この前の引き上げ品の中に、未修理品が1本ありました。あずかって、修理できずに店でほかることになったのか、見積もり伝えて高いからそれなら要らねと、店で廃棄しといてになったのかは分からないですけど、そういうものが含まれていることは多々あります。
それで今回、一瞬のためらいの後、修理して中古の特価品にしようと決めたのは、それがゴルチエだったんですよね。壊れ方も、バキッと変なところで折れたとかではなく、ただのパーツ同士のロー離れです。

最近は人気も落ち着いてきたように思いますが、一つの地位を築いたので値段がそこまで下がらないです。そもそも各パーツの型代等を考えますと、もう一回今の時代に復活させるのは難しいなあと思いますし、それらを言い訳にして再生させてみました。トップの写真は修理後です。

遠目は分からないくらい綺麗にレーザー溶接されています。部分塗装もしております。

裏は、やや変色も含めて修理跡が残ります。

上からはこんな感じです。次に壊れていなかった左テンプルの様子も載せておきます。

ここまでは工場で直してもらい、ここからは店内での作業です。

すでに鼻盛りしてありますが、張り付けタイプでやや見た目が美しく無いので取り替えです。

ベースごと削り落として、新しく載せ替えました。
あとは、先セルが緑青の付着で汚れているので取り替えしました。残念ながら黄色が無いので、明るいオレンジ色にしてみました。

これで、肌に触れる部分は新品になりましたし、全体の見栄えも綺麗に復活したと思います。金属の腐食が無ければ、ある程度綺麗に戻せます。
よく観察しますと、細かいメッキの剥がれもありましたが、風合いが変わりすぎるのを懸念し、今回はそのままです。時計で言うリダンすべきかどうか、あれに近い感覚だと思います。私の場合は半々で、今回は再メッキしませんでした。