明日は13時オープン
営業案内

19.04.19

明日は13時ごろに開けます。半年に一度開催される東別院の骨董市を覗いてきます。5月頭にはいつもの吹上の骨董市も控えていますから、ほどほどに余力残しながら見てきます。

ぜひ皆さんも。

もう4年
無垢のメガネ(925silver,サンプラチナ,木)

19.04.19

サラリーマン辞めて、そういえばもう4年かと。気がつくとサラリーマンが2年と11ヶ月続いたので、眼鏡屋の方が長くなってました。ふーんって感じです。

そんなことを考え始めたのは、このフレームの持ち込みをして頂いたからです。開けていれば、そういうこともあるか。そんな風に、わりと穏やかに眺めることが出来ています。弱小ながら、皆さんのおかげで立つことが出来ているからだと思います。

綺麗にレンズを入れるにはどうしたら良いか、普通でしたらそこまで悩まなくても、削り上がったレンズに綺麗に処理を施せば良いだけの話で終わります。これに関しては、角が多すぎて、カーブのレンズを入れると、角のところで浮きます。どっかを基点にチルトをかけても、結局どっかが浮きます。それか、リムの前面のどこかが異常に前に迫り出すことを許すかの二択です。ですから、今回は見た目というよりも物理的な側面でフラットレンズを選択して、カーブを前面倣いにしました。そうすることで、前面にレンズが迫り出さず、尚且つ角も浮かずにビチッと決まります。

ネジを殺さないように、ここもビチッと。レンズサイズが大きくて、無理矢理締め込むと、ちゅるんとネジ頭を舐めてしまいがちです。

もちろん面取りは入念に。コバ磨きもして、欠けが生じないように処理します。

最後は、自分が3年ほど使っている銀無垢と記念写真。遠方から持ち込んでくれたお客さんに感謝ですね。この4年の厚みが、目の前の2つのメガネによって現れています。

よくある修理
修理とメンテ

19.04.19

鼻のところが、ゴキッと捥げちゃうパターンです。この手の時代のものは、全然全ての観点において最強最高でも何でも無くて、金属は柔らかくロー付け部分は弱いです。気を付けないと、こうなっちゃいます。熱処理なのか何なのか、金属の鍛え方は、今のほうが当然優れています。だからこそ、これはフルビューの保護メガネタイプでしたが、なんとか堅牢さを付加するためにリムも智も全部太くゴツくしてあって、それが現代には無いカッコ良さを秘めているという感じでしょう。

オススメ修理は、両方箱足に変える、です。どうせベークライトの鼻パッドもいつかは割れてしまいます。交換パーツを手に入れることは、まず難しいでしょう。そしてロー付け箇所が、また折れる可能性もあります。であれば、交換パーツの供給が豊富で、尚且つ折れにくい現行の箱足に変えた方が、長く付き合えると思います。

やや、刻印部分にはみ出してロー付けが。
交換後。チタンパッドがチラリしてます

古っぽさと、堅牢さが売りのフレームですから、チタンパッドは素材としては最新ですが、堅牢さを加えるにはもってこいです。色付きのパッドが差してあれば、遠目で古っぽく見えますから、これくらいで良しとしています。

頂き物
雑記

19.04.18

こういう本が、ちょうど欲しかった。来年は買います。

メガネ界隈は、10月に一番大きな展示会が東京でありますから、そのタイミングでどこで何がやっているのか一目でわかります。去年は、デュシャンを諦めてヴィンテージのメガネを見ちゃいましたが、今年こそは美術館に行こうかなと。あと、いつも通りドーバーでお上りさんするのもセットでしょうね。

それとか、8月の盆休み周辺と条件を固定したときに、見たい展示から行きたい県を決めるのにも有効そうです。そんな余剰あるかなー。

顔幅
修理とメンテ

19.04.18

未だ、ネットはすごいなと感じるタイミングがありまして、それは入店早々「鼻盛りして下さい」と伺うときです。業界用語が、さも標準語のように浸透しているのは、ちょっと考えると凄いことです。むしろフレームの方を盛っているのに、それでも鼻盛り。フレームの鼻当ての部分を盛るから鼻盛りか。

暖かくなってくると、メガネが下がる季節です。本当にややこしくて説明しにくいですが、何だかんだ鼻だけ直して、メガネが下がるのが解決出来ないことが多々です。もっと複合的です。

トップの写真は、修正後です。顔幅(業界では側頭幅)140ミリに修正しました。この修正も、腕の付け根の部分をこちょこちょ弄って曲げただけでは無くて、レンズサイズを小さくして、リムも曲げています。正確には、初期のレンズサイズが0.3ミリくらい大きく、尚且つ非球面レンズで1.5カーブくらいの割と平らなレンズをちょっと無理矢理嵌め込んだ感じでした。それに従って、フロントが開いてしまったのでしょう。解決すべく、レンズを小さくして、フレームのカーブを元に戻した感じです。

今の若いひとたちは、総じて顔が小さいです。平均でマイナス10ミリ、男の人で150ミリくらいかなと思います。今回、フレームが下がり易かったのも、耳後ろの添わせの不良で摩擦が足りずに滑り落ちるのもありますが、もう一つ原因は折角のバネが活かしきれていない状態でした。

