日曜日、16日は15時オープンです
営業案内

18.09.14

次の日曜日は検眼が入りました。15時よりオープンにします。よろしくお願いいたします。

落ち着いた日々なので、仕込みをしております。今日は、カスタマーと検眼(21項目検査)記録用紙の一体化です。

エクセル上で、カスタマーと検眼記録用紙を、取り敢えずA3上で合体させただけの草案の作成日が、昨年の7月16日の日付でした。懐かしい、まだ居候の時代ですね。今日あれこれ枠を仕切り直したり操作して、かれこれ1年越しの大作が完成しました。と言いますか、忙しいと言い訳してただの放置ですね。

雑談の内容も、メガネを選ぶプロセスも、その悩み方も全部眼に関係しているのでは無いかというところから、記録用紙とカスタマーとの一体化は何となく大事だとは考えていました。また、この一年で検眼の内容も増えたことで、問診と検眼と記録行為のちぐはぐさが、どうにも気持ちが悪い状態が続いておりました。その解消をして、新しい一年を迎えようという算段です。

過去の検眼、その記録の仕方、結論のまとめ方等々を反省して、それらがストレートに行われるように、項目の変更と再配置を行いました。また、トヨタのA3方式を採用して、特にフリースペースの確保に努めております。

お客さんへのメリットとしましては、今回の一体化でスムーズに記載が行えますので、時間短縮になるはずです。これからがかなり楽しみです。

明日は15時オープンにします
営業案内

18.09.08

明日の9月9日の日曜日は15時オープンにします。検眼が入りました。ご容赦ください。

今日で、プレオープンからちょうど一年経ちました。お客さんのお陰で、いまだブルバキも成立することができています。そもそも殆ど無かった横の繋がりは、この一年でほぼ消え去りましたが、皆さまのお陰で成り立っています。心の底から感謝をしております。もっと精進します。

江口寿史さんの版画は、自分へのご褒美的なやつです。ちょうど、待ちに待って本日届いたので嬉しいです。

収集
ヴィンテージのメガネ

18.09.08

以前載せた、タカアシガニメガネとかもそうなんですが、面白いメガネの収集はいまだに続けております。経営を逼迫するまではいきませんが、止めたら楽なんだろうなとは薄々気づいております。

特に大好物なのは、刻印が無い物、ファッションブランドの物ではないフレーム等々ですね。70年代80年代の、ライセンス全盛期のブランドフレームも面白いですが、それらを超えてくる面白さと不可解さに溢れていて、いまだに強烈な感動を覚えるのは、無名なフレームの方が多い気がします。幾ら何でも当時から売れなかっただろうなと、生まれた時からの不運に想いを馳せずにはいられません。

写真のメガネですが、キャットアイフレームもなぜか収集対象です。気づけば、取り敢えずピックします。フレームは小さい物が多く、姿が本当に可愛いらしいフレームが多いです。小さくて可愛い物は良いですね。それがメガネなら尚良いです。ファッションの領域で流行りそうなモーションもありましたが、日本は小火で鎮火しそうですし、今後もモリモリ収集していく所存です。

大きい丸のサングラス
ヴィンテージのメガネ

18.09.08

80年代のフレームです。イギリス製。さすがに重量が出ますので、レンズはこちらでプラスチックレンズを入れております。フレームに遊びが効いている分、レンズはベーシックに、グレーのしっかり濃いものを選びました。

カトラー等々にも近いものを感じますが、この手のフレームの良さは、部分を取り出して解析することを拒絶しています。取り出すと壊れます。ただただ全体として良いとしか評せないと思われます。

決して、作りが最高クラスで良いというわけではないです。ただ、チープな雰囲気は一切無く、絶妙なバランスです。それ故に、少々かっちりした服にも合いそうですし、なかなか万能だと思います。個人的にはかなり好きでした。ですから、ブログ等々に載せずに店で見せびらかすだけにしていましたが、直ぐに旅立つことになりました。めちゃ似合っていましたから、手放す諦めは即座につきましたし、拠って名残惜しさもいつも通りです。コレクターですけど、商売ですからしょうがないですね。店をやっていて一番良い瞬間でもありますから。

 

骨折
修理とメンテ

18.09.07

取り敢えず、レーザー溶接の為に工場に送りました。まさかのニコルの両腕の骨折。人間だとすると失神レベルの痛さでしょう。当時のニコルのフレームは、相当腕が硬いはずですが見事に根元からポッキリです。

鼻パッドは、なんとか元のポジションに戻せました。戻す過程で金属疲労で折れた場合は、ここもレーザー溶接になります。おそらくバランスを取る為に両鼻の付け替えでしょうね。最悪の事態は避けています。

どれくらい綺麗に戻るのか、何だかんだ楽しみです。ただ、諸事情で再メッキはしないので、瘢痕はあるはずです。

NHS
ヴィンテージのメガネ

18.09.07

ヴィンテージのメガネ。久々に、自店で販売したメガネを載せた気がします。

NHSです。ナショナルヘルスサービスでウィキペディアがヒットするはずです。イギリスの保険制度のイニシャルです。ヴィンテージフレームのカテゴリーにも使用されていますね。

