年一回くらいあります。眼鏡が車に轢かれた案件です。





金具がグニャっといっちゃってて、まずそれを戻して畳みが正常になるようにするまでが一苦労でした。結構な破損に見えますが、レンズ周りが切れていなければ何とかなります。金具は使えなければ、再度埋め込みをしてもらえるので、これは直ります。
一旦、工場送りです。
21.09.26
年一回くらいあります。眼鏡が車に轢かれた案件です。
金具がグニャっといっちゃってて、まずそれを戻して畳みが正常になるようにするまでが一苦労でした。結構な破損に見えますが、レンズ周りが切れていなければ何とかなります。金具は使えなければ、再度埋め込みをしてもらえるので、これは直ります。
一旦、工場送りです。
21.09.24
久々のツインカラーでした。色の組み合わせは、アリアーテの前身であるアキュートカラーから。ほわほわ感があるんですけど、いまのアリアーテトレスと違うのは、色の違いをしっかり感じるのに、やっぱりなんだかほわほわしているところでしょうか。
染色見本を2つ送り、ツインカラーの指示を出すと出来ます。あくまでも近似ということですが、パッと見で同じくらいで仕上がってきます。
今回のご要望は仕上がりで上の黄色部分が多めで、ということでした。ツインカラーをそのまま注文すると、光学中心がレンズの真ん中に(幾何中心)あり、色の切り替えポイントもその辺に位置します。一般に遠用メガネをツインカラーで作りますと、ツインカラーの下側に指定した色が多めに表現されることになります。
ツインカラーの上側多めとなりますと、操作が入ります。アイポイントをある程度上下に動かすこともあるでしょう。あまりにもレンズとフレームのレイアウトが崩れるような配分になりそうなときは、注文時に始めからハーフラインの指定をします。
一応7:3で指定した生地がこちらです。6:4にも見えなくないですが、そこまで厳密にはいかないのであしからず。微調整は、枠入れのレイアウトでカバーです。
トップ画像よりも、色の移り変わりが分かりやすそうなので載せます。仕上がりで、上の黄色が7くらいで下の青が3くらいになりました。 この色の組み合わせ良いですね。
21.09.19
話のついでに、不同視について。
定義が曖昧で、具体的にどれくらいの左右の度数差を不同視と呼ぶのかがはっきりしていませんが、だいたい絶対値の差で、(2.00〜2.50)離れるとそう呼ばれます。なので、お客さんから検眼前に「私って左右の視力に差があるんだー」的なジャブを頂くことがちょくちょくありますが、基本的にはこの不同視と呼ばれるくらいまで差があるケースに当たることはあんまり無いですね。例えば、人間の顔面も完全な左右対称では無いように、目もそんな感じに多少の差はあるのでしょう。
不同視は、とにかく考えることが増えます。理論をそのまま形に出来ないケースが何パターンもありまして、点の答えが得られないときが多々だからです。領域を示すことで解の存在を述べることは出来ますが、具体的な表示は得られないわけです。絶対的な答えが消失します。この辺にあんな感じのがあるわーというくらいまでしか言い切れない、ここにコレがあるとまでは言い切れないという感じです。
度数に応じて、像の拡大縮小効果の大小があります。プラスレンズであれば拡大効果が、マイナスレンズであれば縮小効果があり、共に数値が大きければ、それぞれの効果も大きくなります。近視の矯正にはマイナスレンズが使われており、程度の差はあれ、目ん玉が小さく見えてしまうことが避けられないのはその為です。
それでですね、他にもまだ考えることはありますが、この拡大縮小効果を取り上げてみます。この効果も、不同視においては数値通りの眼鏡製作で良いかどうかに一石を投じます。
例えば、右s+2.00・左s+5.00として、像の拡大率を計算してみます。初等の光学では、理想的な状態のみを扱って理論を習うことが多いです。薄レンズとして厚みを無視できるものとして習いますが、実際のレンズはもちろん厚みがあり、もう少し複雑です。
レンズの前面カーブの値が要るので、その仮定次第で拡大縮小率も変動しますが、大体右で5パーセント、左で12パーセントくらいの拡大率となりました。この拡大率の差が、今回では7パーセントくらいありますが、大きいのか小さいのかが問題です。大きければ、それは人間が頑張って慣れて、埋めようと努力しても埋まらない差となりますから、度数を矯正しようとして別の問題に直面することとなります。
この差が大きいかどうかは、不同視が絶対値の差で2.00〜2.50以上を指す場合が多いことを鑑みますと、経験的にそして一般的に大きいんでしょうね。一般的には大きいんでしょうけど、当たり前ではありますが個々人にとって大きいものであるかどうかは、分からないと言う方が正確だと思います。科学というものは、どこまで分かってどこから分からないのかを明瞭にすることを目的としますから、ちゃんと科学的なステップを踏んで、分からないに到達すること自体はネガティブで落ち込むようなことでもなかったりします。ですが、最後は物として販売する以上、分からないままは許されません。許されないと言いますか、分からないままどれかの方針に決定をし、アウトプットをしなければなりません。また、例えば臨界期というような不可逆な時期であるというような条件が加われば、その決定の重みは増します。重みが増すので、慎重になって考えれば考えるほど分からないが増えますし、それぞれの方針が対立してきてしまい、製作者は迷宮にはまります。
