ジョギング用
雑記

23.02.25

ということでさっきのフレームですけど、緑の25パーセントのレンズを入れて作ってみました。製造番号消したのは、そういうことでした。

銀無垢のサーモントのレンズは緑の35パーセントなんですけど、クリアグレーに緑がやっぱり好きです。サーモントも、ピンクから緑に戻してしまいました。ヘビーよりライトな時代と分かりつつ、直せないものはやはり直せないもんです。どうしてもヘビーが好きです。アメリカのミリタリーっぽい感じで、ヘビーに戻しました。

ようやく来年度からジョギングが復活出来そうでして、このTR90のメガネで白のラインソックスにアシックスの靴で走っていたら、僕の妄想上のニューヨーカーっぽいのかなと思いまして。ニューヨークに行ったこと無いんですけど。めっちゃポパイかなって。今から楽しみです。

特別スポーティーな構造のメガネでは無くても、TR90でバネ性があって軽ければ、けっこう激しく動いてみてもメガネ落ちないですね。

さっきあれだけ書いといてなんですけど、僕もTR 90やウルテム素材のメガネを今まで掛けたことがありませんでした。無垢とヴィンテージのメガネ屋をやるくらい、それが好きですからね。

一旦メガネを離れてみると、ウールも着るけどナイロンも着るし、革靴も履くけどスニーカーも履くし、手巻きの機械時計もするけどクオーツの時計もするよなと。ということで、銀のメガネも掛けるし、ヴィンテージのおもしろメガネも掛けるけど、スポーティーでアクティブな現代のメガネも掛けても良いよねってことで作りました。

来週の月火水と休みです
営業案内

23.02.24

明日明後日の土日は営業です。

来週の2/27〜3/1の月火水は休みます。

最新の樹脂フレーム事情
雑記

23.02.24

すごいのが世にこっそり出ていましたね。

月例の眼科さん出張のときのフレームとしてですが、思わず取り寄せてしまいました。これからどんどんメガネは、年齢や性差を飛び超えてくるでしょうし、現代のヴィンテージメガネの観点からになりますけど、どんどんみんながカッコ良くなってきますね。

TR90という素材です。いまのメガネ店で主流のビヨンビヨンな素材です。踏んでも壊れないとかいうあれなんですけど、蝶番とかブリッジとか、硬く作らないといけない箇所は流石に踏むと折れますし、壊れます。ほかの特徴をあげると、かなり軽いです。その素材で作られた、アーネルなのかレムトッシュなのかジャズなのか、まさかのそれです。

これは5年位前の、別のインジェクションフレームです。この時代は、セルロイドの黒とかデミブラウンに似せないといけない、という使命感があったのか、デミの模様も塗装だったりしました。さすがにこれは…と思って月日が流れていき、気づくと2023年は凄いことになってました。

まず色なんですけど、アメリカンヴィンテージに近いですよね。特にUSSのくすんだ感じにそっくりです。めっちゃカッコいいです。しかも、クリアカラーが流行ったお陰で、素材に対して無理をせず、TR 90の透明感が生きて綺麗です。

あとサイズです。かなり幅広い年齢層を狙ったフレームだと思いますが、なのに46□24です。レンズサイズは好みが分かれますが、ブリッジ幅24ミリが熱いです。巷のフレームを眺めても、少ないと思います。ちなみに似たような形でイジピジは46□21ですね。

アメリカンヴィンテージのセルフレームのカッコ良さは、ブリッジの抜けにあったのだと思います。物理的に顔に鼻に合わせるとかでブリッジを最終的にどれに決定しようか?という問題が立ちこめますが、例えばかつてゴールデンサイズと呼ばれたFPD66で42□24と44□22と46□20があれば、まず物だけみれば42□24が一番カッコいいんじゃないかなと個人的に思っています。ブリッジは、広ければ広いほどアメリカンでカッコいいと。とりあえず、ブリッジ24ミリは現行品では熱いです。

ブリッジを広くした分、鼻の部分の寄せがあらかじめ最大です。パッドの真ん中から真ん中までの距離がおよそ18ミリでして、日本人の男の人の平均が18ミリくらいと資格をとるときに習うんですけど(女性で16ミリ)、ほぼその値です。なのでしっかり顔に掛かるようになっていまして、ブリッジ幅の表記24ミリでこんなにもしっかり顔に乗るものかと感動します。

