明日、9/24の月曜日は15時オープンにします。その時間までは、店にいませんので受け取りも出来ません。何卒ご容赦ください。
24日は15時オープンです
営業案内
18.09.23
ついにご対面
修理とメンテ
18.09.22
リガースのお持ち込み。バッファローホーンです。腕だけバッファローホーンという物は、クロムハーツ製の物を触ったことがあります。リムまで全部骨というのは初めてです。
噂どおり、硬いですね。温めても、やや柔らかくなる程度でして、収縮する感じはありません。非常に、枠入れし難い素材です。
バッファローホーンの場合は、きっちり隙間なくレンズを入れると、リムがはち切れる可能性がありますので、ややガタつく程度に仕上げております。フレームとレンズに隙間を設けてあげます。
素材が硬過ぎて、リムにカーブがほぼついていないです…。それか、マイナス(近視)の非球面しか想定していないとかでしょうね。フレームカーブが1.1、レンズはプラス度数の方なので3.7カーブです。さらに難しさが増す状況ですが、やるしかありません。度数も低く、縁厚が稼げ無い為、目一杯レンズカーブをフレームカーブに合わせて、限界の3カーブまで落とし、その後チルトで帳尻合わせをします。
機械の初期設定等々で、参考にはなりにくいですが、今回はメタルモード(±0.00ミリ)から、-0.80ミリで決着です。これで、大体2〜3度フレームの中でレンズが傾くくらいのサイズ感でした。本日は、これ一本加工するだけで集中力が切れた感じです。安堵感がドバドバ溢れてきます。
もともとはどんなレンズが入っていたかと言うと、サングラスでした。素材がアクリル系の物で非常にたわみやすいです。それを活かして後ろから押して入れている模様です。レンズカーブは4で、厚み1.8ミリです。一般に流布されているレンズでした。傷も付きやすく安価な素材ですが、手軽に嵌め込もうと考えますと、確かにアクリル系しか無いですね。
自分で買いました
営業案内
18.09.22
おかげさまで、今日で一年です。ありがとうございます。
本日も通常通りの営業です。セルフ花輪をするレベルですから、特に何もイベント等は無いですけど、いつも通りお待ちしております。
開かないときは
修理とメンテ
18.09.21
お持ち込みのメガネ。先頭の写真は、度付きのレンズを嵌め込んだ後です。プラスチックの球面、ハードコートです。
購入した段階では、ガラスのノンコートが入っていました。この後、割って取り外しております。
ネジで開閉するタイプでは無いです。リムを智で挟み込んで、最後にテンプルをピンで止めています。これも、はめ殺しタイプの仲間と言っていいでしょうね。不可逆なタイプです。
ネットで購入された際には、観音開きにしてテンプルを引っ張って抜くと、レンズが交換出来るような但し書きがあり、それを信じて購入されたようです。そりゃ書いてあれば信じますよね。
そもそも観音開きに出来ませんし、リムを止める部分と智のテンプル可動部は依存していません。観音開きに出来るようにしたところでそれは、観音開きに出来るようになっただけであり、それ以上でもそれ以下でもありません。パタッと、180度開脚したメガネが、ただ眼前で寝そべるだけでしょうね。
この構造のフレームにおいては、リムを開かないのが鉄則です。例えば、ピンを切り取りテンプルを外します。そして最後、智を無理やりヤットコ等で開き、レンズを外そうとしますと、本来は開閉を想定していない為、素材がそれに準じておらず、ベリッと嫌な音がして折れることが想定されます。それか上手く開けたとしても、再び智を閉じた際にベリッと折れることがあります。
あれこれ分析したところで、手を動かします。壊れても良いと了承して下さる場合、リムが開かなくてもレンズを入れます。メタルフレームでも。よっぽど大丈夫ですが、本来とは違った力を加えざるを得ませんので、そこだけ許して下さい。あとは、プラスチックレンズのみ可能です。
丸いレンズはやや難しいです。加工機の最小の刻みが0.05ミリですが、そのレンズサイズの読み違いでガタついたりレンズが回り始めます。
ただし、今回は写真の通り、小さな栗みたいな出っ張りがあります。ある程度小さくしても、それがストッパーとなりレンズが回らない為、乱視の軸がズレることがありません。おかげでサイズのシビアさは、さほどありません。
レンズを削った後です。同様に、栗の様な突起は残しております。
枠入れ後です。多少コツが要りますが、大したアレでは無いです。レンズ前面の面取りを、円みを意識しながら多少施すだけで、栗みたいな出っ張りは分かりにくくなります。
使えるようになって何よりです。何だかんだ私も、リム切れしなくてホッとしています。
そもそも初めからレンズが入っている場合は、どうせ交換しないと使えない訳ですし、そこまで書いてあるのであれば、その方法で送るときに外しといてって話ですよね。それか、取ったバージョンの写真を掲載するとか。こう言うケースがあるのかと、私も勉強になりました。
完成
ヴィンテージのメガネ
18.09.19
完成しました。薄いグレーの球面レンズを入れております。
確かに、私もフラットレンズは好きですし、ノンコートにしがちですが何でもかんでもそうするわけでは無いですね。フレームみて、その雰囲気とその他いろいろが合わさって決めています。
色が分かりやすいように、白いタオルの上で撮影。刻印残しながら磨くのに苦労しました。
ヴィンテージメガネあるある
雑記
18.09.19
写真のメガネについて。
良さげですよね。とくに丸メガネは、みんな欲しいでしょうけど出せません。ここがあるあるネタなんですけど、フロントとテンプルが変えてありがちです。腕が他のフレームから移植した別物です。それはそれでしっかり説明して、了承取れれば良いですが、ブルバキでは基本は販売不可にします。