不同視をキーに、雑談してみました。デザインと葛藤みたいな話もあると思いますが、科学とか医学とかの領域の、それこそ絶対的っぽい度数にもありますよというだけの話でした。
21.09.19
昨日の台風は尾張では何も無くて、ただ休んでしまっただけになりました。その状況で申し上げにくいのですが、次の火曜日も休みます。
一応言い訳としましては、ただのホリデー野郎ということではありませんでして、眼科さん出張販売分の個別のフィッティング対応をしてきます。緊急で先渡し分がありました。
臨界期くらいで、不同視のパワー差が+3.00以上ということでして、大人用の眼鏡とは勝手が違ってきます。不可逆なことも多々なので、緊張しっぱなしでした。
21.09.18
お持ち込みでした。傷取りと、磨きとレンズ交換後でこんな感じです。
Garrett leight という物です。ここ最近のフレームだと思います。雰囲気が、そのまんまイギリスのNHSだったりします。その辺知らなくても、細い且つ薄い繊細な作りで優しい雰囲気の、感じの良いフレームです。
雰囲気の要は、蝶番ですかね。フロントとテンプル、両方カシメのぺったんこな5枚蝶番です。座彫もギリギリぴったりを狙って、キチっとしてあります。ピンもテンプルの方向に準って真っ直ぐ正確です。この手の細いフレームであれば、埋め込みの3枚蝶番を使うのがセオリーなんでしょうけど、それだとフロントもテンプルも細くても“厚く”なってしまいますからね。埋め込んだ金具が安定し、尚且つ端から金具が飛び出さないような厚みを用意する必要がありますから。今回のようにカシメであれば、確かにフロントもテンプルも理論上は細く且つ“薄く”作れるんでしょうけど、製作過程で割れる・欠けるリスクがありますから、現在は製作を躊躇いがちだと思われます。ヴィンテージ以外で、こういう構造の眼鏡が見られるとは思ってもいませんでした。
テンプルの芯はシューティングで入れずに、生地と生地で挟み込んでいるはずです。ヴィンテージっぽい、雰囲気の維持に大事な、細さと薄さを厳密に再現しています。
ちなみに今回のフレームは中国製でした。この前のタイ製のフレームといい、海外のセンスヤバイなと、唸っています。
21.09.17
どうなるか分からないんですけど、台風なので。今のうちにスパッと決めておいた方が良いかなと思いまして。
ということで、明日は休みです。
21.09.13
同じような条件で、SPMのラウンドのご注文がありました。比較すると面白いです。
上はガラスのフラット、ノンコートが入っています。下は色を重要視して、グリーンの濃さ10%のプラスチックレンズです。
上は38□27で、下は40□27です。ケーブルは両者とも165ミリでオーダーしました。
たまたまですが、お二方とも球面マイナス4.00くらいでした。そもそものレンズサイズが小さいというのもありますが、PDとFPDがほぼ一致したときのレンズの縁厚の参考に。
トップ画像にもしました、巻き弦の取り付け方の違いです。上に載せた、直のロー付けの方がヴィンテージっぽいです。また、上と下では巻きの回数がことなります。それによって、ケーブルの太さも異なります。掛け心地としては、径が太くて当たりが柔らかく、弾力性もより強いチューブによる取り付け(下に載せたタイプ)の方が良いです。
ヴィンテージっぽい組み合わせで突き詰めても良いですし、下のプラスチックレンズにチューブ取り付けの巻き弦を選ばれた方は、そのまま山にも登りたいということでしたから、やや機能性に振るのも良いですね。
21.09.13
特に何も書かなかったら、パッと見でフランスのヴィンテージかなーとか、そんな印象を持たれるでしょう。カッコいいですよね。
お持ち込みだったんですけどコレ、現行品です。バッファローホーンのオーダーメイドです。
こういう状況なので、オーダーメイドといいつつオンラインであれこれ条件を指定して作ったみたいでして、仮縫いみたいなのが無くていきなり完成品という感じらしいです。ということで私の出番です。
鼻パッドがロケット型で、目頭に刺さるみたいなのでそれを直しました。
ちなみにこれ、タイ製です。こういう状況ですしなかなか海越えられないので、いきなり完成品ってなってしまったみたいです。今まで見てきたヴィンテージの再現品の中で、一番再現性が高くて尚且つカッコ良かったです。ビビりました。
21.09.09
すみません、金曜日は急遽休みにします。また土曜日に。
21.09.06
月一の眼科さん出張があります。明日は休みです。