どうなるか分からないんですけど、台風なので。今のうちにスパッと決めておいた方が良いかなと思いまして。
ということで、明日は休みです。
21.09.17
どうなるか分からないんですけど、台風なので。今のうちにスパッと決めておいた方が良いかなと思いまして。
ということで、明日は休みです。
21.09.13
同じような条件で、SPMのラウンドのご注文がありました。比較すると面白いです。
上はガラスのフラット、ノンコートが入っています。下は色を重要視して、グリーンの濃さ10%のプラスチックレンズです。
上は38□27で、下は40□27です。ケーブルは両者とも165ミリでオーダーしました。
たまたまですが、お二方とも球面マイナス4.00くらいでした。そもそものレンズサイズが小さいというのもありますが、PDとFPDがほぼ一致したときのレンズの縁厚の参考に。
トップ画像にもしました、巻き弦の取り付け方の違いです。上に載せた、直のロー付けの方がヴィンテージっぽいです。また、上と下では巻きの回数がことなります。それによって、ケーブルの太さも異なります。掛け心地としては、径が太くて当たりが柔らかく、弾力性もより強いチューブによる取り付け(下に載せたタイプ)の方が良いです。
ヴィンテージっぽい組み合わせで突き詰めても良いですし、下のプラスチックレンズにチューブ取り付けの巻き弦を選ばれた方は、そのまま山にも登りたいということでしたから、やや機能性に振るのも良いですね。
21.09.13
特に何も書かなかったら、パッと見でフランスのヴィンテージかなーとか、そんな印象を持たれるでしょう。カッコいいですよね。
お持ち込みだったんですけどコレ、現行品です。バッファローホーンのオーダーメイドです。
こういう状況なので、オーダーメイドといいつつオンラインであれこれ条件を指定して作ったみたいでして、仮縫いみたいなのが無くていきなり完成品という感じらしいです。ということで私の出番です。
鼻パッドがロケット型で、目頭に刺さるみたいなのでそれを直しました。
ちなみにこれ、タイ製です。こういう状況ですしなかなか海越えられないので、いきなり完成品ってなってしまったみたいです。今まで見てきたヴィンテージの再現品の中で、一番再現性が高くて尚且つカッコ良かったです。ビビりました。
21.09.09
すみません、金曜日は急遽休みにします。また土曜日に。
21.09.06
月一の眼科さん出張があります。明日は休みです。
21.09.04
そう言えば、たまたま手元にあった感じです。この前ここで紹介した『日本哲学の最前線』において、J -哲学の起源を大森荘蔵の『物と心』と紹介しております。大森という個性の息吹で満たされており、それは(純粋な学術書というよりも)アートの意味の「作品」だと言える、だそうです。だそうですというのは、確か5年くらい前、豊橋のブックオフで買って読んだときには、全然よく分からないって感じで投げ出したか読んだつもりでとりあえずページと中の字だけ追ったか、そんな感想しか思い出せなかったからです。初めての印象は???でしたが、そこまで賞賛されていると、もう一度読んでみようという気概も生まれてくるものです。今のところ、6章までと最後の14章(帰納と確率)まで読んでみました。
結局、門外漢な私は一貫したほにゃらら派という芯がないので、どの本も読むごとになるほど!しか思わなかったりします。たまに、他人のレビューとかをチラ見しますと、あの観点からだとこの本の主張は突っ込みどころ満載なのかと、驚くことも多々です。
現象の背後に実在を想定する二元論の仮構を否定し、立ち現われという一元論を提唱します。ですから、表題に「物と心」と書きましたけど、本の題名にもなっていますし、そもそも物と心という分割がナンセンスですなあという雰囲気です。その立ち現われ一元論を据えたときに、正しさとか正しいと信じることはどうなっちゃうのか?ということが書かれた部分を引用しました。一元論を採用して信じることを分析してみると、割と辛いですね。現代ではますます成立しにくい事柄と言えそうです。ここでも、身体性が鍵になってきます。
いつもいつも、結局毎度お馴染みの葛藤になります。貴金属や手彫りといった要素を持つメガネや、ヴィンテージといったやや特殊なメガネを扱っている以上、まさにわたしとの関わりのないところで“美しい”だったり“時代を越えてカッコいい”だったり、定まっていて欲しいとつい願ってしまいます。
さっきの6章をより理解出来るようにと、とばして14章読みましたがあまり足しにならなかったかもです。これは大学の数学科で、尚且つ確率を専攻しないと???かもしれません。まさに私は確率専攻でしたが、それでも?な箇所がありまして、学ばせてくれたお父さんお母さんごめんなさいと随所で思いました。
