カテゴリー:修理とメンテ

BADA
修理とメンテ

18.10.17

バダの持ち込み。フラットレンズを後から入れてあったみたいですが、レンズが大きくてリムを捲ってしまっていました。レンズとフレームカーブのズレもあると思います。

テンプルを見る限り、そこそこ生地が縮んでいますので、リムが切れる前に修正出来て良かったです。最終的なたるみは、ヤスリで修正して、バフで磨きです。とりあえず、直す前の写真は撮り忘れました。

あぶ刑事モデルらしいです。掛けているのはバダらしいってのは小耳にはさんでいますが、これなんですね。バッキバキでカッコイイです。

私よりも大分若い方でした。街で会わないだけで、みんな隠れて生きていますね。

未使用でもこんな感じです
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18.10.03

同一フレームの同じサイズで2本、NHSが入ってきていましたので在庫化しました。

磨きと型直しをした後と、しないそのままとを比較するとこんな感じです。流石に今回は歪みが多いので、でもレンズを削って枠入れし、レンズごと温めて型直ししております。

上に重たい何かが乗っていたのでしょうね。他のダース箱とか。割とグニャっと感強めですが直ります。

カシメの座彫無しは、やはりガタつきやすいですね。生地は縮みますから、空隙が生じやすいです。ピンのうち直しもしてあります。

それ以前に
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18.09.26

トム・フォードのお持ち込み。黒とクリアの張り合わせのタイプもあるんですね。しかも、金具が全部銀色で精悍です。

鼻幅は問題なさそうでしたが、まつ毛が当たっているので鼻盛りします。メガネがズレるだけで、まつ毛が当たらないのであれば即日で解決出来たんですけどね。そればっかりは、しょうがないですね。

そもそも、鼻盛り云々の前に、枠入れのときにリムを抉っています。

リム正面向かって左下、ギザギザになっているのが分かりますでしょうか?左右とも、レンズサイズがキツかったので、擦っちゃったんでしょうね。

面取りがほぼ無いです。レンズの縁が角張っているのも原因でしょう。新品のプラスチックは、熱を加えると特に柔らかいです。

ヴィンテージ界隈においては、“レンズが枠内にぴっちり入っている感じがカッコいい”みたいな説が流れているようで、面取りをしたがらない場合もあるようです。

しない出来ない、どちらでも構いませんが、それのがカッコイイとしても、面取りを施さなくていいのは表面だけです。いずれにしても、裏面はきっちり面取りをした方が良いです。今回のようなケースもありますし、いざレンズを外すときにも互いに損傷を与えにくいです。レンズの厚みも分かりにくくなりますから、美観も良くなります。

リムも切れにくいと思います。枠入れの際、しっかりと薬研でリムとのサイズ感が確かめられるようになるので、レンズサイズの判断ミスが減るからでしょう。これは個人の実感なので多分です。

とりあえず今回は、鼻盛りの料金内でリムも綺麗にしていきます。一応メガネ業界の隅っこにいますので、私でカバーできる範囲であれば修正します。

ついにご対面
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18.09.22

リガースのお持ち込み。バッファローホーンです。腕だけバッファローホーンという物は、クロムハーツ製の物を触ったことがあります。リムまで全部骨というのは初めてです。

噂どおり、硬いですね。温めても、やや柔らかくなる程度でして、収縮する感じはありません。非常に、枠入れし難い素材です。

バッファローホーンの場合は、きっちり隙間なくレンズを入れると、リムがはち切れる可能性がありますので、ややガタつく程度に仕上げております。フレームとレンズに隙間を設けてあげます。

素材が硬過ぎて、リムにカーブがほぼついていないです…。それか、マイナス(近視)の非球面しか想定していないとかでしょうね。フレームカーブが1.1、レンズはプラス度数の方なので3.7カーブです。さらに難しさが増す状況ですが、やるしかありません。度数も低く、縁厚が稼げ無い為、目一杯レンズカーブをフレームカーブに合わせて、限界の3カーブまで落とし、その後チルトで帳尻合わせをします。

機械の初期設定等々で、参考にはなりにくいですが、今回はメタルモード(±0.00ミリ)から、-0.80ミリで決着です。これで、大体2〜3度フレームの中でレンズが傾くくらいのサイズ感でした。本日は、これ一本加工するだけで集中力が切れた感じです。安堵感がドバドバ溢れてきます。

