925シルバーのチェーン取り付け問題ですが、たまたま解決出来てしまいました。週内で解決出来たなら、パイロット版のステップが要らなかったかも。パイロット版で取り付けた甲丸カンの内側に角が立っていたため、あれの取り付けで無駄にフレームを傷つけてしまいました。銀無垢は傷が良いよねとか言いつつも、深い傷はけっこうショックだったりします。実際にあれで販売してしまって、お客さんのフレームをガジガジせず済んで良かったです。
今回の販売版でも、小傷やカスレ程度は生じてしまいます。しかし深く抉れはしないです。上の画像の通り、金具の内側も磨いてあります。開いた時にチラッと見える“silver 925”がカッコいいです。
取り付け姿はこんな感じです。安全ピンみたいですね。それがまた、ヴィンテージのゴルチエのメガネっぽかったりします。銀無垢で安全ピンとなりますと、個人的にすぐ思い浮かぶのはクロムハーツのあれなんですけど、その雰囲気もあります。その残像らがかすめるためでしょうか、大人しいクラシックで素朴なメガネが、取り付けるだけでちょっと厳ついメガネに見えてきました。現代のフレームでなぞらえれば、取り付けるだけでMATSUDAっぽく見えてきた、そんな感じです。
925シルバーの丸カンを注文し忘れたので、一旦合金の丸カンで対応です。チェーンが1種類で良いのであれば、カニ管を無くしてチェーンと安全ピンを丸カンで繋げても良いですね。もう少しスマートになりそう。
チェーン先をカニ管でも引き輪でも何でも良いのですがそういう可動式の何かにしておくと、簡単にチェーンも気分で取り替えが出来るようになります。
これの開発した人も、水島眼鏡のメガネを使っているのかなと思うくらいに、ウルトラぴったりです。これには本当に感動しています。
まず、智の窪みにちょうど良い遊びを持たせて収まっています。あの窪みから金具が動いて、例えばテンプルの先までかちゃかちゃ動いてしまうことはありません。そして安全ピン的金具が縦の状態では、例えアレを押し上げて開こうとしても、智が0.5ミリくらい引っかかって開きません。
取り付けもそうなんですけど、真横にするとスッと開閉できます。この具合のちょうど良さは、筆舌に尽くしがたいです。商売だから尽くさないとダメなんですけど。本当にピッタリです。これ以外考えられないくらいにピッタリです。ちなみにこの上から見たときの白い線だったり、彫金がちょっと抉れて白くなっているそれらが、パイロット版での名誉の負傷です。この金具に依るものではありません。
ちなみに、カットリムのこのパターンの智でも、超絶すっぽり収まっています。
これには久々にワクワクが止まらなくて、あれこれ試したいことが噴出中です。この925シルバーの金具があれば、別にうちのチェーンでは無くても何でも良いってことですもんね。その可能性の幅がめちゃくちゃ面白いです。例えばインディアンジュエリーの何かしらのチェーンも良さそうです。お客さんではsamulo のチェーンをもっとカッコ良く取り付けたいと以前に相談を受けていましたが、これでゴムパーツを排除出来そうです。
ただ、そもそものフレームが柔らかい為、銀無垢のメガネを下げて使うケースは少ないとは思われますが、ファッションでチェーンを垂らすだけの方が良いでしょうね。それは良さとして紹介した、金具が窪みから動かないことに関連します。
チェーンを引っ張ったときに干渉するのは、蝶番のネジ周りということになります。実際にはステンレスのネジと段付きナットで共締めをしておりまして、その周りに銀無垢のフレームがあります。ネジそのものが歪んでダメになることは無いと思われますが、周りを覆う銀無垢の側があまりに歪みますと、共締めのときにナットが空回りし始めて、テンプルが緩みやすくなります。開閉ですぐパタパタしてしまいます。
ということで、ガチメガネ首からぶら下げ目的の場合は、今まで通りゴムパーツにしておいた方が良いです。
そういえばですが、いま装着しているチェーンで線径0.80ミリ、幅2.50ミリです。あずきの4面カットです。世にあるチェーンが大体ビーズで出来た物で、幅が1ミリくらいでしょうから、これくらいでも結構現物は迫力があります。
いまはメガネチェーンの絶好のタイミングで、リンダカラー∞と弄られるでしょうね。個人的にはそれくらいの方が良くて、メガネチェーンってやっぱりキザって思われてしまうのかなぁみたいな心配もありましたが、今年はリンダカラー∞のおかげで、掴みがバッチリなシロモノになっています。
余談ですがリンダカラー∞は大好きです。私は年明けから知った人間なんですけど、リンダカラー∞はヴァージル・アブローですね。