大体そういうケースにおいては他にも不具合を抱えている場合が多いです。丸メガネの方は致命的で、フロントの智の隙間と、テンプルのコマの厚みがあっていないので、智がガタガタです。ただの歪みかなと思っていましたが、オス側メス側の厚みが違いました…。不可。
キャットアイのテレビジョンフレーム、今回の入荷で相当期待しておりましたが、これも腕が交換されています。これはまた初めて見たケースですが、シューティングの芯が長すぎて、エンドからはみ出ています。腕の不良です。…残念です。先っぽから銀の点が見えます。はじめ、紫のラメみたいな物がこびり付いていたのでバフをかけたところ、銀の点がこんにちはしました。絶望です。なぜ紫で隠したのか。そこがじわじわ面白くなってきます。
皆様も、個人でネットであれこれ買ってみる場合は、くれぐれもお気をつけください。写真じゃ気づけないことは沢山あります。いや、気づけないんだから気をつけようが無いので、最後は賭けの部分があるでしょうね。だからといって店頭で絶対買いなさいと言う気も無いです。例えば今回のように、業者間のやり取りでも起こるわけですから、やっぱり古物は難しいですね、というしみじみした雑感を綴ってみました。
キャットアイのメガネは、フロントがかなり美しい曲線を描いておりますので、飾っておきます。それは是非、見て頂きたいですね。
細かい仕様違いがあります
ヴィンテージのメガネ
18.09.19
イギリスのヴィンテージメガネです。通称NHSを順次レストアしております。
大体、茶色のスクエアが多いですが、唯一丸っこいのも入りました。四角いのも、絶妙にそれぞれ違います。
入荷
ヴィンテージのメガネ
18.09.18
先ほどの記事もそうですが、また入荷がありまして、未処理のメガネに埋もれて死にそうです。幸せかもしれません。
リストを頂いた段階から興奮していましたが、ミシェル・ラミーが予想通りの破壊力でした。腕からフロント、また腕と視線の流れとデザインが、さらに生地のグラデーションも合わせた全てが一致しております。生地が美しいとかスポットで指し示すと何となくそれが壊れる感じがしまして、もちろんそれは要素でしょうけど、全体がとにかく美しいです。
たまに、そんなメガネしてどこ行くの?みたいなことを言われますが、どうなんでしょうね。いつも通りじゃダメなんですかね。例えばですけど、スガキヤでソフトクリーム食べたらいいと思います。日常が全て、非日常になる気にさせる良いメガネです。
クレイジーメガネ野郎
ヴィンテージのメガネ
18.09.18
おそらく、いままで70年代前後の物を中心に、私が面白いと思ったメガネを販売してきましたから、ブルバキはクレイジーメガネばっかりのクレイジーメガネ野郎と、何となく認識されているかもしれません。自分がクレイジーかどうかは自分では分かりかねますが、まあそういう風に認識されてもしょうがないなと、最初から諦めてはいます。
とか言いつつ、たまに紛れ混んできます。NHSのピンクです。タートでは確かFleshとか言う色味に近いです。蝶番の作りは、外付けのピンすり切ってあるやつです。合口もぴったりですから、フランス物みたいなメガネです。レンズは41ミリでブリッジ幅が22ミリです。丸いレンズ、細いリム、クリアカラーという条件がかさなっていますので、掛けた際の窮屈な印象は少なく、pd67ミリくらいの人まで掛けられそうな気がしています。ケーブルのメッキも生きています。長さは標準的です。良いですね。
多分、写真では分かりませんが右側に「NH.U.K.」と刻んであります。そもそもNHSで、このタイプは初めて見ました。ということで、紹介するメガネとしてはクレイジーさに欠けますが、感動したので掲載しました。カッコいいメガネも、ちゃんと好きですよ。
元々鼻盛りがなく、まつ毛がバシバシ当たりますので、取り敢えず鼻盛りをしています。
多くのメガネを見てきて思いますが、鼻盛りをしていない、フィッティングが不良でズルズルの場合は、現行・ヴィンテージ関係なく摩耗が早い気がします。触る回数が増えますし、ほっぺにあたってリムとレンズの間に皮脂が溜まるからか、くすみ始めるのが早い気がしています。
ということでブルバキとしましては、鼻部分のオリジナル性は、さほど大事にしていないです。問答無用で鼻盛りです。
カメラ
雑記
18.09.14
前々から憧れていました、お客さんをフィルムカメラで撮るということを嗜んでみようと思います。何分、フィルムカメラはほぼ初めてなので、気が向いたら撮ります。カスタマーが拡充したので、それと一緒に大事に保管しようかな思っています。
多くのお店がやっているので、スマホで撮ってインスタないしブログに掲載すべきかどうか悩んだ時期もありました。ただ、特に業界を齧っている人から「どんなひとが来るの?」みたいな質問が来る度に、“商品から想像出来ない人物像こそ面白さだな”と感じ、載せずに今までやってきています。天邪鬼か反骨なのかどっちで揶揄されてもいいですが、一応脊髄反射では無くて、ある程度の理由はあります。今後、載せ始めるかもしれませんが、今のところはその理由が無さそうですし、しばらく見つけることは無さそうです。想像にお任せします。
場所柄、自身もお店もフィルムカメラで撮ってもらう機会が何度かありましたが、何だか心地良かったのが印象的でした。準備のプロセスを見ているからか、気軽に拡散しにくいものだからなのかは分かりかねます。ただ、その実体験もありましてフィルムを始めてみます。何枚も見比べたりしたことがありませんから、デジタルの方が綺麗なのか?云々は分からないというのが正直な感想です。今わかっているのは、撮られる側の心地よさの違いだけです。撮り続けたら、他にも分かるかもしれませんね。