さすがにもったいない
修理とメンテ

21.05.21

この前の引き上げ品の中に、未修理品が1本ありました。あずかって、修理できずに店でほかることになったのか、見積もり伝えて高いからそれなら要らねと、店で廃棄しといてになったのかは分からないですけど、そういうものが含まれていることは多々あります。

それで今回、一瞬のためらいの後、修理して中古の特価品にしようと決めたのは、それがゴルチエだったんですよね。壊れ方も、バキッと変なところで折れたとかではなく、ただのパーツ同士のロー離れです。

最近は人気も落ち着いてきたように思いますが、一つの地位を築いたので値段がそこまで下がらないです。そもそも各パーツの型代等を考えますと、もう一回今の時代に復活させるのは難しいなあと思いますし、それらを言い訳にして再生させてみました。トップの写真は修理後です。

遠目は分からないくらい綺麗にレーザー溶接されています。部分塗装もしております。

裏は、やや変色も含めて修理跡が残ります。

上からはこんな感じです。次に壊れていなかった左テンプルの様子も載せておきます。

ここまでは工場で直してもらい、ここからは店内での作業です。


すでに鼻盛りしてありますが、張り付けタイプでやや見た目が美しく無いので取り替えです。

ベースごと削り落として、新しく載せ替えました。

あとは、先セルが緑青の付着で汚れているので取り替えしました。残念ながら黄色が無いので、明るいオレンジ色にしてみました。

これで、肌に触れる部分は新品になりましたし、全体の見栄えも綺麗に復活したと思います。金属の腐食が無ければ、ある程度綺麗に戻せます。

よく観察しますと、細かいメッキの剥がれもありましたが、風合いが変わりすぎるのを懸念し、今回はそのままです。時計で言うリダンすべきかどうか、あれに近い感覚だと思います。私の場合は半々で、今回は再メッキしませんでした。

復活
目のことレンズのこと

21.05.19

ガラス1.52、復活しました。ノンコートはやっぱり無いですけど、単層コートは復活です。青白い反射光です。最高です。

最近はダンヒルのツーポ推しでしたけど、ガラスの1.52が使えるのであれば銀無垢のフルリムをやっぱり推したいところです。銀とガラスだけの眼鏡って、素材の響きでもうカッコいい感じしませんか。なんかもうね、こんな嬉しいことは滅多に無いですね。

ブルバキでガラス1.52が復活し、ヒーターは謎に壊れ、星野源と新垣結衣が結婚する、感情がぐわングわんする1日でした。

やや改造
ヴィンテージのメガネ

21.05.19

ドイツのローデンストックの堅牢かつ重厚なイメージに対抗するべく、フランスのエッセルはナイロールでスッキリ軽やかを売りにして、軸をズラしていたと思われます。日本のデッドストックを眺めてみましても、エッセルで出てくる在庫はナイロールが多い気がします。

そこで、エッセルのフルリムとなると珍しいのかなと思われます。レンズの形がパッキパキの真四角です。見るのは2回目ですね。

工場で再メッキしてもらいました。チッカチカに光っています。元々シルバーで出てきています。おそらく銀色は刻印も何も無いのでホワイトゴールドの金張りでは無さそうです。ということで、未練なく再メッキかけられました。

再メッキのときに、鼻パッドが外されます。エッセルですと、初期は軽さを際立たせるためなのか、鼻パッドがねじ止めではありません。ナイロンの糸を炙って玉止めしてあるだけです。オリジナルを再現すれば良いのですが、今回はナイロールのフレームではありません。フルリムでエッセルながらややしっかりした雰囲気を纏っているので、それにならって現代的に直してみました。多少、重厚感をやっぱり出したいんですよね。

箱に、1.0ミリのネジ穴を開けました。ねじ止め出来るように拡張です。そこに、セラミックパッドを搭載してみました。チタンパッドよりも更に軽いです。今回は、ピンクです。

