おそらく、marwitzと言っても、いまの日本では名無しフレーム扱いに近いと思います。名無しフレーム扱いなら、それの方が都合が良いかもと思い始めまして、今回のこのフレームは特に先入観無しにインパクトが強くて面白いと思ってもらえるんじゃ無いかなと思っています。
ハイブリッジで、輪郭は六角形で、でもレンズの玉型は正方形で、リム周りは奥行きが出るように削り込みしてあって、まさにブラウン管時代のテレビっぽいです。色々な要素を詰め込みまくっていまして、メガネ界のおせち料理みたいになっています。それでいて破綻せず、めちゃんこカッコ良いので仕入れてみました。
60年代後半から70年代前半くらいなんですかね。オプチル素材が出ている時代であれば、そっちで作りそうなくらいに削りによる手間が掛かっています。
レンズサイズが先ほどに引き続き良くて、48□24です。レンズは小さめで、ブリッジを広く取ってFPD稼いでいます。ブリッジは広めですが、キーホールみたいにキュッとした部分が狭いので、十分掛かります。
クリアレンズだと、正方形のナードな感じが際立って使いやすいかもです。テレビジョンカット系のフレームは、目が見えないくらいの濃いレンズを入れるとたちまちモードの極み的な雰囲気が出ます。そんな感じにイメージを振っても良さそうです。
ヴィンテージフレームも、しばらく見ているとそれなりに既視感だらけになったりするものなんですけど、久しぶりにこれは!!ってなった1本でした。自分用もどれどれと思って2本入れたんですけど、そのうちの1本、グレーの方が検品の結果ダメだったのでショックです。