カテゴリー:修理とメンテ

後を絶たない
修理とメンテ

18.07.10

トムフォードの鼻盛り。レイバンのウェイファーラーもそうですが、フィッティング不良が頻発しながら、それでも尚売れ続けているということは、デザインが優れていることの証明です。対峙出来た時には、一層注意深く観察しなくてはと思っています。デミの方は初めてみました。

テンプルが側頭にあたり、なおかつモダンが浮いて耳に当たっていない場合は、相当ズレやすいのだと思います。バネ蝶番も正しくフィッティングが施されれば快適でしょうが、そうでない場合は、頭部に対して引っかかりが失われますから逆効果でしょうね。

ウェイファーラー
修理とメンテ

18.07.10

最新?レイバンのウェイファーラーのお持ち込み。ウェイファーラーではお決まりの、フィッティング不良です。そう言えば、移転してレイバンのお持ち込みは初めてです。

鼻盛りしましたが、個人的に衝撃的だったのが、ついにアセテートですら無くなったということです。鼻盛りの溶剤が反応しないですし、ついにインジェクションですかね??豊橋の時の、あれは2年前の依頼の物は、ちゃんとくっついたんですけどね。どのタイミングで切り替わったのか…。ちなみにレンズはガラスを維持しています。

そうなりますと、オプチル等々と同じ対応になります。プライマーを噛ませて、瞬間接着剤です。滑らかさが劣りますし、衝撃でポロリもありますから、なんとも言えない惜しさが込み上げます。でもしょうがない。

メガネ枠はローデンストック
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18.06.05

リチャードの枠入れ中です。リチャードのデザインの良さは、ローデンストックというブランドや、リチャードの知名度を除いても伝わります。眉毛メガネの中でも、頭一つ飛び出てデザインが優れています。レンズのスッキリさと、眉パーツの立体感が決め手でしょうね。

逆に、おじいちゃん感を出したい場合は、リチャードでは無くても良いかもしれません。今回は、リチャードを知らなかった方にご購入していただきました。

トムフォードの鼻盛り
修理とメンテ

18.06.01

トムフォードの鼻盛り。相変わらず多いですね。アジアンフィット的な物も出ていますが、それ以前のフレームで不調を訴える方が多いです。

レンズサイズは、全般的にやや大きめ。トムフォードのメガネは、おそらく70年代くらいのデザインがメインです。黒のフレームをよく見ますが、このグラデーションの茶色は、それこそ70年代のオプチルのディオールやダンヒルのような、妖艶な雰囲気を醸し出しています。色味は結構好きな感じです。

そもそもTのマークがなければ、一瞬70年代のフレームに見えなくも無いです。

最後は、バネに注油して終わりです。

リムのうねり
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18.05.13

イギリスの60年代のフレームです。右レンズ、リムのうねりが激しくて修正しております。修正後は、若干、リムのラインが細いかも。

鼻幅24ミリですから、鼻盛りもついでにです。磨き前はこんな感じです。あとはレンズを入れて、どれだけ綺麗に見えるか?というところです。

作業が続いています
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18.05.08

ゴールデンウィークで受けたものの作業に昨日から取り掛かっています。鼻盛りだけで5件超えていますので、やや溢れぎみです。ありがとうございます。何だかんだ、昨日も今日も足を運んで頂いていますので、加工が余裕で間に合うというよりは、ギリギリ週末分は提供出来そうという感じです。

神経尖らせているのは、写真の案件です。母ちゃんの眼鏡を使いたいというご要望で、鼻盛りと全磨きを行なっています。ヴィンテージの世界では、デッドストックが至高のように扱われますが、全然そんなことは無いです。状態はどうあろうと、受け継ぐことには敵いません。ということで、それが現実になるかならないかが、私に掛かっています。なかなか重大なミッションです。

元の鼻盛り。パッドの高さが相当違いますが、欧米人ならどうであろうと乗りますからね。関係ないでしょうね。

とりあえず、大きな問題もなく冒頭の写真の状態まで戻せましたし、全体の光沢も戻りましたので一安心です。レンズが来ましたら、嵌め込んでサングラスにする予定です。

 

ちょっとふにゃふにゃが過ぎます
修理とメンテ

18.04.25

第二次世界大戦以前だと思います。金属の鍛えが足りなくて、ふにゃふにゃです。

お持ち込みのフレームです。普段であれば、入荷に紛れていればディスプレイで使います。お店によりますが、ブルバキでは販売しません。ただし、今回のように、ひいおじいちゃんのメガネを自分用に掛けてみたい等々のご要望であれば、出来る限りは叶うように尽力します。

