先日、同業者の検眼をする機会を得ました。それなりに緊張します。
基本は、ほかのお客さんと同様に、いつも通りの検眼です。米国式21項目検査と、その他予備テストを行う感じです。書籍に書いてある通りを行うだけですから、特別なことはしていません。なので、秘伝はありませんから、あれこれ聞かれたら大体はお話します。それも、本読んだら書いてあることばかりですから、期待を裏切るようで申し訳ないなとは思います。業界の蓄積を、そのまま活用させて貰っているだけです。
18.08.07
先日、同業者の検眼をする機会を得ました。それなりに緊張します。
基本は、ほかのお客さんと同様に、いつも通りの検眼です。米国式21項目検査と、その他予備テストを行う感じです。書籍に書いてある通りを行うだけですから、特別なことはしていません。なので、秘伝はありませんから、あれこれ聞かれたら大体はお話します。それも、本読んだら書いてあることばかりですから、期待を裏切るようで申し訳ないなとは思います。業界の蓄積を、そのまま活用させて貰っているだけです。
18.08.07
8日の水曜日は、15時から開けます。開店一発目で検眼がありまして、それまでは受け取り以外出来ません。ご了承ください。
18.08.06
職人もの、K18の修理がありました。左爪の破損です。

工業製品としての無垢フレームか、職人ものの無垢フレームかは、見たら直ぐに分かります。どちらが良いかということは一概には言えませんが、それぞれに追求するところが違う気がします。

リムネジも同時に交換して頂きました。言われなければ、ほぼ、修理したとは分からないと思います。
ブリッジの造りが、初めて見るパターンでした。一筆書きのような造りです。

個人的には、同じような経験がありまして、特に無垢モノのメガネは、ネジの造りが大事だなと感じています。一回経験して、冷や汗かくと分かります。
18.08.05
SPMへの手彫り、テンプルの扁平部分に施しました。切削面の鋭さは、925シルバーより際立っています。美しいです。
18.08.01
4日の土曜日は休みます。受け取りも出来ません。よろしくお願い致します。
18.08.01
使用中の銀無垢のメガネです。ほぼ毎日使用しています。たまに、金属磨きを施す程度です。8月で2年経過しました。

各パーツ、特に異常なしです。一年目は、小傷が入ったり変化に富んでいましたが、二年目からは小傷が入りきった状態であり、スターリングシルバーがくすむくらいの変化しかありませんでした。ネジ周辺の、金属疲労によるクラックも全くありません。蝶番の合わせは、今でもピタッっときまります。劣化と呼べるような変化は現状ありません。
心情の変化はありまして、二年も経つと、飽きたわけではありませんが、リム周りに手彫りによる彫金を増やしたくなってきました。
18.07.30
セリーヌのお持ち込み。セレクトショップにてご購入とのことでしたが、
「メッキの部分に当たりが沢山あるけど、これはそういう物??」
という相談を受けました。本来であれば、販売のときにクリアになっているべきですが、そこが鮮明でないまま購入になってしまったようです。それはちょっと残念。
トップの画像が一番分かりやすいですが、擦り傷のように特定の方向が見受けられない、当たり傷が沢山入っています。特定の方向が無い(直線的でない傷)というのはミソです。ちなみに、メッキの剥がれや、地の部分の露出はありません。

