一階に降りて営業しております。規模はちょっと縮小して営業しておりますが、修理含めて承っております。皆様のお越しをお待ちしております。
お持ち込み、レンズ交換のご注文です。磨きも行なって、新品みたいに仕上げる予定です。
16.12.11
一階に降りて営業しております。規模はちょっと縮小して営業しておりますが、修理含めて承っております。皆様のお越しをお待ちしております。
お持ち込み、レンズ交換のご注文です。磨きも行なって、新品みたいに仕上げる予定です。
16.11.30
ウッドフレームのレンズ枠入れのご依頼。一回割っているようで、接着面が浮いて表面に段差があります。そして乾燥しきっているのか、ミシミシいいます。一旦、接着面を剥がして綺麗にし、もう一度綺麗に密着させます。そうしないと、レンズを入れたときに結局外れそうなので。
トップの写真は、接着させて全体をヤスリ掛けして表面の古い塗料を落として滑らかにした状態で、オイルワックスを染み込ませています。再着色と、木全体にしなやかさや柔軟さを持たせるのが狙いです。元々は表面の着色のみで、ワックスが木の内部に染み込んでいる様子は無かったです。乾燥したミシミシ感は、おそらくその為でしょう。
ここまでやってレンズ装着時にリムが切れたら、そのときにまた考えます。今日は一旦乾燥待ちです。
(最初の状態)
16.11.07
専用のヤットコです。メタルフレームのカーブを増すor減らすために使います。
先ほどの八角形のフランスのフレームですが、ほぼ平らなレンズを入れるために、フレーム自体のカーブを減らしております。
レンズもフレームも同じくらいのカーブです。ほぼ平らです。綺麗に仕上げるためには、それなりの準備が必要です。
16.10.03
上が、型板を使ってレンズの形を変えた後です。プラのフレームなら、周径が同じであれば形を変えられます。滅多にやらないですけどね。プラの厚みがあるとできない場合もありますし。
今回は大きめのボストン型にしました。横を-1.5ミリ、縦は逆に+1.5ミリくらいです。ゆくゆくはフレームと同じくらいの濃さの茶色のレンズが入ります。
もともとは横長で潰れた形でした。それもかわいいんですけどね。ボストンにしてあげたら、男の人もサングラスでいけます。ワーク、ミリタリーのテイストが好きな人には、クリップオンとかのサングラスで顔面まで統一感出すよりかは、サングラスぐらいは外してあげた方が良いのかなと思います。サングラスのカッコつけている感が薄らいで、道具として使ってますよ感が出ます。サングラスは、なんか見慣れない恥ずかしいという方は、敢えて服との統一感を出さないとか、レンズの色を(特に濃さ)を変えてあげたらいいです。
あくまで持論ですが、外人さんは何であんなにサングラスが様になっているのだろうと観察して至った自分なりの結論です。違いは道具として使ってますよ感かと。
16.10.03
反対側もお見せしますね。
16.10.03
鼻パッドも交換できます。オールチタンのソリッドの鼻パッドもありますよ。もの凄くカッコいいです。比較するとよく分かります。
メガネは、70年代のフランスの金張り(14ホワイト)のメガネです。この年代は、メタルフレームの形が多様です。現行ですと、クラシックなメタルフレームのイメージは、ラウンドかオーバルかボストンの3種がイメージとして湧くのでしょうね。そうではない、ちょっとした変化球ですが、大きく今の時流から逸れすぎない、程よいさじ加減のいいフレームです。
こういったタイプのメガネは、初メタルフレームの人にはオススメです。丸とかより抜け感が出過ぎず、ちょっと上品な感じにスタイリングを振っても、バッチリ合うと思います。
ヴィンテージも、ちょっと改造するとより一層よくなる時があります。手を掛けて送り出しています。
16.09.29
お客さんのメガネです。上の写真は、レストア後です。20年くらい使い続けたオリバーピープルです。おそらく、最近限定モデルと称して、または復刻モデルとして出ているものと同じ型です。ただし、こちらの方がカーキのセルとアンティークゴールドの組み合わせで渋いです。また、クリップオンのレンズカラーが、かなり遊びが効いています。リムがアセテートなので、縮みも無くテンプルとの隙間が生じず、ガタつきもなくて良好です。かなりグッときます。
①セルの磨き
②フレームの再メッキ
③クリップオンのレンズ交換
④先セル交換
⑤クリップオンカバーの交換