型崩れが著しいです。

カシメの鼻パッドを交換しました。パッド面を大きくして、とにかく少しでも掛け心地を改善します。フレーム側もパッド側の金属ブロックも共に切削をし、取り付け箇所の大きさを整えることで何とか取り付けることが出来ました。カシメを行う際に、衝撃でロー離れしないかヒヤヒヤします。

CR -39でデモレンズを作り、一旦嵌めてみました。ガタガタです。特殊かつ簡素な作りでして、セルのリム部分を金属部品で4カ所握っているだけです。ねじ止めしておりませんから、レンズを入れて内側から圧をかけても多少フレーム全体がうねります。ヤットコで摘んで握りを強くするくらいの対処にとどまっています。

ロー離れ、リム切れに注意して型直しを行うと、トップの写真のあれになります。何だかんだ相当時間を費やしました。後は度付きのレンズが来るだけでして、ここまでが下処理です。

トムフォードの鼻盛り
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18.04.20

今月は、新品・現行のメガネを触っている時間の方が長いです。もちろん、古いのも新しいのも原理は同じですから、私でよければ見ます。

トムフォードのお持ち込みです。ラインが細くて、なかなか綺麗なフレームです。先頭の写真は、鼻盛り、磨き後の状態です。

4年くらい前のものということで、おそらくアジア用の鼻盛りになる前のトムフォードです。フレームの鼻幅が15ミリですが、ほとんど高さを出しておらず、まつ毛に当たったり頬に乗っかります。

はじめの状態ですが。全体のくすみもありますので、鼻盛りで磨いた後に、他の部分の磨きも一気に行います。

磨くと、茶色の赤っぽさが復活しました。鼻盛りは乗せたらこんな感じです。乗せる土台が細く小さいので、はみ出す部分を削り、磨きこんでいます。

レンズサイズの再調整も行なっております。右が0.2ミリ、左が0.4ミリ大きかったです。大体です。リムが細く、プラスチックのレンズであれば温めずに簡単に枠入れ可能なフレームです。今後も長く使うことも考えて、砥石でジャストを狙って削りました。

また、全体を美しく見せる為、レンズの縁の面取りを増やしました。はじめの段階で、手で面取りを行った形跡があり、そういうメガネは久々でした。いまの主流は面取りを施さないか、オートでチョロチョロと角を取っているくらいです。フレームやレンズの大きさ、度数に合わせて面取りを行うことで、レンズが薄く見え綺麗に仕上がるんですけどね。

最後は、バネ切れ起こさないように注油して終わりです。色々なメガネを並列して使うのは、楽しいことですし、その手伝いが出来れば幸いです。

代替品
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18.04.17

ネジを変えました。正確には、テンプルを止めるネジ4本のうち、3本が無かったので、新たに作りました。ただ、同じ条件のものが供給品から見つけられず、近い物から作っています。

頭径と、ネジの径は一致しました。プラスネジは嫌だったので、妥協して六角です。長さは、長すぎます。ただ、これは変更出来ます。

元々は、ツーポイントフレームのレンズ留めネジです。長すぎです。

ニッパーで切った後です。

ネジ先面取りをしながら、欲しい長さに切削します。分かりづらいですが、カットしたネジ先の角が取れています。これでスムーズに入ります。

チューリップみたいな、内側がギザギザなこれで面取りをします。特別難しい作業ではありません。当てるだけです。

カザールのこのテンプルの作りは、相当あります。そして、大体ネジが緩んでいるか、既に紛失しています。おそらく生地が縮み、ネジと隙間ができて、緩んで抜けちゃうのでしょうね。流石に3個無いのは珍しいですが、1個無いとかよくあることです。

鼻幅24ミリ
修理とメンテ

18.04.13

現行品だと、鼻幅24ミリといえばモスコットのレムトッシュがありましたね。ちょうど鼻盛り依頼で手元にありました。

サイズは44□24ミリです。おそらく、22ミリだったとしても、男でも下がり気味になります。ブリッジ24ミリ、要は24ミリのレンズとレンズの幅は、まず顔に乗っけるには鼻パッドに何かを施さないと難しいです。その上でさらにズレないようにするには、正しいフィッティングが必要です。

逆に店頭で良くあるのは、ブログを読んでいらしゃって、メガネが下がるので鼻盛り依頼でお越し頂きましたが、実際は鼻幅は問題ないパターンです。側頭や耳のフィッティング不良というタイプで鼻盛り不要です。色々な要素があってメガネは顔に乗っています。

まだ、磨く前です。明日以降、乾いてから磨き、完成です。

セージカラーがけっこう良いですね。初めて見ました。まじまじと観察出来て満足です。

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