もともとはどんなレンズが入っていたかと言うと、サングラスでした。素材がアクリル系の物で非常にたわみやすいです。それを活かして後ろから押して入れている模様です。レンズカーブは4で、厚み1.8ミリです。一般に流布されているレンズでした。傷も付きやすく安価な素材ですが、手軽に嵌め込もうと考えますと、確かにアクリル系しか無いですね。

開かないときは
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18.09.21

お持ち込みのメガネ。先頭の写真は、度付きのレンズを嵌め込んだ後です。プラスチックの球面、ハードコートです。

購入した段階では、ガラスのノンコートが入っていました。この後、割って取り外しております。

ネジで開閉するタイプでは無いです。リムを智で挟み込んで、最後にテンプルをピンで止めています。これも、はめ殺しタイプの仲間と言っていいでしょうね。不可逆なタイプです。

ネットで購入された際には、観音開きにしてテンプルを引っ張って抜くと、レンズが交換出来るような但し書きがあり、それを信じて購入されたようです。そりゃ書いてあれば信じますよね。

そもそも観音開きに出来ませんし、リムを止める部分と智のテンプル可動部は依存していません。観音開きに出来るようにしたところでそれは、観音開きに出来るようになっただけであり、それ以上でもそれ以下でもありません。パタッと、180度開脚したメガネが、ただ眼前で寝そべるだけでしょうね。

この構造のフレームにおいては、リムを開かないのが鉄則です。例えば、ピンを切り取りテンプルを外します。そして最後、智を無理やりヤットコ等で開き、レンズを外そうとしますと、本来は開閉を想定していない為、素材がそれに準じておらず、ベリッと嫌な音がして折れることが想定されます。それか上手く開けたとしても、再び智を閉じた際にベリッと折れることがあります。

あれこれ分析したところで、手を動かします。壊れても良いと了承して下さる場合、リムが開かなくてもレンズを入れます。メタルフレームでも。よっぽど大丈夫ですが、本来とは違った力を加えざるを得ませんので、そこだけ許して下さい。あとは、プラスチックレンズのみ可能です。

丸いレンズはやや難しいです。加工機の最小の刻みが0.05ミリですが、そのレンズサイズの読み違いでガタついたりレンズが回り始めます。

ただし、今回は写真の通り、小さな栗みたいな出っ張りがあります。ある程度小さくしても、それがストッパーとなりレンズが回らない為、乱視の軸がズレることがありません。おかげでサイズのシビアさは、さほどありません。

レンズを削った後です。同様に、栗の様な突起は残しております。

枠入れ後です。多少コツが要りますが、大したアレでは無いです。レンズ前面の面取りを、円みを意識しながら多少施すだけで、栗みたいな出っ張りは分かりにくくなります。

使えるようになって何よりです。何だかんだ私も、リム切れしなくてホッとしています。

そもそも初めからレンズが入っている場合は、どうせ交換しないと使えない訳ですし、そこまで書いてあるのであれば、その方法で送るときに外しといてって話ですよね。それか、取ったバージョンの写真を掲載するとか。こう言うケースがあるのかと、私も勉強になりました。

骨折
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18.09.07

取り敢えず、レーザー溶接の為に工場に送りました。まさかのニコルの両腕の骨折。人間だとすると失神レベルの痛さでしょう。当時のニコルのフレームは、相当腕が硬いはずですが見事に根元からポッキリです。

鼻パッドは、なんとか元のポジションに戻せました。戻す過程で金属疲労で折れた場合は、ここもレーザー溶接になります。おそらくバランスを取る為に両鼻の付け替えでしょうね。最悪の事態は避けています。

どれくらい綺麗に戻るのか、何だかんだ楽しみです。ただ、諸事情で再メッキはしないので、瘢痕はあるはずです。

全メッキ
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18.08.29

ボシュロムレイバン、ラージメタルの全メッキです。親父のレイバンを使いたいというご依頼でした。

はじめはこんな感じでした。レンズの調光機能が止まっています。いい具合に茶色の濃すぎず薄すぎずで固定されているので、これはこれで良い感じです。ちなみに調光レンズは、寿命があります。

