少なくとも日本人、男性の平均で160ミリはテンプルの開きを増やさないといけません。
左蝶番の開き前です。写真は小さくてわかりにくいですが、テンプルの先しかフロントに当たっていません。そもそも当時は綺麗に仕上げてはいませんし、そこが復刻と当時物の構造としての大きな違いです。掛けたときの粗野だけど収まりの良い柔らかな雰囲気が醸し出される秘訣だったりします。
蝶番の左右が変わってしまっていますが、右の開き後です。あとは、熱を加えて適宜テンプルにアールを付け、掛け心地をさらに良くします。
開くと同時に、開閉部分が面で当たるようには修正します。元々の状態が、テンプル先だけでフロントと接しており、開閉を繰り返すとテンプル側のプラスチックが欠ける可能性がある為です。ただし、前述の荒々しい良さみたいな要素は残さないといけませんから、そこも配慮しています。