まつ毛が当たることもあって、鼻盛りも行なっています。バフがけもして、気持ちよくリスタート出来るように準備しました。

明日も15時に開けます
営業案内

19.04.16

検眼まえ、検眼中に話しすぎ、さらに色々重なって検眼が終わらなかったという大失態により、明日も15時にオープンします。軽いフィッティングの直しとかも、明日は全部15時以降にお願い致します。話しつつ、こちょこちょ軽い手直しも受けつつしていたら今日は時間切れだったので。

明日は15時オープンにします
営業案内

19.04.15

予約していただいたので、明日は15時オープンにします。検眼です。

本物、贋物、贋物
ヴィンテージのメガネ

19.04.15

上からローデンのカールトンと、それ以外です。早速お問い合わせを頂いたので、無くなるかどうかまだ分からないのですが、焦って写真撮りました。

真ん中の贋物も、凄く良いですよね。金張(14K 1/25)です。おそらくカールトンが恐ろしく流行っていた時代に産まれた、それじゃ無い奴です。眼鏡業界に居て、金張のそれじゃ無い奴はこれが初めての出会いでした。いざ並べて比較すると、かなり正確に寄せることが出来ていますね。個人的にもかなり好きなタイプでして、以前も紹介したと思います。テンプルが長く、ややテンプル自体が本物よりゴツくてカッコいいです。

そして一番下は、EYEVANのカールトンタイプです。なぜかモデル名はマンハッタンでして、ドイツ感ゼロな名が付けられています。特徴としましては、ブリッジ幅が一層狭く日本人向けになっていることと、天地幅があり、リムやフロント全体に丸みがあって、カールトン本来の精悍な感じが和らいでいるところです。いかにも日本人的な要素の加え方でして、それがまた良しです。もともとラッカーの黒でしたが、再メッキしてあります。

傾斜も全然違います。奥二つはビュンって今にも飛び出してしまいそうな角度です。良さではありますが、頬にぶち当たることを予想して、EYEVANでは5度くらいに初めから起こしてあります。

ピッカピカのカットリム
ヴィンテージのメガネ

19.04.14

ローデンのカールトンやら、ゴルチエやら有名どころも入ってきました。ですが、なんといってもマルヴィッツのこれが良かったです。むしろその辺は、界隈では名前が通り過ぎていますから、それを知っているだけではヴィンテージ眼鏡を好きかどうかは測れないようになってきている気がします。ですから、折角このブログで紹介するのであれば、やっぱコレでしょうね。

リムの違いがよくわかるように、写真は下から捲り上げています。カットリムと呼ばれるリムの特殊な造りです。特にこれは、レンズ周りの質量の演出が行き過ぎていて目を惹きます。例えれば、普通盛り頼んで大盛りが出てきた感じです。そんなに頼んで無いのに感があります。それが良いです。堅牢さに対してのドイツの良さが滲み出ています。おそらく、現代であればチタンのシートメタルを用いて幅広のリムを作ると思います。金属なのに、セルフレームのような顔つきをした眼鏡は確かに増えています。ただし、カットリムのような三次元の奥行き、立体感は出ないので、横や下も全て立体的かつ滑らかで連続的で綺麗となりますと、カットリムに分があります。ただし、物理的にやや重です。

現代のファッション感では、基本的には排除される堅さ・威圧感・重厚感ですから、逆にそこが気持ちいいと思えるかどうかに掛かっていると思います。

個人的には、服とか靴とか眼鏡とかあらゆる要素をリラックスやコンフォートな感じと言うんですかね?ふんわりで統一するよりも、その中に一点堅さや威圧感のあるものに置き換え、差し引きで0、全体としてニュートラルを目指したい気分ではあります。多分それは、私自身の社交性の度合いにも関連しているとは思いますが、会話や提案してもらう時の糸口、要はツッコミどころを自分から用意しつつ、色々な方向から何かを教えてもらえるというように仕向けているというのもあります。人付き合いが、狩りでは無く釣りの感じだからだと思います。

いまはこれがオススメ
ヴィンテージのメガネ

19.04.11

ペルソールです。ハイカーブ(8カーブ)フレームです。レイバンのワンデラのセル版的なデザインです。言い換えるとイージーライダーでピーター・フォンダが掛けているやつのセル版的なデザインです。スポーティーなサングラスです。

ちょっと前に、ヴェトモンのオークリーにスタッズを付けたサングラスが素晴らしいから欲しいと書いた気がします。あの物自体もそうなんですが、ファッションでカッコいいとされているメガネ像と、メガネ界隈でプロダクトとして優れている・カッコいいとされているメガネ像が捩れていることを把握し、それらを統合するような提案であったということも感動したポイントです。ダッドスニーカーも、そういう事だったと何となく感じていましたが、それをメガネにも適用したのでは無いでしょうか。メガネ業界のメガネの提案よりもエキサイティングで悔しいです。

実際わたしも、この手のスポーティーサングラスは、マラソンするときくらいしか付けないです。例えばこのペルソールは、バイク乗る人にいいなぁくらいで何時もフワッと眺めていました。私もまだまだファッションとしてのメガネをメガネ全体から引き離して、単独で見ていたことに改めて気づかされた訳です。まだまだ狭い。

ということで、ヴェトモンが目に飛び込んできたときの感動を自分なりに実践したいと考え、普通のトラッドなり程よいストリートなり、昨今落ち着いてきたシティボーイなり、何でも違和感なく合いそうな物を探していた時に在庫で寝てたのがこのペルソールでした。なのでオススメです。

ハイテク感が薄めですから、何にでも合うはず。あんだけフラットレンズとか言っといて、次は8カーブで湾曲と申しております。

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