あとがきにも書いてある通り(ちくま学芸文庫版)、論証がほとんど無く脇道に逸れずにずっと同じことを言い続けてくれていますから、読みやすいといえばそうですし、でも分からんし、でも何となく納得もできる不思議な本でした。
21.09.03
緊急事態宣言下は、ちゃんと暇になります。ということで、修正した在庫品を載せておきます。サンプラチナと金無垢のコンビフレームの、デモレンズを交換してみました。
グリーンの濃さ15%です。トップ画像もこれです。手彫りの彫金入りです。デイトジャストとミルガウスを混ぜた感覚です。
金無垢、K18のローズゴールドでも作っています。いつも通りの、ピンク系のフレームには青いレンズを入れがちなんですけど、今回もそうしました。ネイビーの濃さ25%です。
前回の宣言下でもそうでしたが、今回も店の改善をしておりました。作業場周辺なので、皆さんが見て分かる変化は少ないんですけど、照明をまた追加しました。作業机の交換もしていますね。ここに来て初めて動かしました。いま書いていて思い出しましたが、明日でここに移って4年ですね。4日がプレオープンでした。
21.08.24
現在進行形でガシガシ使っている、自分のカットリムの銀無垢も載せておきます。1ヶ月ほど前にも載せましたが、新品と並べて写せば良かったなと思い返していたところでしたので。夏のピークを過ごしたので、アレから更に硫化は進んでいます。半年経過くらいです。
リムとテンプルはグレーのような茶色のような淡い色に。鼻パッドが前掲の銀無垢眼鏡のような青味がかった黒に変化しました。新品を久し振りにちゃんと見ましたが、リムの前面がピッカピカのチッカチカに光って眩しいですね。それはそれで素材の美しさや物の凄みが出て個人的には好きでしたが、比較すると大分落ち着いたのが良く分かります。リムが燻されて、セル巻きっぽく見えるのも良いです。全体に小傷が入り、光量が減って掛けやすくなっています。 重厚感出てきまして、大きなレンズのメタルフレームに対して見做されがちなオタク感が無くなりました。
最近、銀無垢等々の紹介ばっかりですね。何だかんだ工場を見学したということの余韻と言いますか、その出来事に引っ張られ過ぎてしまっているというのもあるんですけど。でも多分それよりも美しい、キレイ、銀ヤベーみたいなことだけで充分かなあ充分になりたいなあという気分の方がいまは強いからだと思います。またそのうちヴィンテージ連発で載せる時期が来るかもしれません。
21.08.24
購入して頂いたものです。使用1年経過です。あれこれで曲がってしまったとのことで、簡単な型直しでした。
ハッキリとした黒には至らない箇所が出てきて、ちょっと青いのが出ます。このグラデーションがキレイです。特にこの方は、テンプルエンドのバチ先に、満遍なく青味がかかっているのがいい感じです。
店を続けてきて、あれこれ皆様の銀無垢の眼鏡(使用済)をメンテナンスしてきましたけど、これぞまさに経年変化のお手本みたいな、キレイな燻され方だったので載せました。シルバーアクセサリーのハッキリした陰影は、しっかり薬品を使って燻されて出来るもので、なかなかあのようには真っ黒に変化しないですね。
21.08.20
まだ2章までしか読んでいませんが。読み始めからいい感じです。自由のための不自由論として理解していく、この始めの宣言のおかげで読み進めても目的を見失いにくいです。そして、以下の立場を取っているので、ここで紹介されている6名の方がブツ切りにカタログ的に紹介されているだけではないということが鮮明です。
(p.78 本書で取り上げる六人の哲学者はそれぞれ異なる顔をもつのだが、その立場の表面的な対立は総じて《世界のどの側面をクローズアップするのか》の観点の違いに由来する。そしてすべての立場は根本的には〈不自由〉への眼差しという点で共闘しうる。)
読んだことある割に、第1章の國分功一郎の『中動態の世界』の解説では、なるほどの連発でした。つまり、あんまり深く理解出来ていなかったのだなぁと感じました。あとは、やっぱり専門家すごいなぁってなります。
そして第2章では、前章で自由意志の存在が否定されたことを受けて、そうは言っても自由意志があるように感じてしまうこと、その整理みたいなものが付くように、青山拓央の『時間と自由意志』の紹介と解説が組まれています。オリジナルな部分の解説をしつつ、対立しているっぽく見えてしまう両者を繋げる(繋がることの説明?)流れは感動します。この辺の議論は、まさにブルバキとしても苦悶煩悶の繰り返す部分でして、読んで少し気が楽になりました。この前の時間論にも通じますが、無いと言われても、有ると思ってしまう私のこの心との折り合いがついていないんですけどみたいな部分をなだらかにしてくれます。