今月は、新品・現行のメガネを触っている時間の方が長いです。もちろん、古いのも新しいのも原理は同じですから、私でよければ見ます。
トムフォードのお持ち込みです。ラインが細くて、なかなか綺麗なフレームです。先頭の写真は、鼻盛り、磨き後の状態です。
4年くらい前のものということで、おそらくアジア用の鼻盛りになる前のトムフォードです。フレームの鼻幅が15ミリですが、ほとんど高さを出しておらず、まつ毛に当たったり頬に乗っかります。
はじめの状態ですが。全体のくすみもありますので、鼻盛りで磨いた後に、他の部分の磨きも一気に行います。
磨くと、茶色の赤っぽさが復活しました。鼻盛りは乗せたらこんな感じです。乗せる土台が細く小さいので、はみ出す部分を削り、磨きこんでいます。
レンズサイズの再調整も行なっております。右が0.2ミリ、左が0.4ミリ大きかったです。大体です。リムが細く、プラスチックのレンズであれば温めずに簡単に枠入れ可能なフレームです。今後も長く使うことも考えて、砥石でジャストを狙って削りました。
また、全体を美しく見せる為、レンズの縁の面取りを増やしました。はじめの段階で、手で面取りを行った形跡があり、そういうメガネは久々でした。いまの主流は面取りを施さないか、オートでチョロチョロと角を取っているくらいです。フレームやレンズの大きさ、度数に合わせて面取りを行うことで、レンズが薄く見え綺麗に仕上がるんですけどね。
最後は、バネ切れ起こさないように注油して終わりです。色々なメガネを並列して使うのは、楽しいことですし、その手伝いが出来れば幸いです。