お客さんのメガネ
ヴィンテージのメガネ

16.09.08

ヴィンテージのメガネの仕上がり品。ある程度の数を生産しているはずのものですが、それにしてもパーツの作り込みが常軌を逸しております。

ツーポ(枠無し)はやはりいいですね。こちらも作り甲斐があります。度数が強く、レンズの厚みがある程、様になると思います。あくまで主観です。

ブルーライトカットも兼ねて入れた薄い茶色がさらにクラシックさを引き立たせています。置いた佇まいも良いです。

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美しいフレームですし、ツーポは顔の邪魔にならないので、女性にはぴったりだったなと思いました。お渡しが楽しみです。上質なウールのコートに合わせて、凛々しい感じにしたら良さそうですし、綿のステンカラーコートとかでも、ちょっとした艶感が全体に足せるので良さそう。結果、なんでも合いそう。

訂正
目のことレンズのこと

16.09.07

フランクリンの時に紹介したエックスブリッジのフレームですが、業界でそう呼ぶかはわからないです。なんとなくで勝手に呼んでいました。

日本名は「撫松葉型」だそうです。カッコいい…。

歴史としては、明治元年〜明治19年の間でした。

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(日本の眼鏡 1967年 長岡博男著 東峰書房刊 p.34)

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(同書 p.42)

これらからおそらく、さっきのフレームは1886年以前ということになります。そして一山は、明治20年以降(1887年)でした。東京の松島眼鏡店さんが開発と書いてあります。別名松島型と。銀座のあの松島さんですよね。やはり歴史は重みが違うと感じさせます。

引き続きフランクリン
目のことレンズのこと

16.09.07

今年になって、初めて当時モノのフランクリンを手に入れました。ガラスのレンズが入っています。エックスブリッジからすると、1920年より前だと思われます。

フランクリンバイフォーカルの歴史は、250年くらい前からあるそうで、最古の二重焦点レンズです。

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(メガネ博物誌 1972年 R・コーソン著 梅田晴夫訳 東京書房社版 p.113〜114)

案は1716年に別の人からも出ていたそうですが、1760年のベンジャミン・フランクリン以前に実用したという証拠がない為、フランクリンが世界初で作って掛けたと記述があります。

未だに通用する仕組みというのが感動です。

フランクリンバイフォーカル
目のことレンズのこと

16.09.07

レンズの形状のご紹介です。フランクリンバイフォーカルという物があります。写真のように、上下で違う度数のレンズを誤差無く継ぎ合わせています。写真は、70年代のヴィンテージフレームに、自分の度数でプラスチックレンズでやってみたものです。

昨今は累進レンズの性能が上がってきたので、フランクリンと言わなくとも、読書用の小玉がついたレンズとか見る機会が減りました。ですが、まだあります。ガラスもあります。ちゃんと作っています。

すでに淘汰されてはいるので、それでも尚残る理由となる利点のみ。

・遠く用と近く用の焦点が2つバシッとあるので、くっきりそれぞれが見える。

・累進レンズと比べて、目を下に向ける距離が半分くらいで済む。

・(フランクリンは)上下で違う設計のレンズを入れられる。例えば、目を内側に寄せるのが苦手な目なら、下の手元用だけプリズムを処方出来る。

などなど。最新なら絶対良いというわけでもないのが、レンズの面白さの1つです。レコードとかカメラとかと近いですね。

私なんかは、フランクリンとか小玉とか、EXでも何でも、逆にカッコいいと思っちゃいます。レンズにデザインが入ったみたいで。

あいちトリエンナーレ
雑記

16.09.06

最近の美術館は、撮影可能なところが多いですね。時代の流れに沿った対応ということでしょうか?

撮影される作品、するひと、空間を観察しまくってなんとなく感じたのは、結局のところ撮られてもへっちゃらなんだろうなということでした。

作品に用いているものが、日常生活で見かける物とか必ずしもそれ自体が不変的な美を備えている訳ではなくて、美術館、古い建物、アートのお祭りというムード云々も合わさって作品となっていると感じます。ですから、対象だけ切り取って写しても、ただの物なんでしょうね。デュシャンの泉でしたか?を深化させて、作品としての価値を空間にまで拡散させたように感じました。

量子力学の世界に近いかもしれません。重ね合わせて存在し、どちらかを観測してしまうと、一方の情報が壊れてしまうところは特に。高校物理の光の波動性と粒子性を思い出して懐かしくなりました。

昨日の言語ゲームの考え方も、まだ頭に残っています。もしみんながせーのっで、アートとしてふるまうことを停止した時に、それでも尚、ひとを惹きつける何かが残るのかどうか。それも見越して存在しているはずであって、そう考えるとアートが非アートもアートとして飲み込む力強さにただただ感嘆するばかりです。

パソコン用レンズについて
目のことレンズのこと

16.09.05

パソコン用レンズが、割と普及してきたように思います。お店に来て下さるお客さんも、そこそこコーティングの物を使っているようです。

大まかに2パターンで、吸収と反射ですね。

吸収は、要はカラーレンズです。青の波長が抑えられるように調整した特殊なカラーもあるんでしょうが、普通のカラーパレットの10〜15%くらいの濃さの茶かグレーで遜色無い気もします。

