ネジ抜き
修理とメンテ

18.02.17

修理のご依頼。元々は蝶番の再カシメです。オマケで、ネジ抜きをしております。

マイナスネジの先が潰れていました。一方はプラスに変更してあり、抜けない方がそのままでした。

ニードルで押し出す方法もありますが、今回はネジの後ろを、蝶番に刺さったままドリルで切削しました。後ろのネジの飛び出しを無くすことで噛み合う力を抜きます。あとはヤットコでネジ頭をつかみ、回して外しました。とりあえず外れて安心です。ニードルで押し出せば早いですけど、この時代の蝶番だと、金属も柔らかいので出来るだけそれを避ける方向での処置です。

収まりの良いネジも見つかったので、それに交換して終わりです。ステンレスネジに変えれば、とりあえずネジ穴が簡単に潰れることも無いと思います。

 

スターリングシルバー
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

18.02.17

スターリングシルバーのフレームに、ガラスのノンコートレンズを積みました。美しいです。

これから開店準備ですが、すでに1日を終えた充実感があります。

長さ調整
修理とメンテ

18.02.16

テンプルの長さ調整。

ヴィンテージ、ニコルのフレームです。テンプル長が145ミリです。男の人であれば、掛けやすくて申し分ないのでしょうが、今回は側頭幅140ミリくらいの女性です。逆に長すぎます。

長ければ長いほど、摩擦が生じてフィッティングしやすい、装用感が良いという訳でも無いです。耳後ろの乳様突起に触れると、痛みを生じます。長ければ、切るのが望ましいです。

切って、面取りを行いました。今回は1.2センチほどカットしました。テンプル先をまだ曲げていない状態で、比べるとこんな感じです。

毎回やたらめったら切るわけではありませんが、あまりにも長い場合は、レンズの到着前に加工をして、合うように整えていきます。

ゴドー
雑記

18.02.13

お客さんから借りました。たまたま、この本の中の「ゴドーを待ちながら」の話になり、それを持っているという事で、店に置いてくれました。

鷲田清一さんの本の中で名前が上がることが何度かあり、気になっていました。そこでの引用のされ方、解釈が唯一だと思っていましたが、それだけでも無いようです。個々人の生業についての話にも読めました。劇中の脱げない靴を眼鏡に変えたら、ただの眼鏡屋の日常の話に変わってしまうと、私にはそう感じられました。そもそもの解釈も、やはり多々あるようです。

あとがきにもあるように、「おそらく、おそらく、こういうことだろう。」と頭の中で自問自答せざるを得ないです。それは自分で意味や価値をつけられる余地が残されているという風に考えれば、とても面白く、且つ有難いことのように感じます。調べても分からないことが、まだまだ残されています。

鼻幅狭め
ヴィンテージのメガネ

18.02.13

日本のヴィンテージのメガネ。44□18サイズです。小さめです。

腕の長さが145ミリ程度ありますから、子供用というわけでも無さそうです。この長さはありがたいです。

瞳孔間距離が狭めな方や顔が小さい方には良いと思います。下のクリア部分の変色も少ないので、清潔感があります。多分、そこが一番のポイントです。

明日は休みです
営業案内

18.02.13

明日14日の水曜日は、休みにします。眼と検眼の話を聞きに行ってきます。

その差は6年
メガネのはなし

18.02.12

アンアンの82年と88年。メガネ特集だったので。

内容が濃すぎる。つまり面白いです。また、提案がやや非現実的です。でもそれは良いことだと感じます。自身で現実に落とし込む作業をする、さらにはその作業の前にあれこれ構想する訳ですから、オリジナリティが生まれ出そうな余白が残してあります。

82年の段階では、まだまだメガネが、ネガティブの塊のような扱いです。そもそも表紙の女性が、メガネ特集なのにメガネを掛けていない…。

88年は、メガネがオシャレなアイテムの一員になりかかっている文言です。それを煽り気味に「時代だ!」と、強く宣言しています。調べてみると、表紙のサングラスはカトラーアンドグロスでした。