TR 90は、セルロイドやアセテートと違い温めて曲げることがほとんど出来ないです。そのためテンプルエンドがあんな感じにはなります。テンプルエンドもそのままTR 90で作って、耳にかかる部分にだけ金属芯を入れたフレームも存在しますが、やはりフィッティングの手応えは薄くて、TR90でズリ落ちないようなフィッティングを実現させるとなりますと、こういう別素材で切り替える構造になると思います。そこは残念ながら。

色違いの生成りもいい感じでした。

先ほどアメリカンヴィンテージのセルフレームの良さは、ブリッジの広さだと書きました。ゆったり抜けている感じと。それも含めて、ざっくり一言でアメリカンヴィンテージの良さとは何なんだ?と、冷静になって捉え直しますと、ラフさじゃないかなと思うんです。現代の工業製品には無いと言いますか若干の許されないレベルのラフさがあります。それを取り入れることでファッションに軽さを一気に与えてくれるからこそ時代に迎合されて流行ったのかなと思っています。でも生地は光沢が強くて綺麗でドレス感もあって、結果ラフ過ぎない最高のバランスだったりしますよね。

このフレームのように、TR90素材となるとインジェクションの製法をとります。蝶番とかテンプルエンドとか、絶対に似せることの出来ないディテールも生まれるんですけど、フロントやテンプルの全体のラフさは、現代のほかのプロダクトに無いくらいヴィンテージに似ていました。そこを目指したものでは無いんでしょうけどね。向こうからしたらヴィンテージヴィンテージうるせなぁみたいな。どうあれ似ていてカッコいいです。

品番等の印刷は、バフで一瞬で消えます。掛けた時に製造番号等々が見えると嫌な場合、取り除くことが可能でした。掛けた時に表側に透け無いです。この辺で主張が一切無いのもヴィンテージに近いですよね。

顔に乗った感じも、物だけ見たときのラフさも、たまたまなんでしょうけど相当ヴィンテージの再現度が高いなと驚いています。セルロイドやアセテートによる復刻や再現フレームの方が、取れる構造やディテールの追求のおかげで、もちろん物としての近さはありますが。でもちょっとカッチリ感が入っていると思いませんか?そこで素材を変えて製造方法を変えて、インジェクションでアプローチすると、元のヴィンテージフレームに含まれていたラフでゆったりな雰囲気を、ふにゃっと感をかなり高いレベルで似せることが出来ているのではないかと感じました。となりますと、オプチル素材でアーネルとか復刻したらめっちゃ良い感じに再現出来そうですね。

店頭はあくまでヴィンテージと銀無垢のメガネの販売でして、ブルバキの本筋では無い余談とはなりましたが、再現度の高さにかなり感動したため紹介してみました。インジェクション系のフレームで、アメリカンヴィンテージに近い、雰囲気イケメンが世にこっそり出始めていました。

そもそもラフで、そこそこ気軽だったものが、しょうがないことではあるんですけど数が減ったりあれこれで価格が高騰して気軽さが失われていく中で、インジェクションのこういう再現フレームを手にしてみるというのも避けられなくなってきそうですよね。デイリーはコレで、みたいな。それに、もともとはヴィンテージ側にも黎明期に存在していた気軽に楽しめるという大事な要素がこれにはあって、なんだかとても良かったんですよね。

 

重い腰を上げたら
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

23.02.21

ブログにしてもインスタにしても、変わらずに置いておきたいものが作りにくいなあと思っていました。特に銀無垢のフレームたちと相性が悪くて、廃番の概念がない、ずっと継続している商品が都度の更新で流れてしまうんですよね。物自体はかなり不変性があるのに、例えばインスタ上では店主が食べたスイーツの投稿とか和菓子の投稿でいとも簡単にどんどん後ろに消えていっちゃいます。

