明日から休みに入って、15日の日曜日から開ける予定です。
盆休み
営業案内
21.08.10
詳しく見ていきます
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)
21.08.10
この前の、インスタにパパッと載せたやつです。仕入れしました。セールスポイントとしましては、貴金属の使用量が多めという点ですね。それが、そのまんまデザインに現れておりまして、インディアンジュエリー的なドシンと響く良さとして見てすぐ分かるようになっているところが素敵です。まだ、貴金属類全般が今の地点から眺めると「閉店間際のタイムセールかな?」くらい値段が低い時代の製作品です。現在くらい原材料が高いと、こんなにもダイナミックなデザインのフレームが出てくることはまず無いので、金無垢仕入れた直後なのでややキツイんですけど、とりあえず手元に置いておきたいなということで仕入れです。
実際に、重さを計ってみます。

ブリッジと腕が925シルバーです。蝶番ネジと共締めのナットがステンレスなので、おおよそ18グラム使用です。ツーポのフレームで、金無垢のフルリム並みの重量があります。
ちなみに、ブルバキの定番925シルバーの一山シリーズを計ってみました。これも、蝶番ネジとナットがステンレスなので、大体の値です。

さすがにこれを超えることはありませんでしたが、まあでも今回のツーポは925シルバーのパーツだけで相当な重量です。

レンズ留めのネジと、パッド足がK14のホワイトゴールドです。それを搔き集めるとこんなもんの重量です。
すみません、金無垢のパッドは別売の物を取り付けております。標準装備ではございません。見本で取り付けたのは、素材合わせでK14のホワイトゴールドです。

全部でおよそ22〜23グラム程です。さすがにズシッと感があります。





インディアンジュエリーの作家で、アイザイア・オルティス(Isaiah Ortiz)という方がいて、こんな感じで幾何学的なインディアンジュエリーを作っていらっしゃるんですけど、そんな雰囲気があってカッコいいです。そしてテンプルエンドのカッティングが醍醐味っぽいです。重量バランスと摩擦による眼鏡の下りにくさへの配慮が漏れ出ていますが、デザインは野暮ったさが全くない仕上がりです。
余談ですが、眼鏡としては蝶番の造りが秀逸でした。削り出しているのか、とりあえずロー付けで無いことは確かですね。しかも合口のテンプルの断面まで配慮がしてあります。幾何学的に造られた面がピタッと合わるようになっています。
日本のファッション的には、ここまで作り込み過ぎると倦厭する傾向にありますけど、どうなんでしょうね。未処理のカッコよさみたいなものも分かりますけど、こういうのには求めなくて良いかなって思ってしまうタイプです。こういうゾーンでは、パフェみたいに良さをギュウギュウに詰め込んで置いて欲しいですし、甘さ控えめとかヘルシーとかの概念はここでは要らないからって感じで忘れて、ただただ光沢の美しさや処理の綺麗さに浸りたいものです。



あともう一つ余談としましては、レンズの形はブルバキで変えました。

元は、2000年前後くらいの天地浅めでシャープな玉型でした。色々悩みましたが、元の六角形を尊重して、六角形だけど天地深めの玉型に変えました。この青いレンズの玉型は、結構前にヴィンテージ眼鏡で紹介した70年代の謎のイスラエル製の眼鏡より借用しております。
逆転現象
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)
21.08.06
金銀、あとは一応プラチナの価格は気が向いた時に確認するようにしていました。ですが、パラジウムは確認していませんでしたね。
昨日そういう、いろんな物が高くて困っちゃうよねという話になりまして、それで貴金属の価格の話にもなりました。私の中ではパラジウムはグラム4,000円くらいのイメージでした。その価格だと、2018年くらいで止まっている感じですね。調べてみると2019年には7,000円程で、2020年から今に至るまでは、10,000円くらいを行ったり来たりな感じです。金よりもダイナミックです。
実際にパラジウムが、私の販売する製品になんか関係あるの?ということなんですけど、ホワイトゴールドが関係します。

ちょっと前に販売していた、銀とk14のホワイトゴールドのコンビフレームです。レンズ留めのネジ類とブリッジの二層目のなみなみ部分がk14です。後は鼻パッドもです。

去年、メーカーから買い切った鼻パッドの店頭在庫です。たまたまk18のホワイトゴールドもあります。
おそらくストレートな感覚としては、金の使用量が多いk18のホワイトの方が高いと思うはずです。実際、今ある店頭在庫の鼻パッドは、k18(wg)を高く値付けしております。金の含有量もそうですし、割金としてk18(wg)はプラチナのみ、k14(wg)はプラチナとパラジウムが使われておりまして、金とプラチナとパラジウムの3者の世界でパラジウムの価格が一番低いと、数字の大きさ通りのk18(wg)>k14(wg)が成立します。
今まではそうでしたが、ここで3者の世界でパラジウムが一番価格が高くなってしまいました。そうしますと、k18(wg)<k14(wg)が起こりそうな気配があるということです。先日のオリジナル製作、ダンヒルのブリッジの再現ではイエローゴールドとローズゴールドで製作しておりますが、こういう状況だとホワイトゴールドには手が出しにくいなぁという感じです。次の製作で作るとかは考えにくいですね。以前にサンプラチナで製作したというのもあって、白色は満足しているというのもあります。
とりあえず、ロジウムみたいな動きは無いのでまだ安心です。
久々に鯖江行きました
雑記
21.08.05
オフィシャルな機会がありましたので、それならと行ってきました。極力、製作風景は見ずに、自分が直に感じた物の美しさのみで作り手とは違う方向から販売の努力をしないと、それなら間のブルバキ要らんわーって話になっちゃいますから、見ないようにしていました。最近、服ではファクトリーブランドが増えたし強いし、そういうことかなと思っています。眼鏡もお店が製作を開示するみたいなことをやり過ぎると、直にそうなるかもしれませんね。
そんなこんながあって伺うことは控えていましたが、まあでも製作をみたい欲求があるに決まっていますし、今回はその欲求に素直に従ってみました。鯖江は5年以上ぶりです。
一般向けの眼鏡フェスが中止になった関係で、このめがね大学も一般参加は無しになったみたいです。気になる方は、来年以降で。ぼちぼち張ってみて下さい。
火曜日は休みます
営業案内
21.08.02
明日8月3日(火)は定例の眼科さん出張のため休みます。
いつも通りの手彫り
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)
21.07.30
手彫りも用意してみました。ある程度、昨年製作のオールサンプラチナ版で模様と彫る箇所による効果の違いは試してみました。それは今も在庫を持っていますから、柄とかはそれを見て選んでもらえればと思います。
とりあえず、一番ベーシックな唐草で彫ってみました。