高級時計のベゼルも、次々にセラミックス化しているようなので、眼鏡もそうしてみました。何か技術革新があったんですかね。メッキはムラ無く綺麗です。

例えば服の色合わせで、男性だとピンクのオックスフォードのシャツに青いデニムの組み合わせ、女性だとピンクのワンピースに青いジージャンの組み合わせみたいな、青とピンクの組み合わせが好きなので、レンズは青にしてみました。

エッセルは、いつ見ても蝶番のミニマルさがとてもカッコいいです。

進行中
修理とメンテ

21.05.17

とりあえず、本番が届く前にCRで習作です。お持ち込みで、ALGHAのリムウェイでした。

変更後の輪郭がわかりやすい用に、うっすいピンクレンズにしました。元が、それこそめっちゃ垂れ目感のあるティアドロップの54サイズです。今回はヘキサゴナル(レイバンでこんな感じでこの玉型を表現したはず)にしました。30年代のフレームでもよくやる玉型ですし。カッコいいですよね。

一応「50 RIMWAY」と表記されているので、ピンクの習作も一旦50ミリにして作っています。

ちなみにこのピンク、予想以上に良いですね。アリアーテでは無いです。

ぼちぼち入荷
ヴィンテージのメガネ

21.05.17

晴れた日は自転車で店まで来ておりますが、昨日は雨でしたから地下鉄で行きも帰りも。帰りが19時前でしたが、さすがに地下鉄の東山線は空いていましたね。それぞれの席の端っこ同士が埋まる程度でした。

緊急事態宣言ということで、店をどうしようかなと考えていましたが、この調子なら開けても閉めてもそれなりに一緒だなということで、とりあえず開けます。レストアしたい商品が結局山積みですし、店に居ます。

ティアドロップほど垂れ目感が強くなくて、非常に良いです。例えば服でいうところの肩パット的な、80年代のセルフレームの垂れ目感は相当にコッテリと時代錯誤感を演出してしまうんですけど、これはさほどです。フロントからテンプルに掛けての流れが綺麗で、クリアレッドの色味も合わせてライトな感じが良いです。

それとこれも。アーマーみたいです。バブリーを超えて、何と表現したら良いか分からないですが、とにかく金掛かってるなーってのがビシビシと。各パーツの精度も出ていて綺麗なので、単純に物としてカッコいいですね。

さっきのセルも、このゴツいのもシルエットです。なんでも声に出してみるもので、そういえば最近シルエットにハマったと宣言していたなと。それでこれらがここに集まりました。ありがたい。

これから綺麗にしていきます。

金閣寺
雑記

21.05.14

三島由紀夫ときくと、肉体的にもそうなんでしょうけど精神的にもマッチョな感じがして、そんなに鍛えたら壊れちゃうなぁって思っていたんで避けていました。それに、古本屋に足を運ぶとたまに三島由紀夫コーナーがあって、上級者向けみたいな雰囲気が出ています。それが刷り込まれて、初心者だしお断りかなぁみたいな、妙なハードルの高さを感じて避けていました。

最近のお決まりです。いつものあの番組、100分で名著で「めっちゃ面白いな」と感じてとりあえず買いました。5月は三島由紀夫の金閣寺です。番組で結末を知る前に一旦読み終えておきたいと感じて、木曜日を費やして読み終えました。三島由紀夫は、葉隠入門しか読んだことが無いので、小説は初めてです。

とりあえず政治的なことはよう分からんですか、美とか絶対的なものとかをある程度そのまま字面通りに読んでみました。ただ、あまりにもまっすぐ「金閣寺」と読むと、やや滑稽な気もしてきましたし、100分で名著の2回分の放送を見てある程度予備知識がある状態でしたから、金閣寺を例えば私で言えば眼鏡に置き換えてみたりとか、そんな事をしながら読んでみますと、確かにこれはなんだか凄い小説だなという感じがしてきます。

