古いレンズを沢山預かりました。実際に嵌め込むことは少ないと思いますが、当時のパッケージが中々カッコいいので展示しております。
その中から1つ。もちろんパッケージのデザインも良い訳ですが、それよりも注目したいのは、レンズ袋右上のスタンプです。
「パリジャン 44ミリ」
と記載があります。パリジャンとは、レンズの形の名称です。現代の日本ではウェリントンと呼びますが、60年代くらいまで、パリジャンの名称も使われていた様子です。手持ちの資料でスッと該当箇所が出なかったので、また出たら載せます。
例えば、ガラスの丸の50ミリや45ミリで薬研がつけてあり、そのままフレームに嵌め込むだけというパターンは、比較的よく見かけます。ですが、ウェリントンの加工済みレンズは初めて見ました。光学中心を合わせるとかは出来ないので、現代だと100均とかにあるような既成老眼に近い販売も、店頭でしていたと想像出来ます。袋には、左右同じ度数でセット組されていますからね。
レンズと同じ年代であろうと推測されるフレームを並べてみました。サイズは44◻︎20です。確かに、手でサイズを整えれば入りそうです。
また、これや他のパッケージを見ていて面白いのは、レンズの卸商社の独自のパッケージというところでしょうか。
今は、大体工場から直です。ですし、パラメータ表記が主で、デザインは無いか控えめです。