ちなみに素材によって、硬さとか色々難易度も変わると思うので、彫金の値段変わるかなぁどうかなぁって思っていましたが、値段はオールサンプラチナ版と一緒でした。

横もいつも通りなんですけど、また載せておきます。
ようやく現物見れました
修理とメンテ
21.07.27
AOのライセンスの銀無垢です。存在はだいぶ前から把握しておりましたが、ようやく持ち込みがあり、現物を拝見することが出来ました。丸の42ミリです。


白さとくすみの無さから、おそらくロジウムメッキがしてあると思います。

やはりメーカーは違えど、銀という素材の柔らかさを気にかけながらフレームの製作をしていたようです。全体的に線は太く、ブリッジは2ミリ超えています。


リム周り、腕にプレスで模様が入っています。


ネジはステンレスです。ネジ周りはステンレスでは無く、銀にそのままネジのタップが切ってあります。


抱きの鼻パッドです。厚みがあってカッコいいです。
おそらく10年くらい前だと推測していますが、いつの商品なのかは不明です。持ち込みも始めてでしたし、流通量が少なかったのかもしれません。
先セルの無いままお持ち込みでした。ややムリ言って、いつもの銀無垢等を作ってもらっているメーカーさんに、ケーブルテンプルに改造してもらいました。
例外
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)
21.07.27
しばらく、オリジナル製作の金無垢の話が続きます。
各パーツの調子の問題や、金無垢の磨きの問題もありまして、レンズ形状の変更不可としておりますが、このパターンは大丈夫そうです。元ネタの、80‘sダンビルのレンズ形状です。

再掲です。いまは細長いレンズシェイプの時代では無いというだけでしょうね。見れば見るほど、ブリッジの形に沿った綺麗なレンズ形状です。これなら、ツーポのキャッチ等を触らずに加工できます。耳側は多少キャッチを触っても、サンプラチナであればこちらで磨けますから、何とかなります。

グレーのレンズ入れてみました。

ダンヒルのブリッジに不変性を持たせるということで(元ネタは合金のメッキ)、まずはサンプラチナにて製作しました。銀無垢では強度が出なくて、今まで貴金属での製作を一旦諦めていました。今回、意を決して金無垢で製作してみて良かったです。このカッチカチに緊張感のある構造に、めっちゃ柔らかい雰囲気かつ優美な素材が合わさって、さらにバランスが良くなった気がします。手彫りが無くても、柔らかな雰囲気の方が優っている気がします。とは言いつつ、手彫りも依頼中なので届いたらまた載せます。
最近なるほどなぁと思った話がありまして。無人島に持っていけるもの1つだけのとき、何持っていく問題というのがあるんですけど、そもそも眼鏡掛けている人は、もうそれがツールであって1つにカウントされていますからね、という話です。一生懸命どれを選ぶのが一番有効か考えていましたけど、僕は問答無用で眼鏡一択でした。無人島に連行された、眼鏡を必要としていない他の人々からみたら、あいつ手ぶらじゃんって感じですね。
変な話に逸れましたが、眼鏡は一心同体系の物なので、どうせ長時間身につけるものなら、美しさをどんどん添加したいなという思いで作ってみました。
参考値
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)
21.07.25
結局、色々あって精密秤買えなかったです。物が届いてしまった以上、すぐに重量を知りたいなという気分です。なので参考値ですが、先日載せた金無垢のブリッジの重さをはかってみます。食品用の秤です、あくまで参考値です。

ロウも含まれるので、あくまで参考値として。ナット、ワッシャーも金無垢なので、金使用部分の総量がこんなもんです。
ちなみに、鼻パッドだけですとこんなもんです。

たまに、百貨店の催事で「黄金展」みたいなのがあるのはご存知でしょうか。金無垢のおりんとか金無垢の置物とか、全部が金無垢のヤバい催事です。名古屋だと、丸栄が正月の催事で毎年やっていた記憶があります。丸栄が無くなった現在、どこで催されているかは知りません。そういう催事に金の眼鏡が並ばないのは、グラムに対しての上代が高いんでしょうね。つまりは、材料の金自体に手が加えられたりあれこれあって、さらに取り付けやら磨きやら工程も多く、それだけ価値が付加されているということではあるんですけど。
溶かしてしまえば、貴金属の価値だけに濾過してしまえば、なんてこと無い重量だったりします。金無垢の価値を、資産として見出すならおりんの方が優等生です。
明日から本気出します
営業案内
21.07.25
明日の月曜日から再開します。最後にもう一つドタバタがありました。無事に退院しました。




