論語と算盤
雑記

17.07.20

一人で居ますと、自分を律するのが難しいです。上司も居ないですし、師匠が付きっきりというわけにもいきません。

5月6月、7月頭と忙しく、ようやく落ち着いてきましたし、ようやく新たなスタートを切る準備として、本を読んでいます。言い訳ですが、自分を律する為です。準備の一環です。

写真のこの本は2回目。良い本は、何度も読みます。この後は、内村鑑三の『後世への最大遺物』です。それは、10年間で15回くらい、とくに大きな選択を迫られる直前なんかは、大体読んでいます。偉人の本は、読みますと、「バカヤロウ」と頭を叩かれた気分になって、不安は増大します。ですが、これしか選択肢は無いんだなと思いますと、粛々と続ける決意といいますか、それよりも柔らかい感情に最後は満たされて、なんとなくいい感じになります。

そろそろ準備します
営業案内

17.07.19

ついになのか、ようやくなのか、念願のなのかよく分かりませんが、7月28日の金曜日で、一旦豊橋での営業が終わります。お越し頂いたみなさま、本当にありがとうございました。小生、1年半の借り暮らしを終えて、新天地で箱を構えようという次第です。29日は、引っ越しの作業のため、アナログさんには居ます。

検眼重視のメガネ屋があって、一方ではフレームデザイン重視のメガネ屋があって。そもそもメガネは、フレームとレンズ、検者の考えと被検者であるお客さんの感覚が融合した物です。融合して、本来は不可分であるべきという考えから、どれを重視するかではなくて、強いて言えばメガネを重視し過ぎるあまり、気付いたら一人で店を始める流れになっていました。前にも書きましたが、みなさまがやや怪しいメガネ屋を信じて頂き、今が在ります。ありがとうございます。

11月終わりから年末くらいには、銀無垢のフレームがあがります。昨年の2倍の本数をオリジナルで作ることが出来そうです。ようやく、定番の形は、店頭に常設していつでも見ていただける状況を作ることが出来ます。なんだかんだ、2年くらいお客さんをお待たせしてしまいました。すみません、こっちもようやくスタートという感じです。

8月は準備して、予定では9月1日に開ける予定です。まだ詳細は確定していませんが、作り込むためにかける資本も無いので、8月中にはやれることはやり切っちゃって、開くんじゃないかなと予想しております。そのときは、ちゃんと告知します。

忙しくなりそうです。ひょっとして、ご迷惑をおかけするかもしれません。何卒、ご理解くださいませ。今後ともよろしくお願い致します。

あまり意識していなかったこと
雑記

17.07.17

先日も、お客さんに言われました。

「ヴィンテージマニアですよね?」

一応、自分では否定していますし、メガネに限らずヴィンテージでなくてはいけないと思ったことはないです。例えばヴィンテージのメガネ屋ですが、現行の銀無垢もやってます。

元々は、古いメガネも、古着も古本も興味はありませんでした。ただ興味のある分野の、現行の商品を見渡したときに、そこに至るまでの経緯を知ろうと思うと、大体どの分野も100年くらい遡ることになると思います。そうしますと、必然的にヴィンテージと現行品をハイブリッドして好きになるという感じです。これは、村上隆さんの芸術起業論でも触れられていた気がします。第一次世界大戦以降の歴史が、今を把握する上で大事的なニュアンスだったと憶えております。ちょっと詳細は忘れました。メガネはまさに、1920年〜の歴史をおさえておけば、大体どれ見ても面白く感じられます。

なので、私でお答え出来る範囲でメガネの話をする事も好きですし、感覚で選んで頂き喜んで頂ければ、あれこれの詳細は良いのかなと思って、商品の背景を説明をしないこともあります。女性の方に多いですね。物のスペックよりも、どの服に合うか、どのシーンで使うかの方が大事ですから。

それぞれにブルバキの解釈をして頂ければ幸いです。

古書市
雑記

17.07.17

古書市、丸栄でやってます。18日まで。名古屋市博物館で開催されているときに一回行って、今回のマルエイのやつは初めてでした。

大須界隈の古本屋は巡回しているので、別に必要ないかなと思いましたが、割と収穫がありました。メガネ関連は無しなのが、唯一の残念なところ。広告の束も探しましたが、当時物の広告は無かったです。腕時計ならあるのに。

 

条件
目のことレンズのこと

17.07.13

明日まで、引き続きお休みします。何卒ご容赦下さいませ。

メガネ屋側の話ですが、プリズム処方の際に、基準みたいなものがあります。その存在も知りつつ、お客さんの状況、主に仕事内容と現在の目の症状を鑑みて、ある程度の量を処方していました。レンズに組み込む場合もありますし、焦点間の距離を操作することで(目とのズレを意図的に作り出して)処方する場合もあります。

例えば基準の一つとして、シェアードの基準というものがあります。こちら側のアレなんで、特に内容は書きません。たまたま、50歳真ん中くらいの方に、「シェアードの基準って、何時くらいからありました?」とお尋ねしたところ、少なくとも専門学生時代から既に存在していたということでした。ということは80年代には、統計的な結果として用いられていたようです。そして、私の認識の仕方がちょっと違っており、あくまでのこの基準は、処方値を決定する際に、上限値として用いるとのことでした。