メッキ工場に出す前です。テンプルの緑青とデコボコが気になるので、実際にはこちらで削りと磨きを施し、ある程度ツルツルの状態で送っています。

再メッキ後。鼻パッド、先セル共に非純正ですが交換しております。金色は、やや黄色味が弱いかもです。お陰で威圧感が少なく掛けやすそうです。流石に全く一緒に戻すことは難しいでしょうね。

レンズのサイズ調整と面取り、コバ磨きして終わりです。

特殊な事例
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18.08.28

鼻盛り。O.P.です。

まつ毛が当たるとのことでしたので、高さの出るもので盛ってみました。上の麿みたいな金属は、元々の鼻パッドの足です。

切り取りました。外すと穴がぽっかり空いてしまいますから、根元は残しました。

このメタル足は、鼻パッドの高さ変更の幅がそこまで無いタイプです。取り付けてある抱きかかえのパッドは、見た目はクラシックで良いです。ただし、シリコンに変えるなどパッドの素材や圧を分散させるためにパッド面を変える手立てがあまり無いです。箱蝶なら沢山手数はあります。

今回はs-6.00くらいの強度数でレンズが重めなので、がっしりした土台を作るために、セル片でしっかりと鼻盛りをしました。裏からの見た目は犠牲にしましたが、逆に正面からの見た目はスッキリセル枠風になりますから、綺麗だと思います。

 

もともとのご相談はフィッティングがどうしても上手くいかないというご相談でした。今回、特に気を張っているのは、「フィッティングが合わなくて、頭が痛い、肩がこる」という問い合わせがあったからです。

度数を調べますと、

R:s-5.50 c-1.00 ax180

L:s-6.75 c-1.50 ax180

です。球面値が-1.25の違いなので、不同視では無いと安心していたらダメなタイプです。上下に関しては-1.75の開きがあります。また、光学中心に印点を打ち、顔に掛けてもらったところ、光学中心は下眼瞼やや上に掛かるところにありました。そうしますと、それは瞳孔の中心からおよそ6ミリ下に光学中心があることになります。この時、両目の高さが同じだと仮定して(本来はここを考慮して、レンズの高さを変えてある事が望ましいです)、遠方視で発生する上下プリズム量をざっくり考えてみますと、およそ1.1△です。常用視線で0.5△です。人間が違和感を覚えない上下プリズム量は0.5△くらいまでと言われています。計算上も、メガネが原因で頭痛がするということが値として示されました。

買ったばっかりで使えないのでは残念ですから、取り敢えずやれるだけやってみた感じです。一般的に、そもそも多くのお客さんにとって眼鏡屋に行く事が楽しいイベントでは無い以上、頭が痛くなる等々の訴えは、基本は真実です。修正は頼みにくいし、出来たら行きたく無いですし、行ってもササっと終わらせたい場合が殆どでしょうから、わざわざ事を大きくするという事は考えにくいです。ですから、まずは主訴からスタートして、それを分析し、分析に対して具体的にアプローチするということが必要になってきます。

最近は、ヴィンテージのメガネよりも現代のメガネに触れています。悩みです。

交換
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18.08.21

お持ち込み。たまに、他所で鼻盛りをしてあるフレームに遭遇しますが、鼻盛り過ぎのときもありまして、それの交換です。

ブリッジ幅が狭いですし、男の人がかける予定なので、コンパクトにしました。流石に圧迫して痛そうでした。ついでに、流石にこれでは気泡が多いので、それも綺麗にする算段です。

 

良くなったと思います。モスコットのボストンですが、リベットがダルマ型でカワイイです。記憶ではMay Opticalのボストンに似ていていい感じです。

本当に、8月は鼻盛って終わりそうです。

レンズ交換
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18.08.21

サイドガード付きです。この構造のメガネのレンズ交換は、今回で2回目です。

フードは、薬研に沿うようなレールが付いており、レンズと一緒に挟み込んで固定します。位置がすぐズレるので、結構手間です。今回もそうでしたがリムが歪んでいると、カーブが合わさらない為レールが沿わず、より位置がズレます。それも直しています。

レンズサイズもキッチリ合わせました。そもそもこの時代のことを考えますと、加工機は無く、手でレンズを削っていたはずです。精度が出ていなくて、智に隙間が空いていても普通だと思います。折角ですから、交換ついでに綺麗にしました。

 

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