をしております。
①に関しては、表面がくすんでいるだけで問題なしです。本当に劣化しているときは、アセテートの場合、ビネガーシンドロームと呼ばれる酸っぱい匂いがします。あとは、水が浮き上がってきます。
②に関して。あまり知られていないかもしれませんが、メガネは再メッキ出来ます。綺麗に出来ます。
元々は、アンティークゴールドのメッキでしたが、剥がれて銀色の地金が見えております。
メッキ後。見事に全体が復活しました。
③レンズに関して。今回の紫のカラーは、現行のレンズメーカー共通のカラーパレットに無いモノでした。ただ、これもあまり知られていないかもしれませんが、プラスチックレンズは特注でどんなカラーでも作れます。
見分けが付かないほど同じように染めています。日本のメーカーは凄いですね。今回はサングラス感を大事にする為、ハードコートにして白の反射光まで再現しました。
④ちょっと前の記事をご参照下さい。
⑤黄ばんでいるので、こちらも交換です。④での写真の黄色の虫みたいなのが交換したシリコンチューブです。
今回もお持ち込みでのご依頼でした。もちろん、大歓迎です。メガネだって、長く使ってあげたら良いですよね。その為には、ある程度直しがきく素材のメガネということになってくると、ちょっと良いメガネということになるのでしょう。あとは、わたしたちメガネ業界人の姿勢も大事になってきますね。修理を試す前から、お断りするケースも多いでしょうから。
16.09.24
茶色のレンズを入れてみました。透明で、メガネとして使っても良いかと思います。オプチルという素材です。70年代に多く使われます。型で作れるようになった、初めての素材です。透明感や発色性がよく、素材も強くて軽いです。独特なツヤツヤ感は、この素材ならではでしょう。男らしいフレームですが、粗野すぎずいいバランスです。ティアドロップまでは冒険できないけど、なんかワイルドなメガネもいいなと感じている方には適していると思います。
ちょっと困ったことに、このフレームは鼻側に隙間があります。カザールとかその他でも見かけたことのあるディテールです。当時流行ったんですかね。
デモレンズがあれば、それを用いてトレースをしてレンズ加工を行います。今回はデモレンズが無いため、型板を使って自分でデモレンズを作ります。
まずは、フレーム自体の型を直し、歪みを取りさらねばなりません。幸い、オプチルは形状記憶性もあるので、加熱してあげると自然に元の形に戻ります。不思議です。メガネ上部のラインは、真っ直ぐかと思いきや、やや吊り目でした。
紙でレンズパターンを写し取ります。隙間の部分は想像で繋げます。この瞬間、オリジナルが入ります。基本は滑らかに解析接続です。
あとは、切り取ってヤスリをかけてすべすべにしたら終わりです。
良さそうですね。初めの写真は、この右レンズの型板を元にレンズ加工をしたものです。
状態が良くても、こういったひと手間がいることも多々です。送り出すまでに時間はかかりますが、こちらとしてもやり甲斐があります。
16.09.19
およそ、レンズの発注から1週間でお渡ししております。それは、レンズが特注になると切削やカラー処理、コーティングの蒸着に時間がかかるので、レンズだけでも日数がかかるからです。
その間ブルバキでは、再磨きや、プレフィッティング時の側頭幅に合わせて、腕の開きをヤスリで広げたり、鼻盛りしています。
デザインの良いメガネは掛け心地があまりよろしくないという認識がチラホラあるようですが、基本的には現行のものもヴィンテージも、適切にフィッティングしてあげれば、装用感は改善できます。
鼻盛り後。さらに腕の開きをヤスリで広げました。たくさん削ると、フロント部分と接するところに段差が出来てしまうので、そのフロントの段差も削り、これからバフで磨きの仕上げをするところです。
手間をかけてお届けしております。お待たせすることになりますが、ご容赦下さいませ。
16.09.15
メガネの耳のところの、特に先っぽのプラスチック部分を、先セルとかモダンとか呼びます。
もちろん交換可能です。全く同じものということでは無いですが、近いモノで交換です。それなりにカラーバリエーションがあります。
修理ご依頼品です。早速磨いてみましたが、さすがに光沢が戻りませんでした。
今回交換する幅が広い先セルの方が、摩擦がより多く発生し、メガネが下がりにくく掛け心地が良くなります。フィッティングの観点から、交換することもあります。