引っかかるのは、この基準が「80年代」に作られた統計的な基準というところです。全く当てはまらないと思っているわけではなく、当てはまらない事例が増えてきそうということです。パソコンやスマホ等々の電子機器の存在と、仕事の内容も画面を注視する仕事が増えてきたことなど、当時と今とでは生活環境が相当に変わっているはずです。

ちょっと前のブログにも通じますが、答えだけではなくて、プロセスが大事的なことを書きました。数学でも、定理だけが大事ではなくて、どの条件(仮定)のもとに、それが成り立つかが大事なんです。プロセスと、もっと遡って積み上げる土台となる前提条件を重視します。そのときに、条件を緩めたり変えた際に、結果がどのように変容するかが楽しみなわけです。ひょっとしたら、成り立たなくなるかもしれません。

業界の宝としてあの基準があります。同じように、それがどのように変容していくのか楽しみです。前提条件が違ってきています。お客さんの反応からも、何となく変化を感じます。

明日明後日明々後日
営業案内

17.07.11

7月12日(水)〜14日(金)の3日間、私は不在です。申し訳ございません。メガネ関係で抜けます。ご迷惑をおかけします。

アナログさんは、イベント期間中です。もちろん営業しております。メガネもご覧になれます。特に明日は、蒲郡のカレー屋さんに来て頂ける日です。是非お出かけ下さい。

なんちゃって系
雑記

17.07.10

ヴィンテージも、ある程度ブランド化してくると、デッドストックの通販とか、中古の通販とか、中古の中古みたいな感じに多様化してくると思います。ただ、ブランド化に成功したメーカー、型番のみが値段が付くシステムなので、そこから外れると価格はほぼ0円でしょう。

そのようなルートから外れてしまったメガネ、なんちゃって系とか、未分類なヴィンテージに惹かれます。こちらも、メガネとして大したことのないものを、ただ古いからといって持ち上げ、金額を算定するわけにもいきません。作りや今のメガネと比較した良さ、それ自体の放つ良さ、それぞれを考察しますので、買い付けの中でも本気の本気で一番悩むところです。お客さんも、予測不能なメガネの出現で困惑すると思います。

この、掘りだしてからお客さんの手元に届くまで、滞りなく進むことが一つも無いのが良いところで、基本は手間しかありません。その辺りのやり取りに付き合って下さって、ありがたいなあと感じております。

明日は休みです
営業案内

17.07.06

明日の7/7(金)は、アナログさんの臨時休業日となります。ブルバキもお休みです。何卒ご容赦下さい。

7/8(土)からの、アナログさんの夏のイベントに向けて、明日は店内配置の変更を行います。店には入れません。土曜日以降に、お待ちしております。

合理とか
雑記

17.07.05

ごう りてき がふ- [0] 【合理的】( 形動 )

出典:三省堂 大辞林
①論理にかなっているさま。因習や迷信にとらわれないさま。 「 -な考え方」
②目的に合っていて無駄のないさま。 「 -な作業手順」
「合理的」に似た言葉» 類語の一覧を見る

ごうり‐せい〔ガフリ‐〕【合理性】 の意味
出典:デジタル大辞泉
1 道理にかなった性質。論理の法則にかなった性質。
2 むだなく能率的に行われるような物事の性質。「合理性に欠ける役割分担」

 

一般的に、合理的とか合理性という言葉から連想されるのは、簡潔にとか、答えだけくれ、みたいな感じだと思います。気になってWEB辞書調べてみたら、まずは論理に適っているかどうかが第一の意味で、簡潔さは二個目の意味でした。たまたまかもしれませんが、安心しました。

処方に対するプロセスを尋ねられる機会がありまして、久しぶりにその周辺の話をする機会があり、まさに合理的だなあと感じました。

いまそこにあるものの、存在するに至るまでの道筋が気になるという感じですかね。それが、何となく合理の肝のように感じております。直覚から分析に至るということに近いでしょう。

 

メガネは、レンズやフレーム、検眼とフィッティング等々、割と合理で準備できます。だからこそ着用してもらい、感覚的な言葉を頂くことにより、準備したそれらが、より強固になるのか一瞬にして崩れるのか、そのどちらも起こりうるのが面白いです。崩れても、別のプロセスで一緒に組み立てればいい訳ですからね。

 

ウェイファーラー系
ヴィンテージのメガネ

17.07.03

レイバンではありません。従って、ウェイファーラーでもないです。

日本の80年代、ヴィンテージメガネ。今のガラスのレンズを入れてみました。度数無しなら、練り込み着色のG-15カラーがあります。今回は、フレームとレンズの組み合わせも、本物に寄せてみました。

綺麗に作りすぎて、ウェイファーラー感がもはや無いということもなく、絶妙な再現具合です。傾斜も少なく、日本人に合う設計です。その辺もありがたいです。テンプルのリベットが、フロントと同じ装飾無しのタイプである点も、80年代のヴィンテージのウェイファーラーと同じディテールだったりします。レイバンロゴのリベットは、90年代以降です。

ヴィンテージメガネもブランド化が進んでおり、なんだかなぁという感じに成りつつあります。そんな状況のなか面白いのは、本気で作ってあるなんちゃって系とか、ドイツの堅牢なフレームとか、個人的にはそんな風に感じています。

なんだかんだサングラスの選定は難しかったりしますし、服との合わせまでキッチリ視野に入れますと、何を選んでいいのか迷宮入りしてしまいます。ウェイファーラー系は、定番で安定していますね。何にでも合いそうです。

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