反射は、要はミラーレンズです。透明タイプとも言われますね。割と青色に反射するのと、補色の関係で透明といえども黄味がかっています。若干。

可視光(目に見える青い光)に対しては吸収か反射ですが、目に見えない光は紫外線です。かなりの確率でUVカットは昨今は標準で装備されています。

これらを鑑みますと、あくまで私は、普通のレンズに普通のカラーで良く無いですか?となってしまいます。ちなみに、カラーとコーティングのどっちが良いのかという話。私の実感に過ぎないですが、カラーの方が気持ち効果はあるかなと。それと色の方がコントラスト感度が高まり、ちょっとだけ視力が上がります。あとは、ヴィンテージのメガネには、ちょっと青の最新の反射光が合わないなという気もします。

ただ仕事上、限りなく薄い色メガネでもダメとあれば仕方ないですし、それぞれにメリットとデメリットあるということだけお伝えします。

それ以上に、遠視とか過矯正とか斜位とかの方が、よっぽど目の疲れの要因になりますので、そういった根っこを解消した上で、さらに目を楽にしてあげる一味なんだと思います。カラーもコーティングもそれぞれに加算料金は結構しますからね。よく話あって決めていきたいですね。

メガネについて最近感じること
メガネのはなし

16.09.05

例えば、何がおしゃれで、なぜおしゃれで、おしゃれとおしゃれでないことの境界はどこ?みたいなことを考えると、とりとめもなくなります。そもそも境界はあるのか無いのか。

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哲学の言葉で、言語ゲームというものがあります。ヴィトゲンシュタインという哲学者が提唱した概念です。手元にある本によると、

“規則(ルール)に従った、人びとのふるまい”

だそうです。言語ゲームをここで持ち出した意味が分かりにくいので、さらに本の例えを引っ張り出します。

なぜ机を、私たちは机として理解出来るのでしょうか?机を椅子と間違えて認識することは無いのでしょうか?言語ゲームでは、

“机という言葉を使う言語ゲームがあって、見ているうちに次第に分かる”

だそうです??机を分かっているひとに何台も持って来てもらい、見ているうちに何となく机の机感を掴む。また、みんなが机を机として扱っているふるまいを見て、机の机性を感じ取るという感じですかね。世界中に存在する限りなく大きな数の机を全て見なくとも、数個で机を机として認識する能力が、人間には備わっているというわけです。

前振りが長すぎましたが、おしゃれも、見ていれば分かるが定義は出来かねるということですね。言語ゲーム的に。

それを踏まえて最近感じることは、

(ラルフローレンのキャップに、銀色の丸メガネの組み合わせをよく見かけますが、ダサいをおしゃれに反転した結果でしょうか?ならば、より突き抜けてティアドロップの選択肢は?)

(服も生活環境も違うのに、多くのおしゃれを楽しんでいる方がレトロなメガネをしている。その形はウェリントン、ボストン、ラウンドでほぼ一致している。他の余地は一緒に考えられないか?)

等々ですね。おしゃれの言語ゲームに当てはまるメガネの幅が狭まったのかなと。ファッションとくっついた感じのする昨今のメガネ界ですが、ちょっと従属的な狭窄の気配も感じております。

もちろん、ふるまいから逸脱してもダメでしょうし、果たして、ふるまいからちょっと逸れることのちょっととは、一体どれくらいのさじ加減か?という話にもなります。

お店では、もちろんデザインを気に入って頂き、それを躊躇なくかけてもらえれば嬉しいです。ただそれなりに激しいデザイン・カラーだったりして、上記のようにふるまいからの距離が離れると不安も生じるでしょう。それを、周りのひとと話しあって勇気を得て拭い去るのか、メガネの選択肢を変え距離を縮めるのか、着る服を変え全体像で良しとするのか、会う人を変えるのか、いっそのことふるまいの一致から決別するのか分かりませんが、メガネからスタートして、あれこれ思いを馳せることに面白みを感じて頂ければ幸いです。ブルバキとしては、ふるまいから決別するのも悪くないと思います。

鼻の調整 ヴィンテージメガネの鼻盛り
修理とメンテ

16.09.04

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鼻盛り出来ます。お持ち込み歓迎です。

上の例は、盛りで鼻幅や高さが足りないため、パッド足をつけたバージョンです。チタンの塊のパッドにしてあげれば、そこまで野暮ったくならず、ヴィンテージのメガネの雰囲気を壊さないと思います。

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もともとはこんな感じでした。

一般に海外のフレームは、初期の鼻幅が広いので、なかなか日本人の鼻幅に合わず、メガネが下がる原因になっている時もありますね。今回は日本のフレームでしたが、縦に長くて頬に当たるので、足の取り付けで解決しました。

ご挨拶 ヴィンテージのメガネ屋です
営業案内

16.09.04

ようやく、ホームページを開設するに至りました。

今は愛知県豊橋市のセレクトショップ「アナログ」さんの2階で営業しております。

これから、メガネのことや、私なりに考えるその周辺についてあれこれ書いていきます。どうぞよろしくお願いします。

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