ということで、いま店に有る銀無垢のフレームのみ載せたアカウントを作りました。@bourbaki1139_ag925です。

基本は廃番という概念が銀無垢の商品には無いですし、ブログやインスタでしばらく紹介が無いと“終わったのかな?”みたいになっちゃうので。図鑑のような一覧を作りました。

昨年末に銀無垢のサーモントが2種出来ました。それでメタルフレームの基本型みたいなところを、銀無垢でそこそこカバー出来たんじゃ無いかなと考えています。細かいバージョン違いでアレが、、、とか、今度はこの意匠で、、、とか、あれこれありますけど、とりあえず今年は新型というのは考えていません。継続のみです。

となりますと、ちょうどいい機会ですしここらでひとつ整理しておこうかなと考えて、あんな感じです。

綺麗にカッコ良く撮るのは本当に難しくて、撮ればとるほど自分が見えてくると言いますか、なんだか落ち込んできまして本当はサンプラチナ版もアカウントを作ろうと思っていたんですけど、重い腰を上げたら柔な心が折れたので一旦休憩です。

B型
目のことレンズのこと

23.02.18

どの姿勢で、どの作業距離で、どれくらいハッキリクッキリ見たいかということに依るんですけど、遠近ズバッとクッキリ&クッキリということで、久々のバイフォーカルです。

最新の累進には無い利点がもちろんありまして、それで今でもちゃんとあります。ただ単純にレトロということでは無いです。むしろその理由だけだと入れないかもです。

ガラスでも何社かありますけど、確かマルチコートしかどこも出ないと思います。プラスチックの1.50だと、ハードコートが選べるので、ヴィンテージの美観を追求出来るのも確かに良いです。

検眼では、遠方(#12)とか近方(#18)で垂直方向の動きをみます。問診にもよりますけど、(#12)で問題無ければ、遠方の上下開散を省略して(#18)もまるごと省略することも多いです。

その検査でも調べられますけど、大体どのひとも上下の像が分かれる限界が3プリズムくらいです。それは火事場の馬鹿力的な最大値でして、特殊な状況で無ければ上下は1.0〜1.5プリズムくらいで違和感を強く感じるか像が分離します。この辺りは特別な話ではなくて資格上の一般論です。数学Ⅰ・Aみたいな話です。

視線を落として近方視をするときにメガネゆえの問題として、どれくらい右目と左目を上下に離そうとしちゃう力が産まれちゃうのかみたいなことは、バイフォーカルに限らず累進でも、とにかく遠近両用となれば常に気にしています。数値だけ言われても何のこっちゃなんですけど、例えば片目だけを意識的に上げ下げするって難しいよねって話が遠近の難しさの根底にあります。そういう色々で、バイフォーカルにしても累進にしてもこれだけレンズの設計で手数があるというのは面白い話だと感じています。人類の見ることへの格闘の歴史が、レンズ設計のバリエーションと繋がっています。バイフォーカルは、それが外観にもろに表れているので、本当に素敵な見た目のレンズだと思います。

以下、今日たまたまこのメガネのお渡しの方とは別に聞かれたので余談ですが。ドラえもんポケットタイプの、これはB型とかカーブドトップタイプと呼ばれるもので、マイルド系です。何がマイルドかと申しますと、像の転移(イメージジャンプ)がマイルドです。このちょっとした山が大事で、プリズム作用が必ず発生することに対しての助走みたいな役割です。

ストレートトップタイプとかA型と呼ばれる、スパッと上が直線もあります。こんもりとした山が無い分、手元度数がより少ない下方視で入ります。近方重視タイプです。その代わり、助走がなくスパッと度数が入る為、像のジャンプも突然スパッといきます。

どちらにしてもイメージジャンプはビュンっと起きるので、階段を降りるときに注意です。

 

金張ゆえに
ヴィンテージのメガネ

23.02.17

さっきのモデルの詳細です。

この、特にブリッジの細い線にプレスの力強い痕跡があるのがとても良いです。金張は材料のときの処理になります。例えばこれがメッキ処理で組み上がり後の工程が予定されている物であれば、こういう痕跡を無くして、綺麗にしてメッキをすることになるんでしょうけどね。

