トムフォードの鼻盛り(アジア用)が、さらに良くなっていました。リムのラインより内側から、鼻パッドのカーブが迫り出しているのが何となく分かりますでしょうか?段差をつけて、正面からは鼻パッド部分が迫り出しているようには見せない工夫がしてあるので、実物見ないと分かりにくいかもしれません。
ヴィンテージ眼鏡店と言いつつトムフォードをずっと見てきましたので、進化・成長を見守っている感覚が芽生えています。昔の、美宝堂のCMを見ている気分です。
平たい顔族の私でも、ガシッと顔に乗りました。
今回のご依頼は、それがゴツゴツして痛いので取るという作業です…。鼻が高くて、尚且つ目と眉毛の距離が近いから、眼鏡をかけるとリムと眉毛が重なって可笑しくないか?みたいな相談も受けましたが、それはつまりイケメンということであって可笑しくないし、皆んな羨ましいと思っていると返事をしております。お互いに無いものねだりなんだなと、改めて感じます。
リムの修正も行なっています。他所で枠入れをした物でしたが、全体の傾向としてレンズがデカイ場合が多いです。尚且つ、面取りをする店が減ってきています。そして一回り以上大きく角が立ったレンズを無理やりはめ込む際に、リム周りを浅く抉っています。フレームを温めていれば、なおさら抉れます。
写真は修正した後です。レンズ周辺に擦り傷がある場合は、枠入れで擦ってます。折角のメガネなのに美しくないので、ここに届いたものに関してはある程度直します。今回は-0.4ミリくらい調整し、面取りのあと熱を加えずに枠入れを施しました。度数も弱く薄いレンズだったので、歪みが出ていたかもしれませんね。
とりあえず滑らかに、2ミリくらい広がったと思います。