カテゴリー:雑記

たぶん明日
雑記

19.12.23

いつも録画を観ているので、詳細覚えていないんですけど、たぶん明日です。テレビ番組の365日の献立日記という5分番組が、めちゃくちゃ面白いです。献立にフォーカスを当てているので、レシピが殆ど流れないという、今までの料理番組にはない革新性が、そこには在ります。

自炊って、めちゃくちゃ難しくないですか?どうですか?そう感じるのは私だけですかね?食材の切り方、調理の仕方、味付け等々の技術的な不慣れもあるんですけど、そこが慣れても難しい。なんでこんなに難しいんだと相当考えた末に、ようやく分かりました。自炊は、かなり経営とか操業に近いです。食べてきた物を振り返って次のスパンはそれぞれ何を作るかという戦略、冷蔵庫の食材のあまり具合と食費の資本管理、賞味期限によるロス管理、スーパーに行けるタイミングがあったりなかったりの不安定な入荷。特売云々による不意打ちの入荷等々…。この混沌を上手く引き受けて、サイクルを止めることなく回し続けるのは、もはや経営そのものだなと。まず回す、つぎに安定して回す、最後は回し続ける。とにかく難しいです。サイクルを止めたとき・止まったあと、もう一回起動する労力といったらもう嫌になりますね。でも、回し続けるのもしんどい。どっちも崖です。

ブルバキを始める前に、お店の経営の練習として、もっと料理をやっとくべきだなと痛感しました。なのでたまに、「わたしもいつか何か始めたい」的な相談を受けることがありますけど、自炊すると良いと思います。私は未だにどっちも苦労しています。

なぜ美しくないといかんのか
雑記

19.12.22

おそらく、その質問を頂いた時点で、もうそれが答えなので、そのときは、そうですよねぇ美しい物やとりあえず良いものが売れる時代は終わりましたね、いつまで意地はってやってるんでしょうね、みたいに濁します。ブルバキはどうしようもないですね、やっぱカルチャー無いわ。

美しいと、遺る予感がしませんか?それだけですね。凄い芸術家とか、そういう人だけではなくて、何か遺したいじゃないですか?一般的には家とか土地なんでしょうけど、メガネも良くないですか?持ち運べてコンパクトですよ。

クリエイターというと、なんだか厳かな感じもしますけど、職業じゃなくてもクリエイト出来るんです。そういうことが言いたかったので、銀無垢とか手彫りとか言い続けています。買っていただいたことで、遺る美しさを一つ、皆様が生み出してくれた訳です。そういうことなんです。

1959年
雑記

19.12.21

いまのいままで、トニー・谷を存じ上げなかったので、衝撃でした。私は、カッコいいと思いました。お笑い狙いでフォックスアイを掛けているんですね。いや、でも、それ込みでカッコいいと思います。

ヴィンテージ眼鏡の観点から。たまには。ダブルダイヤのリベットですね。激レアです。ジェームズ・ディーンがダブルダイヤのリベットのメガネを掛けていたというので、ダブルダイヤのリベットというだけでもそれなりに高値になったりします。界隈では。

これからはダブルダイヤのリベットを見かけた際は、トニー・谷と同じリベットですねと、言いましょう。そして、あなたは、まだジェームズ・ディーン基準なのかと問いかけましょう。海外にわざわざ目を向けなくても、日本にレジェンドがいるじゃないかと。

演劇のパンフレットから載せました。学校が舞台となっていまして、他の演者もメガネをかけています。この時代のメガネの掛け方の裏が取れるという点においても、大変参考になる冊子でした。確かに、眼はレンズの真ん中、左右の余白は少なめで合わせています。

まあ、その通りなんですけど
雑記

19.12.18

この前「ブログからは、何を突き詰めようとしているのか判然としない」というような感じで対面でスパッと言われ、流石に一瞬たじろぎましたね。まあ、でも、そういう風に思うだろうなと、すぐに妙な納得をしました。雑記に一番力を込めている時点で、初めて見たときは意味不明でしょうから。

おそらく、他の業種でも近い悩みがあると思いますが、そもそも眼鏡屋一般というのは、何を突き詰めるのがスタンダードなんでしょうね?やはり検眼でしょうか。そうだと仮定しますと、なんでヴィンテージなの?という問いがいつも頭をもたげます。それを繰り返してしまいます。

この感じは、異性に「どこが好き」と尋ねられて、どこと特定出来ずに全部と言ってしまう感覚に近いんですけど、共感してもらえるかは自信ないです。つまりは、要素で分解せず、全体のまま捉え続けるということなんですけど。そういうときのイメージは多角形では無く、円で捉えていて、多少その円が崩れようが気にしないです。領域の広さと、領域の中に穴が空いていないかくらいは気にしています。

