明日は休みます。日曜日は通常通りの営業です。
26日(土)は休みます
営業案内
22.03.25
別注品
ヴィンテージのメガネ
22.03.18
日本に元気な時代があったことは眼鏡からも何となく掴めます。サーモントの、鼈甲への改造品がちらほら出てきます。正規代理が受けていたのかまでは分かりませんが、国内で改造を受けていたような話を聞いたことがあります。スニーカーのクロコダイルカスタムみたいな感じですね。
ローデンストックのリチャードの眉・テンプル鼈甲は以前も遭遇したことがあるのですが、白バラ甲の改造は初めてみました。
品格の
ヴィンテージのメガネ
22.03.18
モン(Monb)です。モン全体がこんな感じだったのかは、数を見て無いので何とも言えないです。ちょっと前に紹介したティアドロップとサーモントを融合させたフレームに引き続き、今回はツーブリッジとサーモントを融合させたフレームです。そして、両者に言えるのは限界までボリュームを落とすことで、サーモント特有の掛けると醸し出しちゃう威厳を払拭した点でしょう。
セルでの眉の取り付けをやめて、七宝塗装です。黒ではなく近づくとほのかに分かる程度のラメです。これが効いています。
現代の眼鏡の雰囲気と、70年〜80年代の眼鏡の雰囲気の中間な気がしています。眼鏡自体が80年代なので、多少おかしな表現なわけですが、80年代の眼鏡にしては小ぶりで、控えめで、ギラついていない感じが、今っぽいなと感じさせます。
山の特注
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)
22.03.11
ちょっと前に載せた、サンプラチナの枠無しです。山の特注しました。
下が特注品です。足を2ミリ伸ばしました。
まつ毛が当たるとなると、山の高さが必要です。高さがあればあるほど良いかと言うと、そう言うことでもないです。レンズと眼の関係で言えば、大抵は距離が近ければ近いほど光学的に有利だったりします。ですが大前提として、まずはまつ毛が当たって無いことが大事です。装用感からスタートして、あとは出来るだけ近い方が良い感じです。近視で凹レンズであれば、眼とレンズの距離が開くほど眼が小さく見えますしね。
アーノルド
ヴィンテージのメガネ
22.03.09
ローデンストックのアーノルド(Arnold)です。カチッとした雰囲気の極致です。
バラして磨いたあとです。綺麗なデッドストックは、そう言えば久しぶりかもです。あとは、良いサイズです。
ローデンストックは、なぜか16ミリのブリッジ幅に会社のこだわりなのか、当時の真理なのか何かしらのメッセージが含まれている気がします。ツーブリッジやサーモントといった類のフレームでブリッジ幅16ミリが多いです。レンズサイズが変わっても、だいたいブリッジ幅は固定です。レンズサイズは50ミリから2ミリ刻みで56ミリまでのパターンが多いです。
昨今はこの辺りも50ミリか56ミリか、SかXLか、みたいな発掘状況でして、真ん中のサイズは久々です。
ちょうど、ローデンストックのアーノルドの販促ポスターが店にあります。
ちゃんと額装がしてあり、中に新聞が入っていました。チッソ・公害とか、錚々たるワードが並んでおります。ブリッジ幅16ミリは、やっぱりドイツの方には狭い気がしますけど、この眼鏡と顔の隙間の無さがカッコ良さの秘訣でもあります。お面みたいに、顔の一部を超えて顔になっています。ブリッジが鼻に擦りそうですもんね。日本人だとなかなか起こりえない現象が垣間見えます。
1970年の11月28日の夕刊でした。年代の判定として、金張りの厚みとかそもそものフレームのスタイルとか色々あるんでしょうけど、さらにもう一つ補足できる資料が出てくると嬉しいですね。
なんとなく民放のテレビ欄も載せておきます。
フレッド
ヴィンテージのメガネ
22.03.07
フレッドのメガネです。フレッドがジュエリーのメーカーということで、僕には遠い存在だった為、ヴィンテージメガネのネジネジからフレッドの存在を知りました。フォース10というシリーズで、ロープを模したネジネジと、船の金具から着想された金属パーツが決め手だそうです。
80年代の、無垢眼鏡よりお値打ちみたいな位置付けで作られた、貴金属メッキのフレームです。そういう方向性のフレームがフレッドに限らず乱立していた時代がありました。
確か22Kのメッキのはずなんですけど、ギャランティーカード類が無いので正確に申し上げられないです。
メッキの乗り方が綺麗です。メッキに至るまでの各工程の処理が綺麗でないと均一な光沢が生まれません。そもそもの作りが良い上に、良いメッキが乗るという感じです。おそらくその厚みも充分で、光沢の感じとかぽってりとした質感が、ぱっと見で無垢では無いかと思わせるほどです。
ネジネジは、ブリッジはどの方向から見ても縄です。テンプルは、顔側は平坦です。久しぶりに現物をみて、拡大しながら観察してみましたが、プレスによる模様なんでしょうけど細かく緻密で、尚且つ起伏が激しいので、何回も何回も打って少しずつ模様を出しているのだと思います。ブリッジにしてもテンプルにしても、このネジネジが本当にワイヤーと見間違うほど作りこまれています。
明日は休みです
営業案内
22.02.28
明日3/1火曜日は、月例の眼科さん出張のため店は休みます。