おちょやんで、天海天海もめっちゃ悲劇的になると「(むしろこれこそ本物の)喜劇や!」みたいなことを言いますし、いまやってる連続ドラマの「コントが始まる」も、それに近いのかなと感じます。本人達は必死で、人生の大きな決断が迫られていて、話の核はグループの解散という悲劇なんでしょうけど、側からみたら喜劇ですね。もちろんそういうドラマ構成なんでしょうけど、あれ面白くてハマりますね。

同じNHKの番組、達人達という対談番組で宮島達男と大川豊の対談の回がありました。気になって大川興業を調べてみると、「一線を越えたものはすべてお笑いだ!」と書いてあります。本当にそうなのかもしれません。基本は、人ごととして笑い飛ばせるのかもしれませんね。では、何が自分では笑い飛ばせないのか、下手するとそれがもとに悲劇になりうるのか、溝口(小説の主人公)にとっての金閣寺のような存在になってしまうのか。何で私にとっては金閣寺じゃなくて眼鏡だったんだっけ?みたいなことを、久しぶりに振り返ってみようかなと思いました。

小説内で溝口(主人公)は、女性の裸体を見た瞬間にブワっと金閣寺に変貌する体験をします。それでいうと私は、幸い一回もブワっと眼鏡に変換された記憶が無いです。まだまだ修行が足りんのか、眼鏡への没入が足りないのか、悲劇に足を踏み入れていないのかどうなんでしょうね。

抜き出すだけでじんわりする箇所も多々でした。個人的には「私の感情はいつも間に合わない。」というのは、凄いわぁってなりました。

ツーポでツインカラー
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

21.05.10

サンプラチナ、ツーポイントのフレームにツインカラーレンズを入れてみました。ツインカラー自体はめちゃくちゃ特別なことでは無いんですけど、出荷数は少ないでしょうね。上が緑の15%、下がピンクの15%です。薄目であれば仄かに分かる程度で、そこまで奇抜な感じにもならないと思います。

ツーポイントだと、さすがに色の切り替わり具合が丸見えです。濃度がともに15%程度だと、どうかな仄かを通り越して分かりにくいかな薄かったかなと心配でしたが、大丈夫ですね。遠目からでも、レンズがとても綺麗だなと分かります。

緑とピンクがマーブルっぽく混ざっているこの感じも良いです。横はいつも通り総手彫りです。

何度も紹介しているオリジナルの、ダンヒルのブリッジを型から起こしたアレです。それにブリッジまで総手彫りです。回数を重ねる毎に、どんどん彫金の精度が出てきていると思われます。今回こそ、最高に美しかったです。多分、次に上がってきた時もおんなじ事を言うんでしょうけどね。

次の10日と11日も休みます
営業案内

21.05.08

休みは来週の月曜日と火曜日ですね。先に、火曜日は月例の眼科さん出張です。

月曜日は、ゴールデンウィーク前にポカして納期が延びてしまった分のレンズが届くので、それに取り組みたいので休みます。

つぎの土日休みです
営業案内

21.05.07

この土日、8と9は休みます。

久々に岡潔です
雑記

21.05.07

岡潔で読んだことないのあるなくらいの感覚で購入しました。講演録でした、68年69年あたりの。小中高大とあれこれ講演されているようですが、凄いですねどの回も内容はほとんど変わらないですから、大人でもポカーンで小学生はもっとポカーン連発でしょう。そんなこともないのか、子どもの柔らかい心の方がスッと馴染むのか。どっちなんでしょうね。

そういう私もポカーン連発だったんですけど、毎回ポイントは同じなはずで、自然科学で何でも全部分かると思うなよと、そこ大事だぞと、そういうことを伝えておるのだと思われます。それを、自然科学(数学も自然科学のうち)の権威である私(岡潔)が述べておりますというところが旨味です。

この多変数〜はフェイントです。数学の偉い人が書いた、あれこれ数値化して覗いた日本の低さを憂いている本では無いです。

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