もう少し、商品も載せていきます。

スクラップ&スクラップ
雑記

19.12.13

自分のです。在庫分もありますけどね。銀無垢と金無垢(K14ホワイトのコンビ)のやつです。最後の最後、顔幅などなどの調子をとるときに、「まぁ自分のだし、1.60なら、そうはレンズ割れないだろう」と面倒がって指でクッとしたらパリッとやってしまいました。ナット外してヤットコで曲げをやっとくべきでした。やっぱり、帰るまでが遠足でしたね。

いま、zipFMのフレフレフライデーを聴いていますけど、自爆したこの私こそ、猛烈に応援して欲しい気分です。時間もお金も一瞬で無駄になりました。悲しい。今日は何も生まれずに一日が終わりました。

クロムハーツの”Hellz Bellz”というフレームがいい感じなので、レンズシェイプを元に戻して、それに似せようとしたときに、悲劇は起きています。

天地浅めのレンズ幅広めで、ミラー処理はダメですね。しかもツーポの鏡面加工。上下のギラつきとゴーストで視界がかすみました。さすがにあれこれ試して慣れている私でも、レンズが割れていなかったとしても、うまく使えなかったと思います。

作戦練り直します。

それは階段なのか
雑記

19.12.11

店をはじめて分かりました。一番多い会話の端緒は、ここ始めてどれくらい?かもしれません。例えば、ちょめちょめ原子がちょめちょめ回振動したくらいですとか。それは伸びたり縮んだりして、流れの最中では人生の全体で長く苦しく、いま岸から上がって眺めてみると、それは人生の一部であり一瞬でしたなぁはっはっはっ、みたいな仙人的な返事をするでも無く、それらを妄想に留めて普通に返事します。その私の返答に対して、さらに何かがあった試しがない、相手が腑に落ちた感じとか、納得の相槌とか、若造が所詮そんなもんかとか、それらが無いです。虚無ないし、ふぅ〜んという空気が流れるこの感じは、今日も良い天気ですね、今日も寒いですね、に近いものを感じます。そういうジャブみたいなものだろうと、いまは思っています。

でも、この問いは、個人の心の中で時間をかけて転がすにはもってこいの題材だったりします。店を始めて、そろそろ通算4年になりますが、眼鏡士になったのはいつからだったかなと。例えばこんな風に問いを変化させます。同じようなことを言っているようで、微妙に違います。要は、眼鏡屋を始めたら眼鏡士に自動的になるのかならないのか?そこは本当に不可分なのか?眼鏡士とはなんぞや?資格のことか?とかとか。

そこでウィトゲンシュタインが要るわけです。言語ゲームとか、映画の中でも「ふるまいの一致」というキーワードが出ていたはずです。いまの流れを受けると、一体いつから眼鏡士としてふるまうようになったのか?みたいな話です。そもそも眼鏡士のふるまいとは何か?も含まれます。

私個人で言えば、子どもが先日生まれ、皆からお父さんになった実感は?とめちゃくちゃ聞かれますが、子どもが産まれてすぐで父としてのふるまいをした記憶も無いですし、そもそも父としてのふるまいって何だ??みたいなところがやはり未着手ですから、基本は「無い」と即答しています。すると、こいつには人の魂が無いんだな…と思われていそうな気配がいつもするんですけど、そういう、要らん逡巡があるんですよ。嬉しいかどうかで聞いてくれたら、嬉しいで返事出来るのに、みな、なぜ。

少しのらりくらりしましたが、とても大事なことのように思えます。アパレル業界からついに、メガネ店が生まれましたよね。別にそれがどうのこうのは興味が無いんですけど、自分のポジションを確認する機会ではありますからね。

快適なパイナップル
雑記

19.12.10

タイトルで気になったら、観てみてもいいかもしれません。ブルバキもそろそろだなと思ったときは、見ない方がいいでしょうね。

久々に、インスタでカルチャーいいね!が欲しいなあと思いまして、真面目に紹介しても何だし、ややくだけた紹介で載せてみました。結果は、全然よくないね!でした。眼鏡よりもいいね!が少ないです。珍しい。賢そうなカテゴリーのものは、大体無批判的にいいね!が押される傾向にあったのですが、もしかインスタの世界も倦怠感から変化のうねりが生まれようとしているのかもしれませんね。それか、ひょっとしたら本当に洋物のavと思われたかもしれないですね…。まあ、上半身裸だし。一人で見た方が良いのは間違いないんですけど。

