それなりにお店を続けてることが出来ておりまして、こういう機会もポツポツ出てきました。プラス度数(遠視系)の方の度数変更に伴う、再枠入れでした。弛緩してくると、潜伏していた遠視がグツグツ炙り出てきますからね。目が悪くなって度数がドンドン上がるのではなく、元々あったものが顕在化してきたという感じです。
始めは、懐かしい1.50のガラスのノンコートを入れていたんですけど、無くなりましたしプラスチックで。結局レンズの見た目も、材質の差よりもコーティングが主で、白い反射であれば、白い方がそれだけでクラシックでカッコ良くないですかね?ということで、昨今はめっきりガラスが減って、プラスチックが増えました。ガラスで推す場合は、いまはフラットのノンコートだけですね。
ヴィンテージ界隈で、正確に原因を把握しているのは皆無だと思っていますが、使用による劣化はやっぱり防ぎようがないです。スニーカーでいう加水分解的な、使ってもつかっていなくても劣化が進行する原因や決定打は、本当は何なんでしょうね。
やや臭いが出ているなと思って、全体をバフがけしながら診ていましたら、やっぱりありました。リベット周りのヘタれです。
この症状も、感覚としてはあるあるです。例えばデッドストックで購入して、ちょっと水につけて爪でしごくと、リベット周りがボソボソと日焼けしたあとの皮膚みたいに落ちるなんて、割とあります。
今回の物は、そこまで弱ってはいませんでした。ただ、バフに負けてしまいます。ピカッとならないです。水につけると、ボソボソ剥がれはしませんが、爪に僅かな引っ掛かりをおぼえます。
何となくですが、やっぱり圧が主な要因な気はしています。レンズとリムの関係もそうですし、今回の生地とリベットもそうです。あくまで予想です。しかもリベットに関しては、その仮定を採用しますと、緩ませようがないので仕方ないしか答えられないです。