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ヴィンテージのメガネ
22.02.25
ローデンストックの CORSAR ってモデルです。すごい前にも載せたはずです。
金色はおそらく同じ時代の、増永の Koki (光輝)です。これに限らず日本の眼鏡が、ローデンストックに追いつけ追い越せの流れがあったのでしょうけど、似ている日本製のフレームはけっこう出てきます。現代で例えるなら、クラウンパントのフレームがあっちもこっちもみたいな感じです。ローデンストックでリバイバルされているレジェンドシリーズ以外でも、探すとそっくりさんが出てくるものです。
本当に CORSAR のブラッシュアップとして、この Koki が存在したのかはわからないですけどね。どちらも、ただのティアドロップ型のツーブリッジと言えばそれまでで、同じ型式を違うメーカーがそれぞれ作ったというだけとも考えられますから。いずれにしても、形状が似ているのであれば、造りの差が比較しやすく、尚且つ造りの差でどういったカッコ良さの違いが生じるのか調べることが容易そうです。ではさっそく。
ブリッジの取り付け位置が微妙に違います。それも気になりますがブリッジ自体の処理の差が比べるとハッキリします。。左の増永は角を落として滑らかに処理しています。ローデンストックは、ブリッジは角を未処理で、トップバーも板状です。
トップバーを上から見ます。バー自体は、ローデンストックの方が板状で立体感は無かったですけど、取り付けの仕方で、バーがやや突出しています。ブリッジの角のゴツさも合わさって、荒々しくてカッコいいです。ドイツ物ですけど、アメリカのレイバン的な、服で例えるなら軍モノっぽいカッコ良さがあります。対して増永は、リムのカーブとブリッジやトップバー近辺の滑らかさが合わさって、全体で柔らかい光沢を放っています。服で例えるならスーツっぽいカッコ良さがある気がします。
横を比べます。同じくヨロイタイプの智です。増永の量産品とは思えない面の合い方が見所です。フロントとテンプルの境目が見えないほど面が合います。増永の方は上から眺めても、ヨロイからテンプルが一直線に開きます。
こうしてみると、確かにローデンストックはこの時代の安い日本製フレームよりも断然出来が良かったりするので、年輩の方が言う舶来の眼鏡が最高というのもある程度分かるのですが、この時点ですでに増永は造りの良さで超えている気がします。1981年のニコンのチテックスシリーズで日本が世界初でチタンの眼鏡を作り、今の「眼鏡は日本」の流れが徐々に出来始めるのですが、このフレームを見る限り70年代にはその萌芽が見られ、これに限れば追い越している印象をうけます。
ここで最後もう一度ブリッジ周辺の写真見て、全体の写真を見て、するとなんだか両者が結構違うフレームに見えてきます。表出するカッコ良さが違うみたいなことを書きましたが、そんなこんなで結構違って見えてきませんかね。不思議ですね。
最近はそういうことを気にするようになりました。今回はヴィンテージを例にしてみましたが、物の作りを精緻化したときに、物の美しさとか実用面では耐久性とかそういった要素を足そうとして精緻化すると思うのですが、それと引き換えになにが無くなるのか、無くなることは他でカバー出来るのか、ようやくそれを考えるようになりました。何でも精緻化していく傾向は、日本のモノづくりの脈々と続く伝統な気もしますし、そこは外せないですし外れてはいけないのですが。
ちなみに私は金物に関してはきっちりしっかりが好みなので、この Koki を使っています。
2月20日の日曜日は15時から開けます
営業案内
22.02.18
日曜日は検眼が終わってから開けます。明日の土曜日はいつも通りです。
KickCheck
雑記
22.02.16
久々に、ヴィンテージの靴です。頂きました。ヴィンテージのお店の店主ですが、ここ2年くらい最新ハイテクスニーカーばっかり履いていました。別に良いんでしょうけど、なんかごめんなさい。ちゃんと好きですよ、なんでもヴィンテージもの。
カンガルー革らしいです。このぺったんこな感じと、滑らかなんだけどややパリッとした感じが、牛では出ないカンガルーの良さなんでしょうか?革の感じと靴のそもそもの形も要因でしょうけど、現行のぽてっと感は確かに少ないですね。
あとビックリしたのが、日本製のアディダスってあるんですね。やっぱり久留米なんですかね、どうなんでしょうね。
革より製造国よりも気に入ったのが、この靴紐です。ぺったんこで、普通の平の紐に、細く白いスジが3本走っています。今、スニーカーブームで靴紐専門のメーカーもけっこうありますけど、こういう技巧派な紐を見たことがないので感動しました。
とりあえず、革は困ったときのコロニル・ゴールドプレミアムを塗っておきました。紐は手でもみ洗いして、サッと漂白です。
カントリーってモデルで間違ってないと思うんですけど、アディダスのカントリーといえば松浦弥太郎さんの登場です。
本を買った当時はカントリー持っていなかったですし、そんなん気にしたら日本人履けないじゃんくらいにしか感じなかったですけど。カントリー手に入れてから読むと、ちょっとうるさいですね。
本の掲載品は、73年のフランス製の物っぽいです。この靴紐は、綿のただの平紐ですね。あの紐の方が全体がシュッと見える気がします。