月末月初のあれこれのお渡しがほとんど終えられたので、明日からしばらく休みます。情けない話ですが、お客さんの方から売り上げを気遣って下さり、ありがとうございました。おかげさまで損益分岐点は越えました。
受け取りの場合は、連絡ください。そのときは開けます。
20.04.12
月末月初のあれこれのお渡しがほとんど終えられたので、明日からしばらく休みます。情けない話ですが、お客さんの方から売り上げを気遣って下さり、ありがとうございました。おかげさまで損益分岐点は越えました。
受け取りの場合は、連絡ください。そのときは開けます。
20.04.06
明日は定例の眼科さん出張です。それに加えて、加工の仕掛かりだけで10件くらいあるので、もう今週の平日は全部休みます。
20.04.03
検眼のため、明日は15時オープンにします。
20.03.30
オリジナルのセル、テレビ追加しました。この色は成功でしたね。
製品として送られて来ていますが、今回も例によって、速攻でヤスリを入れています。
前回分も、指定よりもフロントが起こし気味だなとか感じていましたが、フィッティングの際に耳の位置が高い低い云々であれこれ最後に弄るから…というのでそのままにしておりました。今回分は、もはやフロントとテンプルが成す角が垂直に近いので、そこから修正です。上の写真、手前が修正後、奥が修正前です。
そうしますと、ある程度あれこれ見え始めます。テンプルからフロントにかけてのラインが綺麗ではないことが、どうしても気になります。上の写真は修正後です。伸びやかに、スッと。でも展開はせず、フィニッシュはフロントまでおあずけ。そんな感じでラインを決めました。意味不明ですね。
上は、テンプルを削る前です。テンプル中腹で一旦かすかに膨らんでいます。そこは我慢です。膨張してはダメなんです。フロントまで展開は我慢です。なんてたってフロントがメインですから。
テレビの抉りも修正です。とりあえず、テンプルのテクスチャーを決める手前まで加工しました。前回と同じように処理するか悩んでいます。時間あるので、またぼちぼち進めます。現場からは以上です。
20.03.30
現行のウェイファーラーですが、鼻盛り出来たり出来なかったり。定番のカラーは、インジェクションで作っているっぽくて、素材から異なり、鼻盛り出来ないこともありました。今回は、フロントからチラ見えしているそれが、新規の鼻盛りです。ちゃんとのりました。これで、上手く掛かるはずです。
もし、茶色の生地の部分がアセテートとかではなく、溶剤が反応しなかったら…という一抹の不安がありましたので、元の鼻パッドの透明部分を0.2ミリくらい残して、そこにのせました。
20.03.29
テレビ番組『100分de名著』の3月、とても良かったです。良すぎて、立ち読みをせずに勢いでテキストと小説を買ってみました。人生初の、SF小説です。映画でしか触れてこなかったですね。
いまこれを『太陽系の最後の日』を読み終えた段階で書いております。テキストは“はじめに”と、“第1週 知的好奇心が未来をつくる”を読み終えております。特に、テキストのはじめにの部分には心底感動しました。テレビで放映されてない、素晴らしい部分がぎっしり詰まっていました。いつもより、テキストも分厚いですしね。熱量が凄まじいです。
以下、引用です(テキストp.6,7)。
〈SFとは何か–これに答えるのは「日本料理とは何か」「フランス料理とは何か」という問いに一言で答えるのが難しいのと同様に極めて難しい。どのレベルに焦点を合わせるかによって、いかようにも答えられるからです。(中略)…「“SF者”でない人に真にSFの感動が理解できるのか」という主旨の議論はありました(あります)。これは「真にその人がSFを読めるかどうか」は生得的に決まっている、わからない人は永遠にわからないのだ、という主張にも聞こえます。ですからこうした問いも含めて「SFとは何か」について論じるならば、それは「ぼくたちの人間性とは何か」という大切な問いに真正面から向き合い、考えることに等しい。〉
この部分の“SF”を、“メガネ”に置き換えても、“ヴィンテージメガネ”に置き換えてもそのまま通用します。要は、この時点で私にとって、おそらくみなさんにも他人事ではなくなっています。普段全く触れてこなかったSFを手掛かりに、自分自身を振り返る作業をすることになります。