金張の良さとなったときに、光沢の質感とかがまず良さとして上がってきて、基本は高級路線上で語られることと思います。もちろんそうなんですけど、ですがこれは逆に、金張だからこそちょっと荒々しい痕跡が残されています。そういう未処理があるというのは高級とは要素として真逆ですけど、それが現代の感覚からすると良い塩梅って感じます。そんな気がします。

一筆書きで、智から智までメインフレームが形成されています。デザインの面では、視線が切断されない心地良さみたいなのがあると思うんですけど、物的にはロー付け箇所が二箇所減って、折れにくく強度が出る仕組みになっています。そういう賢さみたいな要素もこっそり控え目に、静かにエッセルのフレームは包含していまして、その辺も現代のカッコよさに沿っている気がします。

エッセル
ヴィンテージのメガネ

23.02.17

 

エッセル(ESSEL)です。

いつも通り、ナイロンレールも取り替えました。この時代のフレーム側の溝の精度なのか後処理の具合なのか、とにかくナイロンレールがスッスと入らないことが多くて、未だに取り替えは苦手です。ナイロンレール(細)でも抜け落ちないのでそれでも良いんですけど、玉型のカーブによってはレールにフカフカ感が出るので、頑張ってナイロンレール(太)を入れています。もし同業者で見ている方がいらっしゃいましたら一応(太)が入りますよ、と。極太も、フレーム側は太さが0.01ミリしか変わらないので入るんですけど、レンズ側のレールの太さが変わることの方が要素としては大きくて、その辺はお店ごとに主義があると思うんで。

現代のナイロールフレームと比べて、特にレールの入り口がギザギザでうまく入っていかないんですよね。

当時のナイロンレールを見ると、今よりも断然極太だったりするので、どうやって入れていたのか謎でそれなりにオーパーツです。

おそらくこれ、川勝モデルだと思うんですけど。静岡県知事の。これのラッカー(黒)だと予想しています。

この2〜3年、テレビで拝見するたびに“またエッセル掛けてる”と思って、つい気にして見てしまいます。めっちゃ物持ち良い人だなあと思っていました。それに、掛けた感じもやっぱりカッコいいですね。線が細いのに主張もしっかりある感じが特に。すぐにエッセルだなって分かりましたからね。

これを書こうと思い、下調べで名前で画像検索したところ、予想外にエッセルでは無い他のメガネを掛けていらっしゃる写真ばっかり。物持ちが良いと思っていましたが、僕が気にし始めたこの2〜3年の間に何処かしらのお店で新品で買ったんですかね?ベーシックな眼鏡屋さんなら、もっと最新を提案されるしお客さんもそれを望むし、それを買うよなと考えたり。それともヴィンテージ好きとか?今のところ謎です。

とりあえずブルバキにはお越し頂いて無いですね。

次の日曜日は休みます
営業案内

23.02.10

明後日2023/02/12の日曜日は休みます。

2023/02/07は休みます
営業案内

23.02.06

月例の眼科さん出張のため、明日2/7(火)は店を休みます。

各1のみ
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

23.02.03

金無垢とサンプラチナのコンビフレームですが、各1本限定でおつとめ品にしました。

K18イエローゴールド

K18ローズゴールド

そんなこんなで、さっきの記事ではこれのデザインの基となった1930年代のフレームのことを改めて調べていたんですよね。時代に重きを置いたり、みなさまそれぞれ大事に思う箇所は違うと思いますが、とりあえずブルバキはヴィンテージの眼鏡屋ですけど何よりも質量重視です。

K18ローズゴールド使用部分。ブリッジのネジとワッシャーとナット、鼻パッドと鼻パッドどめのネジを含みます。

製作が2021年の夏で、そもそものきっかけは銀無垢のサーモント(眉がセル、眉が銀無垢ともに)の進捗が無く、それなら他に何か進めたいなあということで、銀無垢で作れなかったブリッジを一度でいいから他の貴金属で拝んでみたいという試みでした。

そこから、もう少しゆっくりゆったり開発が進むのかなと考えていましたら、予期せぬペースであれよあれよと新作として銀無垢のサーモントが2022年中に2型出来上がりまして、ちょっと色々アレなんで、珍しくアレします。店頭でのアレは初めてです。

¥330,000→¥230,000 (税込)

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