骨董市から帰還しました。店開けます。
過去最大級に悶絶しました。セイコーのワンプッシュクロノ、プラスチックベゼル2本、ワールドタイマー初期、茶馬、久々にセイコーの60年から70年代のオールスターを見た気がしました。特にワンプッシュクロノのプラスチックベゼルで悶絶しておりまして、今回は見送りました。見送りましたが、心を会場に置いてきているので、気もそぞろでこれを書いております。
二つ目クロノの、ランデロン48を実際に触らせて頂けたのも良かったです。ヴィーナスは番号忘れました。恐ろしいくらいに上品でした。3年ぶりくらいに、蓄積された物欲と言いますか、色々使ってみたい欲が沸いてきました。様々な緊張が解けてきた感覚があります。
で、眼鏡は写真のものを買いました。骨董市で眼鏡を買うのは何年振りでしょうか。基本買わないです。
ジャンクの中にありまして、ケースが最初は良いなと思って手に取りましたが、開けてビックリでした。当時のSPMの手彫りです。切削面の角の立ち方、力を込めたときの跡のつき方から間違いないでしょう。何本もじっくり見る、または本物を使ってみれば、すぐ気付けるようになります。
おそらくフレーム形状から1920年頃の物と推測できますが、その年代の無垢の手彫りは初めて見ました。この手の時代の物は、割とゴロゴロ転がっていますし、使えない(装用感の悪さ)ので買わないですけど、無垢の手彫りにはやられました。私にとっては大事な資料です。
鼻の部分が折れて、紐で結んであります。直そうと思えば直せます。ただし、販売する気もありませんのでそのまま置こうと思います。
驚いたのは、智の部分です。爪智タイプです。爪が一切えぐれていません。SPMの硬さは本物ですね。コンパクトで直線的なデザインも素晴らしいです。これは、いつか再現したいディテールだなと思います。
ちゃんと、眼鏡の成果も挙げております。それにしても今回は、自分の好きなゾーンが多かった骨董市でした。みなさんもどうぞ。