さらに、以下引用です(テキストp.10)。
〈1961年、クラークはUNESCOが運営するカリンガ賞…記念スピーチでこう語りかけました。「(中略)…(SF作家は)読者に対して心の柔軟性を、変化への心構えと“ようこそ”という気持ちを−ひと言でいえば、適応性を促すのです」〉
店をやっていますと、適応性を促すということが、本当に難しいわけです。商売における市場のセグメントと対立して、気を抜けばこちらの投げ掛けが排他的になりがちです。適応の真逆とは言わなくても、適応ではない何か、そんな行為に陥りがちです。そしてそれは、本来の適応性を促すことの難しさに向かう以前の、前段階の問題な気もしてきます。いつも、そこで悶々と自信を喪失します。
例えばAとBが存在し、AをとればBが蔑ろに、BをとればAが蔑ろになってしまうようなジレンマに挟まれることなんて多々ありまして、と言いますか、皆さんありますよね何かしら。むしろ生きることはそのハザマでギュウギュウと毎日搾られることなんじゃないかなと思うんですけど、そういうことから逃避をしない為にSFを読んでみるということが、私にはとても新鮮で、久々に脳みその中がビシャビシャに楽しい汁でダクダクになっております。
そしてそれは、ちょうどこの前の数学の演奏会での「なれる」こととの親和性を感じておりまして、そこで紹介されていた宮沢賢治も読み始めました。なれると適応の微妙な差もありますが、やはり近いものを感じました。
ちなみにセロ弾きのゴーシュは中学生ぶりに読みましたが、こんなに良い話だったのかと仰天でした。多分あのときは噛んでないですね。字面を噛まずに飲んでました。
20.03.23
鼻の削りが鋭く入っており、鼻盛りのパッドを乗せる平面がない場合の取付例です。斜面に取り付けています。寄せて上げたいので、パッドを改造して融着です。
要は、赤線のように削り落として、パッドの角度の調節と、斜面に接地するようにします。
有色フレームであれば、足の取付でもいいかなーと思っちゃいます。クリアフレームであれば、極力こんな感じに仕上げたいものです。
20.03.23
明日の火曜日は休みます。育休です。
20.03.22
AOのカットリム初めてみました。パッと見、普通のメガネ屋さんのセット価格のフレームにあるような、特に何でもない紳士用メガネという雰囲気なんですけど、各パーツのゴツさが効いていまして、掛けるとカッコいいです。
天地浅めです。また、ローデンのリチャードのようなプレスがブリッジとテンプルに施してあります。ひょっとして、リム上部にネジ穴を取り付けて、サーモントも存在していたのかなと思わせます。
やはりドイツっぽい雰囲気出てます。
何気に金張りでした。テンプルのロゴからすると70年頭ですから、張りの厚みの記載はありませんが、おそらく1/20でしょうね。
この部分の余白の無さが好きです。鎧のタイプの智も、キッチリとパーツを詰めればカッコいいですね。正面から見てもメガネが横に間延びした感じが生じず、いい感じです。
20.03.22
昨日のインスタのアレはコレでした。いやー凄かったです。どの方向から眺めても、切削面があって、製作時の指示書はどうなっていたのか不明レベルです。とても綺麗です。驚きとしては、OGのズークよりもずっとありました。その分パワーがありすぎて、相当掛けづらいんでしょうけど。
粗のヤスリを入れたり削ったのは大体この辺りです。粗をやり過ぎると、つるんと丸っこいフレームになってしまうので、削りすぎ注意です。
製品としては、そもそもの磨きがやや粗く、表面がうねっている箇所が多々ありましたが、それはもう少し番手の大きいペーパーでなぞってからか、そのままバフで勝負して、平面をしっかりと作りました。布目が出ないように注意しながら、これだけの面のバフ掛けとなりますと、難しいというより細かくてしんどいです。
シューティングの芯がやや変色しているということで、若干生地の縮みが生じているのでしょう。ただ、臭いが出ていないこと、水研ぎした時に生地が溶けないことから、まだ使用には耐えうると判断しました。
迷いましたけど、定番の緑にしました。