ロゴ付近のかすれがあります。この部分だけ見ますと、非常に判断しにくいでしょう。

当たり傷の上に、シルク印刷で品番の印字があります。シルク印刷が擦れていないことから、この部分である程度の判定が出来ます。
ということでこれは、ヴィンテージ加工です。味付けです。私の知っているケースでは、確か3年くらい前に三工光学のドゥアンというブランドで、このようなヴィンテージ加工(メッキへの傷加工)のモデルがありました。様々な要素から販売し難く、消えた技術だと思い込んでいました。実際に目にかかるとは!
元々、いまのセリーヌのメガネやサングラスは、フラットレンズが初期で積まれていたり、ヴィンテージの雰囲気を醸し出す工夫が随所に組み込まれています。そのようなことから、百貨店に行く機会があれば、必ずサングラスは気にして見ていたブランドでしたが、ここまではしっかり見れていませんでした。その部分を攻めるとは思っていませんでしたから、驚きました。
個人的には、通常のメッキよりも光沢が抑えられ、マット仕上げよりも軽やかですから、良いと思います。小さい鉄球か何かを落として、当たり傷を出していると思われ、それが擦っていない傷という、自然には起こりえない特有さに繋がっているのでしょう。
デニムの色落ち加工や、膝とか腿を破っちゃう加工に近いです。カバンに入れっぱなしで移動で擦れても、初めからメッキに擦れがありますから、ガッカリ感も少なく済みます。ただし、一般に受け入れられて広まるかどうかは分からないですね。新品の品物に対する、布と金属の評価の違いが、この辺りに露出しそうです。
なんだかんだ書きましたが、気になりすぎて日本の代理店に電話して確認もしております。メガネは、どのブランドも基本はライセンスになりますから、ブランドに聞くよりも代理店に電話が確実です。結果は、やはり加工でした。
買うときに聞かないと不安ですよね。正直私も、ドゥアンという前例があっての、ヴィンテージ加工という終着点が頭に有りきの分析ですから、知らなかったらその場で初期不良と即答してしまっていたかもしれません。消費者の方ですと、より一層、ヴィンテージ加工かどうかを見抜くのは難しいでしょうし、不安を覚えることは当然でしょうね。
18.07.29
前回のイギリス入荷分のレストアが全く手付かずですが、2日くらい前の新規到着分で強烈に突き刺さる物がありましたので、順番飛ばしてレストアと枠入れです。
金属枠でトリミングしてある、テレビジョンフレームです。そして、恐ろしくフロントがヘビーな作りでして、立体的かつ曲線が滑らかでカッコいいです。ブランドは「MARY QUANT」です。女性に寄せたと思われる薄いピンク色が何とも不気味でいい感じです。
レンズカラーは悩みました。目が見えなくなる位の濃度で、分厚い生地のフレーム特有の間抜けさを打ち消すのがお決まりの方法ですが、フレームの風合いを活かして75%濃度のグレーにしました。

テンプルエンドに可愛らしいロゴが入っていますが、全体のゴツさ、強烈さを掻き消すには至りません。むしろ、フレーム自体の厳つさと、ロゴのかわいらしさの齟齬が非常に愉快です。

白バックで撮るとこんな感じです。レンズカラーはネイビーでも良いかもしれません。あとは#3とかも良さそうです。
18.07.29
お持ち込み。フロントの木目が美しいフレームです。

フロントとテンプルの合わせがキレイです。
中古品でして、軽く水研ぎすると、表面がぬるぬるする状態でした。爪でこすると、ボソボソ剥がれ落ちます。例えデッドストックでも、物によっては起こりうることですから、怖いところです。とりあえず表面がダメになっている証拠です。というわけで、トップの画像は、ヤスリを入れて全磨きした後です。ぬるぬるの除去に成功するとあのようになります。ぼちぼち進めて、結局1ヶ月くらい掛かってしまっています。

はじめの状態です。水に浸けて爪で引っ掻くと、跡が残ります。特有の酸っぱい臭いは出てないですが、表面は確実に劣化している様子です。

棒ヤスリでザックリ削り落としました。元々のテンプルと比較です。やや細くなりますが、分からない程度だと思います。ぬるぬるが止まりましたので、内部は生きていると判断しました。

鼻の部分もぬるぬるが止まりません。いずれにしても、鼻盛りが必要でしたので削り落とした後、黒のチップで鼻盛りしております。
これからレンズの枠入れです。とりあえず使えそうで良かったです。
18.07.28
本日は16時までいます。それまでは受け取り可能です。