アメリカ物と違ってナードな感じが少ないです。より一層、日常に馴染むメガネだと思います。普通な感じです。それが物足りないのでは無くて、やっぱりベーシックな物は良いなと感じます。

NHSに関して、観察するかぎりメガネの基本的な作りとしては、フランスよりもアメリカ寄りだと思われます。フロントとテンプルの合わさる部分、合口の作りが滑らかではありません。テンプルの芯も、真っ直ぐ入っていなかったりします。ですが、生地の淡い色合いや透明感で、上手い具合に作りの粗雑さをカバーしている気がします。全体として、何だか良いわけです。

生地は薄く、それゆえ掛けたときのインパクトが薄いのも良いです。生地が薄い分、光が抜けて透明感があります。清潔感の塊みたいなフレームです。

面白い
雑記

18.09.06

紹介していただいた店へ行ってみました。ブルバキから徒歩10分ほど。チェルプさんです。

超合金もどきです。色とか素材とか、突っ込みどころが満載です。他にも、たくさん買っております。

ヴィンテージフレームを再現する云々となったときに、最後の最後でその雰囲気が出切らないのは、国が違うからという直観がありまして、今日で一層強く感じました。例えばこの超合金もどきの気の抜ける感じは、日本人が狙って出せないでしょうね。狙って出したときのあのズレは、どこがどう違うことで生じるのか分かりかねますが、なんか違うわけです。

考えていたことの答えが見つかったような錯覚がして、ついついあれこれ手に取ってしまいました。

考えるヒント
雑記

18.09.05

『考えるヒント3 小林秀雄 文春文庫 p.208〜209(表現について)』

昨日は自宅待機、本日も暇なので久々に読書です。サボっているといえば、反論のしようもなく、そんな感じです。6月後半くらいから記憶が無く今に至っておりまして、一応、その辺くらいから貯めに貯めた、お客さんとの会話からずっと引っかかって頭の中で転がしていたことの答えを探すために、営業中のときは仕事っぽい本を読んでいます。

この写真の項の初出が「昭和25年5月」でして、西暦だと1950年です。今だに通用する、むしろより当てはまるというところに絶望感が漂っています。

音楽を例に書かれています。この構造自体は、他にも当てはまり、メガネに対しても漏れなく当てはまると思います。以下、引用です。

“…作者の表現とする意志に近付いて行く喜びなのです。どういう風に近付いて行くか。これは耳を澄ますより外はない、耳の修錬であって、頭ではどうにもならぬ事であります。現代人は、散文の氾濫のなかにあって、頭脳的錯覚にかけては、皆達人になっております。一方強い刺戟を享楽して感覚の陶酔を求めているので、耳を澄ますという事も難しい事になっている。…”

これは、最近流行った『君たちはどう生きるか』の序盤、「本当の良さ」についての箇所に非常に近いものを感じます。本当とは?良さとは?そもそも本当の良さはあるのか無いのか?考えだすとキリがありません。それを錯覚で逸らすわけです。

忙しさを理由にして、この周辺のことの呈示が疎かになっていたなと、反省しております。錯覚しやすい、惑わしやすい現状を恨むのでは無くて、錯覚それ自体へのアプローチを、ここで出来るように、今後も店作りをしないとダメですね。もうすぐ新栄で一年経ちますが、その時の考えを取り戻した気がします。

惜しい
ヴィンテージのメガネ

18.09.05

入荷品の鼻盛りと枠入れ。

鼻パッドは共色で施されていましたが、あまりにも付き方が弱く、親指で押したらポロッと取れてしまいました。どうせ必要なので、先に、透明のパッドを取り付けております。

フロント裏面、左鼻パッドの土台となるところですが、生地に裂け目がありました。フロント裏面から、ブリッジ内側にかけて立体的にVの字に2ミリずつです。真っ直ぐな亀裂で、全く欠けがなく、生地から匂いも無いです。電動カッターでかすった様な痕跡です。とりあえず、埋めて修正しました。プラスチックの劣化で切れ目が入る場合は、地割れみたいにジグザグに筋が入りますし、元のレンズの圧迫による亀裂であれば、リムの内側に入ります。NOSで届いていますし、生地の劣化は無いと判断してです。劣化であれば、商品からは外します。

鼻盛り部分に切れ目が重なるようにしております。上から、補強を兼ねて押さえつけています。ここまですれば、はち切れることはありません。少々迷いましたが、商品から外すのが、余りにも勿体無いくらい良いデザインでしたので直して出します。パーフェクトでは無いのが惜しいですが、蝶番に緑青もなく、十分に良い状態だとは思います。

 

入荷処理
ヴィンテージのメガネ

18.09.03

9月は暇っぽいので、入荷処理も快調です。

磨いていて気になったフレームのご紹介です。このゴツいフレームが良いです。カザールの600番代に通ずる厳つさです。ただ、装飾が無く、フロントの際からテンプルにかけての流れるようなデザインが、ほどよく軽やかな雰囲気にしています。レンズサイズは54ミリで、ナード臭がプンプンなゴツいフレームというのも珍しいです。

謎のリベット付きです。個人的には、アイビーの中に差し込みたい気がしています。

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