ちゃんとあります
メガネのはなし

18.01.10

レンズに水平線が入っているのは、片方だけで良かったです。つい、勢いで両方とも水平を取っています。

お持ち込み、フランスのサーモントフレームでした。同時代の日本やドイツと比べて、線が細く、やや女っぽさがあります。厳つさが抑えめで上品な感じです。眉のブラウンカラーもいい感じです。

元々、デモレンズ無しでした。それを削ってまで水平を取ったのは理由があります。今回は、この古のフレームに最新のレンズを搭載する話が出まして、その為の準備でした。ここまでが、度付きにする為の前フリということです。

インディヴィジュアルレンズとか、業界内で言われております。

そもそも単焦点であろうと、度数を測って自分に合った度数を処方してもらうという点で、安かろうと高かろうとメガネはオーダーメイドです。

色々な物が、オーダーメイド化で差別化を図ろうとしておりますが、メガネはそもそもそんな感じなので、さあどうしよう?となった時に、出始めたのがインディヴィジュアルレンズです。

簡単に言ってしまえば、レンズに、顔とフレームの情報を畳み込み、より最適なレンズに仕上げるという物です。フレームの情報だけのグレードもありますし、掛けた時の顔の情報までも要求するグレードもあります。単焦点でも、累進でもあります。今回は単焦点です。

単焦点の場合でも、左右別個に設計されたレンズをそれぞれの目に当てるのでは無く、左右の度数を鑑みて、左右それぞれの像のバランスを取ったレンズが使われることになります。それによって、脳で1つの像に融像しやすくなり、使いやすいと感じるわけです。

どうなんだろう?と、思っていましたが、いいみたいですね。この前聞いた話ですと、度数無しでも効果があるとか。度なしのレンズでも、生地の厚みからプリズムは発生します。それ故、使いにくさは微弱ながら出ます。それも取り除くことが出来るようです。

ただ、今回は顔の情報を畳み込んで作るのはやめました。考えた理由は2つです。

・パラメータが増えることの副作用

・今回のフレームの古さ

基本的に、パラメータが増えるのは嫌なんです。消費の立場からすれば、選択肢が増えて楽しいかもしれません。ですが、パラメータが増えれば、最適さが崩れる要因も多いということです。イメージとしては、点では無く、円の方が領域として幅があるので、領域からはみ出しにくいという感じです。パラメータが多ければ点に近く、少なければ円に近いです。レンズの選定の際に、シャープさがどれくらい必要なのか考えることが大事だなと思いました。

今回のフレームは、もちろん合金です。最新のメガネの様な、βチタンで形状記憶性があるようなフレームではありません。鼻パッドや、フレームの傾斜も日本人向けでは無いです。プレフィッティングをしましたが、お渡しの時にそれなりに修正が入るだろうと思います。ですから、今回のケースでは、フレームのフロントサイズとレンズサイズを畳み込んで、両眼で設計しました。顔とか、フレームの形状までは組み込んでいません。

レンズの収差等々の、光学性能に着目してダラダラ書きましたが、両眼設計の利点は物理的にも出ます。より薄くなります。

まだ加工前ですが、新年早々仕上がりが楽しみです。自分も使ってみて、人体実験しないとですね。

リム切れ補修
修理とメンテ

18.01.08

すでに、くっ付けた後です。右レンズ、ブリッジとの繋ぎ目部分からリム切れしました。私のところで買って頂いて、2年もしないくらいです。

全体のくすみも取りました。まだいけそうです。良かったです。

レンズの縁に汚れが溜まっていたので、古い物であることは確かですが、それでちょっと早めにガタが来たなという感じです。リムも細いですからね。普段この辺りを販売しないのは、こういうところも理由です。やっぱり、メガネとの付き合い方がちょっと繊細です。

接合と、薬研の溝彫りをしてレンズの噛み合わせを良くしました。また、ガラスレンズをやめて、プラスチックレンズにし、レンズがフレームで回らないギリギリのサイズを狙いました。これくらいのレンズサイズであれば、フレーム温めずレンズを入れる事が出来ますし、内側からフレームを圧迫しないので、少しは長生きするかと思います。強く押したら、抜けなくは無いですが…。

消費が、エコからエシカル(倫理的)に進化している的なことを、たまに聞きます。確かに、ある一定の値段を超えるものを見に行くと、

「一生モノ」

というワードが出てきます。以前から使われてきた接客ワードではあります。今後はそのカテゴリーの物を大量に消費しないという宣言と暗にくっ付いており、罪悪感を薄めて消費を促している感じがします。

それが巧いかどうかは興味が無いです。気になるのは、一生かどうかは、それに値する物かどうか、および一生付き合う関係を築けるかどうかの、2つまたはそれ以上の要素が重要であるということです。直してくれるところがあるかどうか、それもありますね。おそらく他にも。つまり様々な箇所に、覚悟みたいなものが問われる訳でして、価格だけでは無い気がします。価格が高いと、しっかりしている場合が多いですけどね。