これ1本で70分くらいかな、大まかなウィトゲンシュタイン年表が頭に入るので、良い映画でした。

完成はこんな感じでした
雑記

19.12.08

金無垢のツーポイント、仕上がりました。それにしても堅かったです。曲がらないので、調子とるのに苦労しました。これくらいの時代になると、曲がったり破損といったあれこれを気にせず、ガシガシ使えそうです。

素材と形状
雑記

19.12.02

本鼈甲です。上が上トロ甲で、下が白甲です。鼈甲は、柄が曖昧になればなるほど良いとされるので、それってフランスのヴィンテージみたいですね、このケースでは特に下の白甲が強いです。これがオール白だとどうでしょうか。まず3桁は越えますかね。これはそこまでいかないんでしょうけど、ワナワナ震えるような、どえらい物です。

唯一、強いて言うならの抜け感演出ポイントは、蝶番がSPMということでしょう。個人的には、金無垢よりも堅牢ですし、金無垢みたいに透き通っていますから、遜色なく、ピリッとしていると、抜け感無しと感じます。けど、おそらくこのパターンの基本は、金無垢の蝶番な気がしますので抜け感として、書き留めておきます。

鼈甲と言えども様々で、透かしてよーーーく見てみると、柄が途切れていたり、連続かつ滑らかではない部分があったりするもんです。パーツを少しずつ切り出して、最後に圧着させて1本を作りますし。

柄が続いているので、大きい部分から贅沢に切りだしていそうです。バラフとトロ甲の作り方が違うのかもしれません。それは、これを観察することで初めて認識しました。

調光のブラウンのレンズを入れました。迷った挙句、プラの調光です。まだどっかのメーカーで、ガラス調光の度付き出来るはずなんですけど、やっぱり枠入れが怖くてやめました。

鼻パッド無いんです。白甲で盛ると、いくらなんでしょうね。怖いです。

ただし、素材の持ち味を加味して考えることが大事です。鼈甲は、クスんでくるのを磨きながら使っていき、光沢を維持するとか、柄が良く見えるようにとか、あれこれあって大体太いフレームが世に出回ります。しかも、プラスチックの1/3くらいの重さなので、テンプルを太くしても平気とか、接地面を広くすることで摩擦がより生まれるとか、美観もフィッティングもフレームの維持も考えて、恐らく太いです。太さにものすごく意味が詰まっています。

そして、使い込むと分かりますが、亀の成長とともに大きくなった甲羅の層が表面に浮き出てきますが、それがプラスチックには無い、強烈な摩擦を生みます。ですから、通常のプラやメタルのときのフィッティングで重視される、テンプルの鮮明な曲げ点が無くても、止まります。鼻パッド無しでかけてみましたが、鼻の部分にドシッと乗っていない、浮きかかって鼻をかすめる感じがします。1日使用しても、赤く鬱血することはありませんでした。

そういう時代だったということもあるんでしょうけど、ウェリントンが多いのも、何となくフィッティングをすると分かります。例えば現在であれば、ボストン型なら良いのになぁと、まず言われると、予想がつきます。蝶番の位置、つまりフロントの全幅を稼ごうと思うと、ウェリントンの方がデザインしやすいでしょうね。これも、ボクシングで48□22.5でフロント全幅が140ミリちょっとです。わりと全幅が稼げていますから、蝶番の開きも少なく済み、フレームが顔を包み込むようにフィッティングさせることが可能です。

銀にしてもSPMにしても、素材によって実現不可能なデザインや構造があって、それが興味をそそったり、逆にもどかしかったりします。そして、まさに「していい」と「許される」の違いなんですけど、特に許されるとして、何かでカバー出来るのか?というのは凄く考えるようになりました。

ちなみに、「していい」のときは、私はしないです。それをしなかった先人の選択を尊重します。きっと私よりも先に試したはずなので。そして、遺っていないことを重んじます。

鼈甲は、より素材がもたらすデザインの制約が多そうですね。制約が多いほど、デザインは難しく研ぎ澄まされるはずなので、面白いなと体感しながら、しばらく使ってみようと思っています。

ボンバイエ
雑記

19.11.28

この前の、プレイボーイの相談まとめ本を読んでいるんですけど、アントニオ猪木さんにもプロレスにも心から唸ってしまいました。あぁなるほど、そういうことかと。

していいと、許される。その違い。いや、もうなんか、まさにそれですね。感動したなぁ。

_170831bk

pageTopLink