カッコいいです。

お店について
営業案内

18.02.12

カテゴリー「お店について」の、駅からの行き方を書き換えました。

サークルKのファミリーマート化に伴い、ファミリーマートが近くにありすぎます。その結果、位置関係がぼんやりな場合ですと、1階にファミリーマートがあるビルという情報に引っ張られ、迷子になる為です。

ファミリーマートに依存しすぎない形式で書き換えました。お待ちしております。

また、グーグルマップに依然として表示されませんが、存在しております。住所をダイレクトに入力して下さい。住所を信じてお越しください。

暖かくなる前の準備
雑記

18.02.11

ようやく、自分のサングラスに着手出来ています。レンズは、ありがちな組み合わせですが、レイバンカラーのG-15にします。到着待ちです。いまのところ、ただのオモシロメガネです。

G-15カラーは、目が透けない位の濃い緑です。あと茶色に対しては、めっちゃ濃い青もカッコいいはずです。ただレンズメーカーの標準カラーに無い為、それはカラーも特注なのでやめました。自分の物に注力し過ぎるのでやめました。

鼻幅が狭く、ゴツゴツ当たる感じがするので鼻盛りを取っています。いつも盛ってばかりですが、逆パターンもあります。あとは、フレームが若干怒り気味(目が吊り上っている)だったのも修正しております。

これ装着して、あの自転車乗って花見したいですね。

 

お持ち込み
目のことレンズのこと

18.02.09

フィッティングでのお持ち込み。増永さんのチタンフレーム。抜群に綺麗です。写真はレンズ交換後です。ガラスのハードコートです。

フィッティングとのことでしたが、あれこれあって、検眼も行いました。フィッティングの観点から、実際には検眼の時点でフィッティングに向けての考察が始まっています。

元々、ガラスのレンズが入っていました。球面レンズ、大変な重さから、おそらく屈折率1.70以上でしょう。今回、球面値がs-3.00程度、フレームサイズが52□19、瞳孔間距離が64ミリなので、縁厚を気にしての薄型化を選択されたと推測出来ます。ただ、s-3.00は、そこまで強度数とは言えないと私は思います。また、1.70以降のガラスレンズの比重は相当ですから、縁の厚みだけ気にすれば良いってものでも無いのが、ガラスの屈折率の決定の難しいところです。この段階で、ガラスの1.60で何とか出来ないか?という着地点が見え始めます。

問診と検眼から、そもそもが過矯正であったこと、外斜位がやや多め、ピント調節を緩めたときの目の開きの増分が多め、ピント調節過多の傾向があると判明し、度数を下げて、尚且つプリズムの処方をしました。プリズムとは、目のズレに対するアプローチのことです。

その際にレンズにプリズムを組み込むのでは無く、光学的に同値な、レンズの平行移動にてその処方をすることにしました。交換レンズもガラスをご希望でして、球面設計であることを最大限に活かす為の選択です。もちろん試験枠での心地よさから、プリズム処方の最終判断は下しております。

結局、処方は光学中心間距離が68ミリでした。これで、レンズの中心がフレームの中心に近づきました。より厚い部分が削れて、度数は弱めましたから、一層軽く薄く仕上がります。検眼・レンズ選定から、フィッティングは始まっています。プラスチックならそこまで気にかけなくても良かったのでしょうけど、ガラスレンズに対して、そこそこの大きいレンズのフレームという組み合わせが、検眼等々を神経質にさせています。もちろん過矯正の改善と、目の疲れを改善するといった主訴も、検眼をした大事な要因です。

実際の枠入れは、相当難しいです。普通のフレームであれば、例えばフレームにアールをつければ済みます。これは眉部分がチタンの塊ですから、硬すぎて曲げられません。そして、フレームがレンズに沿うということも無いです。逆に、望ましい例では無いですが、プラスチックレンズの場合に起る、レンズが歪んでフレームに沿うということもないです。カーブしていないフレームに、カーブしたレンズを組み込まなくてはいけません。少なくとも、オートモードでボタン1つでは加工出来ないです。

とりあえず組み込めて一安心です。計っていませんが、3〜4割くらいは軽くなったと思います。フレーム全体の重量バランスが、智から少し後ろで取れますので、何とかいけそうな気配は感じます。このタイプのフレームにガラスを組み込んだことは無かったので、大変勉強になりました。

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