14時オープンにします
営業案内

18.01.08

本日、14時オープンに変更します。おかげさまで、作業がたまりました。一旦綺麗にします。宜しくお願い致します。

映画
雑記

18.01.07

ちょっと前に、東京物語がテレビでやっていました。小津安二郎の映画です。

内容云々に関しては、映画に通じている方にお任せするとして、エンディングについて書き留めておきます。

笠智衆と原節子の二人のシーンで、時計が手渡されるところがあります。多分、時計がなくても、ある程度それまでの会話から感動的な一幕になるのでしょう。ですが、それがある事で、より一層血の繋がりを越えた、強固な心の繋がりが垣間見えた気がしました。

ただただそれに感動したという話です。加えて、メガネもそのような受け継がれていくものとしての認識が、徐々に拡がると良いなと感じました。

別作
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

18.01.06

写真上段:通常品

写真下:特注別作品

SPMのメガネです。レンズサイズは38ミリ同じです。ブリッジの幅と取り付け位置を特注しました。

男性ですが、目と目の距離PDが58ミリ、側頭幅145ミリです。ジャストサイズでメガネを掛けようとしますと、量販品では、なかなか見つけ出すのが難しい方です。

また鼻が高く、通常仕様だとメガネの位置が真ん中より上になってしまいます。これに関しては、様々なアプローチがあります。例えば、メガネを下げ気味に掛けさせるというのが、すぐに思い浮かびます。

今回は、度無しでガラスのフラットを積むことになりました。ただ、実際は正視か遠視性倒乱視気味の方です。30歳過ぎくらいから、仕事内容に依りますが、手元用のプラス度数の度が入ったメガネがあったほうが楽になる方です。

特にプラス度数は慣れにくさがネックです。軽減させるには、メガネを正しく頭部に固定することが鍵になります。将来的に度数の処方をすると考えますと、正しい位置、正しい頂間距離、正しい前傾角でメガネを掛けることに慣れて欲しいという思いもありまして、ブリッジを狭めるついでに、取り付け位置を上げております。掛けると、目とレンズの後面の距離である頂間距離は変わらず、メガネの掛けた位置は下がります。

物として、仕上がりはハイブリッジ風な一山のメガネになりました。それが美しい美しくないという観点も、もちろんあると思います。ただ今回は、掛けたときの顔に対してのバランスの良さと、メガネとして光学機能が、今後必要なときに正しく発揮出来るように、その2点を重視したという感じです。

 

今さら
営業案内

18.01.05

もうすぐ移転して4ヶ月くらい経ちますが、お客さんに指摘して頂いて、今日ようやく気づきました。スマホでこのサイトを見ると、営業時間と定休が出ないですね。

“お店について”の、カテゴリーに記載しました。12時〜20時まで、木曜日定休です。自分でもびっくりしました。強気な店って言う訳では無いです。普通のメガネ屋です。すみません、ただただサイトから漏れていました。なるほど、電話での営業時間のお問い合わせが多かったのは、そういう事ですね。色々、納得しました。

そんな中、来ていただいた方々、誠にありがとうございます。そして、ひょっとして木曜日に来て頂いた方、大変申し訳無かったです。

本日の営業時間
営業案内

18.01.02

18時ごろに閉めます。

 

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。店に着いて、ポストを見て早速嬉しい気分になりました。ありがとうございました。

今年は、お店として特に大きな動きは無さそうです。昨年の移転が、人生の一大事過ぎて、今年に起こりうるであろう全てが小さく思えます。大人しく、平常運転を続けます。銀無垢は、昨年の倍は作りたいですね。

とりあえず、イタリアから商品が入るかもしれません。基本は、日本の古いメガネを漁っています。それは、古着とかファッションの領域の古物商のスタンダードが海外からの仕入れという、その暗黙の基準に反発してみたいというのが理由の1つです。自分が頑張ると、日本の古い眼鏡屋さんにも潤いが行き渡るような循環が、やっぱりお世話になっている業界に対しての、望ましい姿勢かなと何となく思うからです。

とか言いつつ、折角の縁がありましたので海外から久々に仕入れてみようと試みています。ですが、私の絶望的な英語力で取引がボツになったらごめんなさい。モタモタし過ぎています。

ありがとうございました
雑記

17.12.30

無事に、2017年の営業が終わりました。ありがとうございました。

店でこれを書いておりますが、未だ、自分で店を持ったという実感が湧かないでいます。持ったという、所有の実感がないです。それか、店という感覚が薄いのかもしれません。それはブルバキという店名に込めた、“私の消去”が達成されつつあるということだと思います。

2年前には、想像も出来ませんでした。そのときはメガネから離れるべきかどうか、毎日考えていました。引き返すなら、始める前の今しか無いな、どうしようかな、と常に考えていました。けれども、結局は自分で始めることを選び、今にいたっています。あのとき、なぜメガネを諦めなかったのか、尚且つ一人でやることを選択したのか、あんまり理由は覚えておりません。

同調していただいた皆様、ありがとうございました。よいお年を。来年も、現状維持くらいで頑張ります。

2日から開けます
営業案内

17.12.30

年明けは2日から開けます。閉店時間は早める予定です。

本日の営業時間
営業案内

17.12.29

もちろんお客さん次第ですが、早ければ18時ごろに閉めます。明日も同様です。

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